明日咲く花

花より男子の2次小説になります。

un secret ~秘密~ 最終話R aoi ver 前編



※ここから先は大人向けの表現がございます。18歳未満の方、苦手な方はご遠慮ください。





ほんとに喜んでくれるのかな?
すっごく恥ずかしいんだけど、このカッコ。
さっきメールがあったからもうすぐ帰ってくるはず、着替えるのだったら今のうちなんだけど……


あっ、玄関で鍵の開く音。
待ち人が帰ってきた。

キッチンの入り口から顔だけをひょこっと出して迎えた。


「お帰りなさい」


いつもだったら玄関まで行って『お帰りなさい』を言うのに、今日は足を向けるのを躊躇ってしまう。
この姿を見られる事が気恥ずかしくて、少しでも先に延ばしたくなった。
どのみち見られてしまうのに。
無駄な足掻きでも今のつくしには必要な時間だった。
自分が馬鹿な事をしているという自覚と羞恥心はしっかりとあったから。


「どうした?つくし。言葉だけ?お帰りなさいのハグは?キスは?」

「な、なんでもない。お風呂湧いてるから先に入ってくる?」


咄嗟にはぐらかしてみても、この人の心に聡い人の目は誤魔化せない。
探るような視線をつくしに向ける。

ええい女は度胸だ!

思い切って全身を現す。


「あ、あのねっ……」
「お帰りなさい旦那様。お風呂にしますか?ご飯にしますか?」

「…………それとも……あたし?」


あ、固まってる。
眼と口が真ん丸になっていて、すっごくレアな表情でなんだか笑えるかも。
しまったー!
写真撮っとけば良かったかも。


「つくし?どうしたんだ、その格好は」

「い、いやっ……あはははっ」


まさかここまで吃驚されると思っていなかったつくしは急に恥ずかしさが極限まで込み上げてきて、自分で自分の身体を抱き締め隠す様にその場に踞みこんだ。
今更後悔しても遅いのは解ってるけど、ほんとにものすごく恥ずかしい。


「ククク……」


我慢しきれない小さな含み笑いがキッチン前の廊下に響く。


「似合って、ないよね?」
「やっぱり着替えてくるねっ」


勢いよく立ち上がると、今にもキッチンから逃げ出して着替えに行こうとするつくしを抱き締める。


「着替えなくていい。すごく似合っているから」

「だって……固まってたしっ、それに、笑ったじゃないの……」

「ごめん、あまりに似合ってて吃驚した」
「それに凄く色っぽい。このまま食べていいんだろ?」


え……
嘘でしょ?
似合ってる?
色っぽい?
二十代も後半なのにいつまでも幼児体型で凸凹の無い、この身体を『色っぽい』だなんて。


今のつくしは全裸に、薄い生地のエプロン一枚を身に纏っただけの姿。
白い布に薄いピンクの小さな薔薇が散らされているデザイン。
紐が後ろでキュッと結んであるから、つくしの細いウエストが強調されていて華奢な身体のラインがよくわかる。
エプロンに隠されていない首筋は、胸元にかけて薄っすらと上気して染まっている。


結び目に指を入れてぐっとネクタイを緩めたあきらは、つくしの腰に腕を回し引き寄せる。


「遠慮なく……つくしを最初に頂きます」


耳朶を口に含みながら囁く。
熱く熱を帯びた息がかかると擽ったいのか、つくしは「ひゃっ」と首を竦めてしまう。


「お前は本当に可愛いな」


覆い被さるように口づけをしてぎゅっと抱き締める。
何度も角度を変えながら、それでも離れない唇。息苦しさに少し開かれた隙間に舌を差し込んで上顎を擽り舌を絡める。
「…ん、ふぅ」鼻から抜ける息と絡め合う舌から生まれる音。
キスを交わしたままあきらがつくしを抱き上げる。


「きゃっ」

「暴れんなよ……じゃあ行くぞ」

「えっ?ど、どこに?」
「ご飯は?どうするの?」

「さっき言ったろ?『つくしを最初に……』ってな」

クククッ…
「こんなに可愛くて色っぽいエプロン姿の新妻を食べる場所なんて、一ヶ所しか思い付かないな。俺は」


あきらはお姫様抱っこをしたつくしの耳朶を甘噛みしながら、まるでスキップをするかの様な軽い足取りで目的の場所に歩き出した。



キッチンのシンクに手をつく形で立たせたつくしを、後ろから覆い被さる様に抱き締めるあきら。
敏感な耳の中で蠢く熱く濡れた舌の感触に、つくしの身体も熱く疼く。
ぴちゅ
耳の中でダイレクトに響く粘着質な音に腰の奥がぞわりとして、淡い痺れが背筋を駆け昇る。
エプロンの上から大きな手がつくしの胸を揉みしだき、尖り出した乳首をきゅっと捻り上げた。


「ん、あっ」


布で擦られ少し強めに力を入れられると、痛いのに気持ちよくて声が出てしまう。
かりっと引っ掻かれるのもいい。
ぴんっと弾く様に刺激されるのもいい。
あきらから与えられる甘い痛みにつくしの熱は上がる一方で、自然に揺れ出す腰の奥にとろりとした液体が溜まりだす。

───もどかしい。


「あ…あきらぁ……っぁ」

「なんだ?つくし」


つくしが何を求めているのか解っていて、わざと焦らす様にあきらは笑いながらエプロンの上からつくしの尖り切った乳首を弄り続ける。
焦らしに焦らされたつくしは耐え切れなくなって、肩越しにあきらを見つめる。
与えられた快感で熱に潤んだ黒い瞳。
半開きになった唇から漏れる熱い吐息。
そんなつくしに煽られ、すぐにも抱いてしまいたい欲望を抑え込む。

くるりとつくしの身体を反転させて、ぷつんと存在を主張しているものに喰らい付く。
たちまち熱い唾液に濡れた布がつくしの乳首に張り付き布で擦られる。
舌とは違うざらつきにつくしの官能が震える。


「どうして欲しい?」
「言わないと……このままだ」


唇で胸を大きく喰んだまま上目遣いで見上げて、じゅくっちゅくっと音を立てながら吸い続け口の中では舌先で突く。
二人の間にあるのは、薄い布一枚。
それだけなのにもの足りない。

───イジワルッ。


「布越し……じゃ、なくって……」

「なくって?」


固く凝った先端に軽く歯を当て、根元をかりかりと扱く。
言葉なんて無くても何を求めているかなんて解っている。でも、どうしてもつくしの口から何を求めているか聞きたい。


「……っ、あぁっ!」


びりびりと鋭い刺激がつくしの身体を駆け抜け、思わず声を上げて身体が仰け反る。
もう“恥ずかしい”なんて言ってられない。


「なあどうして欲しいんだ?つくし」

「お、お願いっ……直接、直接……あたしを食べて」

「お望みのままに」


ちゅうっと強く吸った後、エプロンをずらし剥き出しになった右の乳首にふっと息を吹きかける。
あきらの熱い口腔内から解放された乳首が唾液に濡れててらてらと光り、息を吹きかける事で冷やされきゅっと縮こまりますます固く尖った。
そんなささやかな刺激でもつくしにとっては強い快感となり肌が粟立つ。
空気に冷やされた乳首を今度は直接口の中に含んで、唾液をたっぷりと絡め吸いつく。

エプロン越しではないねっとりとした舌の温かさ、さっきとは違うざらりとした感触。
散々焦らされて待ちかねていたつくしは、思わずあきらの頭を抱え込んでぎゅっと胸に押し付けていた。


あきらの左手はつくしの腰にしっかりと纏わりつき身体を引き寄せ、右手はつくしの身体のラインを確かめるかのように脇から脇腹、腰から太ももへと触れそうで触れないフェザータッチで滑り降りていく。
太ももの外側を彷徨っていた手が内腿へと滑り、つくしの脚を開くと膝を割り込ませる。
膝をぐ…ぐっとつくしの秘部に押し付けると、そこはもうすっかり濡れていて、スーツのスラックスがぐっしょりと濡れて太ももに張り付いた。
小刻みに揺らされ、圧迫されたつくしのナカから、こぷっこぷりと溢れだす蜜。

つつーぅと蜜が太ももを伝うのがわかる。
あきらに触れられるだけで身体に火が着き、腰の奥がじんじんと熱く疼く。


「ね?あきら……おねがい……」


つくしは耐えきれずに“触って欲しい”と言葉にせずに懇願する。



「つくし……外してくれよ?」


うねうねと蠢く指を蜜壺に埋め込み親指でぷくっと赤く膨れた花芽を弄りながら、耳の中に湿り気を帯びた熱い息と共に囁く。
いつものつくしなら恥ずかしがって出来ないだろう。でも、今のつくしは一刻も早くあきらからの快楽が欲しいただのオンナだった。
あきらの腰に手を伸ばしベルトの金具を緩めてファスナーを下げスラックスの前を寛げると、先走りで丸く色の変わったボクサーパンツが今にも弾けんばかりに盛り上がっている。

そっと布の上から上下に撫で擦る。
するとつくしの手の中でびくんと脈打ち硬さと容積が増す。


「……ぅ、ふぅ……」
「つくし、もっとだ。お前も直接触ってくれよ」


つくしがボクサーパンツを押し下げると、ぶるんっと勢いよく飛び出した天を衝く様にそそり勃つあきらの猛りは先端から透明な液体を滲ませて、今か今かとつくしの手から与えられる刺激を待っている。

クチッ
つくしの手が上から根元にスライドして生まれる小さな音。
クチュッ
あきらの指がつくしのナカを掻き回して生まれる小さな音。

お互いによって生まれる濡れた音と手応えに煽られて、お互いの性器を触り欲情の熱を高めていく。



「あっあっ……」


快感に蕩けていく身体は、もうつくし自身を支えきれない。
脚ががくがくして、このままではキッチンの床に座り込んでしまう。


「も、もう……駄目っ」
「たっ、て……い、られ……ない」


はぁはぁと息も絶え絶えに訴えるつくし。


「ほら俺につかまれよ」


つくしは何とか腕を上げあきらの首にしがみ付くと、つくしの両足を大きく開いて抱え上げ腰に絡めさせる。
秘部に当たるあきらの昂ぶりからは、透明の先走りの蜜がたらたらと溢れていてつくしの蜜と混じり二人を濡らす。


「つくし、もういいか?」


熱を孕み掠れた声で囁く。
こくこくと頷くつくしの蜜壺に熱く滾る塊をゆっくりと埋め込んだ。





web拍手 by FC2
関連記事
スポンサーサイト