修羅 19 総つく
「あたしね、この香を持ち始めたのは、3年前からなんだよ。その前の香りはもうちょっとエロかった。コレ、総みたいでしょ?」
ったく、お前すげぇ告白だな。俺にとっちゃ最高の告白だ。繋ぐ手に力が入る。
俺の隣のつくしが、語る。
司と別れて、総に出会うまで決して褒められた生活をしてきたわけじゃないと。
「あたしは、男達に、身体を与えて夢をみてきたの。愛し愛されるって言うね。」
男を愛さなくなったつくしの周りには、つくしを求める男が集まったと、いけしゃあしゃあと言いやがる。
「あたし、結構魅惑的みたいよ」戯けて、しれっといいやがる。
そりゃそうだ。俺が唯一、手に入れてぇと願った女だかんな。
「柊さんとは、ううんシュウとは、一番付き合いが長かったかな?」あぁ、百瀬の親父が言ってたよな。
つくしが、語る
シュウとはね、鈴ちゃん、あっ鈴也師匠の事ね。鈴ちゃんを通して出会ったの。
彼も、色々複雑な人間だから‥あたしと馬があったんだよね。勿論セックスもしたよ。
あっけらかんとつくしが、言いやがる
「そうか」
「うん。」
でもね‥ シュウを心の底から欲しいと思った事が無かったの。
多分、シュウと纏まったら、皆が喜ぶんだろうなとは、感じてたよ。
シュウと付き合い出して2年目には、色々な所に連れ回されたからね。
口に出しはしなかったけど、あたしとの未来を思い浮かべてたんだと思う。
今直ぐにどうとかじゃなかったけど、きっとあのまま行ってたら、結婚したのかもね?
でもね、皮肉にも、あたしの身体は、他の男も求めたの。シュウと抱き合っても、あたしの中の女は消えなかった。バカみたいに他の男も求めたの。シュウは、それを許し続けてくれた。彼も、随分遊んでたからね。
なぁつくし‥それは違うよ。柊は、お前を失うのが怖かったんだよ。俺と同じだ。お前から他の男の香りがしても、許すしかなかったんだよ。 声に出せない、言葉を思う。
総と出会った頃は、あははっ、覚えてるよね?シュウと付き合いながら、遊んでたんだ。
最低だと思ってた。どんどん自分が嫌いになったよ。
だけど、男に抱かれる度に、男を抱く度に、あたしは渇いていったの。飢えが渇きが男の肌を求めてたんだよね。出口を見失い、どこから入って来たかさえ解らなくなっていたの
そんな時‥総に出合ったの。
お前は、俺をいったいどんぐれぇ惑わすんだ?ってぐれぇ色っぽい顔で
はじめての夜‥あたし、ビックリしたの‥
総とのセックスがあんまりにも、あたしにぴったりなんだもん。
「もん」って、「もん」じゃねぇよ。
でね、あたし‥その日から、総にしか抱かれたくないって思ちゃったの。
それでもね、シュウとは別れるのに1年半かかちゃった。
あたしに、一度だって執着なんて見せなかった人なのにね。
誰に抱かれても文句なんて言わなかったんだけどね、総に抱かれたあたしを見て、執着を持ったの。
うーん、違うのかな、あたしが気が付いてなかっただけで、最初から持っていたのかもしれない。
何度も、何度も抱かれた。総に抱かれた日には異常だと感じるほどにあたしの身体を抱くの。狂ったようにあたしを抱くの。無理矢理抱かれた事も何度もあるよ。
その度に、あたしの身体は、シュウを傷つけた。だって全く感じないんだよ。
このあたしがだよ? 散々男に抱かれ、男を抱いてきたあたしがだよ?
半年くらい経った頃かな、あたしの事をシュウは、抱かなくなっていたけど、あたしとは別れてくれなかったんだ。
繋いだ手を離して、両手で顔を覆いながら、
あのね、あたし一度‥シュウに殺されかけたの。
滋さんや桜子にも‥‥ ううん 誰にも言えなかった。
シュウをそこ迄、追いつめたのは、あたしだから。
つくしの表情は見えない。
鈴ちゃんが、気が付いてくれて、それでもそこから綺麗に別れるまでに、一年かかったの。
彼を傷つけ過ぎるくらい傷つけたから、せめて,シュウが納得するまで一緒にいたかったんだ。でも、あたしって残酷だよね‥その間だって総に会いに行くのを辞めなかったんだもん。全部が彼を傷つけてたのに。
何かを思い出している表情をした後に‥お前が言葉を続ける。
半東さんを引き受けたのは、シュウの、ううん柊さんの婚約がようやっと決まったからなんだ。
あたしと柊さんの事は、相手のお嬢さんもご存知でね。顔見せの茶事の時に是非お願いしたいって。
彼女良い子でね、柊さんの全部を丸っと受け入れてて、なんとね、「つくしさんが西門さんと出会って下さって良かった。柊さんを捨てて下さって良かった」って言ってくれてね‥その隣の柊さんが幸せそうに幸せそうに微笑んでくれてね‥ だから、お受けしたの。
顔を上げ、真っ直ぐに前を見て
「鉄パン履いてた牧野つくしは、もう居ない。自分勝手で、欲望のままにしか生きてる牧野つくししかいない。そんな女でも良いかな?」
俺の愛おしい女が言う。
「それとも引いた?もう嫌いになった?」
大きな瞳に、涙を溜めながら‥
真っ直ぐに俺を見つめる。
瞬きもせずに真っ直ぐに俺だけを見つめて来る。
♥ポチッとお願いします♥


♥ありがとうございます。とっても嬉しいです♥
ったく、お前すげぇ告白だな。俺にとっちゃ最高の告白だ。繋ぐ手に力が入る。
俺の隣のつくしが、語る。
司と別れて、総に出会うまで決して褒められた生活をしてきたわけじゃないと。
「あたしは、男達に、身体を与えて夢をみてきたの。愛し愛されるって言うね。」
男を愛さなくなったつくしの周りには、つくしを求める男が集まったと、いけしゃあしゃあと言いやがる。
「あたし、結構魅惑的みたいよ」戯けて、しれっといいやがる。
そりゃそうだ。俺が唯一、手に入れてぇと願った女だかんな。
「柊さんとは、ううんシュウとは、一番付き合いが長かったかな?」あぁ、百瀬の親父が言ってたよな。
つくしが、語る
シュウとはね、鈴ちゃん、あっ鈴也師匠の事ね。鈴ちゃんを通して出会ったの。
彼も、色々複雑な人間だから‥あたしと馬があったんだよね。勿論セックスもしたよ。
あっけらかんとつくしが、言いやがる
「そうか」
「うん。」
でもね‥ シュウを心の底から欲しいと思った事が無かったの。
多分、シュウと纏まったら、皆が喜ぶんだろうなとは、感じてたよ。
シュウと付き合い出して2年目には、色々な所に連れ回されたからね。
口に出しはしなかったけど、あたしとの未来を思い浮かべてたんだと思う。
今直ぐにどうとかじゃなかったけど、きっとあのまま行ってたら、結婚したのかもね?
でもね、皮肉にも、あたしの身体は、他の男も求めたの。シュウと抱き合っても、あたしの中の女は消えなかった。バカみたいに他の男も求めたの。シュウは、それを許し続けてくれた。彼も、随分遊んでたからね。
なぁつくし‥それは違うよ。柊は、お前を失うのが怖かったんだよ。俺と同じだ。お前から他の男の香りがしても、許すしかなかったんだよ。 声に出せない、言葉を思う。
総と出会った頃は、あははっ、覚えてるよね?シュウと付き合いながら、遊んでたんだ。
最低だと思ってた。どんどん自分が嫌いになったよ。
だけど、男に抱かれる度に、男を抱く度に、あたしは渇いていったの。飢えが渇きが男の肌を求めてたんだよね。出口を見失い、どこから入って来たかさえ解らなくなっていたの
そんな時‥総に出合ったの。
お前は、俺をいったいどんぐれぇ惑わすんだ?ってぐれぇ色っぽい顔で
はじめての夜‥あたし、ビックリしたの‥
総とのセックスがあんまりにも、あたしにぴったりなんだもん。
「もん」って、「もん」じゃねぇよ。
でね、あたし‥その日から、総にしか抱かれたくないって思ちゃったの。
それでもね、シュウとは別れるのに1年半かかちゃった。
あたしに、一度だって執着なんて見せなかった人なのにね。
誰に抱かれても文句なんて言わなかったんだけどね、総に抱かれたあたしを見て、執着を持ったの。
うーん、違うのかな、あたしが気が付いてなかっただけで、最初から持っていたのかもしれない。
何度も、何度も抱かれた。総に抱かれた日には異常だと感じるほどにあたしの身体を抱くの。狂ったようにあたしを抱くの。無理矢理抱かれた事も何度もあるよ。
その度に、あたしの身体は、シュウを傷つけた。だって全く感じないんだよ。
このあたしがだよ? 散々男に抱かれ、男を抱いてきたあたしがだよ?
半年くらい経った頃かな、あたしの事をシュウは、抱かなくなっていたけど、あたしとは別れてくれなかったんだ。
繋いだ手を離して、両手で顔を覆いながら、
あのね、あたし一度‥シュウに殺されかけたの。
滋さんや桜子にも‥‥ ううん 誰にも言えなかった。
シュウをそこ迄、追いつめたのは、あたしだから。
つくしの表情は見えない。
鈴ちゃんが、気が付いてくれて、それでもそこから綺麗に別れるまでに、一年かかったの。
彼を傷つけ過ぎるくらい傷つけたから、せめて,シュウが納得するまで一緒にいたかったんだ。でも、あたしって残酷だよね‥その間だって総に会いに行くのを辞めなかったんだもん。全部が彼を傷つけてたのに。
何かを思い出している表情をした後に‥お前が言葉を続ける。
半東さんを引き受けたのは、シュウの、ううん柊さんの婚約がようやっと決まったからなんだ。
あたしと柊さんの事は、相手のお嬢さんもご存知でね。顔見せの茶事の時に是非お願いしたいって。
彼女良い子でね、柊さんの全部を丸っと受け入れてて、なんとね、「つくしさんが西門さんと出会って下さって良かった。柊さんを捨てて下さって良かった」って言ってくれてね‥その隣の柊さんが幸せそうに幸せそうに微笑んでくれてね‥ だから、お受けしたの。
顔を上げ、真っ直ぐに前を見て
「鉄パン履いてた牧野つくしは、もう居ない。自分勝手で、欲望のままにしか生きてる牧野つくししかいない。そんな女でも良いかな?」
俺の愛おしい女が言う。
「それとも引いた?もう嫌いになった?」
大きな瞳に、涙を溜めながら‥
真っ直ぐに俺を見つめる。
瞬きもせずに真っ直ぐに俺だけを見つめて来る。
♥ポチッとお願いします♥


♥ありがとうございます。とっても嬉しいです♥
スポンサーサイト