明日咲く花

花より男子の2次小説になります。

01

2015

紅葉 前編 あきつく

「うわぁーーー綺麗だね」「だなぁーーお前みたいだな」「うーん?なんか言った?」両手いっぱいの椛を抱え、天に向かって放ちながら…「ねぇーー 此処にくるの何回目だっけ?」牧野があいつへの思いを断ち切った次の年からだから…もう5回目になるのかな毎年、俺の思いをお前に打ち明けたらどうなるのかを考える見守るだけだなんて、切なくて仕方がないけれど…牧野の隣に寄り添える、この心地よい居場所を俺は失へなくて、俺は臆病...

01

2015

紅葉 後編 あきつく

お願いがあると言ったきり黙っている牧野「お願いって、何だよ? 大人のお色気を伝授しろってか?」「……そんなんじゃないよ」なんでか泣きそうになってる牧野って、俺のが泣きそうなんだけど、どうしたらいいんだ。俺は、お前への思いにブレーキをかけたあの三日月の夜のように、またこの思いにブレーキをかけなきゃいけないのか? 新しい恋を始めるのには俺じゃダメなのか?「だから、なんだよ牧野のお願いって…」「あのね…あた...

11

2015

驀地 あきつく

お前はいつでもまっしぐら。 仕事も遊びも、寝るのも、食べるのも......怒るのも…怒るのも…「美作さん だから言ったでしょ? いい加減ちゃんとした恋愛しなさいって!!」キャンキャンキャンキャン...すげぇ 怒ってんの! 頭がキ―――――ンとしそうだこんな時は、ぅぅうーん ポンッ そうだそうだ 何かべつな事を考えればいいんだ。そうだそうだ。  「ハァッー 心理、心理ってなによ!! 心理って、ったく…あっ、...

12

2015

あきらの驀地  あきつく

「牧野、俺お前にマジだから...」 「ふぅっ? マジってなに?真面目って事だよね? うーーーーん 美作さん日本語不自由な人だっけ?」って、この状況なら 日本語不自由なのはお前じゃねぇ?なんやらブツブツ言ってるこいつ...はぁーーー妙齢の男女が2人で海辺で語らうって言ったら愛とか恋とかじゃねーの。鈍感牧野が相手だと、俺なんか違う方向にまっしぐらにいってねぇ? ザーッ ザーーー  よせては返す波の音 ...

16

2015

曇天  1 あきつく

曇天の空を眺める。傘を持とうか持つまいか‥…曇天の空は、実らなかった恋を思い出す。このまま雨が降るのだろうか?いっそ、激しく雨が降ればいいと曇天の空を見上げ思う。激しい雨は全ての気持ちを隠してくれるから。あれから何年経ったのだろう? 鏡に写ったあたしは、もう夢見る少女じゃない。あれからの歳月、あたしは何を見て何を感じて過ごしてきたんだろう。*-*-*-*-*-*-*-*-*-* -*-*-*-*-*-*-*-*-*-* -*-*-*-*-*-*-*-*-*R...

17

2015

曇天  2 あきつく

真っ青な空を見上げ、深呼吸を一つ。一週間分の家事を終え、美作さんとの約束時間を待つ。2時丁度に家のモニーターのチャイムがなる。きっと美作さんだろう。早過ぎもせず、遅過ぎもしない丁度の時間モニーターを確認すると、やっぱり美作さんふふっ 相変わらずなんだぁなぁー 懐かしく感じる。「はーい。今いきまーす。」***「美作さんもこの辺に一人暮らしとだったとは、ビックリしたよー」「俺も、あんまり近くてビックリ...

20

2015

曇天  3 あきつく

ピュルルルゥルー ピュルルルゥルー トビが舞う。雲一つない青空に、獲物を狙ってトビが舞う。あの日の帰り道、海が見たいと牧野が呟いた真っ青な空の下で、海が見たいと‥…「海みたいなぁー」牧野が小さく呟いた「いいなー 行きたいなー いつ行こうか?」「…晴れた日がいいな」自然に約束を交わせる事が心地よい。真っ青に晴れた日曜日、2人で江ノ島へ向かう。「夏じゃなくても、案外人が多いんだね。」「観光地だもんね〜」他...

24

2015

曇天  4 あきつく

赤い赤い夕焼け空を見上げる。昼と夜の中間。不思議な時間。牧野は美作さんみたいだといつも言う。夕焼け空の時間は短い。漆黒の闇がいつの間にか辺りを覆う。「美作さーん 待った??」「待ってないよ」「ホント?」手をとり、俺の温度を確かめる。「今日はホントだね。」束の間の幸せ‥…手を触られて喜ぶなんて、小学生か!と、自分で自分にツッコミを入れる。だけど、それが真実なんだからしょうがない。「‥…でね、って、ちゃん...

29

2015

曇天  5 あきつく

凍てつくような寒さが広がる‥受付がざわめき、我先に対応しようと一生懸命になっている。五木の受付嬢らしくない対応に、思わず苦笑いをしながら商談相手を出迎える。「お待ちしておりました。美作部長。」「こんにちは、牧野さん。今日は宜しくお願い致します。」お互いに他の人に気づかれぬように、クスリと笑い合った。***受付で用件を伝えようとしていると‥後ろから声がかかる牧野だ‥… 挨拶を交わしながら、2人同時にクス...

04

2015

曇天  6 あきつく

雪が降りそうな寒さになってきた‥‥外の寒さと、比例するかのような牧野のテンションの低さ‥反比例するかのような、五木専務のテンションの高さ‥何となく居心地が悪い‥… 3人での食事が始まる。「美作部長は、何がお好きですか?ここはなんでも美味しいですよー なっ、牧野」「特に好き嫌いはありませんので何でも大丈夫ですよ。」「そうですか。では‥… いつものシェフのお任せでいいかな? 牧野もいつものでいいよね。飲み物も...

07

2015

まめ太とヒメちゃん  あきつく

俺ん家に双子が生まれた。まめ太と ヒメちゃんもとい  美作れおん 美作あやのれおんは、看護士さん達が取り合いする程の美貌の持ち主だ。まめ太なのに、レディキラー、マダムキラーだ。れおんは、滅多な事で泣かない。なんでも耐える。ヒメちゃんの横暴にも耐える。まめ太だから。生まれた時、妹のあやの の方が 500グラムも大きかった。あやのは、つくしに似てる。よって、F3T2の人気者だ。コレ不動の立場。司も類も総二...

08

2015

ヘラクレスノット 前編 あきつく

「うわぁ~っお綺麗ですわぁお姉様」「お姉様とってもお似合いですわぁ~」「つくしちゃん本当に可愛いわぁ~」三人のお姫様が口々に騒ぎたてている。「えへへっ‥…」照れ隠しをして笑っているお姫様。「お兄様、つくしお姉様本当にお似合いですわよね♡」「あぁーそうだね絵夢。」「お兄様、つくしお姉様本当にお綺麗ですわよね♡」「あぁーそうだね芽夢。」お袋が口を開く前に‥…目の前の姫君の首筋に、ネックレスを付け‥…「では、姫...

09

2015

ヘラクレスノット 後編 あきつく

Vネックワンピースの胸元に、俺の渡したネックレスをつけて出てきた牧野。鎖骨が色っぽくて思わず、抱きしめそうになった俺。いかん、いかん こんな朝っぱらから中学生じゃあるまいし‥…「牧野、おはよう」「美作さん、おはようー トトロ楽しみだね♡」明るく笑う牧野。約束した時間にはまだ少し早いので、二人で川端夫妻に渡す花束を選ぶ。2人で選んだのは、ライラックピンクのストックとバラを組み合わせた花束。「莉子さんの雰...

13

2015

曇天  7 あきつく

「あっ、雪? うわぁ綺麗だね」「あぁ綺麗だな。」降ってくる雪を掴まえようと、手の平を差し出している姿が妙に愛らしくて、見るとはなしに見ていた。「雨は嫌い、でも雪は好きだなぁー」小さな声で呟いた牧野。耳元でピアスが揺れている。ゆらゆらゆらゆら揺れている。「美作さん 明日は何してるの?」「っん?仕事。」「そっかぁー 残念。」「って、お前休み?」「うふふっ 仕事だよ。」「じゃぁ 残念でもなんでもねぇじゃ...

19

2015

まめヒメ  Buon Natale あきつく

いつものように、賑やかで騒がしい日曜日がやってくる。いつの間にか毎週日曜日は、俺の家にみんなが集まって来ることになっていて……今日は、みんなでクリスマスパーティをやる事になっている。つくしが朝から忙しくしている。「パパ~ あーのの、かみのけ むすんでぇ~」ヒメちゃんがやってくる。類から貰ったお土産のリボンをヒラヒラさせながら。うん?服もお揃いかぁー 類もヒメちゃんの事になるとマメになるなぁーなんて思...

23

2015

曇天  8 あきつく

雪は雨へと変わり、雪のベールを溶かしていく。雨は嫌いとばかりに、部屋のカーテンを閉めていく。食事を楽しみながら、色々色々話す。牧野との会話はいつも楽しくて、このままの時間がずっと続けばいいのにと願う。「25日のルノールのパーティは9時開始だっけ?珍しく遅いパーティーだね」小首を傾げ、牧野が聞いてくる。「あぁー 大人の開始時間らしいよ」「「ぷっ」」あははっ くくっ 2人で肩震わせて笑ってしまった。大人の...

27

2015

曇天  9 あきつく

射るような視線の男が、俺等に近づいてくる。「よっ あきら」「司、久しぶりだな‥…いつから日本だ」声を聞いて牧野が顔を上げる‥…司の冷たい視線と牧野の怯えるような視線が絡み合う‥…10年ぶりに会う道明寺‥…この男(ひと)は、あの雨の日の別れをまだ覚えているのだろうか?あたしが道明寺よりも友達を選び、別れを選んだ日の事を‥…道明寺と別れを決めたあの雨の日「お前は俺を一人の男としてみたことがあるか 家のことや母親の...

28

2015

花咲く梅に‥…  あきつく

世の中は 恋繁しゑや かくしあらば 梅の花にも ならましものを  あなたが好きです。この言の葉を音にのせる事が出来たならば、どんなに楽になれるのだろう。でも、そうしたらあたしはあなたに会えなくなってしまう。あたしはあたしの思いに蓋をして、ニッコリ笑ってあの人に会いに行く。仲が良い友の振りをしてあの人に会いに行こく。仕事納めの今日、同僚の誘いを断ってあたしは走る。走らなくても余裕の約束をしているのに...

04

2016

曇天  10 あきつく

口づけを交わしたものの、俺は思案にくれる。このまま進めてしまってよいものなのか?  それとも立ち止まるべきなのか?ふっ、女には不自由はしていない筈だった。幾人もの女を抱いてきた筈だった。それなのに、牧野を前にすると俺は何も知らなかった日に、舞戻ってしまう。美作さんの熱く蕩けそうなキスを受け、あたしはこの男(ひと)が好き。そう強く強く思う。彼の戸惑いが伝わってくる。女性には慣れている筈の美作さんなの...

06

2016

まめ太と姫ちゃん 夢の国のお姫さま あきつく

「行くぜっ」なぜか、そうなぜか‥… 蓮がかけ声かけて張り切っている‥…ってか、なぜにこうゾロゾロ我が家に集まってきてるんだ‥…「うふっ、あーのー 滋ちゃん達と夢の国に出発よ~」司の嫁が何故か悔しそうにしている。事の始まりは、「夢」幼稚舎でお絵描きの時に話した夢が全ての発端だ。「あーののゆめはね、またゆめのくにであそんでポップコーンたべることかな~」会社の創立祭に、プライベート・イブニング・パーティー と...

18

2016

曇天  11 あきつく

真っ青な空の朝に、ヨーイどんをした、あたし達の恋。あきらは、底抜けに優しくて、そしてどこに居ても違和感がなくて‥時折、あきらとあたしは、同じ世界に住む人間じゃないのかと、錯覚してしまいそうになる。あきらが好き。大好き。でもあたしの恋は、この恋は、愛にはしない。愛してしまったら離れられなくなるから。愛してしまったら、未来を望んでしまうから。沢山沢山、キスをして、沢山沢山、話しをして、どんどんどんどん...

09

2016

曇天  12 あきつく

朝陽を浴びて、シャワーを浴びる。ヨシッ 気合いを入れる。明日なんかこなければいいのに、なんて事を思っても、誰の元にも公平に朝は来る。だから、明けない夜はない。昏い昏い闇夜を抜ければ、朝が待っている。ミルクたっぷりのカフェオレに、クロワッサン、サラダにオムレツなんていきたいところだけど、朝はコレだねで、二人揃って、焼き魚、香の物に、野菜たっぷりのお味噌汁。土鍋で炊いたご飯が光ってる。あきらと2人で食...

11

2016

まめ太とヒメちゃん  チョコチョコ協奏曲 あきつく

ピンポーン♪「お届けものでーす」朝から、お届けもの攻撃がすさまじい。いやいや、今日だけの話しじゃない。このところ連日連夜だ。色とりどりの、花やドレス、沢山のぬいぐるみに、お人形、キラキラ光ってる石??って、これは‥「つ、つ、つくし‥」「う、う、うん。」我が家のお姫様‥ あーのに送られて来るプレゼントの数々‥ピンポーン「お届けものでーす」‥やっぱり、こっちからも来たか‥時を遡ること、昨日の午後司の嫁が、い...

24

2016

曇天  13 あきつく

道明寺の凍てついた眼差しが、あたしを突き刺す。怖い‥走ってこの場から立ち去りたくなる。でも‥この男(ひと)から逃げちゃいけない。あたしがあきらを愛し、安息の場を見つけたように、彼の心にも安息をあげたい。きっと‥ あたし以外には出来ない事。あの日、あの時の思い‥ ずっと蓋をしていた思い。あきらのお陰で、あたしの心は、やっとあの日から解き放たれようとしている。かつて愛した、愛おしい男にも‥ 解き放って欲し...

25

2016

曇天  14 あきつく

数秒間の沈黙の後「なぁ、司‥」あきらが俺の名前を呼んで、話し始めた。「つくしはさぁ、ものじゃねぇんだ。貸して下さい。はいそうですかじゃねぇんだ。つくしにはつくしの意思がある。あいつがお前と話したいと思えば、話せばいい。それだけだ。」「はんっ、余裕だな。」ジロリとあきらを睨む。「余裕?そんなんじゃねぇよ。ただ、俺はつくしを縛りたくはないと思ってる。つくしが、司、お前の事を好きならそれはそれでいいんだ...

26

2016

曇天  15 あきつく

痩せ我慢? いいや俺の本音だ。10代のあの月の夜‥ 俺の恋心は閉じ込めた。再び出会って、江ノ島の太陽の下もう一度恋をした。五頭龍が、弁天様に恋をしたように。五頭龍が弁天様を永遠に見守るように、俺はつくしが幸せならそれで良い。つくしが、司を選ぶなら、心は痛むだろうけれど俺は見守ろう。痩せ我慢じゃなくて、そう思う。曇天の空にも、あいつが笑えればそれで構わないってな。そうこれが、俺の愛し方なんだ。俺はも...

27

2016

曇天  16 あきつく

つくしの寝顔を眺めながら‥こんな時間が、ずっと続けば幸せだな。なんて思う。真っ白な肌が、暗闇で発光しているように、窓から入る月の光に照らし出される。つくしの心が何にも縛られずに、自由に空に飛び立てる様に、月に願う。おでこにキスを一つ落としつくしが笑っていられますように。つくしの毎日が穏やかで笑いの絶えない人生でありますように。そう願う。ベッドを抜け出し、カーテンを開ける。昏い空には、月が輝く‥俺って...

27

2016

曇天  17 あきつく

もう恐れない。何からも‥今日、あたしは 道明寺に会いに行く。ごめんね。と 誰よりも好きだった。その2つを伝えるために。曇天の空‥ はじめて曇天も悪くないと、あたしは思う。雨が降ったら、濡れてしまえばいいと思う。雨が降っても、もう怖くない。あたしは、空を見上げる。晴れも、曇りも、雨の日も あたしは笑って生きていく。**牧野が、俺に会いたいと連絡を寄越す。空を見上げる。今にも一雨来そうな雨空が広がってい...

28

2016

まめ太とヒメちゃん ありがとう

朝から甘い匂いが家の中に漂っている‥っん?あれっ? 実家にいつも漂っていた甘い匂い。っん? 俺は全て長い長い夢を見ていたんじゃないかと‥ベットの隣を見る。誰もいない‥ えっ? 全部夢だったのか?あの幸せな日々‥ つくしが居て、小さい奴らが2人居て、全部全部夢だったのか?感傷に浸った瞬間、「「 パパァ〜おはよう 」」れおん と あやの の声がした。夢じゃなかったと安堵しながら、じゃぁこの甘い匂いは?あれ...

28

2016

曇天  18 あきつく

雨は、まだ降り続けている。だけど、一条の光が差している。もう直き降り止むのだろう。恋を諦めた、あの日から、雨の日が嫌いだった。後悔という十字架を背負い生きてきた。10年分の後悔は、どんどんどんどん膨れ上がって、だけど行き場がなくて、辛くて辛くて仕様がなかった。雨が嫌いだった。心を冷たく打ち付ける雨が嫌いだった。だけど‥‥明けない夜がないように止まない雨はない10代の恋に、やっとやっとサヨナラが出来た。背...