明日咲く花

花より男子の2次小説になります。

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2016

天使ちゃん とり とりー  類つく

柔らかな風が吹きぬけていく。庭の花木が柔らかに揺れる中をあーちゃんと2人で散歩する。「パッ、とり とりー」「っん?何?」「とりっ とりぃー」「っん?トリさん?トリさんがどうしたの?」空を見上げる。トリなんてどこにもいやしない。あーちゃんは、両方のお手々をホッペにあてながらちょっぴり口を尖らせて同じ言葉を連呼する。「とりっ とりぃー」一生懸命がなんか可愛くってじっと見た。小ちゃな小ちゃなあーちゃんの...

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2016

baroque 01  

baroque いびつでbaroque 歪んだ愛baroque なのに美しい...

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2016

キラキラと  ずっとずっと番外編

「光〜」大きく3人が手を振っている「未來、ルゥちゃん、嶺さん」僕も幼子のように3人に向けて手を振る。僕は人より頭がいい__所謂天才少年って奴だ。加えて家が裕福だ。所謂財閥の御曹司って奴だ。もう一つオマケに容姿端麗だ。 多分……パーフェクトな存在だ。そんな僕を初めて普通に扱ってくれたのは、家族以外では嶺さんが初めてだった。ただ単に宝珠光として扱ってくれた。間違いを正してくれる兄貴みたいな存在だった。嶺さ...

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2016

ツーリング物語 asuhana家バージョン  

ツーリング物語 asuhana家バージョン 教育上問題があると思われるセリフや表現がございます。 周囲にお子様がいないことをご確認の上、お読みください。 今日は牧野とふたりでツーリング。 やっと暑い時期も終わり、寒くなるまでの期間は絶好のツーリングシーズン。 多摩川沿いから川崎へ抜けて246を南へ進む。戸塚からは国道1号をひたすら走って湘南へ。 いつもなら江の島へ行くところを今回は片瀬漁港から江の島を眺めた。 濃...

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2016

はじまちゃった 後編 類つく はじめてみよう番外編

ニャン ニャ~あははっ  ネコ耳つけてニャーと鳴いて__あははっクルッと回ってるあたしって、あたしって「つくし、滅茶苦茶可愛い。うん。可愛い。あー可愛い」尻尾のある天使は、かなりのおだて上手だ。ってか、あたしも調子に乗って何やってんだか__うーーん 素面じゃやってらんないぞーで、で、で、「はいっ」「ありがとう。類気が利くね」大概、類が気が利く時は__下心大有りだ。渡されたのは、ルシアン___所謂な...

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2016

はじまちゃった 前編 類つく はじめてみよう番外編

永遠の恋のお相手は、うんとハンサムでうんとやり手で__でも、でも、でも___うんと策士だ。「つくしーーーつくしーーー大変、大変!」ホラッ、また何か叫んでる。今度は、一体どうしたの?氏原さんが怖ず怖ずと「牧野さん、牧野さん、あのぉ花沢社長のお守り……あっ、いえ、お手伝いをお願い致します」「あははっ……」あたしは、顔を引き攣らせて返事する。もぉ、ったく。仕事が出来やしないっつーの。「花沢社長、どうされまし...

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2016

三角波 総二郎 side

つくしにあったのは、たまたまだった。 本当にたまたまだった。だけど、それは運命だった。いつからだったろうか? つくしが欲しくて欲しくて堪らなくなったのは。最初は、ただ単に懐かしいだけだった。京都に行く度に呼び出していた。たまに会ってバカ話しをするそんな間柄だった。俺等の関係が変わったのは、あの一件だった__男に刺されそうなってブルブルと震えるつくしが儚気でどこかに消えちまわない様に抱きしめていた。...

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2016

ヒーロー 後編 いつかあなたと......番外編

つくしとマリアを日本に連れ帰る時___真っ赤な目をしたジョアンに「司さん、マリアをマリアを宜しくお願いします」そう頼まれた。9つのガキにだ。ってか、俺親父だ。宜しくもなにも無い__そう思ったけど、奴の瞳があんまりにも真剣で「おぉ 分かった」不覚にもそう頷いちまってた。ジョアンは、サマーバーケーションの時期になると静の実家にやって来る様になった。いやっ、それは仕方ない。なんせ奴は藤堂家にとって大切な...

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2016

ヒーロー 中編 いつかあなたと......番外編

生まれる前から大好きだった。俺の可愛いマリア。つくしちゃんの大きなお腹を良く触らせてもらった。「ジョアン、いい男になりなさい」ママに、マミーに良く言われた言葉。マリアが居る所はすぐ分かる。どんなに人混みに紛れてもマリアの居る場所がキラキラと輝いているから。マリアが7つ俺が9つの時__マリアのパパが現れて俺の前からマリアが消えた。寂しくて悲しくて身体が二つに裂けちゃうかと思った。大泣きする俺にママは...

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2016

ヒーロー 前編 いつかあなたと......番外編

昔、むーかし__私のパパは、英雄ヒーローだった。顔も知らないパパだったけれど__ママのお話の中のパパは、いつも飛っきりにかっこ良くて優しくて__私にとってヒーローそのものだった。初めてパパに会った日__パパは、あたしをヒョイと抱き上げて大きな大きなホテルのお部屋に連れていってくれた。大きなベッドに3人で眠った。朝起きたらパパとママと私の3人でとってもとっても幸せな気分だった。お口の中でキャンディー...

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2016

スカートの中 28 類つく fin

永遠に、永遠に、愛を誓う。俺等の頭上に厳かに鐘が鳴り響く。祝福の嵐の中ウェデングドレスの中に潜り込みガーターベルトを取り外し、未婚男性に向けて後ろ向きで投げる。っん? 嫉妬深い俺がなんでガータートスなんてやったかって? スカートの中は、俺等の始まりだから……新たな始まりに丁度いいかな?ってちょっと……興奮するし、俺のものっていいアピールになるしね。拾った相手? そこはぬかりなく、進に拾わせた。進の周り...

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2016

月が綺麗ですね あきつく

夜空を眺めながらあなたが言った。「真ん丸な月だな__」〝月が綺麗ですね〟心の中であたしは、呟いた。月夜にキラキラと輝くあなたの髪に触れたかった。美作さんの優しさに触れ、美作さんを愛してしまったのは、いつからだろう?全てに蓋をして「本当だね。真ん丸で大きくて手が届きそうだね」精一杯、手を伸ばして月光に翳した。「ふっ、届かないよ」「もうちょっとしたら届きそうだよ」あたしは飛び上がって力いっぱい手を伸ば...

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2016

紅蓮 83 つかつく

狂ったように泣き叫び絶頂を迎える女を眼下にした時___やっとこの女を掌中に収められたと笑いが広がった。全て筋書き通りだと。司君、君ではつくしにこんな美しい花を咲かせられなかったろ?蓮は泥の中にあってこそ初めて美しい花を咲かせる。泥がなければ美しい蓮花を咲かせられない。蓮は、泥の中で根を伸ばし蓮花を咲かせる__美しい美しい蓮花を。アメリカの友人から設楽を紹介されたのは、もう彼此れ2年程前のことだ。優...

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2016

スカートの中 27 類つく

類、愛してる愛する彼女の唇から紡ぎ出された言葉は、この上ない幸せを俺に齎す。知ってたよ__あんたが俺を愛してるって俺等が出会う前から俺は、あんただけを見つめてた。あんたが、俺だけを見つめてたように。キスしていい?そう聞かれた瞬間、俺の心は嬉しさで震えた。涙が出そうになって慌てて俯いてコクンとすれば……つくしの指が俺の頬に触れ唇と唇が合わさった。唇が合わさった瞬間かつて感じた事のない様な嬉しさがこみ上...

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2016

紅蓮 82R つかつく

がっつりRです。自己責任のもとお読み下さい。******************...

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2016

スカートの中 26 類つく

あたしは、不思議な気分で類を見てから__何故かこの場に不釣り合いな事を聞いていた。「類って、朝苦手だよね?」「うん」「じゃぁ、あたしを見に来る日ってどうしてたの?」「目覚まし時計かけてた」へぇー目覚ましかぁー って「えっ?目覚ましで起きれるの?」目覚ましじゃ起きれない。って言うから、あたしがいつも起こしてた。逃避行中は、加代さんに迷惑かけちゃうから電話をして起こしてた。なのに、なのにだ、類は「うん...

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2016

紅蓮 81R つかつく

がっつりRです。自己責任のもとお読み下さい。******************...

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2016

スカートの中 25 類つく

どれくらいの時間、ポカンとしてただろう類の少しだけ茶色の髪がキラキラと光ってるのを見た瞬間、あたしの意識が戻ってきた。で、Go で、ハートで、この人は、あたしを知ってたんだ。へぇーって……えっ?えっ?えっ?ちょっ、ちょっ、ちょっと待って……あの道を何故通ってたの? 通学路? ううん違う。プルプルと首を振る会社? ううん違う。もう一度プルプルと首を振ってから……類を見る。「あの__類は、なんであの道を?」だ...

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2016

紅蓮 80 つかつく

司があたしに手を差し伸べてくる。この手を掴みたい。なのに……あたしは、この手を掴まない事を知っている。そう、全てが過去の事なのだから。なのに、幾度も幾度も夢を見る。幾度も幾度も後悔に動かされた夢を見る。あたしは、あの日あの時、愛する男が差し伸べてくれた手を取らなかったから。何故? わからない。ただ、差し伸べてくれた手を取れなかった。それだけだ。あの朝____朝もやと共に「つくし、手筈は整ってる。俺と...

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2016

スカートの中 24 類つく

周防夫妻の所にお邪魔した日からあたしの思いは蚊帳の外……話はドンドンと進んで行く。まるで、グングン伸びる竹のような勢いで。なんと、なんと、半年後にお式が執り行われる事になってしまった。梨々香さんも亨さんも「やっと決心してくれたのね。ありがとう」と涙をながさんばかりに大喜びをしてくれて加代さんも田村さんも「つくし様、嬉しゅうございます。次は類様とつくし様のお子様をお見せしてくださいませ」なんて怖い事を...

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2016

紅蓮 79 つかつく

「つくし……」狂おしい程に愛している女の名を呼ぶ。刹那脳裏を過ったのは、蝶の舞うあの温室で後ろ手を縛られながら美しく淫らに男を誘っていた女のことだった。慌てて首を振り邪な考えを押し出した。これ以上つくしを傷つけてはいけないと。いや違う。俺は蓋をしたのだ。淫らに男を誘ったニンフなど居なかったと。つくしを再び抱いた事で所有欲が沸いてしまったのだ。だから、宗谷のことは忌まわしい過去として葬ろうと蓋をしたの...

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2016

スカートの中 23 類つく

見惚れてるうちに…..どんどん勘違いが進んじゃって「ねぇ,類君、つくしちゃん、夜、周防様にお会いする事になってるんだけど、もし良かった_ご一緒しない?何かの力になって下さるはずだから」なんて事になっていた。で、言うが早いか___あたしは峰原夫人に連れられて、夫人が昔着たという着物に着替えさせられいる。__周防家って言うのは、まぁなんだそのかなりの力をもった方らしく、こうしてお宅にお邪魔するなんて事も...

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2016

紅蓮 78 つかつく

桜子の指があたしの瞼を優しく撫でた。「先輩、如何なさいますか?」如何なさいますか?そう聞かれ……あたしの心は千々に乱れる。司の元に帰りたい。でも……色々な事がグルグルとあたしの中を掻き乱す。呼吸が荒くなり、発作の恐怖が襲って来る。死んでしまうのではないかと思う程に息が苦しくなる……目の前が真っ白になりそうになった時、ガラッと戸が開く音がして__誰かがあたしの手を掴んだ。大きな大きな手に掴まれてあたしの心...

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2016

スカートの中 22 類つく

つくしの顔がピクピクと引き攣ってる。ははっ、そりゃそうか__いやっ、いやいや、納得してる場合じゃなくて、ココは峰原夫人の助けを借りて一気に攻め込もう。それにしても峰原夫人……とてもいい働きをしてくれる。畳み掛けるように自分のペースにもっていっている。クククッ__この記事の後は、峰原家が適任だと決めていた。 ふふっ、やっぱり俺……冴えてるねさてと……つくしの好きな王子スマイルを要所要所に発動だ。ホラッ、文...

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2016

紅蓮 77 つかつく

目を白黒させ驚くあたしに向かって「もう、本当に先輩は、純情でいらっしゃるんだから。床上手は、卑下することではありませんことよ」美しく澄ました顔でクスリと笑う。「道明寺さんで物足りないようでしたら、お上手な方をいつでも紹介致しましてよ」真顔であたしに向き直り、冗談とも本気とも掴めない事をサラリと言いのける。桜子の優しい言葉に__鏡を見る度に憂鬱だったあたしの心が晴れていく。二人で部屋に戻れば、テーブ...

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2016

吾亦紅 後編 総つく

総つくコラボ♪テーマ 『ほっこり、ほんわか』 『幸せになる』 『思わずにやけちゃう』上を向いて歩こう 秋桜 【前編】 * 秋桜 【後編】おとなのおとぎばなし いくつもの時を過ぎても【前編】 * いくつもの時を過ぎても【後編】gypsophila room  あなたのいない日【前編】 * あなたのいない日 【後編】 柳緑花紅 木枯らしに抱かれて【前編】 * 木枯らしに抱かれて【後編】...

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2016

紅蓮 76 つかつく

前を向いた瞬間__ニッコリと桜子が微笑む。「滋さんがこちらにお戻りになられますわ」「滋さんが?」「えぇ先輩、受け入れるのならチャンスを受け入れて下さい」あたしの手から封書を掴んでバッグに仕舞う。「__つくし奥様」永瀬から声が掛かり辺りを見回す「宗谷は?」あたしの問いに「凌様は、急用が出来たとの事で先にお帰りになられました。三日ほど、西門様のお邸で過ごされるようにとのことでしたが_いかがなさいますで...

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2016

吾亦紅 前編 総つく

上を向いて歩こう 秋桜 【前編】 * 秋桜 【後編】おとなのおとぎばなし いくつもの時を過ぎても【前編】 * いくつもの時を過ぎても【後編】gypsophila room  あなたのいない日【前編】 * あなたのいない日 【後編】 柳緑花紅 木枯らしに抱かれて【前編】 * 木枯らしに抱かれて【後編】...

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2016

紅蓮 75 つかつく

無事に最後のお客様のお見送りを終え、襲名披露の祝賀会が終わりを告げる。「__これ」桜子があたしの前に封書を差し出してくる。中を開けた途端__微かに薫る香りに胸がいっぱいになる。封書の中には、真っ白なカードとeternalエタナールの香りが閉じ込められいた。まだ持っていてくれたんだ___司があたしの為に選んでくれた香り。あたしの心は、一気にあの日に旅立っていく。*****久しぶりに繋がった電話に嬉しくて嬉...

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2016

スカートの中 21 類つく

峰原夫人が優雅な手付きで紅茶を淹れて下さりながら、「先程の記事をこちらに持って来て頂戴」部屋の片隅に控えていたメイド頭の下北さんに命を出した。「はい。奥様、そう言われるかと思いまして……」椅子の上に置かれた新聞を峰原夫人に差し出している。受け取った誌面を拡げながら「ホラッ、とっても可愛らしく写ってる。先程、菅野の奥様とも話していたところなのよ。うふふっ東京に戻ったら、ご一緒にお食事に行かなくっちゃね...