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No.051 踊らない理由 by 星香さま
Special Thanks 駄文置き場のブログ 星香さま時は流れ___再びあなたと巡り逢う それは逆らえない__運命...
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No.050 お得だよ あきつく
冬の街を歩くのが好きになったのは__「寒いね~」そう言うつくしの手を握りコートのポケットに入れる様になってからだろうか?それとも「うわっ、綺麗」そう言いながらイルミネーションを見上げるつくしを後ろから抱き締めて二人の世界に浸れる様になってからだろうか?つくしが来るのを待つ間とりとめも無くそんな事を考える。「美作さーん」ほらっ、向こうから手を振りながら息咳きってやってくる。「待った?」「っん?今来た...
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2016
イノセント 34 司つく
「ぁははっ…ははっ」新しい部屋に入った瞬間__つくしの口から思わず乾いた笑いが零れていた。あの男が、自分から奪うものなどもう無い筈だと思っていた。もうこれ以上傷つく事など何も無いはずだと思っていた。なのに、何一つ自分のものなどなくなってしまった新しい部屋を見渡しながら、つくしは絶望感に打ちのめされたのだ。司の言葉通り、つくしの全てのものが処分されていたのだ。思い出の品は勿論、下着一枚、口紅一本すら...
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2016
No.049 陰の黒幕楓さん 司つく
漸く漸くこの日を迎える事が出来るのね。堪えようと思っても嬉しくって嬉しくって思わず笑みが零れる。「楓様、随分とご機嫌でいらっしゃいますね」「うふふっ、わかる?」「いよいよでございますね」「えぇ、長かったわよね。あの二人案外臆病なのよね」「然様でございましたね」待って待って待ちくたびれた。うふふっ うふふっ ついつい笑みが溢れる。つくしちゃんを見つけたのは、23年前だ。主人が過労で倒れ病院に運ばれた...
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2016
反則負け、反則勝ち 04 byたろさ様
「うん、いいけ………ふええええ?」いったい身体のどこから出てくるのかわからないような不思議な叫び声に、思わず吹き出しそうになったけど。そんなことしたらぜんぶぶち壊しになる気がして、黙ってじっとこらえた。「ダメ?」「ダメっていうか。お揃いって。それ………。」とりあえずすぐにダメって言われなかったことにほっとする。……と、目の前でみるみる朱に染まる牧野の頬を見て心のどこかがぴょんっと跳ねた。もぎたてのトマトみ...
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2016
No.048 幼馴染みのつくしちゃん 司つく
俺様は、何でも持っている。美貌も金も権力もありとあらゆるものを持っている。俺様がパチンと指を弾けば、大概直ぐに手に入る。そんな俺様の弱点は__「司君、起きろー」なんて言いながらドスンッとベッドにダイブしてくる__コイツだ。俺の気持ちを楽しくさせんのツマンナクさせんのもコイツだ。気怠気にゆっくりと目を開ければ「ぅわっ、起きたぁーー」無邪気に笑いながらベッドの上をピョンピョンと飛び跳ねてやがる。嫌にな...
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2016
イノセント 33R 司つく
燦々と輝く楽園の持ち主は、輝く光を纏いながらカウチに腰掛け煙草を燻らせている。白いバスローブ姿で腰掛ける姿は、まるで白蛇の化身のように艶かしく美しい。つくしの姿を確認した男は、満足げに片頬を上げてから「コーヒーを淹れろ」たった一言そう言い放つ。大迫に目で指図されつくしは、キッチンに向った。この部屋の中には、何一つ生活感というものが感じられない。空調が整っているのにも関わらず背筋がブルッとするような...
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2016
反則負け、反則勝ち 03 byたろさ様
類のために選んだ黒い塗り箸。本当はね。本当の本当は、夫婦箸なんだ。食器棚の引き出しの奥にこっそり隠してあるけれど。おそろいの箸があるんだよ。だから余計に、「それ、類のだよ」って言うときはドキドキだった。震えないよう必死に何でもないふりをして、声を絞り出して。ほんのちょっとでいいから、喜んでくれるといいなって思ってた。でもホントは少し怖くもあったんだ。「……え?ナニコレ」なんて、引かれたらどうしよう。...
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2016
No.047 幼馴染みの司君 司つく
多分……好き多分……大好きいやっ、多分なんていらない。好き堪らなく大好きそう、あたしは、目の前のトンデモナく横暴で横柄な司君が好きなんだ。自分でも全くもってイタダケナイ思いだと思う。イタダケナイから何度も勘違いだと言い聞かせた。でも……どうやら勘違いじゃないらしくって、司君のこと大好きなんだ。「おいっ、つくし、ぼぉっーとしてんな。そんじゃなくてもお前トロイんだからよ」「つ、つ、司君だってそうじゃん」「は...
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2016
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2016
反則負け、反則勝ち 02 byたろさ様
「あっ、お箸はそこ。」「あい。………え?」いつも通り食器棚の引出しから客用箸を取り出そうとした俺に、なにげない口調で牧野は言った。そこ、と言って指さしたのは食器棚に置かれたガラスコップ。牧野はそこに、取り出しやすいよう自分の箸を立てている。でも今日はそのコップに、牧野のソレよりひと回り大きな黒い塗り箸がいっしょに入っていた。「これって………。」塗り箸を手に取って、確かめるように握ってみる。この手に妙にし...
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2016
No.046 つくしの定位置 by haruwoさま
Special Thanks 24/7 haruwo さま幸せの青い鳥は___気が付けば隣りで囀っていた 気が付けば___人生が明るく輝いていた ...
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2016
イノセント 32 司つく
疲れきって眠るつくしを司は、ただただ見つめている。女など抱き潰してしまえば……いつもと同じ様に飽く筈だと思っていた。それなのに……枯れる事のない泉のように抱けば抱く程に劣情が滾々と沸き出て来る。つくしを抱いた後に初めて感じた充足感と渇望感。相反する気持ちが司の心を苛立たせる。幾度もイカされ続けたつくしの身体は、夢も見ずに泥のように眠り続ける。陽射しの中、目覚めれば全身を清められシルクのナイティを着せら...
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2016
反則負け、反則勝ち 01 byたろさ様
「ねえ、類。お昼どうする?」明日締切の課題をようやく片付けてそう聞くと、ちゃぶ台に頬杖をついてくすくす笑いながらテレビを見ていた類がこっちを向いた。「俺、牧野ごはんが食べたいな。」ニコッとしながらそう答える澄んだ眼差しは何だか妙にキラキラと輝いていて。瞬間、どくんと胸が高鳴る。「いいけど、あたしの作るものなんてたかがしれてるのに。」少しぶっきらぼうに返したのは、なんだかとっても照れくさかったせい。...
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2016
No.045 メリークリスマス あきつく
うふふっ あたしはついている。何を隠そうラッキーガールなんだうふふっ、見事当りを射止めて美作先輩と一緒にクリスマスパーティーに出席する事になったんだ。降って湧いたかのように訪れた今回のチャンス……あたしの魅力で絶対に絶対に美作先輩をモノにする。ところで、あたしに魅力なんてモノは存在したっけ? ははっ、まぁ、その辺の事は考えるのは辞めとこう。ミコちゃんのアドバイス通り下着は、上下お揃いにした。うんうん...
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2016
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2016
恋っつぅーのは 後編 総つく
2016年 クリスマスコラボテーマ サンタなつくしとクリスマス♪参加者はこちら♪あおいろ 管理人あおサマ 『ずっと・・・?』 おとなのおとぎばなし 管理人 miumiuサマ 「恋人達のクリスマス~総二郎君の受難~」 clover crown 管理人 aoiサマ クリプリ <前> gypsophila room 管理人 Gipskräuter On Christmas Night 前編 24/7 管理人 haruwoサマ 【俺はクリスマスが嫌いだ】 Beautiful days 管理人 やこサマ 「I hope you all a M...
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2016
No.044 神様の仕掛けた運命 総つく
俺の背中でいつもの如くいつもの様に管を巻いている。「うぃ~ヒック、ヒック、ったくさぁ、バカ野郎ってぇのよね」「ワカッタ!ワカッタ!」「うぃ、ヒック、西門、エロかどーーー」「エロエロ言ってんじゃねぇよ。背負われてる時くらい静かにおぶされてろ。ほらっ、着いたぞ」牧野の家の鍵を取り出して……なんで俺が持ってるかって? 俺等は飲み仲間。アイツが酔っ払った時は、こうやって送って来るのが慣例化している。まぁ、な...
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2016
恋っつぅーのは 前編 総つく
2016年 クリスマスコラボテーマ サンタなつくしとクリスマス♪参加者はこちら♪あおいろ 管理人あおサマ 『ずっと・・・?』 おとなのおとぎばなし 管理人 miumiuサマ 「恋人達のクリスマス~総二郎君の受難~」 clover crown 管理人 aoiサマ クリプリ <前> gypsophila room 管理人 Gipskräuter On Christmas Night 前編 24/7 管理人 haruwoサマ 【俺はクリスマスが嫌いだ】 Beautiful days 管理人 やこサマ 「I hope you all a M...
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2016
No.043 キスキスキス......スキ 類つく
ヒュッーー風が吹いて木枯らしが舞っている。ぶるぶるぶるっ……きっとどこかで雪が降ってる寒さだ。こんな時は、お鍋でも食べて心身ともに温まりたい気分だなぁーなんて思ったら、タイミングよくスマホが鳴った。「牧野、俺」「おっ、類」「寒いね」「うん。寒いよね。今晩は豚しゃぶにでもしない?」「あっ、いいね」「じゃぁ、あとでね」約束を交わした後、あたしは階段を降りデパートの食品館に向った。お肉屋さんのショーウィン...
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2016
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2016
No.042 天に向かって 司つく
柚子の香りが漂う部屋で目が覚める。昨晩の出来事を思い出してニンマリとする。隣りで眠る牧野を抱き締めようと手を伸ばせば__「っん?っん?っぅぅん?」ガバッと飛び起きる。ベッドサイドにはメモが一枚 おはよっ!ルカちゃんがインフルでお休みみたいなので今日は代わりに出勤になりました。じゃぁね♡ じゃぁね__って、ひと月ぶりに会う彼氏よか仕事かよ?ったく、仕事、仕事、仕事ってお前は、ワーカホリックか。女なら愛...
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2016
イノセント 31R 司つく
腰を持ち上げながら火照ったつくしの裸体を己の身体に跨がらせる。胸を弄りながら司の美しい唇が悪魔の言葉を紡ぎ出す。「自分で俺のものをくわえこめ」意味が解らないとでも言う様につくしの瞳が司を見つめる。「俺のものをお前の中に挿れろと言ってるんだ」つくしが激しく横に首を振れば「お前に拒否権は無いと言った筈だ。それとも泣き叫んで挿れて下さいと懇願でもするか?」邪神が愉快気に微笑む。心の底から目の前の男を憎い...
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2016
No.041 リアルシンデレラストーリー by オダワラアキさま
Special Thanks dólcevita オダワラアキ二次小説置き場 オダワラアキさま心細さが愛を慕らせる? 一番幸せなのは__どっち? ...
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2016
No.040 覚悟 あきつく
「広報さんの意見は?」人差し指で眼鏡を上げながらサラサラの髪を靡かせる。〝くぅっーーーーカッコイイ〟毎度の事ながら見惚れちゃう。あっ、いま見惚れてる場合じゃなかった。今は、仕事だ仕事。仕事モードONだ。ニッコリ笑顔で微笑んで「はい。広報と致しましては___」うん大丈夫。仕事モードに切り替えたぞ。ヨシッ カボチャカボチャ カボチャだ。大根? 胡瓜? 茄子?やっぱりカボチャだな。眼鏡かけたイケメンカボチ...
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2016
イノセント 30R 司つく
司の手によってつくしの白い腕に、ダイヤモンドで埋め尽くされたセルペンティの腕時計が嵌められる。それは、まるで本物の白蛇のようにつくしの腕に絡み付く。司は、つくしの目を見つめながら人差し指を掴んでてねっとりと舐る。「……辞めて下さい」「辞めてだと?お前は俺のものだ。お前に拒否権など存在しないんだよ。それとも何か?立川も新和も潰すか?」強張るつくしの身体を抱き寄せて指先を一本ずつ口腔内で弄びもう片方の指...