明日咲く花

花より男子の2次小説になります。

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2016

シーソーゲーム 36

紅く咲く花びらが姿を消しても、柊兄ぃは、あたしを無理矢理抱く事はなかった。変わった事は2つだけNYにある一之宮の邸で、あたしが暮らす事になった事と儀式の様に、あたしの全身に口づける事だ。あたしの身体には、無数の黒紫色の花が咲いている。あたしには、柊兄ぃを拒否する権利はない。なぜなら、婚約者だから。なぜなら、愛されているから。なぜなら、彼を裏切ったから。眠りに付く前に、あたしを抱きしめて、柊兄ぃは話す...

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2016

君の天使  31 司つく

翌日から、スッポンのトモ‥復活だ。たちまち、道明寺HD内の有名人になっている。杏奈嬢は、嬉しいんだか、嬉しくなんいんだか良くわかんないけど、取りあえず好きな男性ひとに毎日会えて幸せそうだ。いつの間にか、トモは尾形とも仲良しになっている。司もトモの人懐こさには、苦笑している今日この頃だ。つくしは‥‥「はぁっーーーーちゃんと言わなきゃだよね」毎日、ため息と共に同じ台詞を繰り返している。化粧室から戻って来た...

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2016

un secret ~秘密~ 最終話 asuhana ver.

人は死ぬ時に、走馬灯を見ると言う‥一瞬で、人生の全てをみると言う。死ぬ時‥この男の顔がみたい。ううん。この男の顔だけでいい。そう思えた瞬間‥あたしは、目の前の男に、もう一度恋をした。「うふふっ」突然笑い出したあたしに「どうした?」怪訝な顔で、あんたが聞いてくる。どうもしないよ‥そう、あたしは答える。恥ずかしくて、言えないよね‥ずっとずっと‥アンタが好きだなんて‥笑いを噛み締めるあたしに、「ったく、何考え...

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2016

被虐の花 23R  あきつく

止まない雨が、フロントガラスを叩き付けている。強く、激しく叩き付けている。この雨は、一体いつまで降り続けるのだろう?「あきらさん?」つくしが、心配げに声をかけて来た「っん?」「酔ってしまいました?」「いや、つくしを抱く元気くらいはあるから大丈夫だよ」つくしの肩を抱き寄せて、耳許で「どのくらいビショビショになってる?」真っ赤な顔をしながら俯く。「黙ってないで教えてご覧」俺の胸に、撓垂れ掛りながら「‥...

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2016

シーソーゲーム 35

つくしは夏みかんの妖精なのかな? そんなあり得ない事を何度も思った。それほど完璧に彼女は姿を消した。Nシステムの追跡、防犯カメラの捜査をしたけれど、何も解らなかった。不思議な事に、じじ様と一緒に来た時の画像さえないのだ。映っているのはじじ様だけ。ポペとつくしの写真もいつの間にか無くなっていた。残ったのは、ありがとう さようなら と書かれたメモだけ。  別れの言葉なのに‥‥そのメモさえも愛おしくて堪ら...

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2016

君の天使  30 司つく

司とつくしの慌てぶりに焦ったのは‥尾形でも誰でもなくて‥‥トモだった。「調所会長は、弓道をされるとか?実は私も、弓道が趣味でして‥」滔々と話しだした。「ほぉー、それは、それは、弓道は杏奈も中々のもんなんじゃよ。今度是非、杏奈と3人で」見事に話を変えただけでなく、3人で弓を射る約束までしている。あからさまに、ホッとした表情を2人同時に浮かべている。尾形は「へぇー、杏奈さんが弓道?こりゃまた凄いっすねー」...

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2016

un secret ~秘密~ 最終話 空色 ver.

あの時……、 あたしは、あたしの幸せを見つける為に、 あたしの一番を見つける為に、 宣戦布告を受けて立つ宣言をした。 「ね、牧野。これ良く写ってるよね?」 「……………。」 「あっ、もうちょっと、こっち側の角度からの方が良かったかな?」 「………………。」 「でも、大丈夫。全部綺麗に撮れてるよね。」 「……………………。」 「ね、牧野…「あの、」」 「ん?」 「あのさ…。」 「何?」 「これは、何?」 「ん?……明日発売の週刊誌?」 「…...

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2016

被虐の花 22  あきつく

仄暗い灯りの中で‥‥目の前の男が、金は出すから俺の秘書になれと言っている。「司お前、酔っぱらってるのか?ったく、言っていい冗談と悪い冗談があるぞ。なぁ‥あきら」「牧野が、俺の秘書になるんなら、俺も1億くらい出しちゃうなぁー ねっ牧野」類が、優しくあたしに微笑みかけているトンッ グラスが、勢いよくテーブルに置かれる「冗談じゃねぇよ‥なぁ、あきら?」「司、もう酔っぱらったのか?」「酔っちゃいねぇーよ。牧野...

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2016

君の天使  29 司つく

つくしを見つめるトモ‥‥トモを見つめる杏奈嬢‥中々もって、キュンとくる光景だ。愛するものには、相手が誰を真剣に愛してるのかって事が、手に取るようにわかるから。トモが切なげな表情を浮かべれば、杏奈嬢も切なげな表情を浮かべる。「「あのー」」トモと杏奈嬢の声が重なった。2人で、遠慮勝ちに譲り合っている。つくしが、にっこりと2人に向けて微笑んで、「寺沢専務と杏奈さんは元々のお知り合いなんですか?」2人揃って...

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2016

un secret ~秘密~ 最終話 青空心愛 ver

あれから幾度の年月が過ぎ去ったのだろうかぁー? 不思議だった。あれほど悩み苦しんだのだが意外にもそのあとの自分の立ち直りがあっけなくて驚いていたのだから。。 そう 自分は誰も選べなかったのである。。 F4こと  道明寺司  西門総二郎 美作あきら そして 花沢類。。 類。。ずきっと自分の心臓を一気に剣が突き刺さるのが分かるぐらいなのだから、、類からの真剣な告白、、嬉しかったが、、あの後の行為がやはり...

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2016

被虐の花 21  あきつく

車窓に、大きな雨粒がぶつかり、滝のように流れている。「あきらさん‥あたし‥」小さく震えるつくしの身体を、抱き寄せる。愛してるそう伝えたい。だけど、お前は信じはしない。だから‥俺はつくしに囁く「お前は、俺に買われたんだよ」愛おしい女がコクンと頷いて、ようやっと安堵したのか目を瞑る。雨風の勢いは衰えず、車の窓を打ちつけている。ズルイあたしは、あきらさんに凭れ掛かり目を閉じる。彼の香りが、あたしを包み込む...

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2016

シーソーゲーム 34

柊兄ぃの唇が、あたしの全身を生き物のように這っている。動きが止まる‥「なんで‥なんでなんだ‥」太腿の付け根に付いた無数の紅い花びらを、見下ろしている。打ぶたれる、そう思ったのに‥柊兄ぃは、あたしの上に跨がって見下ろしたまま「つくしは、いつもそうだ。自分だけが傷ついた顔をする‥‥」柊兄ぃの目に狂気が宿り「つくしが他の男を好きでも構わない。お前は俺のものだ」バタンッあたしは、一人取り残される。ヒック‥ヒック‥...

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2016

un secret ~秘密~ 最終話 りおりおver.後編

10:00、、 09:59、、 09:58、、、 北 「はい、、スタートが切って落とされたわ」 その言葉が意味する者は、幾ら鈍感と言われるつくしにも直ぐに分かった なぜなら、目の前の数字が、カウントダウンを始めているのだから、、 09:49、、 09:48、、 09:47、、、 北 「このままドカ~ンでも良かったんだけど、それだとスリルが無いでしょ?    だから、、ちょっとチャンスを上げるわ」 つ 「チャ...

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2016

君の天使  28 司つく

2人の、手と目が絡みあう‥‥‥刹那‥「あぁ〜はぁっ〜」盛大な欠伸の声がする。ぷっ、尾形っち〜 そりゃぁないよなんだけど‥2人の耳には何の音も聞こえない。瞳にはお互いしか映らない。手と目は絡み合ったままだ。コンコンと音がして、ガチャリッ‥‥扉が開く。トモと杏奈嬢2人が、話しながら入ってくる。司とつくしの手と目は、慌てて離される。何となく、いいや何となくどころか‥非常に気まずい空気が流れる。「あぁ〜はぁっ〜は...

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2016

un secret ~秘密~ 最終話 りおりおver.  前編

美作さんが作ってくれたXYZのカクテル その白い色が、今の私を現している まだ、、誰の色にも染まっていない色だから そして、道明寺には赤のキールロワイヤル、類には青のブルーラグーン、西門さんには緑のグラスホッパー、美作さん自身は黄のマタドールを作り配った 皆に、カクテルが行き渡った所で宣言する つ 「とにかく、皆の気持ちはよく分かったから。    そして、、、   自分が今までその気持ちに、 真剣に向き合...

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2016

被虐の花 20  あきつく

どこか淫美な表情を称えて、身支度を整えたつくしが、戻ってくる。刹那迫田に、組み敷かられて虚ろな目になりながらも嬌声を上げていたつくしを思い出す。白い肌が、快楽でほんのりとピンク色に染まっていた。その姿に劣情した‥つくしは、俺と目が合った瞬間‥美しく妖艶にそして哀しそうに‥微笑んだんだ。狼狽えた瞬間‥つくしが迫田の手によって、突き落とされていた。つくしが落とされたのは、一瞬の行動が遅れたから…悔やんでも...

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2016

シーソーゲーム 33

幸せに包まれながら目が覚める‥「つくし」愛しい女の名を呼ぶ。隣には誰も居ず、小さなメモにありがとう さようならたった10文字の言葉が並んでた。飛び起きて、部屋を出る。じじ様にキーを借りて、軽トラを走らせた。つくしは、どこにも居なかった。俺が幸せを感じ眠っている間に、つくしは消えた。車を止めて思案にくれる。口の中に、鉄の味が広がっていく‥‥知らない内に指を思い切り噛んでいたようで、左の人差し指から真っ...

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2016

小っこいの あたちはタンケンタイ 司つく

タッタッタッタ‥小っこいのが走ってくるバフッ 「おーたん おかえりでしゅ」満面に笑顔の花を咲かせて、俺の腕の中に飛び込んでくる‥‥あっ、アレッ?「司、お帰り」「あぶぅー」「結はどうした?」「あぁ、今日は急遽、お友達のローズちゃんのお家へ皆でお泊まり会よ」「はっ?聞いてないぞ」「うん、いま初めて話すもん」「‥‥」目の前の女は、初めて話すもんとあっけらかんに言う。「どんな奴かわかんねぇだろうよ」「っん?西...

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2016

君の天使  27 司つく

杏奈嬢に‥黒い影が近寄る。大きく黒い人影が‥「誰だ?」「えっ、えっ」見知らぬ声に恐怖して、次の瞬間‥「キャァッー」突然の大声に、男は驚き、声を上げた彼女を抱きすくめた形になりながら「ご、ご、ゴメン‥‥つくしの香りと一緒で、それに後ろ姿が‥」慌てて釈明する男の口から、〝つくし〟の名が出て、冷静さを取り戻した杏奈嬢は、上を見上げる。3、2、1、ゼロリリリリリーン リリリリーン リリーン杏奈嬢の上で、高らかに...

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2016

紅蓮 57 つかつく

鋭敏に尖ったガラスの破片を、陽の光に翳す。キラキラ輝いて、どんな宝石よりも綺麗だ。「うふふっ」この頃の、あたしのお気に入りの一人遊びだ。あたしは、身体と心の自由を奪れて、少しずつ狂いだしているのかもしれない。「つくし奥様」永瀬の声が聞こえて、タカラモノを袂に隠す。「はい」「失礼致します‥」お盆の上の皿を見て「果物は、お召し上がりになられたんですね」「ありがとう。美味しかったわ」月のものが来てホッと...

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2016

被虐の花 19  あきつく

パトリシアローズのティーカップに、ゴールデンドロップを注ぎながら、愛を注ぐ。最後の一滴は、紅茶の後味を良くするとともに、あたしのあきらさんへの愛が入っている。あたしの思いは、報われなくてもいい。こうして毎朝愛する人に、美味しいお茶を淹れる事が出来れば、それで良い。2人で蚤の市に出掛けた時に、買ったティーカップ。ピンクのグラデーションにパトリシアローズが描かれている。彼の唇が、ティーカップに触れる。...

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2016

シーソーゲーム 32

ガタガタと音がして、徳ちゃんと秀美さんが帰って来た。「なぁーん、ついとったぁー」「ありゃぁ、随分と仲良げに…」徳ちゃんと秀美さんが嬉しそうに笑いながら、類とあたしの前に座る。類が、写真を見せている。「ばば様、クゥちゃんだよ」「っうぅぅ?」「だから、萩で会った夏みかんの女の子」「なぁーん」徳ちゃんと、秀美さんが顔を見合わせて「ほんに、いたとぉー」目をまん丸くして驚いている。刹那の幸せをあたしは感じて...

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2016

君の天使  26 司つく

司の苦虫もさることながら‥会食場所が近づくに連れて、つくしの顔も曇って行く。仕事とはいえ、久しぶりに彼氏に会えるのにね?おかしな事だ。そんな中‥一人ウキウキは、杏奈嬢。クククッ、この表情(かお)‥最初はいけ好かない?なんて思ったのが、嘘のように、滅茶苦茶可愛くなってるよ。元々顔立ちが整ったお嬢さん。生粋のお嬢様だったからか?マダム付きのヘアーメイクだったのを、同僚達の指示のもと、ナチュラルメイク?それ...

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2016

被虐の花 18  あきつく

朝陽の中、目を覚ます。ペットボトルの水を飲み、シャワーを浴びて身支度をする。身支度を終える頃、施錠が解かれ‥SPの塚本さんが朝食をもって来る。「つくし様 おはようございます」「塚本さん、おはよごうございます」美作の所有するマンションのペントハウスがあたしの住む部屋だ。身分不相応だと断っても、これも契約の内だと‥‥掃除も洗濯も、料理さえも他の人にお任せしている状態だ。塚本さんと、他愛もない会話を交わしな...

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2016

君の天使  25 司つく

「専務‥驚き過ぎです」「お前が急に立ってるからだ」「お声掛けましたし、専務お返事されてましたけど?」「グッ」ふっふん〜♪つくしの鼻唄が、聞こえてきそうな勢いだ。間違いなく、つくしの手帳に正の字の1本がプラスされるだろう。つくしの得意気な表情かおに、少しだけ頬を緩めた後に「牧野、今日の会食は市井物産と寺沢商事だ」「あっ、はい。先ほど尾形さんからお伺いしました」「そうか‥」「なぁ」「あの」2人の声が重なる...

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2016

被虐の花 17R  あきつく

あたしの部屋には、刃物は置かれていない。包丁は愚か、鋏さえも置いてはいない。窓ガラスは、強化ガラス。鏡は絶対に割れない、リフェクスミラーだ。あきらさんは、あたしに言わないけれど‥あたしが自分の身体を傷つけないように。行動の管理も「つくしの浮気防止だよ」そう言うけれど‥‥そうじゃない‥あたしが自分の身体を傷つけないように‥‥してくれているのだ。彼は、どこまでも優しい‥‥あたしは、彼の優しさに甘えている。窓の...

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2016

シーソーゲーム 31

深い深い幸福感に包まれながら、あたしは微睡む。目と目があって、2人で照れ笑いする。「つくしは、じじ様達となんで知り合ったの?」「徳ちゃんとはね‥」私は、徳ちゃんとの出会いを語る。「ねぇ‥お兄ちゃん達が居たのは萩だったよね?」「うん」「なんでここに?」「くぅちゃんとポペに出会った翌年だったかな~流石に萩じゃ都内から、遠いって言うんで‥夏みかん栽培に適してる土地を見つけて、こっちに移転して貰ったんだよ」...

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2016

君の天使  24 司つく

危うい均衡の中、日々が過ぎて行く。一番に痺れを切らしたのが‥「櫛崎、道明寺HDと提携の話あったよね?」「はい、専務」「それ、俺も関わる事にするから、道明寺専務にアポとって‥‥で、アポとる際に、牧野さんも同席でって伝えておいて」ニッコリと、トモが微笑んでいた頃‥「つくしさーん」「牧野さーん」女神つくし‥前の職場同様に、あちらこちらから声がかかるようになる。ホッと出来る。誰にでも優しい。お掃除の人だろうが、...

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2016

un secret ~秘密~ 第11話 written by asuhana

車に揺られ、あたしは、ここ数日の出来事を反芻する。ううん。ここ数年の自分と向き合う。自分と向き合う‥ ずっとずっと避けてきた。傷つけるのが怖いから‥ 違う‥自分が傷つくのが怖いから。猾いな、あたし‥‥‥ 無意識に、指を噛む。強く強く指を噛む‥‥みんなと仲良くいたい。それはダメなの?答えを出さなきゃいけないことなの?あたしの心は、決まっているんじゃないかと、桜子は言っていたけど‥ 決まっているわけない。うう...

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2016

被虐の花 16  あきつく

部屋の鍵を閉めながら‥俺は、あの日の出来事を思い出していた。つくしがホテルの部屋から消えたと連絡が入ったのは、会議中だった。会議が終えるまで、俺はそれを知らずに過ごした。つくしは、忽然と姿を消していた。探しても探しても、手がかりさえ見つからず、ようやく見つかったのは、一週間後だった。迫田の別荘につくしは居た。迫田に薬を飲まされ、一週間抱かれ続けていた。俺が部屋に押し入った時、つくしは、嬌声をあげ、...