明日咲く花

花より男子の2次小説になります。

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2016

桜の花は夜光る‥

類が妖しく微笑んでいる‥あたしの手をとる。「つくし‥おいで」「あ、あ、あのね‥」「っん?」「あ、あ、あたしね‥」「っん?」そう言いながら、類の手があたしの腰にまわされ、唇があたしの耳許を這う‥「ちょ、ちょ、ちょっとタンマータンマータンマー」あたしは、叫ぶ。「あのね、あのね、あたし‥あたし‥そのぉ‥」「っん?どうしたの?」「あのね、あたし‥ごめんなさい‥しょ、しょ、処女なの‥」類が、破顔する。「なんで、謝るの...

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2016

ひらりひらひら‥桜が舞い降りて

「しゃくりゃ、しゃくりゃ ちれいでしゅね~」「舞ちゃん、しゃくりゃじゃないよ、さ、く、ら」「しゃ、く、りゃ ?」「ううーん、サクラだよ。桜。にぃにのさくに、らをつけるんだよ。」咲が、舞に一生懸命、教えている。「しゃくでしゅ。」舞は、得意気に言い切って、類を見つけて、走っていく。「パパ~ しゃくりゃでしゅぅよー」「まいちゃん、だからサクラだよ。サクラ。」咲が、舞を追いかけながら、言葉を訂正してる。類...

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2016

さ、く、ら 舞い落ちる

「うーーーーーん、良く寝た。良く寝た。」大きく大きく背伸びする。滋さんがくれた、ファーストクラスのチケット。非情に良い寝心地とお食事で。半個室に、部屋着まで出るってどういう事?アメニティまできちんとついていて、もう感謝感謝だよ。速攻寝落ちして、食事をとって、また寝て‥ うーーんと背伸びした。うーーん。幸せと背伸びしたら、通路を挟んだ美しいご婦人と目があった。ニコッと笑って微笑む姿は、どこか類を彷彿...

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2016

空に‥舞い落ちる

空調の良く効いた部屋なのに、寒さを感じ窓の外を見る。雪が降り始めている。どうりで寒い筈だ。冬の朝、牧野が良く言ってたこんな言葉を思い出す「うーん、寒いね~絶対どっかで雪が降ってる寒さだよ。」鼻の頭を真っ赤にしながら、指先に息を吹きかけながら言ってたよね。ねぇ知ってる? この7年。あんたを牧野を思い出さない日はないよ。風に吹かれて降る雪は、あの日みた桜の花びらを思い出す。ひらり、ひらりと舞い降りてい...

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2016

舞い落ちる空の下

大河原の結婚式に呼ばれる。一瞬、躊躇したが田村がそろそろ日本に戻られる時期とも重なるので、顔見せの為に出席して下さい。と五月蝿い‥ とかく、あぁしろこうしろと、昼寝をする時間もとれやしない。胸は痛むかもしれないけれど、牧野に会えるそう思うと、少しだけワクワクする自分がいる。相変わらず女々しい。そう思う。片頬で笑って、窓辺に腰掛けながら、牧野を思う。**「つくし~」相変わらずの勢いで、滋さんが抱きつ...

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2016

桜、サクラ、さ、く、ら‥

牧野から、真っ青な空の絵葉書が届く。” 元気だよ ” そう言葉が添えられいる。文字を指でそっと撫でて、目を瞑りあの日を思い出す**牧野が手を伸ばしている。目一杯手を伸ばし花びらを掴もうとしている。「ね、ね、見て見て、ほらぁー 綺麗だね」綺麗なのは、桜の花びらよりも、牧野あんただよ。そう何度も口をついて出そうになる。言葉を呑み込む為に、俺も手を伸ばし、牧野の頭上で桜の花びらを掴む。「はい。」牧野に渡す...

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2016

さ、く、ら、サクラ、桜 1

桜が舞い降りる‥一枚、二枚‥ひらひらと青い空を舞い降りる。あたしは、目を瞑る‥**「ね、ね、見て見て、ほらぁー 綺麗だね」あたしは、手を伸ばす。天に向けて手を伸ばす。舞い落ちる桜の花びらを掴む為に手を伸ばす。掴めそうで、掴めない。桜の花びらに手を伸ばす。「はい。」類が、あたしの頭上で花びらをキャッチする。そして、あたしに手渡してくれる。小さな小さな桜の花びら。薄い薄いピンクの花びら。一瞬白く見えるの...