天使ちゃん 時計をくるっと 類つく
あーちゃん7歳。メロンズ4歳の夏。
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「あーたん あいどうじょ」
「藍、織、マモンに見つからなかったでしょうね?」
「「あい、だいじょうぶです」」
「優秀、優秀」
メロンズの持って来た〝恋いちご〟を摘み口にいれながら、優雅にカウチに腰掛ける。
「たいがい、マモンもケチよね。あーちゃんが、コゴ君からもらったのにミンナでねっ!なんてねぇー 藍も織もそう思うでしょ?」
「あい」
「っん?織は?織は思わないの?」
「‥おっ、おっおもいましゅ」
「うんっ、じゃぁいいよさがっても。あーちゃんお昼寝タイムだからね。くれぐれもジャマしないようにね」
口と手を優雅にペーパーで拭い、午後のお昼寝タイムに突入するようだ。
あーちゃんこと、花沢絢ちゃん。御年7歳‥相も変わらず好きなことは、お昼寝で。それよりももっと好きなのが食べる事。
未だにイチゴさんには目がない。通年食べれる恋イチゴの存在は、他の誰よりも天使ちゃんを喜ばせている。
空調の整った部屋の中、天使ちゃんは眠る。すやすやと。寝顔だけ見ていれば、本当に天使のようで‥‥ッパだけじゃなく、パピーもマミーも、マモンでさえあーちゃんの背中に本物の羽根がないのか探しちゃうくらいだ。
おっと、もう一つ。あーちゃんの奏でるヴァイオリンの音色は天使の音色と評判だ。
ヴァイオリンの先生も心得たもので、レッスンの後には、世界各国からのお取り寄せスウィーツが色とりどりに並んでいる。
Good の時は1つ。
Greatの時は2つ。
お土産まで頂けちゃうんだから。そりゃ張り切る。
プラスして、コンクールで、マミーがスウィーツ食べ放題に連れて行ってくれるとあっちゃぁー 頑張る。いいや、それを励みに日夜レッスンに励んでいると言っても過言じゃないくらいだ。
見た目は天使。中身は寝坊助食いしん坊さんのあーちゃんを見て育ったメロンズ。
弱冠4才にして、女とは何たるものかを知っている。
幼稚園の先生に初恋しましたー
とか
お友達の○○ちゃんに初恋しましたー
とか 淡い初恋がないままだ
だって‥‥天使のような容貌の下には、寝坊助で食いしん坊で、そして‥‥‥傍若無人の暴君が潜んでいるのを知っているから。
チューリップ組のリエコ先生だって、カトレア組のお姫さまのカノンちゃんだって、みんなみんな同じだって思っているのだ。
ッパだって会社では社長さんなのに、お家の中ではマモンに、あーちゃんに形無しだ。
メロンズ‥なんせ夢がないんだ。
でも‥‥夢はないけど、あーちゃんが、マモンが、大好きなのも‥メロンズだったりするんだ。
そんなメロンズが恋をした。ミルクセーキのような甘い甘い恋をしたんだ。
「マモン、メロンズ恋したみたいだよ」
ある晩、あーちゃんが唐突にマモンに放った言葉。
ドーーーンとショックのマモンつくしちゃん。
悶々悶々悶々悶々と‥‥眠れぬ夜を幾つか過ごす‥
「男の子なんて、好きな子が出来たら‥その子ばっかりよね」
イジイジイジイジ‥
それを見ていたッパ。
本当は‥4年前のあーちゃん初恋事件を愚痴りたいところだけど‥それは得策じゃないって知っているから
「ほらっ、初恋は実らないって言うしさぁ‥‥ねっ」
ビー玉の瞳で、王子様の容貌で、マモンを慰める。
「うん‥そうだよね。あっ、でも、でも‥あーちゃんとコゴ君って未だに仲良しさんだよ。あの2人あのままいったらいい線いっちゃうかもねー」
あーちゃん同様、コゴ君のお土産作戦に弱いマモンつくしちゃん。
すっかり、すっかりコゴ君贔屓だ。
それを聞いた‥ッパ‥現実に引き戻されて
2人揃って悶々悶々
で‥その後‥なにがあったかしらないけれど‥玉のような女の子。
あたし、りーちゃんが誕生するんだよ。
メロンズ兄ちゃん達の恋に乾杯だね♪
っん? ネェネェ? ネェネェは、あたしの師匠。
天使で寝坊助で食いしん坊。
ぐふふっ、そんな人生サイコーだよね?
うふふっ、メロンズ兄ちゃんが、あたしに顎で使われるのも‥うふふっあとちょっと。
ちび天使ちゃんは、このあとりおりおさまのところで誕生後のお話しが♪


♥ありがとうございます。とっても嬉しいです♥
・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆
天使ちゃんのコメントで頂いた、息子ちゃんの初恋の時のママの気持ち♪
むふっ 勝手に頂戴させて頂きました♪えへへっ
ちなみに、パンダの初恋は二つの時‥
男らしく(笑)盛大に
『パンダは、○○ちゃんがすき』と言い放ち
『ありがとう』と、軽くあしらわれていました。
トホホっ
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