明日咲く花

花より男子の2次小説になります。

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2018

baroque 79

廊下に出たつくしは、慌ててスマホをタップした。スマホの向こうからは、不機嫌さを隠さない総二郎の声がする。『なぁ、今どこにいんの?』「どこって、インディゴちゃんの所だよ。…………なんでって、総、今日は遅いって言ってたでしょ…………だから」『はんっ、鬼の居ぬ間のなんとやらか……』「鬼の居ぬ間なんて……」つくしの呟きに言葉をかぶせるように『俺さ、コレダメあれだめ極力言わないようにしてるよな?』「……うん」「だったらさ...

18

2018

おめでとうございます(*^^*)

こんにちは気が付けば、いつの間にか年も開け……2月も真ん中を過ぎ……2月18日で、なんの日かって?gypsophila roomの三周年記念。めでたい‼めでたい‼おめでたいを、お祝いして、全20名のメッセージとお話しがプレゼントされてます!その名も~colorfulbox~ Gipさまに捧げる短編集お話しは全部で25話!総つくサイトは勿論のこと、色々なサイトの作家様がなを連ねてます。もうね圧巻です(*^^*)asuもこっそりひっそり、贈らせて頂...

16

2018

無花果は香る

「ヴァムピール」形の良い彼の唇から微かに小さな声が漏れた。10年ぶりの言葉が吸血鬼だなんてと、一瞬、クラリと倒れそうになりながら「花沢専務、せめてヴァムピーラとお呼び頂けませんか?」平静を装い女性形容詞を返した。彼の唇が「失礼」と謝罪を述べている。あたしの中の凝り固まった緊張が一気に溶けていく。同時に溢れ出す彼への思い。あぁ、あたしは、やっぱり彼の全てを好き 好き 好き 好き 好き 好き 好き 好き ...

12

2018

紅蓮 102

「永久をかい?」剣のこもった宗谷の声に抗うように、つくしはギュッと手を握りしめながら「ダメ……かしら? 永久にもそろそろ同世代の子達と触れ合うことが必要かと思うんですが。それに、日本なら治安も良いし」つくしの言葉が全て終わらぬ内に宗谷は言葉を覆い被せる「永久はまだ小さい。そんなに急ぐ事はないよ。それに日本での滞在は、一時的なものだ」言い切る宗谷に、つくしは負けじと言葉を返す「でも、同年代の子と触れ合...

07

2018

無花果の花はうちに咲く ~交差~ 類つく

小さな頃から、感情を表に出すのが苦手だった。腹の底から笑ったことも、怒りを露にし泣き叫んだこともなかった。内にこめた感情は行き場を無くし、行き場を無くした感情は心を壊した。壊れた心は真っ暗な中を彷徨った。暗闇の中の俺に柔らかな光を与えてくれたのは静だった。静の側に居れば柔らかな光の中に居られた。それは、とても居心地の良いものだった。静さえ見ていれば、他の人間には心を閉ざしたままでいられたから。だか...

15

2017

無花果の花はうちに咲く ~過去05~ 類つく

最後の見開きの頁を飾っていたのは、二枚の写真だった。白イチジクを頬張る幼き彼女と、黒イチジクを頬張る現在の彼女。どちらの彼女も至極幸せそうでフ思わず笑みが漏れた。次の瞬間……御堂の言葉が脳裏に甦り、彼女と御堂の間に流れる時間ときの長さに思い至った。ビリッ……ビリビリビリッビリビリビリビリ……全ての写真が紙くずとなり散乱する部屋を飛び出し、彼女が住むマンションへと向かった。携帯のダイヤルを押そうとした瞬間...

08

2017

無花果の花はうちに咲く ~過去04~ 類つく

彼女の身体は、甘い蜜そのものだった。甘い蜜は俺の理性を奪い、欲を剥き出しにさせていった。全ての穴という穴を犯すように貪った。愚かなことに快楽を与えるという形で彼女を支配しようていたのだ。彼女の身体を貪れば貪るほど心は飢えて、堪らなく渇いていった。「いつも言ってるけどさ、そんなとこに突っ立ってると邪魔だから座んなよ」彼女は俯きながらソファーの端に座る。「そこだとテレビが見えない。こっち来て」俺の隣を...

06

2017

無花果の花はうちに咲く ~過去03~ 類つく

まさか、その時が彼女の初めてだなんて思いもしなかった。あまりの快楽に、彼女の出す破瓜の血にさえ気付かずに、淫乱だと罵り朝まで抱き潰した。消えた温もりを探すように目覚めれば、ベッドの中から彼女は消えていた。あれほど深い快楽を共にしたと言うのに、一人残されたと思うと良くわからない激しい感情が湧いてきた。数日経った昼下がり、車を走らせ彼女の通う高校に向かった。校門近くで車を止めさせ暫く待てば、運良く彼女...

04

2017

無花果の花はうちに咲く ~過去02~ 類つく

指に絡ませた黒髪をストンと落しては、絡ませる。何度も何度も繰り返される指の動きに、醜い思いが湧き上がる。御堂の目が細められ、指に絡めた髪に口付けを落とした瞬間……堪えられず席を立ち上がろうとすれば「お食事中ごめんなさい……電話が入ったみたいで」席を立ち上り外に出ていった。御堂は真っ赤なワインを傾けながら「あいつ、可愛いいでしょ」自慢するかのように口にした。「あいつの長い黒髪、白い肌、しなやかな肢体、全...

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2017

02

2017

無花果の花はうちに咲く ~過去01~ 類つく

真っ赤に熟れた無花果のように……花はなかに咲く。「牧野つくしと申します」これはデジャブ? 俺は目を擦った。「私の顔に何かついてますでしょうか?」「あっ、いや」同姓同名?いや、牧野だけならともかく、つくしなんて珍しい名前がそうそうあるわけもない。透き通るような白い肌にボルドー色の口紅が艶かしくて「ヴァムピール」小さく呟いていた。目の前の彼女は、眉根を寄せたあと「花沢専務、せめてヴァムピーラとお呼び頂け...

01

2017

無花果 ~過去07~ 類つく

「つくし、どうした?」過去へと想いを馳せていたあたしの顔を千暁さんが覗き込む。「あっ、うん……千暁さん、いつ迎えに来てくれる?」「夜には来れるようにする」「うん。じゃ、頑張る」「あぁ。いつも悪いな」だったら静さんと別れて……と、言いそうになって、慌てて首を振った。「じゃ、おやすみ」いつものように、おでこにお休みのキスをひとつ残して、千暁さんは部屋を出ていこうドアノブニ手をかけて、何かを思い出したように...