明日咲く花

花より男子の2次小説になります。

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2016

小っこいの おーたんのうまれたひ 司つく

あーたん、あしゃからいちょがちぃ なんでだろう? いしょがちぃのに、ニコニコニコニコ。おーたんも、ニコニコニコニコ。ちゅられて、つばしゃも あたちも ニコニコニコニコ。タマしゃんしぇんぱいも ニコニコニコニコ。バァバもジィジもあちょびにくりゅんだって。なんかね、なんかね、あたちのおたんじょうびのときみたいだよ。たのちぃね♪ ワクワクしちゃうね♪つばしゃも あさからごきげんだよ。「あーたん、あーたん、...

31

2016

ラブストーリー 後編 司つく

出会いは16才だった。まったくもって、いけ好かない奴だった。傲慢で俺様で‥って、ここは変わってないか。俺様なのに‥ クッキー一つで大喜びする。俺様なのに‥ あたしに首ったけ。俺様なのに‥ あたしの為に、殴られても手一つ出さない。色々あった。反対もされた。別れもした。だけど行き着く先には、いつもいつも道明寺がいた。あっ、記憶もなくしたんだよね?あん時は、最悪だった。これ思い出すと、ついつい司の向こう脛蹴っ...

31

2016

ラブストーリー 前編 司つく

出会いは、17だった。お前いわく、最悪な出会い。そっから色々色々あったよな。だけどよ、俺の気持ちは、お前に恋したあの日から、一度も色褪せることがねぇ 不思議だよな‥ 一度もお前を嫌いになれねぇ、ってか、日々好きになんだぞ。俺様がだぞ。「何言ってんの?あたしの事忘れたじゃん」半分笑って、半分怒って、牧野が言う。「けっ、思い出しただろうが」「あのさ‥」「あっ?」「思い出さなかったらどうしてた?」つくしが、...

31

2016

ずっとずっと 104

「司、喜んで。赤ちゃんが出来た」俺の子供がようやっと出来たと、満面な顔でグレンダが笑う。愛おしそうに、腹を撫でる。実感が湧かねぇが、生物学的にガキが生まれる。道明寺の跡取りって奴だ。ババァも、ボズウェルも、重役連中も、グレンダの妊娠を喜んでる。でもよ、ボズウェルの親父殿、あんたの娘の腹の中の子は、俺のガキだが、あんたの娘のガキじゃねぇぞ。まぁっ、グレンダが生むんだから、グレンダの子じゃねぇなんて疑...

30

2016

憶えてる? 司つく

「ねぇねぇ、憶えてる?」「あんっ?何をだ」「うふふっ、司の誕生日の日の事。」「いつの誕生日だ?」「ホラホラ、一番最初の誕生日だよ」「あぁ魚の匂いのクッキーな。」「ちがう、ちがう」「じゃぁ、俺の告白か?」「ぷっ、告白なんてされたっけ?」「しただろうよ」うん。されたね。海の上で、俺様の告白だったよね?プッ,その通りになちゃったね。あたしは、すっかりあんたに首ったけなんだもんね。「ううん。司が言った言葉...

30

2016

ずっとずっと 103

アレンとグレンダを邸に泊めた日から、つくしは大きく変わった。僕を僕だけを、見つめてくれるようになったのだ。僕は2人に感謝をし、アレンとグレンダと交際する事を容認する。僕とつくし、2人の間に穏やかな時が過ぎていく。 週末になると、僕等の仲間が尋ねて来る。つくしは笑い、僕は幸せを感じる。夜、彼女を抱く。彼女の心も抱きしめられる幸せに僕は酔いしれる。 甘美な思い。僕の世界に、燦々と光が降り注ぐ。つくしと共...

29

2016

ずるい   司つく

ずるいったら、ずるい。何、この綺麗な横顔..何、この長い手足。.あんたは、ギリシャ神話かい。はぁっーー そんなのに、そんなのに...綺麗だけじゃ物足りなくて、富と名誉までも持っている。ずるいよね。はぁっーー ずるいよね。って、そんなのに何で何であたしなんだろう?こいつ、頭可笑しいのかな? ちょっと振ってみようかしら~振ってカランコロンって、鳴ったらどうしよう?ププッ ありそうだよねぇ~「ぁん?オメェーさ...

29

2016

ずっとずっと 102

あたしの表情が強張る。「つくし、あなたは、もう後戻りは出来ないのよ。司を愛するように愛せなくても、薫と幸せになる努力はして」グレンダが、ニッコリ微笑んであたしに囁いた。あたしは扉を開け、玄関ホールに向う。 真っ直ぐ前を向き、薫を出迎えるために。*「薫様‥‥」慌てた声で片倉から連絡が入る。お婆様が、アレンの演奏会を筒井の邸で催す事に決定し、既にグレンダ始めゲストのものが見えてると言う。フッ、お婆様も酔...

28

2016

すげぇよな  司つく

俺の惚れてる女、牧野つくし。コイツは、すげぇあん? あにがすげぇって、先ずは、滅茶苦茶 可愛い。そうだなー上目遣いで、「司、お願い♡」なんて言われてみろ?なっ、すげぇー 可愛いだろうよ。あんっ? あぁー そうだ、そうだよ。司 なんて たまにしか言わねぇしお願い なんて口が裂けても言わねぇよ。でもよぉーー 想像してみろあの、デケェー吸い込まれそうな真っ黒な目を、ウルウルさせて「司、お願い♡」なんて言わ...

28

2016

ずっとずっと 101

肩を震わせ泣くしぃちゃんを抱きしめ、思いを馳せる。私達は貴女が、ただただ大好きなだけ。なのに私達は、あなたをこんなにも傷つけている。ねぇしぃちゃん、私達はあなたを手放なさなきゃいけない?手放してあげる事が、あなたに対する愛なのかもしれない。だけどごめんなさい。一旦、動きだしてしまった流れを、変えることなんて、無理なこと。薫が、雪乃ちゃんが、いいえ筒井に宝珠に関わる全ての人間が、そんな事を許す訳がな...

27

2016

天使ちゃん プリプリプリン 類つく

お尻フリフリ? っん? お尻プリプリかな?ご機嫌に、ご機嫌に、超ご機嫌に 現れる2人。じゃじゃーーん じゃじゃーーんじゃぁあーん じゅあぁじゃあーん 絢と目を見合わせ、いざ!Happyプッチンプリン♪♪ お皿に開ける。 どどーん「うわっうわっ」うーーん幸せ。「マモン、あーちゃん ちあわしゃでしゅ。」「あーちゃん、マモンも幸せよ。」「「ねぇ~」」ククッ、俺の天使ちゃん達は、小さな幸せを集める天才だね。ではで...

27

2016

ずっとずっと 100

薫と子供達が、楽しそうに、朝からキッチンで格闘している。光が、あたしを呼んでいる。「ママァ− 見て見て~」「うふふっ、もう見ちゃって良かったの?」「ママ、まだダメ~」「ひぃ君ダメでしょ」琉那に怒られて、シュンとしている光に「ひぃ君、ママはまだ見てないから大丈夫だよ。」薫が優しく慰めている。「ママ~ ママは、ご本でも読んでいらしゃって」「はーい。了解。」琉那の大きな声が邸の中に響き渡る。しっかりもの...

26

2016

いつかあなたと陽だまりで 4 司つく

ダーツが命中したのは ”フランス” だった。「フランスかぁ」類に会ってしまったらどうしよう?と考え、もう一度ダーツを投げた。2度目もフランス。フランスに行けって事だと腹を括ったんだった。花沢物産の支社があるフランス‥‥無謀?と何度か考えたが、幸いこの8年会わずに済んでいる。ふふっまさか、類もお膝元のフランスに居るとは、それも静さんの元で働いてるなんて、考えつかないかな。だけど‥ 視線をマリアに移す。この...

26

2016

ずっとずっと 99

迎えの車に揺られ、筒井の邸に行く。雪乃さんと亜矢さんが、支度を整えてあたしが来るのを待っていて下さる。「しぃちゃん、綺麗よ」リボンタフタのシャンパンゴールド色のドレス。首元には、イエローダイヤのネックレスとリング今更ながらに気が付く、このダイヤのネックレスとリングで、どの位の価値があるのだろうと。いやいや、このドレスだって、かなりの価値のドレスなのだろう。それだけじゃない。あたしが普段着ている服だ...

25

2016

回る まわる  F4

「用意はいい?」「ラジャー」牧野の後に、俺らは付いていく。期待で胸が高鳴る‥足取りが軽くなる。「なぁ、すげぇ楽しみだな」「そ、そ、そう?」あたしは、どっちかってーと、いいやどっちかって言わなくてもさぁ〜金さんとこの方が嬉しいんだけどなぁ「ねぇ、牧野ーー フルーツグラタンある?」いやいや、そんなんある訳ないでしょ。「うーん。ないかな?」「お袋に少し話したら、すげぇ行きたがってだぞ。」えっ‥やめてよねぇ...

25

2016

ずっとずっと 98

あたしの心と身体は別物のようだ。心は、司を求めているのに、身体は熱く強く薫を求める。一度知ってしまった、ぬくもりを快楽を手放せない。猾い女。一体何時から、あたしはこんな風になってしまったの?高校生のあたしは、もっと強かったよね? 雑草のつくしじゃなかったの? そう自問自答する。薫を求め、あたしの身体は疼くのに、心は司を求め疼いてる。本当は、司に抱かれたい。叶わぬ夢だから、あたしは薫に抱かれる。いつ...

24

2016

かんぱい  司つく

うっせぇなあ、ピーチクパーチク。ほんと、この女ばっかは、黙って人の話しを聞くって事を覚えねぇなぁー。後ろ頭をボリボリ掻く‥「ちょっとーー なに頭なんか掻いてんの?あんた、あたしの話ちょっとは、真剣に聞いてんの?」かぁっーー うっせぇなぁー っんとによぉー「おぉっ、聞いてんぞ」「そう。じゃぁあ そういうワケで〜 お先に失礼」「はっ?」「だって、聞いてたんでしょ?」「あぁ、聞いてた。」聞いてない癖して...

24

2016

ずっとずっと 97

3人で笑い合い、会場に入ってくる牧野。アレンと、っん?もう一人は、司の嫁になる女?昔からそうだけどさぁ、あんた不思議な女だよね。総二郎と、あきらも気が付いたようで「牧野らしいっちゃ、牧野らしいけどよぉ、あいつなんかスゲェよな‥」「順応性があるっつーか?」「あぁ、不思議な女だよな。」三条が、あきれながら、それでもどこか感心した表情で、牧野を見てるククック‥ ホント、あんた、飽きない女だよね‥楽し気な笑い...

23

2016

修羅 10 総つく

総に抱かれるのは、初めてじゃないのに‥何度も何度も抱かれたのに、あたしは喜びに震える。「総、愛してる」 初めて呟く、愛してるの言葉。総が、あたしを強く強く抱きしめる。「つくし、愛してる」総が、あたしの耳許で囁く。甘い愛の言葉。その言葉を聞いただけで、あたしの身体は熱く熱く火照る。総の優しく、力強い口づけが降り注ぐ。あたしの全身を総の唇が這う。頭の芯が溶けそうに身悶える。つくしを抱くのは、初めてじゃ...

23

2016

ずっとずっと 96

アレンと化粧室に入ると、そこにはドレスに着替えたグレンダが、微笑みながら待っていた。「ハーイつくし」見れば見るほど、綺麗な女性。アレンが愛おしそうに、グレンダを見つめる。グレンダが、アレンの唇に口づけを落とす。あまりにも美しい光景に、色々なことは忘れ、うっとりと見つめてしまう。アレンと、グレンダの二人が笑いだす。「やっぱり、思ってた通り可愛いひと。」グレンダが、言えば「真面目なのに、柔軟よ。」そう...

22

2016

Yes, I know  類つく

「だから、言ってるよね?」はい、はい‥ その言葉は、昨日も聞きました。「ねぇ、ちゃんと聞いてる?」はい、はい‥ 耳にタコが出来るほど、聞いておりますが。これ以上どうしろと?「もう、田村には伝えてあるから」へっ?それってどういう事?「明日から昼間は、佳代に来て貰うからね。」ニコッと笑う、旦那さま‥‥ってか、田村さんに伝えてある?佳代さんに来て貰う?えっ、えっ、えぇーーーー「ちょっ、ちょっ、ちょっとタンマ...

22

2016

ずっとずっと 95

風が強くなってきた。邸の中に場所を移し、歓談が始まる。誰にもばれないように、司の横顔を盗み見る。少し痩せた? 少しだけ隈が見える‥ねぇきちんと寝れてる? 食事はとれてる? お酒は飲み過ぎてない?グレンダと目が合い、慌てて目を反らす‥ 彼女にバレてしまった? どうしよう‥ あたしは慌ててしまいグラスを落としてしまう。隣に居たアレンのドレスに、グラスの中に入ったワインがかかる。紅いシミが広がっていく。「...

21

2016

ずっとずっと 94

西門さんのお手前に、感嘆の声が上がる‥しだれ桜の風情と、西門さんの容貌が幻想的な一場面を作っている。ミーハーかおるちゃんが、興奮して「はぁっ〜、目の保養よねぇ〜」と、言えば‥優紀が「西門さんは、ファンタジストですから」と言い。 桜子がしめに微笑む‥滋さんがほくそ笑み、悠斗を筆頭に拓人さん千尋さんコンビは、眉を顰めている‥その様を、ナダーが他人事とばかりにからかっている。薫が、あたしの肩を抱き「つくし、...

20

2016

ちび おにぎりころりん 総つく

夜咄(よばなし)の茶事が行われる‥父様や、母様は勿論の事、邸中が夜咄の茶事の支度で大わらわだ。それもその筈、今日の夜咄の茶事のお客様は、西門の中の重鎮5人衆なのだ。日が暮れると、露地行灯が濡れた露地を照らし出す。幻想的な雰囲気に包まれる。茶道を生業にする家に生まれた事に感謝をする瞬間だ。夜咄の茶事に、出る事を許される日を、僕は夢見る。手燭や竹檠の灯りだけの夜咄の茶事‥「にぃにぃ、にぃにぃ」すぅちゃん...

20

2016

ずっとずっと 93

一陣の風が吹き荒れる、目の前が桜色に染まる。司? 何故?司がここにいるの?「司君とは、共同事業を行ってるからね。他の皆も集まるから、お呼びしたんだ。」薫が耳許で囁く。光の森での出来事を、思い出す。薫の目的は、一体なに?ただ単に、司を呼んだんじゃない事だと言うこと位、あたしにだって解る。司の隣には、グレンダさん……相変わらず綺麗な女性。司が馴れない着物姿のグレンダさんを労って、腰を抱き歩いてくる姿が見...

19

2016

いつかあなたと陽だまりで 3 司つく

プッープー 車のクラクションが鳴っているあたしは、ハッとしてお腹を庇う。つくし‥しっかりしろ。この子を守れるのは、あんただけなんだから。あたしは、あたしに発破をかける。あたしの、宝物。全てを、司さえも捨てる決心をしたあたしの宝物。司と再び結ばれてから、ううん。そんな綺麗な言葉じゃない‥愛人、そう愛人になってから、ピルで避妊をしてきた。司の愛人になった時に、最低限のルールとして、子供は作らないと、あた...

19

2016

ずっとずっと 92

桜吹雪が空を舞う。「あぁー綺麗。」つくしが掌をひろげ、桜の花びらを掴もうとする。綺麗なのは、君だ。君の髪についた桜の花びらをとって、君の掌にのせる。「うわっ、ありがとう」僕の大好きな笑顔を咲かせる。振り袖に、袋帯のつくし。誰よりも美しい。ははっ、アッチでもコッチでも、「美しい」と、囁きあっている。僕は気が付いた。つくしの友人達を、筒井や宝珠と繋がりのある人間に添わせた目的に。お爺様も、お婆様も、つ...

18

2016

曇天  11 あきつく

真っ青な空の朝に、ヨーイどんをした、あたし達の恋。あきらは、底抜けに優しくて、そしてどこに居ても違和感がなくて‥時折、あきらとあたしは、同じ世界に住む人間じゃないのかと、錯覚してしまいそうになる。あきらが好き。大好き。でもあたしの恋は、この恋は、愛にはしない。愛してしまったら離れられなくなるから。愛してしまったら、未来を望んでしまうから。沢山沢山、キスをして、沢山沢山、話しをして、どんどんどんどん...

18

2016

ずっとずっと 91

「薫、薫、朝だよ。おはよう」「うーん。おはよう」船上パーティーから、2週間。あの一夜の薫の激しさも、司に抱きしめられたのも、船での事が全て夢だった様に、穏やかな生活が再び訪れている。変わった事は、薫の激務。TSUTSUIに顔を出すのも、時折、あたしを迎えにくるだけに変わった。それも当たり前の事かもしれない、彼の頭脳、才覚では、教わる事も、そうそうないのだから。バックには、つぅ爺と棗さん‥ 実践で学びながら...

17

2016

妻は何かを隠してる 類つく

気が付いたのは、ベットの上...いつもなら、スヤスヤ夢の中のつくし。いったん眠ると、朝までぐっすり寝てしまうのに窓の外を見ながら、物思いに耽っている。物思いに耽る姿が、あまりにも艶めかしくて...何だか見てはいけないものを見てしまったようで、俺は慌てて目を閉じる。朝、目覚めると...アレ? 俺夢でも見たかな? そんな事を思うほど、いつも通りのつくしがいる。ねぇ、つくし。あんたが物思いに耽るのは、何が原因?...