ずっとずっと 8
メープル京都のスウィートに入ると色とりどりに飾られた花と美味しそうな食事が用意されていた。
ほどなくして、「牧野〜 おめでとう〜」花沢類の優しく甘い声。久しぶりに見たビー玉の様に美しい瞳に魅せられて真っ赤になったあたし。
「ヨッ 元気だったか?」相変わらず優しい雰囲気の美作さん
「勤労処女脱したと思ったら今度は勤勉処女か〜」とニタニタ笑う 噂の若宗匠。
その後ろから
「オイ牧野!!何赤くなってるんだ! 類も近づいてるんじゃねぇよ 離れろ離れろ」
怒声を発しながら美しい男が近づいて来る。
まさか此処にあいつが居るなんて思わなくて、夢でもみてるんじゃなかろうかと頬を摘んでみた。痛さを感じなくって焦って類の手をむんずと掴み頬を摘んでもらおうとした瞬間。
「ちょっ 手なんて繋いんでじゃねぇよ」焦ったあいつの声。
反射的に「五月蝿い 今確かめてるんだから黙ってて」と口走ってたあたし。
「「「??????」」」唖然とするみんな
お腹を抱えて笑う花沢類
呆然とする道明寺
夢じゃないんだと解って穴があったら入りたくなったあたしの目の前が突然暗くなった。大きな大きな道明寺の腕の中にスッポリ収まっていた。
「オォ ただいま」 あいつが照れたように呟く
「オォ おかえり」 2人で目を合わせ微笑みあう。
”ただいま” ”おかえり” なんて幸せな言葉なんだろう。愛する人と離れていてもこの言葉が待っているのが解れば何も怖くないと感じた瞬間に、今皆の前だと気が付いて抱きしめられてるのが恥ずかしくって “ひゃっ”と飛びのいた。
「ホント、お前ばっかは 相変わらずの態度だな」 苦笑する道明寺。
類が「牧野 ビックリした? 夢じゃないよ 司本物だったでしょ。」 クスクス笑いながら話しかけてきた。
その言葉が合図のように、クラッカーとシャンパンを開ける音。
「「「「合格おめでとう!!」」」」 の皆からのお祝いの言葉
宴は朝方まで続く、会えなかった月日が嘘のような楽しい宴。何度も乾杯して沢山笑って沢山喋って、空が白み始めた頃に皆が眠りにつく。
2人残されたあたしとあいつ。
「道明寺に会えるなんて思わなかったから本当に嬉しかった。ありがとう」
あたしの呟く素直な言葉にあいつの顔が破顔した。
それと共に蕩けるような口づけ一つ。安心したあたしはあいつの胸の中でスヤスヤ眠ってしまった。
「ったく、こいつばっかはホント飽きねぇな」そんな言葉が夢の中で聞こえた。
5時間程して目覚めて隣を見れば、あいつの代わりにメモ書き一枚 ~夏休みNYで待ってる~
午後から西門さんの案内で京都を散策。流石に若宗匠どこに行っても丁寧な対応でもてなされる。綺麗な所作を見ていたら来週から習う茶道の事を思い出した。途中で辞めたら恥ずかしいと考えて皆には内緒にしておくことにした。
皆を見送りちょっぴり淋しいあたしは、皆のおかげで少し身近になった京都の町をぶらぶらして帰る事にした。昨日行った和紙のお店に素敵な便箋と封筒のセットが置かれていた事を思い出しお店に向かった。
少し値段は張ったのだけど桜色の便箋と封筒を3セット萌黄色の便箋と封筒を4セット人数分を買い、お店を出た所でさっきお店の入れ口ですれ違った人が、息をきらして追いかけてきた
「す、すみません。ご迷惑だと思うのですが、その桜色の便箋と封筒を1セットで良いので譲って貰えないでしょうか?」
怪訝な顔をしたあたしに本当に申し訳なさそうな顔をして話してきた。
聞けば異国に住むおばあさんがこのお店の和紙が大好きで、一年に一度この季節に発売される桜色の便箋と封筒を楽しみにしているらしく買いにきたのだけど、今年の分はあたしの買ったのが最後のものだったらしく慌てて追いかけてきたらしい。
「宜しければ全部どうぞ。」
「ありがとうございます。祖母が喜びます。」心のこもった感謝の言葉と笑顔を貰い、私の方こそ何だか嬉しくなって「おばあさんの事が本当に好きなんですね」と、微笑み返していた。
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ほどなくして、「牧野〜 おめでとう〜」花沢類の優しく甘い声。久しぶりに見たビー玉の様に美しい瞳に魅せられて真っ赤になったあたし。
「ヨッ 元気だったか?」相変わらず優しい雰囲気の美作さん
「勤労処女脱したと思ったら今度は勤勉処女か〜」とニタニタ笑う 噂の若宗匠。
その後ろから
「オイ牧野!!何赤くなってるんだ! 類も近づいてるんじゃねぇよ 離れろ離れろ」
怒声を発しながら美しい男が近づいて来る。
まさか此処にあいつが居るなんて思わなくて、夢でもみてるんじゃなかろうかと頬を摘んでみた。痛さを感じなくって焦って類の手をむんずと掴み頬を摘んでもらおうとした瞬間。
「ちょっ 手なんて繋いんでじゃねぇよ」焦ったあいつの声。
反射的に「五月蝿い 今確かめてるんだから黙ってて」と口走ってたあたし。
「「「??????」」」唖然とするみんな
お腹を抱えて笑う花沢類
呆然とする道明寺
夢じゃないんだと解って穴があったら入りたくなったあたしの目の前が突然暗くなった。大きな大きな道明寺の腕の中にスッポリ収まっていた。
「オォ ただいま」 あいつが照れたように呟く
「オォ おかえり」 2人で目を合わせ微笑みあう。
”ただいま” ”おかえり” なんて幸せな言葉なんだろう。愛する人と離れていてもこの言葉が待っているのが解れば何も怖くないと感じた瞬間に、今皆の前だと気が付いて抱きしめられてるのが恥ずかしくって “ひゃっ”と飛びのいた。
「ホント、お前ばっかは 相変わらずの態度だな」 苦笑する道明寺。
類が「牧野 ビックリした? 夢じゃないよ 司本物だったでしょ。」 クスクス笑いながら話しかけてきた。
その言葉が合図のように、クラッカーとシャンパンを開ける音。
「「「「合格おめでとう!!」」」」 の皆からのお祝いの言葉
宴は朝方まで続く、会えなかった月日が嘘のような楽しい宴。何度も乾杯して沢山笑って沢山喋って、空が白み始めた頃に皆が眠りにつく。
2人残されたあたしとあいつ。
「道明寺に会えるなんて思わなかったから本当に嬉しかった。ありがとう」
あたしの呟く素直な言葉にあいつの顔が破顔した。
それと共に蕩けるような口づけ一つ。安心したあたしはあいつの胸の中でスヤスヤ眠ってしまった。
「ったく、こいつばっかはホント飽きねぇな」そんな言葉が夢の中で聞こえた。
5時間程して目覚めて隣を見れば、あいつの代わりにメモ書き一枚 ~夏休みNYで待ってる~
午後から西門さんの案内で京都を散策。流石に若宗匠どこに行っても丁寧な対応でもてなされる。綺麗な所作を見ていたら来週から習う茶道の事を思い出した。途中で辞めたら恥ずかしいと考えて皆には内緒にしておくことにした。
皆を見送りちょっぴり淋しいあたしは、皆のおかげで少し身近になった京都の町をぶらぶらして帰る事にした。昨日行った和紙のお店に素敵な便箋と封筒のセットが置かれていた事を思い出しお店に向かった。
少し値段は張ったのだけど桜色の便箋と封筒を3セット萌黄色の便箋と封筒を4セット人数分を買い、お店を出た所でさっきお店の入れ口ですれ違った人が、息をきらして追いかけてきた
「す、すみません。ご迷惑だと思うのですが、その桜色の便箋と封筒を1セットで良いので譲って貰えないでしょうか?」
怪訝な顔をしたあたしに本当に申し訳なさそうな顔をして話してきた。
聞けば異国に住むおばあさんがこのお店の和紙が大好きで、一年に一度この季節に発売される桜色の便箋と封筒を楽しみにしているらしく買いにきたのだけど、今年の分はあたしの買ったのが最後のものだったらしく慌てて追いかけてきたらしい。
「宜しければ全部どうぞ。」
「ありがとうございます。祖母が喜びます。」心のこもった感謝の言葉と笑顔を貰い、私の方こそ何だか嬉しくなって「おばあさんの事が本当に好きなんですね」と、微笑み返していた。
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