明日咲く花

花より男子の2次小説になります。

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2016

いつかあなたと陽だまりで 7 司つく

ボスとボブが、SAKURAに出掛けた昼下がり‥事務所の中は閑散としている。「ねぇねぇマリンカ、見て見てもの凄く色男。」エミリーが、あたしにウィンクを投げかけながら、雑誌を見せて来る。その後、ぽつりと‥…「なんだか、見た事ある顔してるのよね〜 どこだったけかな?こんな綺麗な顔なら絶対に忘れないのにね。うーーんどこでだったけかが思い出せなくてさー マリンカ解らない?」エミリーが見せてくれたのは‥…” 世界を変える...

29

2016

ずっとずっと 133

ドスンッ 乱暴にチェアに腰掛ける片倉が驚いた表情をしてこちらを見ているのが解る。クルリとチェアを回して片倉をみると、慌てて目をそらす。こんなにも、辛いのなら何故‥ そんなことは、他人(ひと)に言われなくとも百も承知だ。天橋立で彼女と交わした約束だから‥そうじゃないただ、僕は確かめたいんだろう。司君と逢っても、僕の元に戻ってくると言う事を。そして、彼女に解らせたいんだろう彼女の戻る所は、一つしかないと...

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2016

曇天番外編 月夜 あきつく

「あきらのバカ」何の事か、わからないまま‥ ” バカ ” の2文字を残して、帰って行ったつくし。一人取り残される俺。俺の頭には ????? しか浮かばない。 何かやったけ?考えても考えても答えは見つからない。さっきまで楽しく、俺の誕生日祝っててくれたよな?壁にもたれ、空(くう)を見つめる‥ 愛する女を思って‥違う、そうじゃない。そうじゃない。俺が今しなきゃいけないのは、つくしを追いかける事だ。上着を手に...

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2016

曇天  18 あきつく

雨は、まだ降り続けている。だけど、一条の光が差している。もう直き降り止むのだろう。恋を諦めた、あの日から、雨の日が嫌いだった。後悔という十字架を背負い生きてきた。10年分の後悔は、どんどんどんどん膨れ上がって、だけど行き場がなくて、辛くて辛くて仕様がなかった。雨が嫌いだった。心を冷たく打ち付ける雨が嫌いだった。だけど‥‥明けない夜がないように止まない雨はない10代の恋に、やっとやっとサヨナラが出来た。背...

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2016

まめ太とヒメちゃん ありがとう

朝から甘い匂いが家の中に漂っている‥っん?あれっ? 実家にいつも漂っていた甘い匂い。っん? 俺は全て長い長い夢を見ていたんじゃないかと‥ベットの隣を見る。誰もいない‥ えっ? 全部夢だったのか?あの幸せな日々‥ つくしが居て、小さい奴らが2人居て、全部全部夢だったのか?感傷に浸った瞬間、「「 パパァ〜おはよう 」」れおん と あやの の声がした。夢じゃなかったと安堵しながら、じゃぁこの甘い匂いは?あれ...

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2016

ずっとずっと 132

つくし‥あたしを呼ぶ、愛おしい男の声が聞こえた気がした。ゆくっりゆっくりと目を開ける。夢でない事を願いながら‥司の香り、司の声、司の‥手を伸ばせば触れられる。すぐ近くに司が居る‥触れたい‥ 髪に 素肌に 唇に  目を瞑る。 薫と琉那の笑い顔が浮かぶ琉那に子守唄を歌う薫。宝物を愛でるように、あたしと琉那を目一杯愛してくれる薫の顔が浮かぶから。触れてはいけない‥ 司に触れたら、あたしは戻れなくなってしまうか...

27

2016

曇天  17 あきつく

もう恐れない。何からも‥今日、あたしは 道明寺に会いに行く。ごめんね。と 誰よりも好きだった。その2つを伝えるために。曇天の空‥ はじめて曇天も悪くないと、あたしは思う。雨が降ったら、濡れてしまえばいいと思う。雨が降っても、もう怖くない。あたしは、空を見上げる。晴れも、曇りも、雨の日も あたしは笑って生きていく。**牧野が、俺に会いたいと連絡を寄越す。空を見上げる。今にも一雨来そうな雨空が広がってい...

27

2016

曇天  16 あきつく

つくしの寝顔を眺めながら‥こんな時間が、ずっと続けば幸せだな。なんて思う。真っ白な肌が、暗闇で発光しているように、窓から入る月の光に照らし出される。つくしの心が何にも縛られずに、自由に空に飛び立てる様に、月に願う。おでこにキスを一つ落としつくしが笑っていられますように。つくしの毎日が穏やかで笑いの絶えない人生でありますように。そう願う。ベッドを抜け出し、カーテンを開ける。昏い空には、月が輝く‥俺って...

27

2016

ずっとずっと 131

「はい。これ宜しくね。しっかり届けてきてね」薫が、あたしに、包みを渡す。神戸の別邸にお招きしている人に、この包みを渡してくれと頼まれる。明日、琉那の誕生日を控えているのに、いつもならあたしを手元に置きたがるのに‥変だなと感じながらも、あたしは身支度を始める薫が後ろからあたしを抱きしめ、耳朶をカリリと噛んだ。蠱惑(こわく)的な笑顔で「明日は、ルゥちゃんの誕生日だからね」そんなことを言う。なら、使いな...

26

2016

曇天  15 あきつく

痩せ我慢? いいや俺の本音だ。10代のあの月の夜‥ 俺の恋心は閉じ込めた。再び出会って、江ノ島の太陽の下もう一度恋をした。五頭龍が、弁天様に恋をしたように。五頭龍が弁天様を永遠に見守るように、俺はつくしが幸せならそれで良い。つくしが、司を選ぶなら、心は痛むだろうけれど俺は見守ろう。痩せ我慢じゃなくて、そう思う。曇天の空にも、あいつが笑えればそれで構わないってな。そうこれが、俺の愛し方なんだ。俺はも...

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2016

ずっとずっと 130

子守唄を歌う‥ 小さな時に母に歌って貰った子守唄を。琉那の健やかな、寝息が聞こえて来る。ケットを掛け直し、部屋を出る。「すぐに寝ちゃったよ。お婆様達にいっぱい遊んでもらったから疲れたみたいだね」「楽しそうだったもんね。亜矢さんと雪乃さんも今頃は、お疲れよね。」つくしが微笑む。カウチに腰掛けて、つくしを呼ぶ「‥おいで‥」僕の膝の上に彼女を座らせて、彼女の美しい黒髪に口づけを落とすと、ふんわりと優しい香...

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2016

曇天  14 あきつく

数秒間の沈黙の後「なぁ、司‥」あきらが俺の名前を呼んで、話し始めた。「つくしはさぁ、ものじゃねぇんだ。貸して下さい。はいそうですかじゃねぇんだ。つくしにはつくしの意思がある。あいつがお前と話したいと思えば、話せばいい。それだけだ。」「はんっ、余裕だな。」ジロリとあきらを睨む。「余裕?そんなんじゃねぇよ。ただ、俺はつくしを縛りたくはないと思ってる。つくしが、司、お前の事を好きならそれはそれでいいんだ...

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2016

ずっとずっと 129

「うん。健康優良児!」キラキラ光る美しい髪の毛に、琉那が手を伸ばす。インディゴちゃんが、琉那を優しく抱き上げる。「もぅ、あんたはいつ見ても可愛いかねぇ〜」インディゴちゃんに抱かれて、得意気に琉那が笑う。「ルゥちゃん、こっちこっち」薫が、琉那に向って手を広げている‥「薫‥ あんたどんだけ、ルゥを独り占めすると?」少し呆れながら、インディゴちゃんが、わざとくるりと向きを変える。琉那が嬉しそうに笑う。「じ...

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2016

曇天  13 あきつく

道明寺の凍てついた眼差しが、あたしを突き刺す。怖い‥走ってこの場から立ち去りたくなる。でも‥この男(ひと)から逃げちゃいけない。あたしがあきらを愛し、安息の場を見つけたように、彼の心にも安息をあげたい。きっと‥ あたし以外には出来ない事。あの日、あの時の思い‥ ずっと蓋をしていた思い。あきらのお陰で、あたしの心は、やっとあの日から解き放たれようとしている。かつて愛した、愛おしい男にも‥ 解き放って欲し...

24

2016

ずっとずっと 128

君が産まれた日。僕は天使が奏でる曲を聞いた。極上の歓喜溢れる曲を。僕等の愛する琉那。 君は、この世の全てから祝福されて誕生したんだ。僕等の愛する愛する可愛い娘。僕の希望。僕の光。お爺様達の喜びようといったら、お正月とお盆が同時にやってきたような騒ぎようだったんだよ。君が泣けば、君のベットには幾本もの手が伸びる。君が笑えば、君の周りに花が咲き、光が溢れる。この世の中の幸せを愛を、君に与えたい。無垢な...

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2016

ずっとずっと 127

久しぶりに見たつくしは、光輝いていた。綺麗だ‥俺の目は、あいつに釘付けになった。瞬きもせずに、あいつを見つめた。俺の全細胞が、あいつを求めやがる。喉から手が出るほどあいつが欲しい。手に入れられねぇもんだったからか?いいや、違う。あいつは、俺の半分だからだ。俺は、あいつ無しでは生きれねぇ。傍に居なくても構わねぇ。あいつがこの世に居てくれりゃそれで構わねぇんだ。ははっ、俺も形無しだよな。どんだけ、純愛...

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2016

修羅 12 総つく

カコーン鹿威しの音が静寂の中、響き渡る‥「あっ、は、はい‥ それはどのような‥」ポーカーフェイスで生きて来たあたしに、衝撃がやってくる。こ、この人は一体全体何が言いたいのだろうか?「あら、お答えになってなくてよ。」鉄の女がクスリッと笑った。ひょぉーーー あたしの中を冷たい風が吹き抜ける。こ、こ、怖っ「牧野さん、質問のお答えは?」「あっ、はい。すみません‥ 何分プライペートの質問でしたので、驚いておりま...

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2016

空色さまからのお返事♪追記あり

初めまして、空色(そらいろ)と申します。m(__)mこの度、asuhanaさまのお部屋に、図々しくもお話しを送り付けてしまいました。お粗末なお話しを読んで下さり、沢山のコメント&拍手…、嬉しくて泣きそうになりました。本当に、ありがとうございました。miumiuさま「こころがあったまる素敵な…」あ、ありがとうございますっ!舞い上がってしまいます。ありがとうございました。みかんさまそうっ!そうですっ!類にとっては、つくしが隣...

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2016

ずっとずっと 126

ドレスに着替えたつくしは、ハッとする程に美しい。お腹の膨らみが、神々しさを醸し出す。美しく愛おしい僕の妻。何度も何度も、こうやって惚れ直してしまうんだろう。「つくし、良く似合ってるね。とっても綺麗だよ。」僕は君の手をとり、車に乗り込む。僕の永遠のお姫様。可愛い可愛い僕のお姫様。皆が口にするだろう。相変わらずお似合いだと。ふっ、そうだよね、僕等はこの3年、どこに行くのも何をするのも一緒だった。鴛鴦夫...

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2016

いつかあなたと陽だまりで 6 司つく

マリアが産まれた時、大袈裟じゃなくって天使が産まれたって思った。後光がさした。神から祝福を受けたあたしの天使。愛する男の血をひいた、あたしの天使。この子の寝顔を見る度に、司を思い出す。司と引き換えに手に入れたあたしの命。 あたしが産んだとは思えない程、美しい子。一度なんて‥ あたし、ナニーに間違われたんだから。隣で、タスクが大笑いしてったけ。親バカ上等で言わせてもらうと、マリアは何でも良く出来る。...

21

2016

ずっとずっと 125

つくしの肩を抱き、並んで歩く。「心配させてごめん。」「ううん‥」「ねぇつくし、司君の所に戻りたい?」 怖くて聞けなかった言葉を紡ぐ。「どうしても戻りたかったら、戻っていいよ。」真っ直ぐにあたしを見つめて、薫があたしに問うてくる。あたしは、どう答えたら良いんだろう?沈黙が続く‥「あははっ、やっぱり戻りたいんだね‥‥ ねぇ、つくしにとって僕って何? 僕等の3年って何? 司君の名前を聞いただけで吹き飛んじゃ...

20

2016

ずっとずっと 124

扉の外で、大きな音がする。桜子が、扉を開ける。派手に割れた茶器と、青葉のモンブランが散乱した光景と。薫の後ろ姿が見えたメイドの結城さんが「大変申し訳ございません。お怪我はございませんでしたでしょうか」すごい勢いで謝っている。薫の声はしない。こちらをふりむきもせず、去って行く。聞かれてしまった‥桜子の美しい顔が固まっている。「先輩‥‥ごめんなさい」小さな声で呟いた。**何も言えないまま、ペントハウスを...

19

2016

星に願いをかけるなら 3 類つく 空色様から

斜めに横切る星を、俺の大好きな瞳に映して、大切に仕舞い込むように睫毛を伏せる。「花沢 類が…」「ん?」「花沢 類が、この先もずっと幸せでありますように。」!!…っ。!!あんたの願いなら、何でも叶えてあげたくて、知りたくて、知っておきたくて、「必ず叶うなら。」って、無理に言わせた。たった一つの願いだとしても、自分の事じゃ無いんだね。不意に、泣きそうになる。吐く息が、出す声が震えてしまいそうで無理やり止めて、大きく息...

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2016

星に願いをかけるなら 2 類つく 空色様から

使用人頭の幸恵が準備してくれた、モコモコのケットに二人して包まり、流れる星を待つ。先程から、一つ二つと流れる星を見付けては笑顔が溢れる彼女を見て、俺の笑顔も溢れる。「今日は、寝ちゃったら勿体無いもん。」と、言って煎れてくれた濃い目の珈琲を啜りながら、ずっと気になっていた事を聞いてみる。「ねえ、牧野の願い事って、何?」「え?……ふふ、ひ・み・つ。」「じゃあ、一般的には、どんな事を願うの?」何時になく、しつこく食...

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2016

星に願いをかけるなら 1 類つく 空色様から

「今日は、観れると良いな…」思わず口から出た言葉に、笑ってしまった。あれは………、…そう、半年程前の事。「ねえねえ、花沢 類。」「ん?」「今日ね。今日は、ペルセウス座流星群が大極なんだってっ!」「大極?」「沢山、星が流れるらしいよ。」「あー、星ね。」「もーっ。反応が薄過ぎ…。」「星、でしょ?」「星が、たーくさん流れるんだよ?願い事掛け放題じゃない?」「……かけ…。」「もう少し、嬉しそうにしよーよ。」「ぷっ。」「何、笑ってんのよっ!」「...

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2016

ずっとずっと 123

贅をつくしたマタニティーのパーティドレスが、何着も何着もペントハウスに運び込まれる。週末に開かれるパーティー用のドレスだ。「あら、しぃちゃん綺麗。」「えぇ、本当に」「桜子ちゃんは、しぃちゃんにどっちが似合うと思う?」「先輩には、こちらが宜しいかと。」「あら、ホント。やっぱり若い人の感性っていいわよね」「特に、桜子ちゃんは、こういった事に向いてらっしゃるわ。」桜子、雪乃さん、亜矢さんの3人でドレスを...

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2016

ずっとずっと 122

順調にお腹は大きくなって行く。聖がお空に帰ってしまった週数も無事に過ぎた。薫は、もう既に親ばか発動中だ。聖の分迄愛して行こうと決めているのだろう。木の葉がしっかり見えて、女の子だと分った時の薫の第一声が「嫁にはやらん」だった。ふざけて言ってたけど、かなり本気な目だよね。なんてインディゴちゃんと大笑いした。4Dで見えたお顔は、薫に似てて鼻梁の高い美人さんだ。なのに、薫と雪乃さんの2人は、あたしに似てて...

17

2016

ずっとずっと 121

どんな昏い夜でも、必ず夜は明ける。そして、朝は訪れる。誰の元にも、朝は訪れる。今日は、どんな日になるだろう?つくしが側にいて、微笑んでくれさえいれば、僕にとっては最良の一日になる。「つくし、つくし、朝だよ」時計を見ながら「う~ん。まだ早いよ」眠た気な目をして、つくしが言う。「うん。まだちょっと早いけど、会社に行く前に寄る所があるから支度して。」彼女の髪を撫でながら、抱き上げて起こす。子猫ちゃんのよ...

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2016

明日になれば  総つく

「西門さん、ありがとう」「おぉ。また明日な」「うん。またね」稽古の後、お前を送った時、「またね」確かにそう言った。でっけぇ目で俺を見つめながら。「またね」そう言った。なんか言いてぇのかな? そんな風に思った。 明日になれば、また会える‥ そん時聞きゃいいや、そう思った。だけど‥ そうじゃなかった。次の日も、その次の日も、会えなかった。メールを入れた。ちょっと忙しいからまた連絡する。そんな返事が帰って...

16

2016

ずっとずっと 120

「か、か、薫〜 朝、朝、ち、遅刻するぅ〜」「っん?今日はお休みだよ。」あははっ‥あの日から、もうじき3年が経つ。大学を卒業して、Lucy Jewellでお勤めを始めて、もうじき2年。滋さんの結婚を皮切りに、優紀、桜子も結婚した。ナダーは、相変わらず滋さんに首ったけで拓人さんは、優紀を手元に一時も離さずおきたがり千尋さんは、桜子に尻にひかれてる。La Vier の 会食やらなんやらで、滋さんと桜子にも月に一度は会ってい...