夜伽の国の白雪姫 後編 ~類つく~ byオダワラアキさま
類は時折相槌を打つ程度で、ベッドの横の椅子に腰掛け、安心させるようにつくしの手に自分の手を重ねた。
「そう…閉鎖的な街、ね。つくし…俺なら何とかしてあげられるよ?でも慈善事業は好きじゃないんだ…あんたは俺に何をしてくれる?」
「あたしがあげられるものなんて…この身一つしかありません…」
類の言葉につくしは顔を上げて、類を見つめた。
助けて欲しいと願っていたわけではない。
ただ、どうせ、あの時売られるはずだった身体だ…もし連れ戻される時が来たとしてもこの人に愛された記憶があれば耐えられるかもしれない、そう思ってしまった。
それ以外に自分に出来ることなどありはしない。
「命が終わるその時まで離してあげられないけど…いい?」
薄茶色の瞳が熱を持ち潤み、これから何をするのかつくしに伝えてきた。
類にならたとえ騙されていたのだとしても、たとえあの男と同じように傷付けられたとしても、後悔はしない。
これは自分で選んだ道なのだと、つくしは降りてくる唇を目を瞑って受け止めた。
*
ドレスの肩紐は肩からずり落ちて、つくしの膨らみを露わにしていた。
類は濡れるつくしの秘部を舌で味わいながら、指を奥深くまで挿れ傷付けないよう動かしていく。
「はぁっ…あぁっ、ん…も、ダ、メ…変に、なり、そ…」
チュッチュ、クチっーーー
「ココ…気持ちいい?ほら…俺が指を動かす度に…やらしい音がするね…」
クチュっと湿った音を立てて、引き抜いた指がまた戻る。
その動きを何度も繰り返されると、身体の奥がキュッと締まるような不思議な感覚に陥り、何かが足りないその焦燥感をつくしはどうしていいのか分からずに、ただイヤイヤと首を振っていた。
「なん、か…奥が…あっ、ん…も…やぁ」
モジモジと類の顔に腰を押し付けるような動作を繰り返すと、類が薄く笑ってもういいかなとつくしの中心から指を引き抜いた。
もう少しのところで、焦らされ続けたつくしは堪らずに腰を捩りシーツに蜜を溢していく。
類が起き上がりズボンの前を肌蹴ていくと、初めて見る男性の熱り勃った性器からつくしは目が離せない。
つくしを襲った男ときっと同じような状態であるはずなのに、類のそれにつくしは恐怖を感じなかった。
先端が押し当てられると、期待にキュッと秘部が収縮を繰り返していく。
「力抜いて…痛くしたくない」
類は性器を秘部から流れ落ちる蜜に擦り付けるように動かしていく。
クチュクチュっとスライドする度に新しい蜜が溢れ出すが、少しずつ狙いを定めて中心に入ってくるのが分かった。
「はぁ…ぁ、ん…気持ち、い…もっと、奥…」
「痛くは…なさそうだね…っ、俺も気持ちいい…もっと動いてもいい?」
「ん…いっぱい…して…あぁぁっ!」
類がズンっと奥を突くと、つくしの口からは嬌声が上がった。
ビクビクと身体を震わせて、仰け反った背中が弓なりにしなる。
類の滴り落ちる汗を身に受けながら、再び意識が眠りに引き込まれていった。
*
「俺…あぁ…やっぱり…ん、分かった。サンキュ…」
類は気怠げに髪をかき上げると、寝ているつくしを起こさないようにベッドから離れて電話をかける。
その声は今までにないほど満たされていて、電話の相手を驚かせた。
「ん…そうだね…やっと自分の半身を見つけたような、そんな気がするよ。自分よりも大切にしたい…初めてそう思った。つくしのことは任せて…司も幸せになって。うん…また…」
「る、い…電話…?」
つくしが目を覚まし、誰に電話しているのと不安げに聞く。
まだ、誰かにこの場所を知られるかもしれないと不安で仕方がないのだろう。
「電話、司だよ。つくしの義兄のね」
「な、なんで…類が司のこと知ってるのっ?」
司のことは信じているのだろうが、何をどう受け止めていいのか分からないといった表情で、つくしはベッドから起き上がることも出来ずに類を見つめて言った。
その声はいつもの綺麗なソプラノとは程遠く掠れていた。
そうしたのは俺だけどーーー色気があり過ぎて誰にも見せられないな
「司に頼まれてたんだ…義理の妹を助けてくれって。もしかしたら母親に殺されるかもしれない…20歳の誕生日にきっと何かが起こるってね。俺が着いた時には、邸にはもう誰も居なくて…つくしを助けたのはその帰り道だった。きっとこの娘がつくしなんだろうって確信はあったけど…目を覚ますまでは分からなかったから」
「…あ、あの家で…あたしのこと守ってくれたのは…司だけだったの…っ」
父から継いだ仕事で会える日も少なかったが、帰ってくると必ずつくしの部屋の鍵をこっそりと開けて朝方まで色々な話を聞かせてくれた。
大っぴらにつくしを庇うことは許されず、司もまた苦悩していたのを知っている。
優しい、優しい義兄だーーー
朝方に申し訳ないという顔をして部屋の鍵を外から閉めて仕事へ行く。
そんな司にどれだけ救われたか分からない。
「大事な義妹だってさ…だからつくしのこと大事にしなかったら俺殺される。つくしは知らないと思うけど、あいつ意外に凶暴なんだよ」
「司が…?」
「うん…でもあんたのために我慢してたんだろうね…母親を殴ったって何も解決しない、だから義父から継いだ仕事頑張ってたんじゃない?…じゃあ、早速だけどこれサインしてね。俺が、あんたのことを一生守れる魔法の契約書」
類がベッドサイドの引き出しから出した紙をつくしの前で広げて見せた。
つくしの目が驚愕で見開かれる。
予想通りの表情に、類は面白そうに頬を緩ませた。
「…言ったでしょ?命が終わるその時まで離さないって…」
fin
asuさんごめ~ん!全然白雪姫じゃないじゃ~ん!って言わないで(笑)
雪のような白い肌、黒檀の窓枠のような黒い髪、王子様のキスで目覚める…このキーワードだけで勘弁してください…。
小人役に総ちゃんとあきらを出す予定だったけど、小話じゃなくなるから止めました…。
魂の一部をもらったので半身で返しました(笑)意味分かる?
ってとこで、asuさんのお話を楽しみに読んでくれている方々、突然私のお話でごめんなさい~
オダワラアキ

dólcevita オダワラアキ二次小説置き場
アキさま
半身 ぐふふっ 頂きましたー♪
エビで、鯛を釣る。しかも大物を。
正しく でございまーす。
ぐふふっ 美しく可愛い可愛い夜伽話しをありがとうございます。
ゴクンッ ジュルリと ドキドキ堪能させてもらいました。
エロイのに、可愛いぃラブストリー 最後はほわっと。
ありがとうございました♪♪


♥ありがとうございます。とっても嬉しいです♥
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