その距離50センチ 21 あきつく
つくしが眠る。俺の腕の中‥
必死にしがみつきながら、痛さに耐えてくれた。
「ありがとう」と「愛してる」2つの気持ちを込めて、つくしの髪にキスをする。
アバンチュールでないセックスが、こんなに気持ちの良いものだったなんて‥初めて知った。
‥つくしを抱き初めて知る‥心の底から湧き出る愛おしいという気持ち。
俺が恐れていたのは、この感覚だったんだ‥
つくしを誰にも渡したくない。触れさせたくない。見せたくない。バカみたいに、好きだ。
この白い吸い付くような肌も、吸い込まれそうな真っ黒な瞳も、華奢な身体も全てが好きだ。
つくしの身体に酔い、溺れてしまいそうになる。
こうして触れているだけで‥沈まれ俺‥。
セックスを覚えたてのガキみたいに‥欲望が、むくむくと湧き上がる。
「ヤバいよな」
うーーん、伸びを一つしながらベッドから跳ね起きて‥シャワーを浴びる。
「ふぅっー」頭をガシガシ拭きながら、水を飲む。
ベットに腰掛け、愛する女を見つめる。
「可愛いよなぁー」
マジ可愛いよな‥ずっとずっと欲しかった。つくしの心と身体。
あの雨の日‥いいや、心に蓋をした、月夜の晩から。
って、ひぃ、ふぅ、みぃ‥８年以上の片思いって奴か。
俺‥すげぇな‥ドンファンが聞いて‥呆れるよな。
こんこんと、幸せが溢れ出す。
こんこんと、愛情が溢れ出す。
枯れる事のない泉。
俺はつくしに囚われた。
下僕のようにつくしに尽くそう。
つくしが幸せになるように‥俺の一生をつくしに捧げよう。
って、俺‥ヤバいよなぁー‥
親父みてぇだ。
寝ても覚めても
「夢ちゃん、夢子、夢子さん」
小さな時から、そうだった。
双子が生まれた時、物寂しくなった俺、
親父に、誰が一番好きか聞いたんだよな。
間髪入れず帰ってきたのが
「夢ちゃんに決まってる」
幼心に、それってあんまりだよな。
取りあえず目の前の俺って言えば良いのに、そう思ったのを思い出す。
だけど‥仕方ないよな。
心が、身体が、目の前の女に溺れた今なら解る。
我が子相手にも、いいや我が子相手だからこそ、嘘は吐けない。
“あははっ、俺も親父みたいになる” 決定ってことか。
目の前の女の尊敬を勝ち取りたいがために、馬車馬の如く働く。
目の前の女を幸せにするために、一心不乱に尽くして生きていく。
ふっ、これが美作を大きくして行く原動力か‥
婆ちゃんが、お袋を嫁に懇願した気持ち‥今なら納得だ。
美作の女は、知ってんだよな‥
美作の男の一番の原動力が、伴侶に褒められたい。幸せにしたいだって。
そういやぁー、婆ちゃんも、ひぃ婆ちゃんに懇願されて美作に嫁いだと聞いた事があるもんな。
って、美作男児‥揃いも揃って、ヘタレ男だったってワケか？
ぷっ、ククッ 恐るべしDNA‥
俺等の子供が、男の子だったら‥
あははっ俺等も画策して懇願するんだろう。
美作のために？
いいや、違う。
愛する子供のためにその子の心からの幸せの為に。
「うーん‥」
俺の大事なお姫様が、夢を見ている。
夢の中でも、幸せであって欲しいと、俺は願う。
ベッドに潜り込み、つくしを抱いて眠る。
目が覚めたら、もう一度二人でキスしよう。
↓ランキングのご協力よろしくお願い致します♥
♥ありがとうございます。とっても嬉しいです♥
必死にしがみつきながら、痛さに耐えてくれた。
「ありがとう」と「愛してる」2つの気持ちを込めて、つくしの髪にキスをする。
アバンチュールでないセックスが、こんなに気持ちの良いものだったなんて‥初めて知った。
‥つくしを抱き初めて知る‥心の底から湧き出る愛おしいという気持ち。
俺が恐れていたのは、この感覚だったんだ‥
つくしを誰にも渡したくない。触れさせたくない。見せたくない。バカみたいに、好きだ。
この白い吸い付くような肌も、吸い込まれそうな真っ黒な瞳も、華奢な身体も全てが好きだ。
つくしの身体に酔い、溺れてしまいそうになる。
こうして触れているだけで‥沈まれ俺‥。
セックスを覚えたてのガキみたいに‥欲望が、むくむくと湧き上がる。
「ヤバいよな」
うーーん、伸びを一つしながらベッドから跳ね起きて‥シャワーを浴びる。
「ふぅっー」頭をガシガシ拭きながら、水を飲む。
ベットに腰掛け、愛する女を見つめる。
「可愛いよなぁー」
マジ可愛いよな‥ずっとずっと欲しかった。つくしの心と身体。
あの雨の日‥いいや、心に蓋をした、月夜の晩から。
って、ひぃ、ふぅ、みぃ‥８年以上の片思いって奴か。
俺‥すげぇな‥ドンファンが聞いて‥呆れるよな。
こんこんと、幸せが溢れ出す。
こんこんと、愛情が溢れ出す。
枯れる事のない泉。
俺はつくしに囚われた。
下僕のようにつくしに尽くそう。
つくしが幸せになるように‥俺の一生をつくしに捧げよう。
って、俺‥ヤバいよなぁー‥
親父みてぇだ。
寝ても覚めても
「夢ちゃん、夢子、夢子さん」
小さな時から、そうだった。
双子が生まれた時、物寂しくなった俺、
親父に、誰が一番好きか聞いたんだよな。
間髪入れず帰ってきたのが
「夢ちゃんに決まってる」
幼心に、それってあんまりだよな。
取りあえず目の前の俺って言えば良いのに、そう思ったのを思い出す。
だけど‥仕方ないよな。
心が、身体が、目の前の女に溺れた今なら解る。
我が子相手にも、いいや我が子相手だからこそ、嘘は吐けない。
“あははっ、俺も親父みたいになる” 決定ってことか。
目の前の女の尊敬を勝ち取りたいがために、馬車馬の如く働く。
目の前の女を幸せにするために、一心不乱に尽くして生きていく。
ふっ、これが美作を大きくして行く原動力か‥
婆ちゃんが、お袋を嫁に懇願した気持ち‥今なら納得だ。
美作の女は、知ってんだよな‥
美作の男の一番の原動力が、伴侶に褒められたい。幸せにしたいだって。
そういやぁー、婆ちゃんも、ひぃ婆ちゃんに懇願されて美作に嫁いだと聞いた事があるもんな。
って、美作男児‥揃いも揃って、ヘタレ男だったってワケか？
ぷっ、ククッ 恐るべしDNA‥
俺等の子供が、男の子だったら‥
あははっ俺等も画策して懇願するんだろう。
美作のために？
いいや、違う。
愛する子供のためにその子の心からの幸せの為に。
「うーん‥」
俺の大事なお姫様が、夢を見ている。
夢の中でも、幸せであって欲しいと、俺は願う。
ベッドに潜り込み、つくしを抱いて眠る。
目が覚めたら、もう一度二人でキスしよう。
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