明日咲く花

花より男子の2次小説になります。

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2017

baroque 78

「よっ」 店に入れば、悠斗がいつもの笑みを浮かべながら薫を迎える。 思わず薫の口端にも笑みが浮かんだ。 「こっちには仕事で?」 ソファーに腰掛けながら薫が口にする。 「うーーん、まぁ、仕事というかなんと言うかちょっと野暮用があって、折角だからたまには薫と二人で酒でも飲もうかと思ってな」 「へぇ、そう。プライベートでカオちゃん連れて来ないなんて珍しいよね?」 「あっ、いや、あいつはまぁ、一緒に来たっ...

27

2017

baroque 77

夜空に輝く月明かりのように、暗闇に輝く一条の光…… 薫にとってつくしは、そんな存在だ。 膝を抱えてソファーに座る。 辛いとき、悲しいとき、寂しいとき、苛立ったとき、決して人前では見せないけれど……薫がする癖だ。 膝を抱えて座る小さな薫を膝の上に抱き抱え、子守唄を歌ってくれたのは母だった。そんな母との馴れ初めをまだ幼い薫に話ながら膝の上に乗せてくれたのは父だった。 両親が亡くなり膝を抱えて座る癖は無くなっ...

26

2017

巡り逢い 12

上ずった声がなおる頃、つくしの胸に 会いたくなかった。 でも、会えてよかった。 そんな思いが広がっていた。 司と再び出会ってしまう事が怖かった。 心が、身体が17歳のあの時に戻ってしまいそうで____ でも、司と再び出会う事によって激しく悲しかった恋が、綺麗な思いに昇華されていくのをつくしは感じた。 17歳の自分は、嘘偽りなく目の前の男を愛していたと。その思いは、キラキラと光り輝いて心を飾る...

25

2017

baroque 76

涙を流すつくしをインディゴちゃんは抱き締めた。 「インディゴちゃん、インディゴちゃん、あたし、あたし」 「いいんよ。いいんよ。」 インディゴちゃんの指先が優しくつくしの涙を掬い頬を撫でる。 堰を切ったように、つくしの瞳から涙が溢れ出していく。 どれくらい泣いただろう? 泣き疲れたつくしは、疲れと風邪薬が加わって、今度は夢も見ずにぐっすりと眠った。 つくしが起きた時には、外はすっかり夕焼け空だった。 ...

24

2017

baroque 75

狂気はすべてのものの中にこっそりと隠れて、近づくものを捕まえる。 捕まったが最後_____ 狂気は愛する人を壊し 自分を壊していく ただ手放したくなかっただけなのに___...

18

2017

思い de ビーチ ~日焼けと赤っ恥と 編~

何?何?なんのお土産? 気になる方は ↓ 空色の時間 空色さまのお部屋にレッツゴー 思いde ビーチ~お土産は赤い靴下編~ deシリーズは、~空色の時間~ 空色さまとの共同作品♪になります。...

15

2017

夏だ!海だ!de de de♪やっちゃおう♪

題名の通り___恒例化してるdeシリーズ♪ うふふっ またまたやっちゃいます。 やっちゃう? うんうんで♪ またまたやっちゃう deシリーズ いつもの如く打ち合わせは大笑い♪ いつもと違うのはエロ無しdeいっちゃいます♡ 熱い夏をふっとばせ! 思い de ビーチ 8月18日14時アップ予定   空色の時間  ①思い de ビーチ ~お土産は赤い靴下編~ 明日咲く花 ②思い de ビーチ ~日焼けと赤っ恥と 編~ ...

04

2017

巡り逢い 11 類つく

エフィテヒアに着き新しい営業の人間と挨拶を交わせば、開口一番に「牧野さん、本当にすみません」慌てながら頭を下げて来る。あまりの慌てぶりに思わず疑問系になりながら「あっ、はい?どうしましたか?」そう聞けば「あっ、実は___軽井沢の方に行って頂きたくて」「か、か、軽井沢ですか?」「はいっ。先程電話がありまして__新しい社長がどうしても話しを聞きたいと。ただ新しい社長がとても忙しい方でして___本当に本...

28

2017

巡り逢い 10 類つく

乱暴に黒髪を掴みあげ怒張したぺニスを華奢な体つきの女に荒々しく挿入する。優しさも愛もなにも存在しないただただ欲望の捌け口としての荒々しい行為。欲望を吐き出せば吐き出すほどに男の心は渇き、渇きを癒やすために人を操りマネーゲームに興じる。束の間の高揚感と引き換えに虚しさが心を蝕んでいく。渇いて 渇いて堪らないほどに渇いていく。渇けば渇くほどに欲望は肥大し残虐性が増していくだけなのに。欲望を吐き出した瞬...

21

2017

巡り逢い 09 類つく

「ジョワ、お留守番頼むね」 ジョワに声をかければ、キャットウォークからちょこんと顔を覗かせてニャー と一声鳴く。 「もぉぅ、仕事に出掛ける時はツレナイんだから」 ゲンキンなジョワに苦笑して 「行って来まーす」 もう一声かけてから 〝パタンッ〟ドアを閉める。 エレベーターに乗った瞬間、スマホの音がなる。 「おはようございます。牧野です」 スマホの向こうからは、法務課の直属の上司である鴇...

18

2017

紅蓮 100 つかつく

「ちょ__う、き…れ…ぇ」 美繭の口から久しぶりに出た言葉に、後ろに居た男が嬉しそうに答える。 「あぁ、綺麗だね。美繭は小さな時から蝶が好きだったもんな」 男は青いアゲハを見つめる。アゲハは、美繭の周りをヒラヒラと美しく舞う様に飛んでいる。 精神が壊れた美繭の顔は、闇の世界の美容整形医の手によって、眼球に施された人工虹彩は抜き取られ、玲久と似せるために施されていた鼻と顎の人工プロテーゼが取...

17

2017

紅蓮 99 つかつく

動きを止めていた歯車が一斉に動き出す。 車椅子に座った女の周りをヒラヒラと青いアゲハが舞っている。 女は、青いアゲハに指を伸ばしニッコリと微笑む。 その顔には、苦悩も悲しみも___なにもない。 そこに居るのは美しく綺麗な人形…… 辛い事も 苦しい事も全て忘れ、 ただ微笑んでいる人形だ。 __玲を出産した美繭は、出産の影響からなのか? 作り上げ植え付けられた玲久の人生全てを忘...