イノセント 38 司つく
毛受との会話を終えた司がつくしの所に向おうとすれば、他の商談相手に呼び止められたりで、思いの外に時間が掛かってしまった。
居た筈の場所につくしが見えず、司は慌てて周りを見渡した。自分が居た場所とは反対側の出入り口から、バルコニーに出て行くつくしが目に入った。
司は、つくしが具合でも悪くなったのかと、走り出す様に大股でバルコニー目掛けて歩いていった。
バルコニーに出てつくしを探す。クスクスと誰かと笑い合うつくしの鈴のような甘い笑い声が聞こえて来る。
声のした方を振り向いた瞬間……類とつくしが睦まじく寄り添い笑っている姿が目に入ってくる。
渇望しても手に入らないものが、すぐ目の前にある。
「牧野」
司の手がつくしの手首を乱暴に掴んだ。
「あれぇー司?」
淡々と、そして飄々とした薄茶の瞳が司を見つめる。
「牧野って事は?そっか、そっか へぇー牧野、司と来てたんだね。司元気だった?」
類が司を見ながらニッコリと微笑む。
類の微笑みなど見もせず、類の側からつくしを引き離す様に自分の元に引き寄せキッと睨んだ。
「へぇーっ、ふぅーん。 あっ、俺そろそろ行くね。牧野じゃ、またね」
片手をヒラヒラとさせて去って行く。
類の姿が見えなくなってから
「なんで、あいつがお前とここにいるんだっ」
司の尖った声がつくしの頭上から聞こえる。
「蝉が…蝉が…鳴いているかって」
つくしの素っ頓狂な答えに
「お前は、俺の玩具だ。俺の側にだけいればいいんだ」
司の言葉につくしは黙り込んだ。類と久しぶりに会って交わした会話が色褪せて行く。
〝道明寺〟だったら……浮かんで消えた。この男は、あたしの道明寺じゃないと。
悋気を露にする男に腰を抱かれ、残りの挨拶周りをする。その間中、一瞬たりとも司の手がつくしの腰から離れる事は無かった。
つくしは、司の秘書として笑顔を絶やさず受け答えをするが……それすらも、司にとって苛つく対象にすり替わっている。
駆け足するように挨拶を終わらせ引き摺られる様に車に乗せられた。
息が出来ない程の熱く深い口づけをされる。息をしようと唇を開ければその隙間から舌が押し込まれる。歯列の裏側を舌でなぞられ、つくしの舌を吸い上げる。司の唾液がつくしの口のなかに入れられる。ゴクリッと呑み込めば満足げな笑みを浮かべ唇を離す。離れた唇から飲み込めなかった銀糸がタラリと垂れていく。
舌が耳朶を食み首筋を這う。両手でドレスが剥ぎ取られる。乱暴に乳房を揉まれ固く尖った乳首を抓り上げられる。
苦痛なのか快楽なのか良くわからない刺激を与えられ、つくしの背中をゾクゾクとしたものが駆け上がっていく。
ドレスを捲り上げられショーツの横から、指を一気に奥まで挿れられる。既にグチョグチョになった秘部は安々と指をくわえ込む。乱暴に掻き回される度に、ジュブジュブと水音が聞こえる。
「こんなにされて、お前感じてるのかよ? ……お前の身体は、本当に淫乱だよな」
熱を持った肉襞が司の指を締め上げる。つくしは、耐えられない程の快感に身体を捩らせる。
「ぁぁはっ、はっ、あぁ…いやっ…やっ、あっ、あっ…ヤメテ…いやっ」
蜜が溢れ出しつくしの太腿を伝う。
「嫌だ嫌だ言ってるわりにお前のここ……すげぇ締め付けて来るぞ」
包皮を捲り上げ赤く腫れた花芽を人差し指でこねくり回される。ビクンッビクンッと身体が揺れる。
マンションに着くまでの時間、指で3度イカされる。淫らに咲かされた身体を隠す様に司のタキシードで包み込む。ぐったりとしたつくしを抱きかかえながら、エレベーターに乗り込んだ。
ボスッ
つくしの身体がベッドに沈み込む。ドレスを、下着を剥ぎ取っってドレスのリボンでつくしの手を縛る。
首を振るつくしの耳の縁から、首筋、鎖骨を舌が這う。
乳輪に舌を這わせ乳首を吸い上げる。脇腹、臍と舌が這う。
ガシッと片手で脚を広げられ、花芯を舐めとり、吸い上げ、舌を這わせる。
身体の中を蛇が這う。大きな大きな蛇が這う。
上着を脱いだだけの司の指で舌でイカされ続ける
開かされた脚の間から、蜜が滾々と溢れ出す。
♥ありがとうございます。とっても嬉しいです♥
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