明日咲く花

花より男子の2次小説になります。

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2019

無花果の花は蜜を滴らす 13

敵情視察だと言って、桜子と連なり滋さんが、あたしを送ってくれた。「お初にお目にかかります。大河原滋と申します。大切なつくしさんにご迷惑お掛けした上に、長々とお引き留めする形になってしまって誠に申し訳ございませんでした」さっきまで大口開けて馬鹿笑いしてたとは思えない様な令嬢らしい微笑みを浮かべ、優雅に会釈した。瞳子おば様は「息子も直に戻って来るので、ご迷惑でなければお茶でもいかがしら?」滋さんと桜子...

15

2019

baroque 90

新幹線のアナウンスがもうじき京都に着くことを告げている。つくしは、その声を聞きながら総二郎に連絡をとるためにスマホに手を伸ばした。ふぅっ自分でも気付かぬ小さな吐息を一つ溢してから、総二郎の機嫌が悪くなりませんようにと願いを込めて文字を打ち込んでいく。送信を押した後、小さなバッグを脇に抱えて席を立った。八条口を出れば、いつもと変わらない京都の街がつくしを出迎えた。 車窓から町を眺めれば、観光客の舞妓...

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2019

無花果の花は蜜を滴らす 12

その様が、あまりにも可愛くてクスリと笑えば「ひゃー つくしちゃんマジ可愛い♡桜子、桜子、私、キュンキュンし過ぎて萌え死しちゃうかもだよぉ くぅうーーー 可愛い♡」「あー、はい。はい。萌え死でもキュン死でもお好きなだけなさってください」「ェェーーー 冷たすぎぃ本当、友達甲斐無いよねぇーーー」「あらっ、友達甲斐ない者が、大切な友達を紹介しますかしら?まったく もぉ」桜子に大切な友達って横で言われて、何だかこ...

16

2019

紅蓮 110 つかつく

司が頷いた瞬間……了承を得たとばかりに女は「一途な思いは、善なのでございましょうか? 悪なのでございましょうか? ……道明寺さんは、どう思われますか?」そう問うた。「……一途な思い?」「えぇ。一途な思いでございます」「それは、俺の彼女への思いに対してですか?」「それも含めて、全てのことに対してでございます」しばしの沈黙の後「……indifferentia貴女は、いや、永瀬さんはどう思われますか?」司が自分の名を呼んだこ...

12

2019

シンデレラでありがとう (お泊りオフ会顛末記)

趣向の一つが同じというだけで友達になった仲間と共に、お泊りオフ会とう言う名の”食い倒れIN那須”に行ってきた。住む場所も年も違うのに、話が尽きないと言う。なんともまぁ不思議なメンバーだ。ネットが、花男が、二次が無ければ出会ってない人達なんだけどね。趣味+ネット環境って凄いよね。でも、20年の付き合いになる親友もネットで知り合ったんだったよなぁーと、改めて思ってみたり。考えてみれば、案外、人と人との出会い...

03

2019

紅蓮 109 つかつく

司は、目に見えぬ者に対しての精一杯の誠意だとばかりに、護衛の者も付けずにただ一人、地図に指し示されていた場所に向かった。目的の場所は、廃墟と化した一軒の洋館だった。波が満ち溢れて来たのだろうか、窓の外から潮騒の音が聞こえる。潮騒の音は司に、つくしを迎えに来た日のことを皮切りに、二人で過ごした日々を思い起こさせる。司の表情(かお)にに柔らかい微笑みが浮かんだ。つくしと出会うまでの司は、空虚の中を彷徨...

19

2019

baroque 89

つくしが目覚めた時には、薫は席を立っていた。懐かしい香りを感じた気がしてつくしは鼻を蠢かす。「……そんなわけないか……」一人呟いてから、薫と二人で過ごした日々を思い出す。恋というには、あまりにも幼い恋心だった。だからこそ、つくしは、一直線に恋をした。時折訪れる薫と過ごす時間は、つくしにとって幸せで幸せでたまらないものだった。初めは憧れにしか過ぎなかった。憧れが恋心に変化していったのは、薫の持つ弱さを垣...

17

2019

無花果の花は蜜を滴らす 11

護衛と言う名の見張りがついていても、束の間の自由な時間は、あたしの呼吸を楽にしてくれる。同時に湧き上がってくるのは、彼と会いたいという思い。会って彼に触れ、彼の吐息を、彼の温もりを感じたい。ううん……と、あたしは下を向きながら首を振り、自分の思いを追い払う。ポンッと肩を叩かれて、顔を上げれば「牧野……つくしちゃんよね?」そう言って艶やかに笑う女性が立っていた。コクンと頷けば「私、滋。 大河原 滋。 桜子...

15

2019

ネクタール 08 つかつく

「……多分、そう……だな」俺の返事に、牧野の瞳は更見開かれ、大袈裟でも何でもなくて、今にもおこっちそうだった。人間の目ってこんなにデカくなんだなって変なトコに感心した。いやっ 待てよ。こいつ若しや 妖怪 蔵ボッコ改め、一つ目タヌキか?いやいや、目が二つあるから、一つ目って事はねぇよな。「……司さん、司さん、なんか全く違うこと考えてません?」大きく見開かれていた筈の瞳が、スゥーっと細められ俺をジロリと見てい...

30

2019

お知らせ

皆さん、おはようございますm(__)m寒い日が続いてますね……、インフルエンザが大流行だそうですが、皆さんは大丈夫ですか?ご自愛下さいませ。今日は朝からお知らせが一つ(*^.^*)昨年の夏、総ちゃん&類のイベント『summer festival』などでご一緒した、プルさんこと plumeriaさまのお部屋がお誕生日を迎えられました。─めでたいヽ(*´▽)ノ♪そこで、お友達が集まってコソコソ…相談、お祝いする事にっ!!(残念ながら忙しくて集まれ無...

07

2019

ネクタール 07 つかつく

目的の場所についても眠る牧野を見つめていたくて、エンジンをつけたまま停車していた。眠る牧野は、俺の願望がそう見せるのか……なんだかとっても幸せそうで満ち足りた顔をしていた。その顔を見つめれば、心の奥底からなんとも言えない気持ちが湧いてくる。フワフワとして甘く蕩けそうで、なのに……なんだか、涙が出そうで……って「……ったぁ、俺、まったくもってイカれてんな」恥ずかしくなって……ハンドルにうっぷした途端プーーーク...

04

2018