明日咲く花

花より男子の2次小説になります。

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2016

スカートの中 13 類つく

「__一緒に暮らしたら、ちゃんとご飯食べる?」「うん」「絶対?」「うん。絶対」「朝ご飯もちゃんと食べるんだよ?」「__つくしが一緒に食べてくれるなら食べるよ」「約束出来る?」「うん」「つくし様、是非お願い致します」加代がプッシュして‥‥‥「ぅっ‥‥」俺は、額を押さえてほんの少し声を出す。「_類?大丈夫?」「類様__」「ぁっ、ぁあ‥‥なんでもないよ。大丈夫だよ」本当に何でも無いから何でもないと伝える。嘘は...

30

2016

月夜の人魚姫 39 総つく

「__未悠ちゃん、大丈夫?」「あっ、はい」慌てて、布巾でラグを拭く。遊と西門さんの2人で手伝ってくれる。一通り吹き終えた後‥‥「西門さん、騙されたんですか?」聞いてみたい。でも、聞きにくい事を遊が遠慮なく聞く。「っん?」「青い目のお子さんですよ」「あぁ、一度も手を出してなくて、若宗匠のお子さんを妊娠してるとなって、結婚でしたから、騙されてるになるんでしょうかね?」鼻の脇をこすりながら、そんな事を話し...

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2016

スカートの中 12 類つく

「つくしー、つくしー、つくしー」あぁ、もうつくしの大安売りかい?ってぐらい五月蝿い。どれくらい五月蝿いかって? 暇さえあれば__つくし、つくし言ってる感じって言ったら解って貰えるかな?「今、仕事中です__」「あい」仕事の時は、邪魔せずに子猫のようにあたしの身体のどこかに引っ付いている。柔らかな髪、ビー玉色の瞳で微笑みながら__もう『邪魔っ』なんて思う時もあるけれど__大抵の場合、邪魔にならないから...

29

2016

イノセント 01 R 司つく

無意識に人差し指を噛みながら、幾度も、幾度も、腕時計で時間を確認する。女が約束の時間を過ぎる事など無いのにも関わらず、男は、女が部屋に来るまでイライラと落ち着かない。記憶をなくし、NYでの8年間__怜悧な経営者として名を轟かせ感情などどこかに置き去った筈なのに。部屋のベルが鳴る。女は合鍵を持っているにも関わらず、決して鍵は使わずにベルを鳴らす。ジュッ吸っていた煙草の火を忌々しげに灰皿に押しつけながら...

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2016

小っこいの 幸せな朝  司つく

ALL空調の筈なのに‥‥少しだけ開け放した窓から風が流れる。頬に柔らかな風を感じながら、朝の一時を微睡む。そろそろ‥‥そろそろ‥やってくるかな?カチャリッ扉の開く音がする。こそこそと音を立てずに歩いてくる。もう起きてるけどな。目を瞑ったまま寝たふりをする。ベッドに飛び乗る瞬間に目を開けてビックリさせるぞ。今日は、おーたんの作戦勝ちだな。フフンッ10、9‥‥カウントダウンを始めた瞬間‥‥に、えっ、えっ、えっ、ま...

28

2016

月夜の人魚姫 38 総つく

雪さんの柔らかな手があたしの背をさする。「未悠ちゃん、もう無理しなくてもいいんじゃないの?」あたしは、首を振る。愛しているのに、彼しか愛せないのに首を振る。「あぁあ、私の娘は、本当に意地っ張りね。嫌になっちゃうわ」そう言いながら、呟くようにフッと笑う。意地っ張り。そうなのかもしれない。でも‥‥あたしは、西門さんへの思いを必死に封じてきた。それを今更‥‥はいそうですか。とは戻れない。それに‥‥あたしの身体...

27

2016

スカートの中 11 類つく

「つくし、お昼は何食べたい?」「うーーーーん、類は、類は何が食べたい?」「つくし」「‥‥‥はいはい」「えっ?いいの?」「よ、よ、良くない、良くない」慌てる姿が可愛くて堪らない。つくしの全部、全部が可愛いくてもう一度抱きしめる。約束の期日が来たらつくしは、俺の元を離れるつもりみたいだけど‥‥離すわけないじゃんね。俺だけじゃないよ。花沢全体がつくしを離すわけないってことだよ。大会社の御曹司がそんな事認めら...

27

2016

月夜の人魚姫 37 総つく

蒼を安心して出産するために、『牧野つくし』をあたしは、葬り去った。倉科の両親は、養女としてではなく、ありとあらゆるものを使って『倉科未悠』を仕立て上げた。未悠ちゃんが亡くなった事は全て伏せ海外生活を続けていた倉科の両親は、敢えて金沢の街で暮らす事を選んでくれた。未悠ちゃんが4つまで生活していた街だから。それと共に豪さんは、暖に頼まれたあたしの絵を、暖には渡さず「芽生え」と名をつけて、未悠コレクショ...

26

2016

スカートの中 10 類つく

つくしが、額の傷跡に触れて優しくキスをする。ズキンッ 心が痛む。「名誉の勲章」なんて言って誤摩化してるけど‥本当は、ズルイって解ってる。こんな大したこと無い傷跡で、つくしを手に入れちゃったんだから。つくしは、知らないけれど‥‥本当は、ずっと見てた。最初、彼女を見かけたのは‥静が旅立つ朝だった。車の中からボンヤリと外を眺めてた。『フランスか‥‥結局、俺は弟止まりって奴だったのか』そんな事が心を過った時だっ...

26

2016

バカ言ってるんじゃない fin  司つく

あれよあれよと話が進められていく‥‥「ミッション完了」結花さんが呟いたあと婚約の発表? 誰と誰の?意味が解らなくて、道明寺を見れば道明寺も怪訝な顔であたしを見る。楓社長が明日、婚約記者会見を執り行います何て言い出して‥‥意味が全くもって解らなくてあたしの頭は、パンクしそうだ。仕舞には、“つくしさん”なんて呼び出して、全くもって意味がわからない。いやいや、それよりも‥‥婚約って?婚約って?あり得ないよね? ...

25

2016

紅蓮 70 つかつく

「宗谷様、設楽先生」声をかけてきた人物と3人で話し出した。少し離れた所に玲久と共に移動する。「つくしさんも、あちらのケーキはお好きなんですか?」玲久がそう話しかけて来る。「いえ、一度食べてみたくて初めて行ったんです。玲久さんは、良く行かれるんですか?」「いえ、私も初めてですわ‥‥普段は籠の鳥ですから」「籠の鳥?設楽先生が玲久さんをですか?」「えぇ、自由など私には存在しませんのよ。うふふっ、つくしさん...

25

2016

月夜の人魚姫 36 総つく

呆然とするあたしに、いの一番に「おめでとう」そう声をかけてくれたのは、雪さんだった。その瞬間‥‥あたしは、お腹の子が愛おしくて愛おしくてたまらなくなった。「雪さん‥‥」別荘に戻ったあたしと雪さんに、豪さんが温かいカモミールティーを入れてくれた。「未悠ちゃん、お腹の子のお父さんは、遊君?」あたしは、首を振る。時期からも状況からも‥お腹の子の父親は、西門さんだったから。「お腹の子のお父さんとは、話し合える...

24

2016

バカ言ってるんじゃない 31  司つく

俺は、手を緩めた。その瞬間、結花さんが「ふぅっーーーー ミッション終了」一言呟いた。工さんが「DMJの中の予想票は?」「今月以内は、約8割りってとこかな」「へぇー案外居たね」「でしょ。まぁ、逐一報告してたからね」「あらっ、そんなに?」お袋が割り居れば「ほぉっー、中々将来予測を立てるのが得意な人間が多いようだね」親父が頷く。「あとは、ご婚約の発表だけになるかと‥」ニッコリと結花さんが微笑む。俺と牧野、2...

24

2016

月夜の人魚姫 35 総つく

ガッチャーン持っていた器を落として盛大に割れた。「未悠さん、大丈夫ですか?」「‥えぇ、すみません‥‥」しゃがみ込んで、破片を拾う。「危ないから俺がしますよ」「ダメ、西門さんの手は宝物だから‥‥」慌てて制すれば‥‥薄く笑って「西門さんか‥ふっ‥‥未悠さん‥‥未悠さんと蒼君とのコッツンは、どんな意味があるんですか?」そう来たか‥そう来るよね‥そう来ないわけないよね。何て答えようと思いあぐねれば‥「俺は、大切だの意味...

23

2016

スカートの中 09 類つく

茫然自失のまま、あたしを乗せた車は走る。着いた先は‥‥病院。「一応、検査した方がいいらしいからさぁ」「じゃぁ、あたしはココで」「っん?ダメだよ。つくしも付き合わなきゃ」全くもって意味が分からなくて、キョトンとすれば「だって、赤いハートが目に入ってきて、それで木にぶつかったんだよ。だから当たり前だろ?」えっ? あたしのせい?えっ?それって慰謝料請求とかされちゃう?なんて不安が過ったのと。「ねっ」可愛ら...

23

2016

月夜の人魚姫 34 総つく

「どうせなら、一杯飲みませんか?」遊のそんな一言を皮切りに宴会が始まろうとしている。「若宗匠、お車じゃ?」一縷の望みをかけて、そう問えば‥‥そんな事は、心配するなと言わんばかりにニッコリと微笑みながら「車は取りに来させますので」「ハァッー」小さく溜め息を吐いた瞬間、遊と目が合う。何食わぬ顔で「ミュウ、つまみ作ってよー」「はーい」「未悠ちゃん、クレイマークレイマーサラダが食べたい」「はぁーい、はい」「...

22

2016

スカートの中 08 類つく

あたしの座右の銘は、『身の丈にあった暮らしをする』だ。なのに、なのに、なのに‥あの風が、あたしの全てを変えた。いや、 あのスカートが?いや、 あの日の天気? いや、 ばっちゃんの教え?いや、  あの日の‥‥悔やんでも悔やみきれないけれど、致し方ない。でも、でも、でも‥それもあと一年の辛抱だ。今回は、掴まっちゃったけど‥来月の取材旅行は、秘湯特集だ。うん。頑張ろう。あたしって、なんて健気? うーーん偉い...

22

2016

バカ言ってるんじゃない 30 司つく

俺の腕の中の小っちぇ女は「ちょ、ちょ、ちょっと、離して離して」ガンガンに叫んで‥‥俺の向こう脛を蹴り上げた。「イテッ、った、お前何すんだ」「い、痛くて当たり前だ。このおたんこなす」「はぁーーーー?おたんこなすだと、俺は茄子じゃねぇ、道明寺司だ」「俺は、道明寺司って、そんなの見れば解るでしょ?あんたやっぱりバカ?」「バカ言ってんじゃない!バカはお前だお前」「はぁっーーーーーー?何言ってんの?結婚だとか...

21

2016

バカ言ってるんじゃない 29  司つく

牧野を追い掛けて俺は、NYへ降り立った。DMJに着けば、ザワザワザワと辺りが騒がしい。「道明寺君、どうでもいいけど顔が恐いわよ」「工さん‥‥それとこのザワザワ感、関係あるんすか?」「多分、あるんじゃないかしらねー。うふふっ」謎の笑みを浮かべ、まるで目的地を知っているかの様に、俺の前もスタスタと歩き「ホラッ、道明寺君急いだ急いだ。時間、時間、タイムイズマネーよマネー」これまた謎の言葉を発する。俺の周りは、...

21

2016

月夜の人魚姫 33 総つく

真っ赤な夕陽が海に消え、変わりに暗闇が訪れる。高速道路のネオンが時折、車中で眠る蒼を照らし出す。どこか懐かしく、温かな空気が流れている。西門さんがバックミラーを覗きながら話しかけてくる。「蒼君、良く寝てますね」「えぇ‥‥散々はしゃいで疲れたんでしょうね」バリトンの柔らかい声が好きだった。漆黒の瞳が、髪が好きだった。全てを愛していた。いいえ、今でも愛している。「‥‥さん、未悠さん?」「あっ、はい」「どう...

20

2016

スカートの中 07 類つく

ゴクリッ冷たい水が、あたしの喉元を通り過ぎていく。類の手があたしのシャツの裾を捲り上げ、ゆっくりとあたしの太腿を撫で上げる。ゆっくりとゆっくりと‥「って、ストップ、ストップ、ストップ‥」「っん?なんで?」「な、な、な、なんでって‥なんでも」「5分以内に50文字以上、100文字以下で理由を述べて」っん?50文字以上100文字以下?っん?っん?‥‥考えてる間に魔の手は伸びる。ゆっくりとじっくりと「ちょっ、ちょっ、ち...

20

2016

月夜の人魚姫 32 総つく

「ご迷惑は、お掛けしませんから」それが既に迷惑なんですが‥‥とも言えず、蒼のキラキラと輝く瞳と、西門さんの押し売りのような誘い‥‥追い討ちをかけるように、雪さんの一言「未悠ちゃん、若宗匠もそうおしゃって下さってるのだし」「ママ、お願い」「未悠さん、是非」周りに懇願されて「ご迷惑おかけ致しますがどうぞ宜しくお願い致します」そう頭をさげていた。頭を下げた瞬間、一様に皆の顔が綻ぶ。西門さんが蒼に微笑みながら...

19

2016

ciel  類つく 06

彼女が倒れた瞬間‥‥この世から彼女が居なくなってしまったらそんな気持ちが過った。抱きかかえ、部屋に運び込む俺の顔は顔面蒼白だったようで‥‥屋敷のものが心配げに俺を見つめた後、何も言わないのに、医師が呼ばれた。「詳しい検査は、また後日してみないと何とも言えませんが、他に異常は見受けられませんので、もう少しで目を覚まされるかと思います」医師の言葉に安堵する。医師が告げた通り‥‥1時間ほどでつくしが目を覚ます...

19

2016

バカ言ってるんじゃない 28 司つく

「コードNo.008、応答せよ応答せよ」「結花ちゃん‥‥それは、もうやるなって言ってなかったけ?」「あれ、そうだっけ?」「まぁ‥‥いいけどね。って、何の相談?」「最終ミッションの相談」「うふふっ」「あははっ」2人の笑い声が重なり合って「じゃぁ、始めるとしますか」「えぇ、始めましょうか」最終ミッションが始まろうとしている。一方、晴れて恋人同士?になった2人と言えば‥‥腕の中でスヤスヤと眠るつくし「うーーーん‥...

18

2016

天女と羽衣  総つく

天女の羽衣を奪ったままならば‥ずっとこの地にとどまるのだろうか?庭に咲く天女花を眺めながら、とりとめも無く物思いに耽る。「若宗匠」従者から声がかかり我に返る。親父の部屋の襖を開ける。親父が倒れたのは一年程前だ。親父に付いていた重鎮どもも、今では俺の言いなりだ。親父の突然の病は、まさに俺にとって追い風だった。寝込んでいる内に反対勢力と結託して西門の実権全てを手に入れる事が出来たのだから。倒れた親父に...

18

2016

ciel  類つく 05

話は、トントン拍子に進んでいく。政略結婚なんだから当たり前なのだけど‥‥まるで、夢の国のお姫様になった気分で、あたしの心は浮き足立っている目と目があった瞬間‥‥あたしは花沢さんに恋をした。でも?花沢さんは?手を掴んだからって言って、あたしを好きとは限らない‥よね?彼の家で花沢さんを待ちながらソラに話しかける。なぜなのか、花沢家の皆さんは、庭師の人迄あたしに親切で、不思議な気持ちになる。女中頭の佳代さん‥...

18

2016

月夜の人魚姫 31 総つく

「‥‥さん‥‥総二郎さん、どうかしまして?」「あっ、いや‥すみません」お袋に名を呼ばれ我に帰る。未悠‥‥牧野に良く似たあの女を見てから、とうに諦めた筈の恋心を思い出す。8年も経つのに、まだまだ色濃く残るあいつの残影。「そうそう、今日の正客をお伝えしてなかったわね」「あぁ、そうでしたね」「金沢の倉科様がいらっしゃるのよ。未悠さんでしたっけ?一ノ瀬さんの所の秘書さんの。そちらのお母様と未悠さんと蒼君をねお招...

17

2016

ciel  類つく 04

全てを知ったのは、偶然だった。時に神様は、素敵な悪戯をするもんだと笑ってしまった。いや、この場合はソラのお陰かな?ソラがニャーニャー鳴いて俺を呼んだ。どこだと探し歩けば、地下室の書庫だった。ソラが、ピョーンと跳ねた。跳ねた瞬間‥‥‥シェルがそこにいたんだ。ソラと、ソラが落としたシェルを抱えて部屋に戻った。あの頃のシェルが、少しだけ澄まし顔で写ってた。「父さん、もう一度この方とのお話を進めてくれません...

17

2016

バカ言ってるんじゃない 27 司つく

突然泣き出した牧野‥‥涙も鼻水もダラダラで、化粧もはげ落ちてるのに‥可愛くて可愛くてたまらない。でも、お願いだ‥‥泣くな、泣くな、泣くな。泣かないでくれ。なぁ、泣くな。瞬間、百瀬社長が牧野の背中を押す。無防備な牧野は、前につんのめる。「危ない」転けそうになった牧野を抱きかかえていた。パフッ俺の腕の中にすっぽりと収まった。思わず華奢な肩を抱きしめていた。「ふぇっ、ふぇえーーん、ぐっすん、すっんすっん」俺...

17

2016

月夜の人魚姫 30 総つく

「総二郎さん、来週の日曜日ちょっとお時間いいかしら?」家元夫人が珍しく俺に電話をかけてきた、何事かと思えば、母が内々で開く茶会の亭主をして欲しいと言うのだ。「私にですか?」「えぇ、総二郎さんにです」「‥‥どうしてもでしょうか?」「お嫌なら構いませんけど‥‥大切な方をお呼びしておりますので、是非総二郎さんにと思いまして」「いえ、嫌と言う事はありませんが‥‥」突然決まった事に面倒な気持ちが先に立ち声が尖るが...