明日咲く花

花より男子の2次小説になります。

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2016

いつかあなたと陽だまりで 1 司つく

朝起きて、幸せを噛みしめる。あたしの隣に司がいる幸せを。束の間の幸せだけど、あたしはこの幸せを感じる為だけに生きていく。諦めた、何度も何度も「仕方ないよ」このセリフを何度も口にして。司に、友に、そして‥… あたし自身に。辛いのに、いつも笑って口にした「仕方ないよ」司はあたしを抱きしめてくれた‥…「すまない」と。二人で決めて、納得して別れた筈だった。道明寺財閥を救うため。それしか道がないから‥あたしは、...

12

2016

いつかあなたと陽だまりで 2 司つく

牧野が‥つくしが消えた。「さようなら」とたった5つの文字だけを残して。俺の与えたものは、全てを残していった。。少しずつ譲渡してきた様々なものが一纏めにされ、預金通帳とともにおかれている。律儀な女だ。毎月俺が渡してきたものに、一銭たりとも手を付けていないのだ。それどころか、あいつが仕事に就くまでの間の全てまできちんと返されているのだ。全て持ち去ればいいのに‥どこまでもどこまでも、お前は牧野つくしなんだ...

19

2016

いつかあなたと陽だまりで 3 司つく

プッープー 車のクラクションが鳴っているあたしは、ハッとしてお腹を庇う。つくし‥しっかりしろ。この子を守れるのは、あんただけなんだから。あたしは、あたしに発破をかける。あたしの、宝物。全てを、司さえも捨てる決心をしたあたしの宝物。司と再び結ばれてから、ううん。そんな綺麗な言葉じゃない‥愛人、そう愛人になってから、ピルで避妊をしてきた。司の愛人になった時に、最低限のルールとして、子供は作らないと、あた...

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2016

いつかあなたと陽だまりで 4 司つく

ダーツが命中したのは ”フランス” だった。「フランスかぁ」類に会ってしまったらどうしよう?と考え、もう一度ダーツを投げた。2度目もフランス。フランスに行けって事だと腹を括ったんだった。花沢物産の支社があるフランス‥‥無謀?と何度か考えたが、幸いこの8年会わずに済んでいる。ふふっまさか、類もお膝元のフランスに居るとは、それも静さんの元で働いてるなんて、考えつかないかな。だけど‥ 視線をマリアに移す。この...

15

2016

いつかあなたと陽だまりで 5 司つく

「つくし、足元良く見てよ」「はーい」タスクは、案外と心配性で笑ってしまう。そうすると、口元を尖らせて「じゃぁさぁ、もう少し気をつけてよ?ねっ、ベベ」ベベに話しかけるんだ。ベベは、お腹の中にいる時から、タスクの愛をいっぱい、いっぱい貰って大きくなった。「ねぇ、甥っ子君は、2つになるんだっけ?」「うん。」「なんていうお名前?」「ジョアン。主は恵み深いって、から来てるんだって」「へぇ~ 素敵な名前」なん...

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2016

いつかあなたと陽だまりで 6 司つく

マリアが産まれた時、大袈裟じゃなくって天使が産まれたって思った。後光がさした。神から祝福を受けたあたしの天使。愛する男の血をひいた、あたしの天使。この子の寝顔を見る度に、司を思い出す。司と引き換えに手に入れたあたしの命。 あたしが産んだとは思えない程、美しい子。一度なんて‥ あたし、ナニーに間違われたんだから。隣で、タスクが大笑いしてったけ。親バカ上等で言わせてもらうと、マリアは何でも良く出来る。...

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2016

いつかあなたと陽だまりで 7 司つく

ボスとボブが、SAKURAに出掛けた昼下がり‥事務所の中は閑散としている。「ねぇねぇマリンカ、見て見てもの凄く色男。」エミリーが、あたしにウィンクを投げかけながら、雑誌を見せて来る。その後、ぽつりと‥…「なんだか、見た事ある顔してるのよね〜 どこだったけかな?こんな綺麗な顔なら絶対に忘れないのにね。うーーんどこでだったけかが思い出せなくてさー マリンカ解らない?」エミリーが見せてくれたのは‥…” 世界を変える...

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2016

いつかあなたと陽だまりで 8 司つく

あいつが俺の元から消えて8年が経つ。この8年間、お前への思いは一瞬たりとも冷めはしない。いや、お前と出会って24年間、お前への思いが冷めた日など一瞬たりともありはしない。40過ぎたオヤジが、お前の事を思っただけどで、ガキみてぇに劣情しちまうんだからな。おめぇを抱きてぇな。ただただそれを願ってんだからな。この8年、寝る間を惜しんで道明寺財閥を俺の手中に収めてきた。あと少しで、チェックメイトだ。俺の妻...

02

2016

いつかあなたと陽だまりで 9 司つく

「マリア~」お休みの朝は、マリアを求め桜子が、静さんファミリーが、タスクが、バイヤールの養父母が、我が家を訪れる。マリアの笑顔は、皆に幸せをもたらし、皆の笑顔がマリアに幸せをもたらす。母親として、マリアの屈託のない笑顔を見る度に、幸せを感じる。司と良く似た、あたしの娘。マリアを見る度に、あたしの心は喜びで満ち溢れる。幸せを、喜びを感じる度に、司が、どうかどうか幸せであって下さいと願う。一緒にはいら...

04

2016

いつかあなたと陽だまりで 10 司つく

あたしは、3人を迎える為に、居ずまいを正す。うーん、気合いだ、気合い。何も取って食われはしはしない。先ずは不義理を謝ろう。ディレクトールが扉をノックして、声をかけてくる。「どうぞ」桜子が答えて、扉が開かれる。 「よっ、桜子。」懐かしい美作さんの声に続いて‥「ま‥」驚いた西門さんの声がして「やっぱり、牧野だ。」 王子様ぶり健在の類。あたしの眼からは、涙が溢れ出す。懐かしくて、懐かしくて、そして不義理が...

05

2016

いつかあなたと陽だまりで 11 司つく

一葉だけ手元に残した、皆で撮った写真を眺めながら思いを馳せる。見果てぬ夢に、思いを馳せる。人は、いやあたしは、貪欲だ。この子だけ、そう思って生きようと決心したのに‥幸せであればある程に、もっともっとと、心が幸せを求めてしまう。司に会いたい。そう願ってしまう。司と出会った16の年から、24年間。司への思いは途切れる事を知らない。どれだけ願った事だろう。司が、ただの男だったら良かったって。どれだけ夢見た事...

06

2016

いつかあなたと陽だまりで 12 司つく

マリアから連絡が入る。初めての日本に大喜びで大興奮のマリアが画面に映る。「ねぇママ、日本って‥」から始まって、延々と日本の凄さを教えてくれる。マリアが自分の祖国を好きになってくれたんだと思うと嬉しくて、嬉しくてたまらなくなる。「桜子ちゃんや、マミーパピーの言う事ちゃんと聞いてる?ジョアンとは仲良くやってる?」あたしの質問に「うん。大丈夫、大丈夫。あっ、明日ね、ジョアンマミーとパピーと会うんだよ。今...

07

2016

いつかあなたと陽だまりで 13 司つく

10、9、カウントダウンが 始まる。約束の時間には、きっちりしていいる楓代表。もうじき、もうじき現れるだろう。偶然を装い私は、マリアちゃんを、引き連れて挨拶をする。マリアちゃんを見てあなたは何かを感じる筈だ。感じなかったら?その時は、あなたなど切り捨てるだけ。不本意とはいえ、2人を別れさせた要因を作ったあなたには、きちんと反省をして頂かなくてはいけないから。これはたった一度のチャンス。5、4、もう...

08

2016

いつかあなたと陽だまりで 14 司つく

次の行動をとる瞬間、昨日会った少女の事を思い出す。昨日から何度目だろう‥ 美しく聡明な少女。誰もが思わず見惚れてしまうような笑顔を持つ子。なんて可愛らしい少女だったのだろう。無性にもう一度会いたいと思う。司の子供が産まれたと言われ、なんの感慨もわかなかった。毎年誕生日の時にチラッと会う程度で、もう一度会いたいなど思った事などなかったのに‥同じ年頃の少女の事が、こんなにも気になるなんて、我ながら不思議...

09

2016

いつかあなたと陽だまりで 15 司つく

ヒーローのパパからのワンピースの裾がひらひらと舞う。青空に負けない、美しい水色のワンピース。大人が子供が振り返る。美しく幸せそうに歩く彼女の姿をもう一度みたいと。道明寺さんが、こんな光景を見たら大変でしょうね。青筋たてながら、蹴散らすのかしら? それを先輩が嗜める。うふふっ、早くそんな素敵な光景が見てみたいですわ。道明寺邸の扉が開かれる‥‥使用人が一斉に頭を下げる。楓氏以外使う人間がいなくなってしま...

10

2016

いつかあなたと陽だまりで 16 司つく

「司~ 司~」お前の声で目が覚める夢を見る。幸せな幸せな夢を見る。朝起きて、お前がいないという絶望が襲ってくる。この8年間、繰り返してきた思い。それもようやっと決着がついた。決着がついちまえば、もっとシンプルに解決法もあったんじゃねぇのか?なんて思ったりもした。蓋を開けてみたら、あの女にも愛する男がいたんだ。愛する男との恋愛も結婚も許されず、嫌な男に嫁いでみれば‥新婚早々からその男には愛人がいる。...

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2016

いつかあなたと陽だまりで Fin 

西田が一通の封書を差し出してくる。中には、一枚の写真と住所が記されている。俺の目から、涙が溢れ出す。俺は写真を握り締め、西田に声をかける「いつ飛べる?」「すぐにご用意出来ております。」ジェットに乗り込む‥ 心が逸る。ジェットの中には、いつの間にか用意されていたのか、8年間のあいつの様子と写真が用意されていた。一枚の作文のコーピーが添付されていた。わたしの英雄     マリア・バイヤールわたしのパパ...

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2016

ヒーロー 前編 いつかあなたと......番外編

昔、むーかし__私のパパは、英雄ヒーローだった。顔も知らないパパだったけれど__ママのお話の中のパパは、いつも飛っきりにかっこ良くて優しくて__私にとってヒーローそのものだった。初めてパパに会った日__パパは、あたしをヒョイと抱き上げて大きな大きなホテルのお部屋に連れていってくれた。大きなベッドに3人で眠った。朝起きたらパパとママと私の3人でとってもとっても幸せな気分だった。お口の中でキャンディー...

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2016

ヒーロー 中編 いつかあなたと......番外編

生まれる前から大好きだった。俺の可愛いマリア。つくしちゃんの大きなお腹を良く触らせてもらった。「ジョアン、いい男になりなさい」ママに、マミーに良く言われた言葉。マリアが居る所はすぐ分かる。どんなに人混みに紛れてもマリアの居る場所がキラキラと輝いているから。マリアが7つ俺が9つの時__マリアのパパが現れて俺の前からマリアが消えた。寂しくて悲しくて身体が二つに裂けちゃうかと思った。大泣きする俺にママは...

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2016

ヒーロー 後編 いつかあなたと......番外編

つくしとマリアを日本に連れ帰る時___真っ赤な目をしたジョアンに「司さん、マリアをマリアを宜しくお願いします」そう頼まれた。9つのガキにだ。ってか、俺親父だ。宜しくもなにも無い__そう思ったけど、奴の瞳があんまりにも真剣で「おぉ 分かった」不覚にもそう頷いちまってた。ジョアンは、サマーバーケーションの時期になると静の実家にやって来る様になった。いやっ、それは仕方ない。なんせ奴は藤堂家にとって大切な...