明日咲く花

花より男子の2次小説になります。

28

2016

恋し焦がれてユニコーン 序章 司つく 

獰猛で力強いユニコーン美しい羽根をもち、天空を駆け巡る ユニコーンユニコーンは、美しい。 見るものを魅了するユニコーンは、獰猛だ。 迂闊に近づくと怪我をするユニコーンは、恐ろしい。全てのものを支配する。 ユニコーンは、誇り高く孤高に生きる。美しく獰猛な聖獣‥ユニコーンを捕まえる為には、処女の娘に誘惑させる‥それも‥とびっきりの生娘に‥ユニコーンは、恋をする。恋は、ユニコーンを変えていく。優しく蕩けるよ...

29

2016

恋し焦がれてユニコーン 01 司つく 

飛行機が空港につく。愛する女が待っている。「待たせたな」そう言って俺は抱き締める筈だった‥あのバカ女‥とんずらこきやがった。「あたし、一般人だしね、後が大変だからねっ」って、ねっ!ってなんだねっ!ってったくよぉ、あのバカ女ばっかは、マジわかんねぇ後も、何もねぇだろう?そのまんま、俺の嫁になりゃいいだろう?そんじゃなくても、キョトキョトして、直ぐに男を引っ掛けてくる。ここいらできちんと、俺のもんだと周...

30

2016

恋し焦がれてユニコーン 02 司つく 

そう言うわけだと牧野が笑いながら言っている。「なぁ、そう言うわけってどう言うわけだ?」鼻の頭をこすりながら「うーーん、まぁそういうワケよ」マァ‥ソウイウワケ‥ヨジロリとみると「道明寺お帰り!」ニッコリ笑って俺を出迎えてくれる。この瞬間、細けぇことはどうでも良くなっちまうったくなぁー ずりぃよな なんで、コイツこんなに、可愛いんだろうなぁ「おぉ」「おぉじゃないっしょ、ただいまでしょ」偉そうに、説教垂れ...

01

2016

恋し焦がれてユニコーン 03 司つく 

主役は、俺だよな? 「つくしー こっちこっち」「先輩、この前のお話ですが」「牧野—」「よぉっ、つくしちゃん」「牧野、双子がさ‥」って? 俺、蚊帳の外‥ あははっ、そう、正しく蚊帳の外‥「司—疲れたんじゃないの?」「だな、お疲れさん」挙げ句の果てには「うん。明日も早いし、そろそろ帰った方がいいよ」滋が、チョコを頬張りながらニコッと笑う。コメカミがピクピクと動く極めつけは「道明寺、無理しないで帰ったほうが...

02

2016

恋し焦がれてユニコーン 04 司つく 

また同じ時を刻めるように、この4年間‥道明寺を待ってた。あたしは、道明寺に抱きつく。「‥すんっ‥すんっ、待ってたぁよ」「あぁ」「ふぅぇーん、本物だ」「あぁ」「会いたかった」「あぁ」「道明寺好きー」「あぁ‥って、オマエやけに素直じゃねぇ?」「‥いつもだよぉーいつもぉーーーーもうね、ずーーーっと待ってた。うん。待ってた」って、オマエ‥酔っぱらったな‥抱き締めて、牧野の匂いを思う存分堪能する。くぅーーー いい...

03

2016

恋し焦がれてユニコーン 05 司つく 

ドッキンドクドク ドッキンドクドク静まれ心臓破裂しそうな程の心臓の音。口から心臓が出そうになっちゃって、慌てて両手で押さえたら、道明寺の掌があたしの手を包みこんだ。「ひゃっ」道明寺の目が優しく微笑んで。「ひゃっ!てなんだよ ひゃって」「だって‥びっくりしたんだもん」「だもんじゃねぇよ。だもんじゃよぉ」「えへへっ」精悍で美しい野獣が、あたしの目の前にいる。道明寺の大きな掌があたしの髪を撫でる。あたし...

04

2016

恋し焦がれてユニコーン 06 司つく 

熱い熱い口づけを落とす。首筋に‥いつもの戯けた表情がなりを潜め、女の顔になりやがる。この瞬間の牧野が、堪らなく好きだ。俺の事を、好きでいてくれているんだと、強く強く感じる。普段の牧野が、平等であればある程、女の牧野が堪らなく愛おしい。牧野を抱きかかえ、ベットに連れて行く。「ど、ど、道明寺‥あ、あ、あのシャワー浴びて来てもいいい?」「ダメだ」「エッ‥で、で、でも汗臭いし‥」「一緒に浴びんか?」「ば、ば、...

05

2016

恋し焦がれてユニコーン 07 司つく 

幸せな幸せな時間が流れる。俺の隣に、牧野がいる幸せ。牧野を抱き締めて、ぐっすりと眠る。幸せに酔いしれながら‥陽の光が燦々と輝き出して、目が醒める‥牧野‥寝ぼけ眼で、隣をみると‥‥っん? 牧野がいねぇ‥飛び起きて、アイツを探す。「牧野」声を出して読んでみる。返事がねぇ、居なくなっちまった、あの日を思い出して、慌てて声を出す。「牧野‥」ドアの隙間からひょっこりと顔を出し「おあよぉー」歯磨きしながら、ニッコリ...

06

2016

恋し焦がれてユニコーン 08 司つく 

いつもこいつには驚かされる。驚かされる度に、グングン引き寄せられて、ドンドン好きになる。でも‥いいのか? 「あっ、もう、なんでそんな顔するかなぁー?」「もともとが、こう言う顔だっ」「だからイヤだったんだよね‥言うの」小さな声で呟く牧野。なんだか胸がいっぱいで、ギュッと抱き締めていた。「ごめん‥」「っん?なんでゴメンかなぁー、道明寺は関係ないって言ってるじゃん」クイッと顔をあげ「もう一回、謝ったら怒る...

07

2016

恋し焦がれてユニコーン 09 司つく

珈琲を啜りながら、書類を眺める。「なぁ、牧野はいつからこっちに移動だ?」「秘書課には、移動になられないとかと」「はぁっー?なんでだよ」「昨日も一昨日も、そのまた一昨日も、いえここ一月ほど、毎日お話させて頂いているかと思いますが…牧野様は、海外戦略部」「そんな事は、承知だよ。そこを何とかすんのが、西田の仕事じゃねぇの?」「管轄外でございます」眼鏡の位置を直しながら、しれっと言う。チェッ つまんねぇー...

08

2016

恋し焦がれてユニコーン 10 司つくし

「良く出来てるな、あとここな」そんな言葉を貰った、瞬間‥ あたしの脳内にドバァッーっと、ドーパミンが出て来る。我ながら単純だと思うほどに、幸せを感じる。単純上等だ。アハハッ‥なんて思いながら。あたしは、目の前の男に惚れている。いやって程に惚れている。時折、涙が溢れちゃうくらいに惚れている‥悔しいから、教えてあげないけどね。「おいっ、聞いてっか?」「あぁ、ゴメン」「腹減ったんじゃねぇの?」「減ってない‥...

09

2016

恋し焦がれてユニコーン 11 司つくし

楓社長は、ビックリするくらい笑い上戸で‥一旦、ツボに嵌るといつまでも笑い続ける事が判明した。絶対に好きになる事などない、と思っていた鉄の女。それなのに、いつの間にか‥尊敬する大好きな女性に変わっていた。楓社長は、バカがつく程に、子煩悩だったんだって、知ったのは,いつだっただろう?そして、彼女にとって、会社も子供だったんだ。会長が楓社長の名をつけたメープルを守るため、道明寺HDを守るため、それこそ死にも...

10

2016

恋し焦がれてユニコーン 12 司つく

お弁当を食べながら、道明寺が真摯な顔で聞いてくる「なぁ牧野」「っん?」「お前、ババァの下で辛くないか?」辛い?っん?辛くない‥ってか、楽しい。毎日覚える事は山積みだけど、案外楽しい。で、ナイショだけど‥ 楓社長と二人の時は、毎朝一ギャク。 勝敗的には、5割りってとこだな。勝敗5割りのなかの半数以上が、道明寺なのが悔しい所だ。歴代3位‥全てが道明寺だ。次に帰って来る頃には,俺も一皮むいてっからさには、...

12

2016

恋し焦がれてユニコーン 13 司つく

今日も今日とて日が過ぎて‥ あの弁当以来‥牧野に会ってねぇ俺は、牧野不足もいい所だ。「ハァッー」「38回目の溜め息でございます。溜め息ついている暇がございましたら、お仕事をお続け下さいませ」「ハァッー ハァッー 記念すべき40回目だな」フザケて返事を返したら、机にドーンと書類の山が追加された「ゲッ 西田‥フザンケな‥」「おフザケが過ぎるのは、司様、もとい専務かと‥」眼鏡をあげながら、ジロリと睨んでくる‥こ...

13

2016

恋し焦がれてユニコーン 14 司つく

もしやもしや‥俺の秘書ってやつか?ゴクリっ「取りあえず、牧野さんには私についてもらう事になってますから」そりゃそうだな。 「海外戦略部とは、行ったりきたりで暫く忙しくなりますから。司さんもそのおつもりで」ホホホッ と聞こえてきそうな勢いで、一気に話す。牧野が、横でペコリとお辞儀をする。で、部屋を出て行った。 ヒュゥーーーーーー一人、いいや西田と二人残されて、冷たい風が吹く。あのペコリを見る為だけに...

15

2016

恋し焦がれてユニコーン 15 司つく

車に揺られて3分半‥「うーーーん‥もう‥だめ‥プッ‥あははっ」盛大な寝言に関心しながら、牧野を見る。ちょっとだけ、鼻を摘んでみる。「‥うぐっうぐっ、ぐっぐぐ‥」息が苦しいのか、顔を横にする。ぷぷっ‥それでも起きやしない。お次は、目尻を上げてみる‥牧野が俺の顔でよくやる遊び。ネズミの目? っん?あれれ‥なんだっけかな?うーーーーん。あぁーーネコか。ネコ。鼻に触れ、目尻に触れたら、唇に触れたくなって‥唇を指先で...

16

2016

恋し焦がれてユニコーン 16 司つく

クプッ「ぅうーーん、暫くは甘いもの見たくないない感じ」ケラケラ笑って、腹をさすってる。俺は、暫くじゃなくて、一生甘いもんなんて見たくもねぇぞ。「さーて、接待その2〜開始かな」「へっ?」「っん? もう、西田さんの話、きちんと聞いてた?今日の接待相手は、あたしで、接待係は道明寺♪」ルン♪って、聞こえてきそうな‥勢いだ。いやいや、うさぎ屋行ったよな? 黙ってみたら「っん? あと2つでゲソ」でゲソ って何だ...

17

2016

恋し焦がれてユニコーン 17 司つく

「ぅうーーーん 美味しいね」「ホント、美味しいね」「ねぇ~」甘いもんは、もうこりごりとか抜かしてた癖に...あきらが持ってきた、ケーキを食べながら、幸せそうに笑ってやがる。「夢子さん、また腕上がってるー!もう本当に美味しいぃ」やいのやいの言いながら、4人で、いや3人でモグモグモグモグ...「こんな時間に、そんなに沢山の甘いものを食べたら太りますわよ」三条に、眉を顰められている。何が可笑しいのか、ケタケタケ...

18

2016

恋し焦がれてユニコーン 18 司つく

良い香りがして目が覚めた。クンクンッ クンックン‥「おはよう、道明寺」シャワーを浴びたのか?髪の毛が濡れている。「ご飯出来たよ」牧野の手を引っ張って‥ベッドの中に引きずり込む。「やっ、ちょっ、ちょっ、ちょっと」「まぁまぁまぁ‥」牧野を捕まえて、キスを落とす。熱い熱いキスを落とす。「‥ぁっん‥あっ」文句が、吐息に変わる‥ 息を耳元に吹きかける‥「‥やっ‥あっ‥ん」吐息が、よがり声に変わる‥そのまま、俺は一気に...

19

2016

恋し焦がれてユニコーン 19 司つく

目出たく‥二人の生活のスタート‥の筈が‥休みの日には、入れ替わり,立ち代わり、誰かしらがやってくる‥あいつら、ゼッテェー わざとじゃねぇの?って言うぐれぇ、やってくる。ハァッーーーー「まぁまぁまぁ。司もアイス食べる?」滋なんぞ、自分の家か?ってぐらいに寛いでやがる。類は、何しに?昼寝しに‥俺らの家に来る。ムクッと起きて「牧野、ご飯‥‥」お前、家帰れよ‥‥牧野も、いそいそ用意してんじゃねぇよ。そうこうしてるう...

21

2016

夢に夢見よユニコーン 01 司つく

「なぁ‥お前の夢ってなんだ?」「私の夢は、恙無く仕事が終える事でございます。まぁ、夢ではなく願いでございますが」ドーンと俺の机の上には、資料が置かれる。ケッ、面白みにかける男だ。クルンと椅子を回して、考える。俺の夢‥俺の夢には、欠かせねぇものが幾つかある。いや、幾つもねぇか‥たった一つだ。まぁ、なんだ‥それまで 夢なんてもった事はなかった。引かれたレールを走って、生きて行くだけ そう思ってたのにな。ク...

22

2016

夢に夢見よユニコーン 02 司つく

息をのむ程に美しい‥俺のミューズ‥普段の牧野も、もちろん可愛いが‥ドレスアップした牧野は、格別に綺麗だ。アップにした白い項が俺を誘う。触れたい、舐めたい、押し倒したい。いやいや‥そんな事冗談でも言ってみろ、3日は口聞いちゃくれねぇな。お口は、チャック‥って奴だな。こちらを振り向き「っん?やっぱり変?」「いや‥綺麗で見惚れた」「‥ばっ‥バカ‥」耳まで真っ赤にして、照れてやがる。片手で、顔を扇ぎながら「あ、あ...

23

2016

夢に夢見よユニコーン 03 司つく

恋、恋、恋って奴は、なんでこんなにも人を愚かにするんだ‥ふむっ、なんて哲学的な表現なんだ。恋するってことは、人を哲学者にするんだな。フムッ と呟いたところで、それを伝える相手も居ない‥寂しい、寂しい独り寝だ‥ハァッー‥ ため息が出ちまう。クルクルクルリッ と万年筆を回したら、パチパチパチ と拍手の音が聞こえてきて‥顔を上げたら‥‥「ヨッ」「チェッ、あきらか‥」「チェッって事は、ないだろうよ?ったく失礼だな...

24

2016

夢に夢見よユニコーン 04 司つく

猛烈に、猛烈に‥ただ今猛烈に、目の前で眠る女に欲情中‥久方ぶりに会う女‥‥「また後でね」確かにそう言っていた。確かに、また会った‥‥だけど‥‥     寝てる寝てる‥ 寝てる‥ 寝てる‥クースカ クースカ 幸せそうに「うーーん、もう食べれないってばぁー」時折‥寝言を言いながら     ‥寝てやがる至極、幸せそうな笑顔を浮かべて‥     ‥寝てやがる一体全体どうしたらいいものか?いやいや、幸せだ。あぁ、待ちにま...

25

2016

夢に夢見よユニコーン 05 司つく

「あたしの一等賞をあんたにあげる」いつ聞いた言葉だろう?それとも、都合のよい夢か? 牧野の一等賞‥どんなもんよりも、貴重で尊いもんだな‥堕ちて行く意識の中で、そんな事を考えてた。道明寺の腕の中に抱かれて、眠りに落ちる。幸せを噛み締める時間‥‥好き好き好きが溢れ出る。しっかり気を引き締めないと‥  道明寺しか見えなくなっちゃう。“それで、いいだろうよ、何が問題だ?”コイツだったらそう言うだろう‥でもね、道明...

26

2016

目覚めよユニコーン 01 司つく

「おーーい 道明寺〜 起きろぉー」牧野の顔が近づいてくる。3、2、1で、ガバッと抱きしめて‥ ベッドの中に引きずりこ‥‥めない‥不敵に笑う牧野‥「くふふっ 今日はあたしの勝ち」俺‥ガックッシ‥牧野が用意してくれた朝飯を食べ、牧野が用意してくれたスーツを着て、牧野が‥はたと気づく‥俺、牧野がいねぇと、なんも出来なくなってるって‥もともと使用人任せ?まぁ、そうなんだが‥ そう言う事ではなくて‥牧野がいねぇと、色ん...

27

2016

目覚めよユニコーン 02 司つく

甘い匂いが鼻孔をくすぐる‥‥シャキーン♪「見てみてー道明寺」シャキーンって、なんだよ。シャキーンって‥なんて凄く思ったけれど‥まぁ、可愛いからな‥なんて、いそいそと呼ばれた方に言ってみれば目の前に出されたのは、アイシングされたクッキーだった。「おっ、これは魚の匂いがしないな‥」憎まれ口一つ叩きながら思わず顔がニマニマしちまう‥「するワケないじゃん。道明寺のだけさせた方が良かった?」ニヤリと不敵な笑いを浮か...

28

2016

目覚めよユニコーン 03 司つく

「牧野さーまー」メイド達が嬉しそう、そりゃぁ嬉しそうに、牧野を出迎えている。奥から、腰が曲がった老婆が、コツン、コツンと近づいてくる‥久しぶりに見ると中々のもんだな。俺の頭の中が読めたのか、ジロッとひと睨みしてから「つくしー」「タマ先輩」タマも、つくしも満面の笑顔だ。「はい。お願い致します。こっちはタマ先輩にお土産」そんな風に言いながら、クッキーの袋を手渡している。タマがニヤリと笑った気がした。「...

29

2016

目覚めよユニコーン 04 司つく

ブラボー牧野は、にこやかに親父と一緒に話してる。姉ちゃんが、俺の横に来て涙ぐみながら「司、もう一回言うよ。」俺は神妙に頷いて姉ちゃんの話を聞く。「あんたは、幸せもんだ。つくしちゃん、いい女だ。以上」姉ちゃん‥以上って‥以上じゃわかんねぇよ‥牧野を褒められて、悪い気はしねぇ‥いいや、嬉しい。盛大に嬉しい。「あぁ、俺は重宝者だ‥」姉ちゃんはキョトンとした後に、笑い出し(意味がわかんねぇ)ババァもといお袋に...

30

2016

目覚めよユニコーン 05 司つく

バイトって‥なんなんだ‥俺の心の叫びが通じたのか?「あははっ、そのお陰で今があるとでも言いましょうか‥」そんな事を言いつつ、鼻を掻いている。「去年の春休みから、インターンシップが始まるまでと申しましょうか‥」なははっ と笑いながら、親父の元で働きだした話をしてくれる。「是非、手伝って欲しいって。もともと出会った会社の社長にも話を通していてね‥」いつの間にか、働く事になっていたんだと。清掃のバイト、家庭...