明日咲く花

花より男子の2次小説になります。

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2018

ネクタール 05 つかつく

「おっ! 久しぶりだな」「忙しいとこ、悪いな」「かまわねぇそれにしても、三人揃って頼みごとって何だ?」ソファーに腰掛けながら三人の顔を交互に見た。なんとなく普段と違って見えるのは気のせいか?マドラーと氷の触れ合う音がカランとなって、俺の前に水割りが差し出された。琥珀色のその液体をグイッと飲もうとした瞬間……一枚の紙が俺の前に置かれた「なんだ、コレ?」まじまじと見れば、それは牧野の履歴書だった。コレが...

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2018

ネクタール 04 つかつく

牧野は、困った顔をして「妹じゃないのは知ってるよ」その言葉に俺の胸は、ズキンと痛くなる。恋は、ワクワクや幸せと共に、こんな胸の痛さまでも連れてくんだって……初めて知った。「大切な幼なじみ……だよトウもハナヤンもミマくんもそれは向こうも一緒だよ」胸の痛さが俺を打ち、言わなくてもいい言葉が、押し込めてた思いが、口から出て行きやがる「向こうは、向こうは、お前を特別な女として見てる」黒い思いは止まらない。「お...

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2018

ネクタール 03 つかつく

結果牧野はスゲェ可愛かった。そして俺は、夏が終わる頃には身悶えする程に牧野に恋をしている自分に気が付いた。何故か相変わらず、スーツになると地味で冴えない牧野になる。生地は上等だ。着心地も良さそうだ。だが、垢抜けねぇんだ。「なぁ、牧野のスーツ……どこで買ったんだ?」心臓バクバクさせながら聞いてみた。「うんっ? あっ、コレは幼なじみ達からの就活応援プレゼントなんですよ」ニッコリ笑って牧野が言った。その言...

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2018

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2018

ネクタール 01 つかつく

どこで買ったんだ?みんな同じような没個性のリクルートスーツの中で、黒のスーツの女だけが際立って冴えなく感じてテレビモニターを凝視した。人事部長が「牧野さんは、インターン生の中でみとても優秀なようですが、我が社を受けられた志望動機をお教え下さい」ルーチンワークのように、用意された質問の一つを目の前の女に聞いている。四角四面の面白くもなんともない定型文のような答えが返ってくる筈だった。「二十歳の誕生日...

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2018

紅蓮 108

つくしの虚偽記憶を再構築するためには、設楽の力が必要だ。でも……永久と玲がこれ以上会って良いものなのか?と宗谷は、ジレンマに陥った。悩んだ末に出した結論は一つ。己が玲とは絶対に鉢合わせしない様にする事だった。設楽の診療が入る日に合わせて、今まで頑なに避けて居た出張や会食をいれた。宗谷は現状から逃げたのだ。現状から逃げる。即ち、隙が生まれる。隙は、現状見えている筈のものに対しても目を曇らせた。宗谷にと...

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2018

恋女房は、おさな妻 後編 総つく

「……総ちゃん?」「おっ、起きたか?俺もすっかり寝てた」つくしが起き上がり、ギュッと抱きついてくる。抱き返したい……だが、抱き返したら俺の衝動は止まりそうもないぽんぽんっと、頭を二回優しく叩いて、そっと距離を取ろうとすれば、つくしの大きな瞳にブワッと涙が溢れてく。「つくし、どうした? 」「どうしたじゃないもん。総ちゃんなんか総ちゃんなんか」俺の胸を叩きながら泣きじゃくる「なぁ、つくし、俺がなんかしたか...

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2018

恋女房は、おさな妻 前編 総つく

「うぅーーん」なにやら唸り声を上げながら、姿見の前でポーズをとってる俺の恋女房。どうした? 何があった?誰かにイジメられたか?慌てて部屋に入ろうとした瞬間「うぅーーん 総ちゃん…めぇー」えっ? 俺?何? 俺?思い当たる節……ウゥームねぇぞ ねぇぞ俺、清廉潔白だ。成人男性、こんな清くっていいのか!ってぐらい清いぞ!自慢じゃないが、つくしにだって手出してねぇぞ!いや、正確に言うと手出せてねぇ。理由か?理由...

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2018

Summer festival Soujiro & Rui

Summer Festival team Soujiro & team Ruiによる夏のイベントを開催します♬皆さんは『夏』と言われて何を思い浮かべますか?その中から幾つかをチョイス、『お題』として各々がお話しを持ち寄りました。誰がどのお題に挑戦したのか?総ちゃんのお話しなのか?類のお話しなのか?また、リレーはあるのか?は…、♪♪♪お・た・の・し・み♪♪♪サイトオープンまであと3日、もう少しお待ち下さいませm(__)mサイトオープン:7月4日(水)0時...

29

2018

無花果の花は蜜を滴らす 10

あたしには、役者の才能があるんじゃないかと錯覚するほど、万里くんを愛する恋人役を演じた。最初は訝しがっていた万里くんも、恋する男そのものに……そのうち、自分の望む “つくし” しか見なくなってくれた。万里くんの望む “つくし” は、茶番のように滑稽だ。天真爛漫に屈託無くよく笑い、楽しくも無い話をさも楽しそうに話し、万里くんの女友達にヤキモチを妬き、媚びを売るように甘え、おねだりをする。本当のあたしは、恋した...

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2018

baroque 88

つくしを送り出した後、総二郎は雛子との待ち合わせの美術館に向かった。雛子と二人で会うようになって何度目になるのだろうか? コロコロと楽しそうによく笑う雛子との時間は、出会った頃のつくしと居るようで総二郎にとってかけがえのないものになりつつある。「総二郎さん、見て見て」雛子の瞳が総二郎を見つめる。一心に見つめる雛子が可愛くて「雛ちゃん、総って言ってみてよ」そう口にしていた。「そ、総…さ…ん」「さんじゃ...

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2018

紅蓮 106

高層ビルの眼下を見下ろしながら、眉の付け根を二本の指で解した。宗谷の胸の奥に芽生えた小さな疑念は、日増しに大きく膨らんでいく。思い出すのは、以前、司に投げられた言葉の数々……言われた当初は、つくしを取り戻すための心理作戦だと思い込んでいた。だが……「宗谷さんは、何でも良くご存知でいらっしゃる__ならば、設楽先生の奥様が、美繭さんがお亡くなりになられた時に近くに居た事ご存知ですよね」「__彼女、あの海の...