被虐の花 17R あきつく
包丁は愚か、鋏さえも置いてはいない。窓ガラスは、強化ガラス。鏡は絶対に割れない、リフェクスミラーだ。
あきらさんは、あたしに言わないけれど‥あたしが自分の身体を傷つけないように。
行動の管理も
「つくしの浮気防止だよ」
そう言うけれど‥‥
そうじゃない‥あたしが自分の身体を傷つけないように‥‥してくれているのだ。
彼は、どこまでも優しい‥‥あたしは、彼の優しさに甘えている。
窓の外には、真っ赤な月が出ている‥‥
* **
「つくし‥手を出して」
あきらさんの前に両手を出す。深紅のリボンで、あたしの両手は、縛られる。
拘束されて、あたしの心の中に、安堵が広がっていく。
「膝をついて四つん這いになってご覧」
恥ずかしさを堪える度に、あたしの花壷からは、蜜が滾々と湧き出てくる。
「ちゃんと脚を広げて、良く見せて」
あきらさんが、あたしの身体を視姦する。
「淫らだね。見られてるだけなのに、ホラッこんなに濡れてるよ」
後から後から、蜜が溢れて、太腿を滴り落ちていく。
「舐めたい?」
そう聞かれ、コクンと頷く。あたしの身体も心もあきらさんを求めている。
彼のものを丁寧に丁寧に舌で、絡めとる。
不自然な形に縛られた手首が痛む。痛みが快楽を生んでいく‥
快楽は、あたしが生きている事を感じさせてくれる。
彼のうめき声を聞く度に、あたしの身体の奥底からゾクゾクとした感情が押し寄せる。
「俺のを舐めてるだけなのに、逝きそう?」
意地悪な問いかけをされる度、奥底からゾワゾワと何かが押し寄せてくる。
そんな恥ずかしい事を問わないで‥そう思うのに‥
恥辱が、あたしに快楽をもたらせる。
身体の中が、ビクンッと蠢く。
あきらさんの片頬が、意地悪く上がる‥
この顔に、この瞳に射竦められて、あたしは一度目の絶頂に達する。
「逝っちゃったの?つくしは変態だね」
言葉とは裏腹に、あきらさんがあたしを抱きしめる。ビクビクと身体が仰け反る。
「‥あ、あ、あきらさ‥ん‥」
「つくしだけじゃダメじゃないか‥お仕置きだね」
ニップルクリップを胸につけられる。
「い、痛っ‥」
「痛いは、言っちゃいけないよね?」
クリップを指で弾く。弾かれる度に痛さの刺激が、身体中を駆け巡る。
「‥あっ‥んっ‥あぁ‥」
声が漏れる‥
あきらさんが、クスリッと笑う。
美しい顔に、微笑が広がって行く。
この人に、求められている‥そう感じて、心に凪が訪れる。
狂おしい程の快楽をあなたは、あたしにもたらせてくれる、
「あぁっぁっーーーー お願い‥お願い‥」
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