明日咲く花

花より男子の2次小説になります。

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2018

baroque 88

つくしを送り出した後、総二郎は雛子との待ち合わせの美術館に向かった。雛子と二人で会うようになって何度目になるのだろうか? コロコロと楽しそうによく笑う雛子との時間は、出会った頃のつくしと居るようで総二郎にとってかけがえのないものになりつつある。「総二郎さん、見て見て」雛子の瞳が総二郎を見つめる。一心に見つめる雛子が可愛くて「雛ちゃん、総って言ってみてよ」そう口にしていた。「そ、総…さ…ん」「さんじゃ...

07

2018

baroque 87

それは誰かが意図したわけではなく、偶然だった。薫は一緒に乗り込んでいた護衛の者に声を掛けてから、眠るつくしを起こさないように静かに隣に腰掛けた。何か夢でも見ているのか?つくしがどこか苦しげに寝返りを打つ。こけた頬に色濃く出た隈が化粧の上からでもわかる。随分とやつれたつくしの寝顔を眺めながら、久しく見ていないつくしの笑顔を思い出す。つくしには、いつでも笑顔でいて貰いたかった。なのに……自分は今、つくし...

03

2018

baroque 86

「私の顔に何かついてます?それとも見惚れちゃいましたか?」雛子に真っ直ぐに見つめられた。「あっ、ごめん……あっ、いや、すみません」「あらっ、そのごめんと、すみませんは何に対してかしら?」「あっ、いや…」「ぷっ そんなに言い訳しないっ」総二郎を真っ直ぐに見つめたあと、雛子は鈴を転がすように美しい音色で笑った。雛子の屈託のない笑い声に釣られて総二郎も笑い出す。「もぉ、笑い過ぎっこれでも若宗匠に憧れる乙女...

05

2018

baroque 85

「ふぅっーー」浴びるほどに酒を飲みグデングデンに酔っ払った薫を部屋まで担ぐ様に連れて来た。ベッドに寝かせて靴を脱がせたあと、悠斗は薫の眠るベッドの脇に腰を掛けた。「ハァッー 」ため息を吐き、眠る薫の顔をジッと見つめた。長い付き合いの中、どれだけ飲んでも酔うことなどなかった。いや、馬鹿みたいに酒を飲むなどなかった。薫がこんなにも酔うなど、目の当たりにしている今でさえ信じられぬ思いでいっぱいだ。「コイ...

02

2018

baroque 84

甘い匂いを感じて視線を這わせば、切り花にしては珍しいほどに月下香が見事に花開いている。清らかな花姿なのにも関わらず、甘く人を惑わす香りをもつ月下香。鼻を蠢かし愛する女を思った。「ふっ……大概だよな」五感で感じる全てのものを、つくしに関連付けてしまう己に思わず総二郎は苦笑いを零した。会えない時間さえもが恋心を募らせるのだと初めて知った。つくしを思えば、激しい昂りと共に優しく清らかな思いが心を占める。つ...

04

2018

baroque 83

「あいつ、倒れったって……やっぱり早めに帰るべきだったよな」つくしを一時も離したくなくて、茶会終わりには、なるべく何も入れずに帰っていたのだか、家元に今夜の会食には必ず出ろと言われ、渋々残ったのだ。「今夜は仕方ないか……」そう口にしても、離れていると心配で心配で堪らないのだ。機械にうといつくしのスマホに居場所確認用のアプリを入れているだけでは信用できずに、電話をするときは、所在を確認するように、必ずつ...

03

2018

baroque 82

「で、いったい全体なにがあったのよ?」ケーキをたらふく食べたあと、ソファーに移動して再びワインを飲み始めたカオちゃんがつくしに聞いた。「……なにがって、なにがあったのかな。……ただ……自由に、自由になりたかったの」どこか遠い所を見ながら、つくしが答える。「じゃあ、今は、自由?」自由かと聞かれたつくしは、押し黙る。「つくし、ゆっくりでいいから、私に話して聞かせて。私は何を聞いても、つくしを好きだよ」「本当...

02

2018

baroque 81

「つくし、つくし、聞いてる?」「あっ、うん。悠斗君が口煩いでしょ」「そう。もうね大変よ。あれしろこれしろ。その癖して、あれするなこれするな。本当に薫さんの爪の垢でも煎じて欲しいもんよ。なのに、あの二人、親友なんだって言うんだから、訳わからかないよね」つくしは曖昧に笑いながら「カオちゃん、ワイン飲むんでしょ」コポコポと音を立ててグラスにワインが注がれる。「うーん、美味しい」出来上がった料理が並べられ...

01

2018

baroque 80

「はい。お土産」玄関を開けたつくしに手渡されたのは、ケーキの入った箱だった。「ベルグの……わざわざ買ってきてくれたの?」「別にわざわざじゃなくってよ。新しいマンションから通り道だから」「カオちゃん、変な言葉遣いになっとるよ」インディゴちゃんに笑いながら指摘されたカオちゃんは、唇を尖らせながら「意地悪言うならインディゴちゃには、あげないからね。二人で食べようね。ねっ、つくし!」カオちゃんはつくしに腕を...

24

2018

baroque 79

廊下に出たつくしは、慌ててスマホをタップした。スマホの向こうからは、不機嫌さを隠さない総二郎の声がする。『なぁ、今どこにいんの?』「どこって、インディゴちゃんの所だよ。…………なんでって、総、今日は遅いって言ってたでしょ…………だから」『はんっ、鬼の居ぬ間のなんとやらか……』「鬼の居ぬ間なんて……」つくしの呟きに言葉をかぶせるように『俺さ、コレダメあれだめ極力言わないようにしてるよな?』「……うん」「だったらさ...

19

2017

baroque 78

「よっ」 店に入れば、悠斗がいつもの笑みを浮かべながら薫を迎える。 思わず薫の口端にも笑みが浮かんだ。 「こっちには仕事で?」 ソファーに腰掛けながら薫が口にする。 「うーーん、まぁ、仕事というかなんと言うかちょっと野暮用があって、折角だからたまには薫と二人で酒でも飲もうかと思ってな」 「へぇ、そう。プライベートでカオちゃん連れて来ないなんて珍しいよね?」 「あっ、いや、あいつはまぁ、...

27

2017

baroque 77

夜空に輝く月明かりのように、暗闇に輝く一条の光…… 薫にとってつくしは、そんな存在だ。 膝を抱えてソファーに座る。 辛いとき、悲しいとき、寂しいとき、苛立ったとき、決して人前では見せないけれど……薫がする癖だ。 膝を抱えて座る小さな薫を膝の上に抱き抱え、子守唄を歌ってくれたのは母だった。そんな母との馴れ初めをまだ幼い薫に話ながら膝の上に乗せてくれたのは父だった。 両親が亡くなり膝を抱えて座る癖は無くなっ...

25

2017

baroque 76

涙を流すつくしをインディゴちゃんは抱き締めた。 「インディゴちゃん、インディゴちゃん、あたし、あたし」 「いいんよ。いいんよ。」 インディゴちゃんの指先が優しくつくしの涙を掬い頬を撫でる。 堰を切ったように、つくしの瞳から涙が溢れ出していく。 どれくらい泣いただろう? 泣き疲れたつくしは、疲れと風邪薬が加わって、今度は夢も見ずにぐっすりと眠った。 つくしが起きた時には、外はすっかり夕焼け空だった。 ...

24

2017

baroque 75

狂気はすべてのものの中にこっそりと隠れて、近づくものを捕まえる。 捕まったが最後_____ 狂気は愛する人を壊し 自分を壊していく ただ手放したくなかっただけなのに___...

14

2017

baroque 74

恋に焦がれて鳴く蝉よりも  鳴かぬ蛍が身を焦がす あなたは、まだそれの本当の意味を知らない。...

02

2017

baroque 73

choix あなたの人生はchoix あなた自身が choix 選んだものだ ...

30

2017

baroque 72

L'amour est tortueux.  キラキラと光っていた筈なのに L'amour est tortueux.  好きになればなるほどに L'amour est tortueux.  歪んで 歪んで 歪んでいく...

27

2017

baroque 71

vague  優しく波が vague  激しい波に vague  変わって行く...

30

2017

baroque 70R

baroque 嫉妬は恋をbaroque 歪で歪んだbaroque 愛に変えていく...

24

2017

baroque 69

souvenir 思い出をなぞらえればsouvenir どれだけあなたに愛されていたのかをsouvenir 気づかされる...

09

2017

baroque 68

scénario  まるで全ての出来事がscénario  計算されたscénario  シナリオのように ...

23

2017

baroque 67

jouer un tour  僕は jouer un tour  君を jouer un tour  もう一度手に入れる...

20

2017

baroque 66

jalousie 嫉妬がjalousie 少しずつjalousie 冷静さを欠けさせていく...

18

2017

baroque 65

reprendre 僕の手にreprendre 再び君をreprendre 奪い返す...

07

2017

baroque 64

flamme  心の中に flamme  赤く赤く flamme  炎が灯る...

31

2017

baroque 63

à la folie  君に会いたい à la folie  君を愛してる à la folie    君を欲してる...

26

2017

baroque 62

Je suis soulagé 今までと違う風が吹き Je suis soulagé 取り巻く景色がJe suis soulagé 変わり出す...

24

2017

baroque 61

trop-plein 隠せば隠すほど trop-plein 心の闇はゆっくりとtrop-plein 溢れ出して行く  ...

22

2017

baroque 60

trahison 愛してるからこそtrahison 君の裏切りがtrahison 心の底から許せない...

21

2017

baroque 59

Je t'aime. 愛してる愛してるJe t'aime. 君を失うのをJe t'aime. 恐怖するほど...

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