明日咲く花

花より男子の2次小説になります。

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2015

ずっとずっと プロローグ

「ルゥ生まれてくれてありがとう」毎年私の誕生日に言ってくれるお父様その横でいつも微笑んで下さる優しいお母様小さい頃は、ただ単純にお祝いの言葉として喜んでいた私。本当の意味を理解したのはいつの日からだったのだろうか。お母様、私があなたのお腹に宿って後悔したことはないですか?この暮らしはお母様にとって心からの幸せを運んできていますか?お母様が大好きでお母様の様な女性になりたいといつも願っている私の聞い...

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2015

ずっとずっと 1

~つくし~司、あたしねあんたが私を幸せにしてあたしがあんたを幸せにするっていうのがずっとずっと続くのが当たり前だと信じていたんだ。なのになんでなんだろうねあんたの傍にいるのがあたしじゃないんだろう。あたしの傍にいるのがあんたじゃないんだろう。相応しい女になりたかっただけなのに、ただ認めてもらいたかっただけ筈なのに...あの時のあたしは何を間違えたんだろう。あんたを心の底から信じられなかったあたしの...

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2015

ずっとずっと 2

Love Tukoshi って、スペル間違えてるよ。なんて笑いながら呑気に空を見上げてたおめでたいあたし。翌日からの牧野つくしの暮らしがものすごく変化してしまうなんて思いもよらなかった。英徳の人達からの嫉妬と蔑みの目には慣れていた。一歩外に出ればあたしの生活は自由だった。なのに翌日からの”牧野つくし”の生活には今までにはない羨望と嫉妬の目に包まれた。イニシャルになってるとはいえ私のイニシャルと学校名が公共の電波...

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2015

ずっとずっと 3

「星野つくしです。どうぞよろしくお願い致します」新しい苗字で、あたしを知ってる人のいない場所での再出発。あたしはあたしで誰に何の気兼ねもなく呼吸をする気安さを久しぶりに思い出した一瞬でもあった。英徳から京都の高校に転校する事は、全てが決まってから皆には告げた。京都はF3や滋さん桜子にとって身近な場所であったからか、淋しがっていたけれど連絡をきちんと取る事を条件に案外すんなりと納得してくれた。道明寺に...

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2015

ずっとずっと 4

~司~英徳から京都の高校に転校する話を聞いた時は、牧野が遠くに行っちまいそうでマジにビビった。「あんたとの未来の為に大学に行きたい」 と言われた時は嬉しくて息が止まるんじゃねぇかと思った。「合格したら夏休みにはNYに会いに行く」 と言われた時には、エイプリールフールじゃねぇよなと、考えちまった。そんな一瞬の間の間、あいつは俺が怒ったと勘違いしたのか焦ったように「事後報告になちゃってごめんね」と、可愛...

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2015

ずっとずっと 5

「星野さん 星野さん ほ・し・の・さ~ん」 最初自分の事を呼ばれてるなんて気が付かなかったあたし。そうだあたし”星野つくし”に、なったんだった。「ごめんなさい。ぼぉっとしてた」 慌てて答えたら 名前を呼んだクラスメートにクスっと可愛く笑われた。転校してきて初めて出来た友達。新倉かおるちゃん どこか優紀に似てる優しい笑顔につられて笑顔になるあたし。「お昼食べに行こう」と学食に誘われた。ここの高校は二部...

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2015

ずっとずっと 6

合格がわかり皆にも連絡を入れホッとしたあたしに、かおるちゃんが「つくしちゃん大学が始まるまで短期のバイトしない?」夏休みまでにはNYのチケット代を貯めたいあたしは「やる~やる~」目いっぱい縦に首をふるそのさまが可笑しかったのか、かおるちゃんはクスクス笑いながら私立に通う女の子の家庭教師だと言う。なんでも今年の春から一貫校の中学に上がる予定でいるらしいのだけど、外部の子が受験を潜り抜けて入学してくるか...

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2015

ずっとずっと 7

「つくし~」 弾んだ声と共にドォーンと抱き着いてくる滋さんゲホッ ゲホッ 息が出来ずに死にそうになるあたし。「それじゃ先輩が息できませんって」言いながら助けてくれる桜子。「春から一緒に大学生だね。おめでとう」推薦で一足先に大学が決定していた優紀がニッコリ微笑む。久しぶりに会っても変わらない、あたしの大切な大切な友達。京都に8か月以上暮らしながらも家と学校の往復に殆どを過ごしていたあたし。京都に詳し...

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2015

ずっとずっと 8

メープル京都のスウィートに入ると色とりどりに飾られた花と美味しそうな食事が用意されていた。ほどなくして、「牧野〜 おめでとう〜」花沢類の優しく甘い声。久しぶりに見たビー玉の様に美しい瞳に魅せられて真っ赤になったあたし。「ヨッ 元気だったか?」相変わらず優しい雰囲気の美作さん「勤労処女脱したと思ったら今度は勤勉処女か〜」とニタニタ笑う 噂の若宗匠。その後ろから「オイ牧野!!何赤くなってるんだ! 類も...

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2015

ずっとずっと 9

卒業式が終わり短期の家庭教師のバイト、蓉子先生の所でのお茶のお稽古が始まった。とは言え、受験勉強に追われる事もなく前のようにバイトに明け暮れる事もなく、かおるちゃんもホームスティに旅立ってしまったので、何だか時間を持て余してしまう。もう一つバイトでも見つけたい所だけど、入学して大学のカリキュラムを組んでみない事には予定が立たないので、長期のバイトは無理だ。 短期のバイトを見つけたい所だけど時期は春...

29

2015

ずっとずっと 10

大学に通い始めたあたしとかおるちゃん。嬉しい事に学部の垣根があまり無く、卒業単位には含まれないが、履修届を出せば他の学科の単位も受ける事が可能だ。同じ学費で色々な事を学べるなんて、なんてお得なんだろう!とまたしても貧乏根性フル回転になってしまった。「…つ、つくしちゃん、取りすぎじゃない??」かおるちゃんの時間割を見てみれば「プッ…同じようなもんじゃん~」「だって~ どんだけとっても学費が変わらないな...

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2015

ずっとずっと 11

「うぅ~ あづいぃ~」毎日この一言から朝が始まる毎日。京都の夏は暑いったらありゃしない。まだ梅雨が明けたばかりだというのに茹だるような暑さが続いてる。なのになのに、そんな暑さもなんのその~お盆明け、NYのあいつに会いに行く予定のあたしは朝起きる度にウキウキしてる。あいつに会うのが楽しみで仕方ない。チケット買った!英会話も随分上達した!大学生になって少しは綺麗になった?…うーんこれは難しいかぁ。な~ん...

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2015

ずっとずっと 12

お世辞にもいい奴なんていえない神楽悠斗。ただこの男の母親は流石 “多神楽” の女将だと誰もが納得するような、凛としと美しさと気品を持ち、内面には切符の良さと芯の強さとを兼ね備えた女性だった。「星野つくしです。どうぞよろしくお願い致します。」「つくしちゃん♪はじめまして♪ うーん 会いたかったわぁ~ 私ね、ずーっと蓉子さんと万理さんから自慢話を聞かされてたのよー。 つくしちゃんと会ってみたいとお願いして...

01

2015

ずっとずっと 13

連いた先は、KAGURAホールディングス本社ビル。待ち構えていたのは、満面の笑みで祥子専務を待つ神楽代表取締役社長。「祥子さん仕事が沢山たまってますよ」なんていいながら目じりが下がりっぱなし「ところで、そちらのお嬢さんはどなたかな?」真面目な顔で聞いてくる。「星野つくしさん。ほらぁ~ 万理さんと蓉子さんが散々自慢してたお嬢さんよ~ ようやっと念願かなって万理さんが“多神楽”にならって紹介して下さったのよ。...

02

2015

ずっとずっと 14

NYへワクワクし過ぎて寝られないかなぁ~なんて杞憂に過ぎず飛行機の中はスヤスヤベッド。我ながらどこでも寝れるなぁと、妙に感心してしまう。テストの中にどこでもよく寝れる。 なんていうのがあったら、あたしと花沢類は満点なんだけどなぁ~ いやいや満点なんてもんじゃない 特Aもんだね。なんてくだらない事を考えつつも、つぅ爺に持たされた宿題に手を付ける。今回の宿題はこの資料の中の問題点を探す事だ。一見何の問題...

03

2015

ずっとずっと 15

楽しかったNY… あいつと過ごした日々は幸せで幸せで。このまま時が止まってしまえば良いのにと真剣に願った。帰りの飛行機の中ではあいつを思い出してちょっぴり泣いてしまったのは、あたしだけの秘密。「約束の日まであと2年半 世界中の時計が早送りになると良いのにね」また来るねあんたに会いに。夏休み残りの日々は10日前と変わらずに過ぎていく。変わった事と言えば、つぅ爺と祥子社長と過ごす時間が増え、つぅ爺からの宿題...

04

2015

ずっとずっと 16

遡る事1週間…前期休み明けには、KAGURAとの契約も終わりを迎え、いつもの日々を取り戻す筈だった…ひと月半ほどですっかりと、慣れ親しんだKAGURAの専務室。もうすぐバイトの契約も満了を迎える。右も左もわからない事ばかりで、秘書室の皆さんにも、祥子専務にも沢山ご迷惑おかけしちゃったなぁ‥…秘書課の先輩なんて「しぃちゃん就職はうちにしなよ。」なんて優しく言ってくれるし。沢山のアレレの展開でビックリしたけど‥…色々な...

05

2015

ずっとずっと 17

つぅ爺との戦いに負けたあたし。「あの穏やかな毎日は…あぁいずこ」 なんて、独り言を言いながら目ざまし時計を止める。道明寺は前にも増して忙しいのか、この頃では週に一度連絡が取れれば良い方になってきた。寂しさを感じる暇がないのが幸いと言えば幸いで、この点ではつぅ爺に感謝する。つぅ爺と言えば…春菜ちゃんの家庭教師は、つぅ爺の指示でいつの間にかかおるちゃんに変わっていた‥…文句を言うと月に一二度、つぅ爺のお邸...

06

2015

ずっとずっと 18

あたしの通う学部は、別名パラダイス学部と呼ばれ、比較的時間に融通がつけやすいので有名だ…なのになのに……やっぱあたしってどこか抜けてるのかもしんない年間スケジュールなんて何度も見てた筈なのにも関わらずだ。――11月終わる今日気が付いてしまった。大学自体が前期後期で分かれているから冬休みが滅茶苦茶短い事に…その短い冬休みさえも、つぅ爺の目は光るつぅ爺からの課題レポートの提出海外からのお客様の接待の同行まぁ百...

07

2015

ずっとずっと 19

後期の試験が終了した。明日から待ちに待った春休み♪今度こそはムフフッの春休みにするんだからね。ちょっと遅れちゃったけど、あいつの誕生日を一緒にお祝いしよう…それにしてもだ、今回のあたしは頑張ったと思う!! つぅ爺に勝ったのだ♪そうあれは、予定はずれの冬休み… レポート提出、海外のお客様の接待の同行、新年のご挨拶の手伝いと、きっちり任務を果たし、始終ご機嫌だったつぅ爺から春休みのお休みを、なんと10日間も...

08

2015

ずっとずっと 20

翌日の仕事終わり、つぅ爺から桜色のラッピングに包まれた小さな荷物と手紙を預かった。「しぃちゃん面倒をかけるが、くれぐれも宜しゅう頼むよ」「はい。任せて下さいね」「つぅ爺が柏木さんを困らせてないか電話しますからねっ ちゃんとお仕事してて下さいよ!」「アハハッ 大丈夫じゃよ 楽しんでいっておいで。気を付けて行ってくるんじゃよ」「では星野つくし行って参ります!!」「帰ってきたら多神楽に連れて行って下さい...

09

2015

ずっとずっと 21

ハァッー 頭痛いぃ~  ホントにあの2人はエロだよ…エロ道明寺もウキウキしてんじゃないよぉ。に、しても…う””---ん なんで寝ちゃったんだ。あたし。西門さんにお茶のお稽古してる事、そろそろ話しておきたかったんだけどな はぁっーNYの空港に着いたあたしは、キョロキョロしながら道明寺を探す。「 牧野ーーー」懐かしいあいつの声がする。 ニコニコ笑いながら大きく手を振って、駆け寄る「…ったく、きょときょとし...

10

2015

ずっとずっと 22

朝起きて軽い食事をとると、またベットに舞戻さる。夕方までベットの中で2人で過ごす。夕焼けに照らされたあいつはとても綺麗でそっと道明寺の顔に触れてみる。凛々しい眉 高い鼻 綺麗な唇 閉じた双眼さえ美しさを物語ってる。あぁ なんて綺麗なんだろう。 「…うん? どぉした? 腹でも減ったか?」「……あのさぁ、あたしを見たらすぐに食べる事想像するのやめてくんない?」「ククッ お前しょっちゅう腹空かしてんじゃね...

10

2015

ずっとずっと 22half

初めてあいつを抱いた8月。あまりの気持ち良さにマジびびった。何度も何度もやりたくなって、俺は猿になっちまったかと思ったぐらいだ。顔を顰めて痛がるあいつにこれ以上の痛さを与えるのを、俺の理性は止めた。次の瞬間、理性は本能の前に引きづりおろされ 身体の中の疼きがオレを突き動かす。あいつの心だけでいい なんて綺麗事を思ってた俺はとんだお子さまの考えだったんだと思い知る。あいつの身体を手にした今ならそれが...

11

2015

ずっとずっと 23

「お前、今度はいつ来れるんだ?」「うーーーん 前期休みになってからだから、8月に入ってからかな――」「あと、6ヶ月かぁ、長げぇなーーーー お前が来る前に俺が日本に行けりゃ―いいんだけどな…ったく、長げぇよなーー」「オィ、俺がいねぇからって、他の男にキョトキョトしてんじゃーねぇぞ」「してないっつーの。ホントあんたばっかは、心配症だよね。あたしさぁーーーそんなモテないから大丈夫だよ」「ったく…お前ばっかは...

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2015

ずっとずっと 24

翌朝あいつを見送った後  あたしはニューヘイブンに向う駅に着くと、つぅ爺から連絡の通り、迎えの車が出迎えてくれていた。直接相手方に向うのかと思っていたら……サロンに直行されあっと言う間に、メイクをされ、髪をアップにされ、あれよあれよという間に着物姿に変身させられ、あたし宛ての手紙を一通渡された。中を開くとしぃちゃんへ旅行はどうだったかの? 疲れてはないかの?着いた早々いきなり着物に着替えさせられて驚...

13

2015

ずっとずっと 25

亜矢さんと棗さんと過ごす時間は楽しくって、昔からこの人達を知っていたかのような不思議な錯覚に陥る。棗さんは、お仕事が忙しいらしく、専ら亜矢さんと2人でゆっくりと過ごした。「そうそう、しぃちゃんに、良いもの見せてあげる。私の宝物」取り出したのは、微妙に違う桜色の紙の束 「綺麗でしょーーー毎年ね、とても楽しみにしている作家さんの和紙なの。毎年ね大切な人に手紙を書くの…」見覚えのある和紙をみかけ「もしかし...

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2015

ずっとずっと 26

RRRRR...いつの間にか寝入っていたようで、あいつのベルの音に起こされる。ふわぁっーーーディスプレイには 道明寺 の名前。慌てて、現実に意識を戻す。「‥…もしもし」「おぉー元気か?」久しぶりの愛する人からの懐かしい声。NY以来だから、2週間ぶりになるのだろうか? 久しぶりに聞くあいつの声に気分が弾む。あぁー好きだなぁ この声も 素直にそう思う。「帰り送ってやれねぇで悪かったな…」「ううん大丈夫だよ。…...

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2015

ずっとずっと 27

鼻歌歌いながら、ご機嫌で家に帰ったあたしを待ち受けていたのは…あたしよりも 舞い上がったパパとママだった。パッパッパカパーン♪♪♪ パフッパフ「パパとママと進は引っ越す事になりましたーーーー。」パパからの衝撃の一言。「えっ”” またクビ?」「…うふふっ それが違うのよぉ~ パパのお勤めする会社ね合併されてね今までよりも大きな会社になるらしいの。でね な、なんと九州に栄転になりましたーーーー」 今にも踊り...

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2015

ずっとずっと 28

「つくし~たまには遊びにおいでよーー」の言葉を残し、慌ただしくパパ達は九州に旅立っていった。あたしもあれよあれよという間に、ジュエルの借り上げ社宅に引っ越す事になった。到底社宅とは思えない、セレブ御用達のマンションコンシェルジュがいるマンションにビックリして固まるあたし...「つ、つ、つぅ爺ーーーーあたしこんな立派な所、ム、無理ーーー」「しぃちゃんが此処に住むならばと、ペントハウスは、もう既に宝珠...