明日咲く花

花より男子の2次小説になります。

月夜の人魚姫 17 総つく

俺の声に、ゆっくりとゆっくりと女の顔が上がる。
洗練され格段に美しくなっているが‥やはり牧野に似ている。いや、牧野だ。

「先日は、大変お世話になりました」
丁寧なお辞儀が返ってくる。

声と口許の黒子が違う。やはり‥牧野じゃないのか?
他人の空似なのか? 

隣に座っていた男が、俺の顔をマジマジと眺めながら‥何やら考え込んだ顔をしてから、ポンッと一つ手を叩き

「もしや、西門流の若宗匠ですか?」
「あっ、はい。ご挨拶もせず‥私、西門総二郎と申します」
「おぉーー 当代きっての色男と評判の!」

倉科未悠の隣の男は、大きく笑いながら
「西門さんは、お一人ですか?」
そう聞いて来る。そうだと答えれば、ゴボウ天は好きかと問うてくる。

「あっはい。そのゴボウ天を食べにきたんですよ。ここの店のゴボウ天は美味しいんですよ」

「おぉーっ、だったら是非ご一緒しませんか?」

「宜しいのでしょうか?」

「いやいや、ぜひ」

男の言葉に、女の眉根がくっ付く。
俺と目があった瞬間‥それを隠す様に、完璧な微笑みを浮かべ

「ご迷惑でなければ‥」
そう口にしてくる。

ゆっくりと話したい相手が前にいるのに断るバカは、いないだろう。

「では、お邪魔させて頂きます」

席に着けば、男が名を名乗ったあとに、倉科未悠の婚約者だと告げてくる。女は曖昧に笑いながら否定をしない。

一ノ瀬と共に棲んでいると耳にしたが‥この男は知っているのか? そんな疑問が頭を過る。

やはり牧野とは別人なのか?

運ばれて来たゴボウ天の数を数えてニッコリ笑う。
「1本2本‥‥‥うふふっ6本づつですね」

ニッコリと笑った倉科未悠の中に、牧野を感じた。

「暖、また口許に」
女が、男の口許を指で拭う。当たり前の様にそれを受け入れる男をみて、気持ちがざわめき、竜崎が席を離れた時に‥

「倉科さんは、一ノ瀬さんと言い、竜崎さんと言い随分と素敵な男性に、おもてになるんですね」

嫌みのように言い放っていた。

「若宗匠にそんな風に言われるなんて、女冥利につきますわ」

女は、薄く笑いながら、なに食わぬ顔で、ゴボウ天を咀嚼する。
薄く笑った顔がドキリとさせる。

「でしたら、是非一度お手合わせ頂きたい」
瞳を見つめ、そう言えば‥

「若宗匠は、色々とご冗談もお上手なんですね」
真っ直ぐに視線を合わせ、切り替えしてくる。

くえねぇ女だ。そう感じると共に、目の前の女に欲情していた。

ゴボウ天と欲情かぁ‥‥我ながら変な組み合わせだ。

倉科未悠は、俺に色々な感情を呼び戻す。


* **
何の因果か、暖と西門さんと3人で食事をとるはめになっている。

天せいろが運ばれて来る。
エビ天と、ゴボウ天のトレードをする。
懐かしくって、自然と笑みがこぼれる。

何でもない事なのに‥この瞬間が幸せで溜まらない。

なのに‥西門さんは、わざとあたしに意地悪を言う。
あたしは、真っ直ぐに彼を見つめ言葉を返えす。

そして‥‥あたしは、この男を今でも死ぬ程に愛しているのだと思いしる。
だって、目の前の男が欲しくて欲しくてたまらないのだから。

あたしの中の細胞全部があなたを愛していると叫んでいる。




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4 Comments

asuhana  

yukikoさま

つくし、綺麗に書けてる?
ドキドキ。

この後‥‥えへへっw

2016/08/28 (Sun) 22:29 | EDIT | REPLY |   

asuhana  

うひょぉー

haruwoさま

では 今日はラブレターの返信を(笑)

はい。私にもその選択肢はありません。いいなぁーいいなぁー一度お手合わせをお願いしたいもんです


って、スープカレーにゴボウ天なんですね。
うひょぉーーー
太いゴボウ? ←なんでそこ?w

2016/08/28 (Sun) 22:24 | EDIT | REPLY |   

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2016/08/28 (Sun) 02:31 | EDIT | REPLY |   

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2016/08/28 (Sun) 00:45 | EDIT | REPLY |   

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