明日咲く花

花より男子の2次小説になります。

コイントス 総つく

あたしは今悩んでる。
あたしの目下の悩みの原因は、‥…目の前のこの男。
 西門 総二郎 

水も滴るいい男、美丈夫、美男子、伊達男
見場よし、軽いのりで 千人斬りも間近?? なんて事を噂をされてる‥…目の前のこの男。
 西門 総二郎

3回ルール‥… 一期一会‥…
そんなふざけた言葉も、この男が紡ぐと‥…
一度だけでも夢を見させて欲しいと思わせる‥…目の前のこの男。
 西門 総二郎

美貌も、才能も兼ね合わせた‥…目の前のこの男。
 西門 総二郎


今年の夏、沢山沢山お世話になったお礼に渡すお誕生日プレゼント。


そんな時、夜中に見たビデオ‥…「GIRL」
コイントスの映像が印象的で、何故か誕生日はコイントスで始めようと決めていた。


3日の約束はつけてある。ゲーム感覚で話しを持っていけば西門さんの事、きっと一も二もなく話しに乗ってくる事だろう。そこいらへんは、随分と解ってきたつもり。

「ヨシッ」自分にかけ声をかけて気合いを入れる。
バッグに コイン を忍ばせる。

イルカが2頭飛び合う絵柄‥… 誕生日の最後にはこのコインをプレゼントする。
「ヨシッ」もう一度気合いを入れて、いざ行かん


*****

「西門さーん ゴメンね 待った?」
「待った 待った待ちくたびれて帰ろうかと思ったぞ ‥ったく、俺を30分も待たせるなんてお前くらいだぞ‥…」
「えっーーー” 確かこの前は、西門さんが遅れて来たよね?」
「あんっ そうだっけか?」
「そうそう。だ、か、ら おあいこ ね」
「あぁーん? あいこはねぇだろう。あいこは‥」
「うううーーーーん‥… じゃ、じゃぁさぁー コイントスで勝負しない?」
「コイントス?」
「うん。コイントス」
「あぁいいぞ。」
「じゃぁ、このコイン使うからね。表がイルカ。裏が文字だからね。いい?」
「表が出たら、西角さんの勝ち。裏が出たらあたしの勝ち。」
「賭けの報酬は何にするよ。」
「うーーーん。」

「願い事を5個叶えるっていうのはどう?」
「5個か‥…OK いいぞ。」

あたしはコインを弾く‥…
表なら西門さんの勝ち 裏ならあたしの勝ち

表か裏か 裏か表か‥…
西門さんがあたしをコインを見つめてる。

あたしはコインを弾く
裏か表か 表か裏か

「表だぁー」コイントスは、あたしの負けだ。
西門さんは、ニヤリとほくそ笑む‥…

「じゃ先ず」
告げられた1つ目のお願いは、お互いの名前で呼び合う事だった。
何だか、とっても気恥ずかしくて‥…耳まで真っ赤になってしまったあたし。


2つ目のお願いは、何故か?あたしの全身コーデ‥…
いつものあたしとは違うあたしが目の前に現れる。
ちょっぴりセクシーでキュートな女の子。首元にはクロスのネックレス
いたく満足げに微笑む総。

3つ目のお願いは、伊豆に行って、オーべルジュアマンダでの食事
コレって‥…本当に、総のお願い事?
お願い事の意味を勘違いしていない? 心配になって総に聞いてみる。
笑顔で「わかってる」の言葉を返して来る。

途中のパーキングエリアで、アマンダの奥様に電話を入れる。
「いつもお世話になってます。牧野です。」
「つくしちゃん? さっき総二郎さんからご予約頂いたけど、どうなさったの?」
アマンダのオーナーシェフ夫妻とは、今年の春からとても親しくさせて頂いている。
「実は‥… 」

あまり甘くないお誕生日ケーキを食後に出して貰えるようにお願いした。
オーナーシェフに、快くOKの返事をもらい、ウキウキしながら車に乗り込む。

ホッとしたあたし?いいえいつも通りのあたし‥…
今日は頑張って伊豆まで寝ないぞーーーの決意も虚しく、途中で寝てしまったようで、いつの間にか伊豆についていた。

***

スキューバーダイビングがしたいと何気なく呟いたあたしの言葉を覚えていてくれて、2人で休みの度に通ったダイビングスクール。夏には二人でバディを組んで潜った伊豆の海。
夏の喧騒が嘘のように、静けさを漂わせている冬の海。水面に反射する太陽の光がとても綺麗だ。

二人でのんびりと散歩するのが幸せで、この幸せがずっと続けばいいのにと感じながら歩いた。総も同じように思っていてくれたら良いのにと願いながら

夕陽が海に沈んでいく‥… 暗闇が訪れる‥… 一瞬かすかに何かがあたしの髪に触れたのをを感じて、総を見上げる。
気のせいだったのだろうか? 総が前を歩きながら「そろそろアマンダに行くか?」とあたしに聞いてくる。

アマンダの奥様をチラッと見ると、可愛らしくウィンクをして下さる。
総と色々な事を話す。2人で潜った夏の海。先月努めた半東の事。2人で行った書道展。色々な話しをする。総がふざけてあたしをからかうのでさえ、あたしの心は浮き足立っていて、あたしは愕然とする。あっ、あたし総が好きなんだって。

食後にケーキを食べながら‥… コイントスの絡繰りを話すつもりでいたのに、ピンク色のハート型したケーキを見ていたら、なんだか自分の恋心が切なくなって、ちょっぴり酔ったふりをしながらアマンダを後にした。

珍しく‥…ほろ酔い気分の総が、顔を赤らめ、声を震わせ 矢継ぎ早にあたしに話す。

「4個目‥…部屋は一つしかとってねー今日は朝まで一緒に居てくれ」
「5個目‥… オレの嫁さんになってくれ。これがオレの5つの願いだ」

あまりの展開に、あたしは驚いてしまって‥…黙ってしまった。

「総…」
「お前は賭けに負けたんだから、答えは、はい。だけだからな。」
「……はい。」

総があたしを抱きしめ、キスをする。
あたしは遮るように‥…
「総‥…お誕生おめでとう‥…それとね‥…」

怖ず怖ずとコインを差し出した。
どっちも同じ絵柄のコインを差し出した。

小さな声で総が呟く‥…
「そうか、そうだったのか‥」と。
あたしは抱きしめられて、総にキスをされる。


アマンダで2人で過ごした初めての夜‥…
ちょっぴり痛くて、でもとっても幸せな夜だった。

寝物語に聞いたのは‥…
「俺、お前との約束で頭一杯で、自分の誕生日忘れてた‥…」
「あたし達らしいね」

2人で声を出して笑う。


総、来年も再来年もその先も、ずーっとずっと
「お誕生日おめでとう」って、言わせてね。




***
そうか、そうだったんだ。のB面のお話になります。
そうか、そうだったんだ。 と、併せて読んでみて下さいね。

ではでは‥もう一度

総ちゃん お誕生日おめでとう♪


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6 Comments

asuhana  

Re: No title

saorinさま

現実にいますよ。います。ほらそこに(笑)
妄想楽しいですよねーーーー 
電車に乗って、スマホ見ながらにやついてる私は確実に変な女です(爆)


総ちゃん おめでとう♡

2015/12/03 (Thu) 20:41 | EDIT | REPLY |   

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2015/12/03 (Thu) 20:14 | EDIT | REPLY |   

asuhana  

Re: No title

yukikoさま

迷惑がるなんてないですよー 嬉しいです(#^.^#)
コイントスのお話は、yukikoさんのコメント頂いて出来たお話です♪
楽しんで頂けたらめっちゃ嬉しいです♪

つくし...なにあげるか真剣に悩んでる時点で気が付け―ですよね(笑)
総ちゃん よく頑張ったでしょ。うふふっ

2015/12/03 (Thu) 18:23 | EDIT | REPLY |   

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2015/12/03 (Thu) 18:17 | EDIT | REPLY |   

asuhana  

Re: No title

エロエロ〜アザラク   パワー注入しました(笑)

2015/12/03 (Thu) 18:06 | EDIT | REPLY |   

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2015/12/03 (Thu) 17:54 | EDIT | REPLY |   

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