明日咲く花

花より男子の2次小説になります。

15

2015

もう一つの物語 〜悠斗 前編〜

小学生の2人組が俺の横をすり抜けていく。すげぇいい顔で笑ってる。 何だか昔を思い出して俺も笑っちまった「ユトくーん こっちこっちー」 俺の愛する女が俺を呼んでいる。俺の運命を変えた2人のカオル。一人は、かおる 俺の女。 初めて恋をした女でずっとずっと恋をしている女。たまらなく愛おしい俺の女。俺の生涯をかけて幸せにしたい幸せにすると誓った女。もう一人は、愛娘の琉那ちゃんを抱っこして蕩けそうな顔になって...

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2015

もう一つの物語 ~悠斗 後編~

「悠斗、僕はつくしを手放せないんだ。この愛が僕の独り善がりだと解っていても僕はつくしを手放せないんだ」美しい顔で自嘲気味に呟いたあの日‥…俺は忘れない。薫は、由那さんと伊織さんの思い出の場所『雪月堂』で運命的な出会いをした。皮肉な事に、2人の思い出の場所と知らずに、薫は運命の女、しぃと出逢っちまったんだったよな。再びお前等2人が出逢ったのは、桜の野点だったけな? 薫のあんなに驚いた顔、そして嬉しそうに...

01

2016

君と再び出逢う前の僕  雪月堂編

僕の隣でスヤスヤと眠る君と幼子を見て、僕は君と出逢った日の事を思い出していた。お婆様に頼まれて、毎年お婆様が買い求めている便箋と封筒のセットを買い求める為に、雪月堂を訪れた。チリンッ チリン清潔感のある香りを漂わせた少女とすれ違う。「大変申し訳ございません。このお品物はいま出て行かれたお客様で最後でして‥」店員が申し訳なさそうに謝る。僕は、駆け出していた。さっきすれ違った少女を見つける「す、すみま...

29

2016

エゴイスト  こ茶子さまより頂き物

目を覚ますと、彼がいなかった。 昨晩はことさら寒く、雪が降り始めていたから、おそらく今頃外は白銀の世界へと様変わりしていることだろう。。 琉那がここコネチカット州ニューヘイブンは、イエール大学に留学して2度目の冬…日本によく似たこの気候の地での生活にもあっという間に慣れた。 まだ薄暗い時間帯、いつも快適に整えられた空調の部屋で寒さなど感じることもないはずだというのに、素肌に触れる空気が冷たい気がし...

29

2016

キラキラと  ずっとずっと番外編

「光〜」大きく3人が手を振っている「未來、ルゥちゃん、嶺さん」僕も幼子のように3人に向けて手を振る。僕は人より頭がいい__所謂天才少年って奴だ。加えて家が裕福だ。所謂財閥の御曹司って奴だ。もう一つオマケに容姿端麗だ。 多分……パーフェクトな存在だ。そんな僕を初めて普通に扱ってくれたのは、家族以外では嶺さんが初めてだった。ただ単に宝珠光として扱ってくれた。間違いを正してくれる兄貴みたいな存在だった。嶺さ...