明日咲く花

花より男子の2次小説になります。

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2016

バカ言ってるんじゃない 01  司つく

ランドセルをカタカタ揺らしながら、ピカピカの一年生があたし達の横をすり抜けて行く。「うふっ、可愛いね。あたし達にもこんな時あったんだよね」隣の男に話しかければ「ハァッ?」面白くなさそうに、眉を吊り上げる。うーん‥やっぱり、この男は苦手だ。同僚だから、仕方なく付き合ってるけど‥この男は苦手だ。所謂‥犬猿の仲の腐れ縁って奴だ。一体、何が苦手かって?この男‥何しろ俺様男なんだ。なまじ、顔が良いのとちょいと切...

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2016

バカ言ってるんじゃない 02  司つく

ガキどもが俺等の横を元気に駈けていく。隣の女が、目を細めながら「うふっ、可愛いね。あたし達にもこんな時あったんだよね」‥‥こんな風に自由に外を走り回った事なんて、ねぇよ‥そう答えられずに、口をついて出た言葉は「ハァッ?」そんなぞんざいな言葉だった。牧野の眉根が寄っている。ヤベッ、また怒らせちまった‥‥よな?伺い見れば‥‥コイツ‥またどこかの世界に旅立ってやがる‥しばし‥眺める‥ホラッ‥阿呆のように、口を開けて...

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2016

バカ言ってるんじゃない 03  司つく

ちょっぴり慌ててる道明寺を見ていたら、胸がスゥッーとしてくる。うーん、今日はいい日だ。両手を天に上げて、背伸びする。背筋をただして、素晴らしい朝の始まりだ。「お前、なんか‥してやったりな表情かおだよな」「ケホッ‥ケホッン、そ、そ、そんな事ないよぉー」「いや、絶対にそんな顔だ」眉間に皺寄せて、前を行くあたしを追い掛けて来る。入り口の前で「つくし、おはよう~」美樹ちゃんと、野梨子が声をかけてくる。「おは...

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2016

バカ言ってるんじゃない 04  司つく

サルの話題が朝っぱらから出るとは‥チッ 油断してた‥ってか、サルと俺が婚約してたって事までコイツは知ってんのか?だとしたら‥俺が俺様が、DMJの跡取りだって解っても良さそうなんもんだが?うーーーん‥‥コイツの考えてる事は、皆目見当がつかねぇ。それにしても‥得意気な顔しやがって。気持ち良さそうに背伸びまでしてやがる。ぼぉーっとしてる間に、牧野が先に行っている。あいつ‥ちっとは気を利かせて、待ってるとかねぇのか...

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2016

バカ言ってるんじゃない 05  司つく

「お2人とも、毎朝ご一緒に出勤なんて仲がよろしいわね」雪姫様の極上の微笑みを投げかけられる。魔法にかかったように、ついつい頷きそうになって‥‥慌てて首を、一振りする。「たまたまです。たまたま出勤時間が重なるだけです」「 たまたまも~ 回を重ねりゃ~ 運命だ 」川柳せんりゅうさん‥いいや川久保さんが、川柳を詠みながら、楽し気に部屋に入って来る。「だね、だね」「そうざまぁす」「だから、ちがいますってば!...

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2016

バカ言ってるんじゃない 06  司つく

朝10時‥この前と違う色の車で、道明寺があたしを待っている。一体コイツは、何台車を持っているのだろうか?もしや、お金持ち?そんな事が一瞬頭を過った。だけど‥そんな事が、あたしに何の関係があるのか?で、至った結論‥『まぁっ、そんなのはどっちでもいいじゃん』だった。だってそうでしょ?相手がお金持ちだろうが、そうじゃなかろうが‥目の前の男の性格が良くなるわけでも、ましてや、突如良い人に変わるわけでもないだか...

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2016

バカ言ってるんじゃない 07  司つく

クゥスカ クゥスカ 寝息を立てながら牧野が寝入ってる。「牧野、牧野、起きろ 着いたぞ」《うーーーん、もう食べにゃれないぃーー》もう食べれないって‥コイツの夢って奴は、俺に文句言ってるか、何か飯食ってるか‥そんなのばっかりだよな。先週も、その前も、またまたその前も‥そんなんバッカだ。コイツの頭ん中って、いったい全体どうなってんだ?一度,詳しく聞いてみたい所だが、薮から棒に突いて‥なんか違うもんを出しちま...

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2016

バカ言ってるんじゃない 08  司つく

隣の男が、ブツブツと何かを言っている。っん? また文句?ジロリと睨めば‥「おまえ、なんだその‥ボディなんだとかいうのをだな」「っん?ボディパウダー」「そうだ、それだ‥まぁなんだ、あんまり付けるんじゃないぞ」「えっ“ な、何言ってんの?ってか、何見てんの?」「ば、ば、バカ言うな‥お前の胸元のキラキラなんて、ちっとも見てないぞ」「えっ“」「あっ“」「‥見てんじゃん‥って、キモイんですけど‥」「き、キモイとか言う...

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2016

バカ言ってるんじゃない 09  司つく

「つくし~」 あたしを呼ぶ声がして、振り返る。弾んだ声と共に‥ドォーンと抱き着いてくる滋さん。ゲホンッ ゲホンッ 道明寺が、滋さんをひっぺり換えしてくれる‥“ふぅっーー 助かったぁ”「サルッ 危ねぇだろうよ」「ゲッ、司!」「ゲッじゃねぇだろうよ」「まぁまぁ、まぁまぁ‥‥って、司こんな所に居ていいの?」「っん? あっ‥ヤベッ」「パートナー同伴だからね〜 じゃぁ、また後でねぇ〜」なんとなーく、なんとなーく‥‥...

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2016

バカ言ってるんじゃない 10  司つく

「えぇーーーー明日はダメだって言ったじゃん」「バカ言ってんじゃねぇよ。約束しただろよ」「だって、毎週じゃん」膨れ面しながら、目の前の女が怒ってる。「なんか、用あんのかよ?」「用って言うか‥‥えへへっ」「あ“っ?」「MR.ゴンゾーの最終回なんだよ」「地蔵だか、ゴンゾーだかしらないけど録画しろ録画!」「えぇっーーーー」「じゃっ いつもので決着だ」「「最初はグー ジャンケン」」チョキ            パ...

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2016

バカ言ってるんじゃない 11  司つく

「ぅうーん 美味しい。美味しいね道明寺」「あぁ‥中々美味い」へぇー親子丼とかいう食いもんは、不思議な味だが中々美味い。っつぅーか、コイツと一緒に食う飯は中々美味い。実は会社に秘密で、三ツ星レストラン覆面チェックマンのバイトでもしてんじゃねぇのか?ってぐらいに、美味い店を紹介してくる。安い 早い 美味い  3拍子揃ってるのがG100らしく。そんな店を見つけた日には、朝からワクワクしながら昼飯の時間を待...

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2016

バカ言ってるんじゃない 12  司つく

「あっ牧野さーん、元気だった?」「花沢専務!こないだはありがとうございました。お陰で助かりました」俺そっちのけで、牧野が嬉しそうに類と話してやがる。こないだって何だ?こないだって?それにだ、お前のパートナーは、俺だぞ俺! そう言おうとした瞬間、狸おやじに声かけられる。‥その間に、あいつら2人が消えていた。ものの見事に消えていた。慌ててスマホを鳴らしても‥‥圏外だと告げて来る。「どこ行った?」役立たず...

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2016

バカ言ってるんじゃない 13  司つく

最低な週末が過ぎ、最悪な週明けが訪れる。アイツに会ったら、真っ先に謝ろう‥‥いつもの時刻に部屋を出て、いつものようにエントランスホールで牧野を待つ。エレベーターから牧野が降りて来る。「‥おは‥」声をかけた俺の横を黙って過ぎて行く。俺は、慌てて追い掛ける。牧野は、黙って前を歩く。牧野を追い掛けてるのは、先週と同じなのに‥「牧野‥」肩に手をかけ名前を呼ぶ。牧野が、ゆっくりと俺を振り返り「おはようございます。...

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2016

バカ言ってるんじゃない 14  司つく

改めてみる牧野は、すこぶる可愛い‥いや‥女神のようだ。いや、天使か?まぁ、何しろ可愛い。大口開けて笑う姿も、飯を美味そうに頬張る姿も、俺を罵る姿も‥‥いやいや、これは可愛くない。俺は、牧野に惚れている。あぁ、惚れている。惚れてるったら惚れている。「牧野つくし、一発芸いきます!」後ろを向いた後に、振り向いてヒゲ眼鏡‥ヒゲがビョーンと伸びてる。姿にも惚れている。ははっ‥その後に、ヘン顔10発とか言いながら‥...

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2016

バカ言ってるんじゃない 15  司つく

「行ってきまーす」クイッと服の襟を摘まれて「車乗ってけ」「えっ“‥で、で、でも‥凄く目立っちゃうから」「あっ、痛っ痛たたた あぁー痛い」〝嘘だけどな〟「だ、だ、大丈夫?」「あぁ、痛いけどな。それより一緒に付き添え」「‥あっ、うん」行き帰りと黒塗りの大きな車に揺られて、まるで役員出勤。くぅっーー 肩身が狭い。こんな大きな車に、平然と乗り込む道明寺。やっぱりお坊ちゃまなんだなと改めて感じる。道明寺司‥DMJの...

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2016

バカ言ってるんじゃない 16  司つく

社内が何やら慌ただしい。なのに、いつもの如く‥いやそれ以上にか、受付嬢はツンケンしてる。でもって、隣の男は、すこぶる上機嫌が続いてる。時折、痛がるものの、パソコン作業が出来るようになって、仕事に支障はなくなった。支障がなくなるどころか、頭の中のアイデアを一気に吐き出すように、極めて精力的に仕事をこなしている。この男‥ホントに仕事はピカ一だ。仕事中の道明寺は、悔しい事に輝いている。もうじき『プロジェク...

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2016

バカ言ってるんじゃない 17 司つく

コンコンッ「はい。どうぞ」指を組み、優雅な笑顔を携えながら‥楓社長が、クルリと振り向いた。「百瀬課長、お久しぶり」「楓社長‥大変ご無沙汰しております」「牧野さんも、司もお久しぶり」道明寺が楓社長を見て、それからあたしの顔を見る。〝久しぶり?〟怪訝な顔で小さく呟く。「百瀬、結花さんにはご尽力頂いて感謝しているわ」「楓社長のご用件でしたら何なりとと申しておりました」「うふふっ、後でいらっしゃるのよね?」...

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2016

バカ言ってるんじゃない 18 司つく

鬼軍曹は、半端ない。それについてる第一秘書の百瀬課長(今は課長じゃないけど)も半端ない。くぅっーーーってぐらいに、半端ない。もうね‥‥毎日、毎日叱られてる。この男、そう隣に偉そうに座ってる男のせいで。なんでも、道明寺とあたしは新人秘書同士、二人で一人なので連帯責任らしいのだ。そんなのってあり?あっ、もう一つそうそう‥道明寺の腕のひび‥とっくのとんまに、完治してたんだ。猛烈に、あたしは怒った。なのに、な...

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2016

バカ言ってるんじゃない 19 司つく

牧野との生活が日常になっていく。朝も晩も一緒に過ごす。怒る牧野。笑う牧野。困る牧野。喜ぶ牧野。寝る牧野。食べてる牧野。怒る牧野。って、一番怒るのが身近なところがなんだが‥色んな牧野が、俺の周りを取り囲む。殺風景だった、屋敷に色が付き、殺伐としていた俺の人生に花が咲く。 パーティーも、会食も接待も、道明寺司としての役割をバンバン受け入れる。何故かって? 予定が入っていれば、牧野を拘束できるからだ。時折...

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2016

バカ言ってるんじゃない 20 司つく

ここは、仄暗い地下にある秘密結社‥ではなくて‥‥‥燦々と光り輝く朝陽に包まれたダイニングルーム。「コードNo. 008。ゼロゼロエイトこちら新たな動きを発見!」「工さん、こないだはコードNo. 009ゼロゼロナインだったけど?」「いやぁー、流石に漫画のパクリじゃぁどうかとおもったのよぉ」「うふふっ、それもそうね‥って、そうじゃなくって」「あらっ、いやだ。うふふっそうなのよぉ。新たな動き発見!」何やらゴニョゴニョ話し...

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2016

バカ言ってるんじゃない 21 司つく

「牧野、明日から一緒に出張ね。用意しておいてね」百瀬社長がつくしに向って、ニッコリと笑う。「はい。了解致しました」つくしは、頷きながら道明寺を見てる。まるであんたも一緒に行くんだからね!というようにそんなつくしの表情を目敏く見つけた百瀬社長は「牧野だけよ。道明寺は百瀬室長と一緒に此処に残って頂戴」ほへっと何ともまぁ、間の抜けた顔の2人。まさか、離れ離れになるなんて思いもよらなかったのだろう。つくし...

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2016

バカ言ってるんじゃない 22 司つく

「ハァッーー」「道明寺君、朝から38回目の溜め息ですよ」「あっ、はい。すみません‥‥ハァッーー」たった半日なのに‥‥つくしがいないと思うと寂しくて寂しくてたまらないというところなのか?心ここにあらずの返事をして、もう一度大きな溜め息を吐いている。百瀬室長‥‥もといコードNO.008は、自分の恋をぽわわぁ〜んと思い出していた。百瀬社長、もとい結花さん恋に導いてくれたのは‥実は実は‥‥この目の前の司だったりする。本人...

03

2016

バカ言ってるんじゃない 23 司つく

「あっ、お、おはようございます」勢いに釣られ挨拶を交わす。後ろ頭を掻きながら「な、な、なんでここに?」「Welcome to the paradaise」工は、ニッコリと笑いながら手を広げる。「さぁ、さっ、急いで、急いで」背を押され車に乗り込む。「あっ、あの‥」「っん?居ない方が良かったかな?」「あっ、いえいえ」「だよねぇー 居なかったら無断欠勤。つくしちゃんに怒られちゃうもんね♪」いやいや‥‥俺って一応、道明寺財閥の御曹司...

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2016

バカ言ってるんじゃない 24 司つく

目の前の百瀬工‥もとい百瀬室長は、楽し気に何かを思い出しながら笑ってる。なのに‥‥聞いた事には、答えないで「うふふっ。まだナイショ」と来たもんだ。ナイショってなんだ?ナイショって。ったく、牧野といい、百瀬夫婦と言い‥‥グゥッーーで、ハッ?だ。どいつも、こいつも。俺を俺様を誰だと思ってる。そう思った所で、タイミングを合わせたように「道明寺!」俺の名を呼ぶ声が聞こえて振り向けば、牧野が仁王立ちしながら立っ...

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2016

バカ言ってるんじゃない 25 司つく

ハッと我に返り、3人の後ろをトボトボと付いて行く。なんだか知らないが、この3人にかかると俺は全くもって形無しだ。3人の入っていった部屋を開ければ‥‥「っん?」ズラリと並んだ、人、人、人。「お待ち申し上げておりました」そんな声と共に、牧野は奥の部屋に連れて行かれ、「司様、恐れ入りますがシャワーをお願い致します」考える暇も無く、シャワーを浴び、タキシードを着ていた。ガチャッ 扉が開く。「あっ‥‥」ウェディ...

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2016

バカ言ってるんじゃない 26 司つく

ちょっと待ってつくし。あたしは、自分にストップをかけてみる。道明寺‥バカだよ。    大丈夫‥仕事は出来るよ道明寺‥横柄だよ。  大丈夫‥挨拶が出来るようになったよ。道明寺‥中々起きないよ。大丈夫‥その分、道明寺を堪能出来るじゃん。えっ えっ えっ‥‥どんなにストップをかけようとしても、止まらない。着せ替え人形よろしくで、真っ白なドレスを身に纏い部屋の外に出れば‥道明寺がタキシードで待っている。気がつかな...

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2016

バカ言ってるんじゃない 27 司つく

突然泣き出した牧野‥‥涙も鼻水もダラダラで、化粧もはげ落ちてるのに‥可愛くて可愛くてたまらない。でも、お願いだ‥‥泣くな、泣くな、泣くな。泣かないでくれ。なぁ、泣くな。瞬間、百瀬社長が牧野の背中を押す。無防備な牧野は、前につんのめる。「危ない」転けそうになった牧野を抱きかかえていた。パフッ俺の腕の中にすっぽりと収まった。思わず華奢な肩を抱きしめていた。「ふぇっ、ふぇえーーん、ぐっすん、すっんすっん」俺...

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2016

バカ言ってるんじゃない 28 司つく

「コードNo.008、応答せよ応答せよ」「結花ちゃん‥‥それは、もうやるなって言ってなかったけ?」「あれ、そうだっけ?」「まぁ‥‥いいけどね。って、何の相談?」「最終ミッションの相談」「うふふっ」「あははっ」2人の笑い声が重なり合って「じゃぁ、始めるとしますか」「えぇ、始めましょうか」最終ミッションが始まろうとしている。一方、晴れて恋人同士?になった2人と言えば‥‥腕の中でスヤスヤと眠るつくし「うーーーん‥...

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2016

バカ言ってるんじゃない 29  司つく

牧野を追い掛けて俺は、NYへ降り立った。DMJに着けば、ザワザワザワと辺りが騒がしい。「道明寺君、どうでもいいけど顔が恐いわよ」「工さん‥‥それとこのザワザワ感、関係あるんすか?」「多分、あるんじゃないかしらねー。うふふっ」謎の笑みを浮かべ、まるで目的地を知っているかの様に、俺の前もスタスタと歩き「ホラッ、道明寺君急いだ急いだ。時間、時間、タイムイズマネーよマネー」これまた謎の言葉を発する。俺の周りは、...

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2016

バカ言ってるんじゃない 30 司つく

俺の腕の中の小っちぇ女は「ちょ、ちょ、ちょっと、離して離して」ガンガンに叫んで‥‥俺の向こう脛を蹴り上げた。「イテッ、った、お前何すんだ」「い、痛くて当たり前だ。このおたんこなす」「はぁーーーー?おたんこなすだと、俺は茄子じゃねぇ、道明寺司だ」「俺は、道明寺司って、そんなの見れば解るでしょ?あんたやっぱりバカ?」「バカ言ってんじゃない!バカはお前だお前」「はぁっーーーーーー?何言ってんの?結婚だとか...