明日咲く花

花より男子の2次小説になります。

夜伽の国の白雪姫 後編 ~類つく~ byオダワラアキさま

つくしはポツポツと誕生日の今日起こった出来事を話していく。
類は時折相槌を打つ程度で、ベッドの横の椅子に腰掛け、安心させるようにつくしの手に自分の手を重ねた。

「そう…閉鎖的な街、ね。つくし…俺なら何とかしてあげられるよ?でも慈善事業は好きじゃないんだ…あんたは俺に何をしてくれる?」
「あたしがあげられるものなんて…この身一つしかありません…」

類の言葉につくしは顔を上げて、類を見つめた。
助けて欲しいと願っていたわけではない。
ただ、どうせ、あの時売られるはずだった身体だ…もし連れ戻される時が来たとしてもこの人に愛された記憶があれば耐えられるかもしれない、そう思ってしまった。
それ以外に自分に出来ることなどありはしない。

「命が終わるその時まで離してあげられないけど…いい?」

薄茶色の瞳が熱を持ち潤み、これから何をするのかつくしに伝えてきた。
類にならたとえ騙されていたのだとしても、たとえあの男と同じように傷付けられたとしても、後悔はしない。
これは自分で選んだ道なのだと、つくしは降りてくる唇を目を瞑って受け止めた。



ドレスの肩紐は肩からずり落ちて、つくしの膨らみを露わにしていた。
類は濡れるつくしの秘部を舌で味わいながら、指を奥深くまで挿れ傷付けないよう動かしていく。

「はぁっ…あぁっ、ん…も、ダ、メ…変に、なり、そ…」

チュッチュ、クチっーーー

「ココ…気持ちいい?ほら…俺が指を動かす度に…やらしい音がするね…」

クチュっと湿った音を立てて、引き抜いた指がまた戻る。
その動きを何度も繰り返されると、身体の奥がキュッと締まるような不思議な感覚に陥り、何かが足りないその焦燥感をつくしはどうしていいのか分からずに、ただイヤイヤと首を振っていた。

「なん、か…奥が…あっ、ん…も…やぁ」

モジモジと類の顔に腰を押し付けるような動作を繰り返すと、類が薄く笑ってもういいかなとつくしの中心から指を引き抜いた。
もう少しのところで、焦らされ続けたつくしは堪らずに腰を捩りシーツに蜜を溢していく。
類が起き上がりズボンの前を肌蹴ていくと、初めて見る男性の熱り勃った性器からつくしは目が離せない。

つくしを襲った男ときっと同じような状態であるはずなのに、類のそれにつくしは恐怖を感じなかった。
先端が押し当てられると、期待にキュッと秘部が収縮を繰り返していく。

「力抜いて…痛くしたくない」

類は性器を秘部から流れ落ちる蜜に擦り付けるように動かしていく。
クチュクチュっとスライドする度に新しい蜜が溢れ出すが、少しずつ狙いを定めて中心に入ってくるのが分かった。

「はぁ…ぁ、ん…気持ち、い…もっと、奥…」
「痛くは…なさそうだね…っ、俺も気持ちいい…もっと動いてもいい?」
「ん…いっぱい…して…あぁぁっ!」

類がズンっと奥を突くと、つくしの口からは嬌声が上がった。
ビクビクと身体を震わせて、仰け反った背中が弓なりにしなる。
類の滴り落ちる汗を身に受けながら、再び意識が眠りに引き込まれていった。




「俺…あぁ…やっぱり…ん、分かった。サンキュ…」

類は気怠げに髪をかき上げると、寝ているつくしを起こさないようにベッドから離れて電話をかける。
その声は今までにないほど満たされていて、電話の相手を驚かせた。

「ん…そうだね…やっと自分の半身を見つけたような、そんな気がするよ。自分よりも大切にしたい…初めてそう思った。つくしのことは任せて…司も幸せになって。うん…また…」
「る、い…電話…?」

つくしが目を覚まし、誰に電話しているのと不安げに聞く。
まだ、誰かにこの場所を知られるかもしれないと不安で仕方がないのだろう。

「電話、司だよ。つくしの義兄のね」
「な、なんで…類が司のこと知ってるのっ?」

司のことは信じているのだろうが、何をどう受け止めていいのか分からないといった表情で、つくしはベッドから起き上がることも出来ずに類を見つめて言った。
その声はいつもの綺麗なソプラノとは程遠く掠れていた。

そうしたのは俺だけどーーー色気があり過ぎて誰にも見せられないな

「司に頼まれてたんだ…義理の妹を助けてくれって。もしかしたら母親に殺されるかもしれない…20歳の誕生日にきっと何かが起こるってね。俺が着いた時には、邸にはもう誰も居なくて…つくしを助けたのはその帰り道だった。きっとこの娘がつくしなんだろうって確信はあったけど…目を覚ますまでは分からなかったから」
「…あ、あの家で…あたしのこと守ってくれたのは…司だけだったの…っ」

父から継いだ仕事で会える日も少なかったが、帰ってくると必ずつくしの部屋の鍵をこっそりと開けて朝方まで色々な話を聞かせてくれた。
大っぴらにつくしを庇うことは許されず、司もまた苦悩していたのを知っている。

優しい、優しい義兄だーーー

朝方に申し訳ないという顔をして部屋の鍵を外から閉めて仕事へ行く。
そんな司にどれだけ救われたか分からない。

「大事な義妹だってさ…だからつくしのこと大事にしなかったら俺殺される。つくしは知らないと思うけど、あいつ意外に凶暴なんだよ」
「司が…?」
「うん…でもあんたのために我慢してたんだろうね…母親を殴ったって何も解決しない、だから義父から継いだ仕事頑張ってたんじゃない?…じゃあ、早速だけどこれサインしてね。俺が、あんたのことを一生守れる魔法の契約書」

類がベッドサイドの引き出しから出した紙をつくしの前で広げて見せた。
つくしの目が驚愕で見開かれる。
予想通りの表情に、類は面白そうに頬を緩ませた。

「…言ったでしょ?命が終わるその時まで離さないって…」


fin




asuさんごめ~ん!全然白雪姫じゃないじゃ~ん!って言わないで(笑)
雪のような白い肌、黒檀の窓枠のような黒い髪、王子様のキスで目覚める…このキーワードだけで勘弁してください…。
小人役に総ちゃんとあきらを出す予定だったけど、小話じゃなくなるから止めました…。
魂の一部をもらったので半身で返しました(笑)意味分かる?
ってとこで、asuさんのお話を楽しみに読んでくれている方々、突然私のお話でごめんなさい~


オダワラアキ




dólcevita オダワラアキ二次小説置き場  





アキさま

半身 ぐふふっ 頂きましたー♪
エビで、鯛を釣る。しかも大物を。

正しく でございまーす。
ぐふふっ 美しく可愛い可愛い夜伽話しをありがとうございます。

ゴクンッ ジュルリと ドキドキ堪能させてもらいました。
エロイのに、可愛いぃラブストリー 最後はほわっと。
ありがとうございました♪♪




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♥ありがとうございます。とっても嬉しいです♥
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12 Comments

オダワラアキ  

さとぴょん様

ふふふ〜今回はRがちょっと(だいぶ?)短かったので、さとぴょん様には申し訳ないなぁと思っておりましたw
お初なのに、痛がらないつくしwうちのつくしちゃんは感度がいいようですw
今回の話を書くにあたって、類王子を車で助けに来させるか、馬で助けに来させるか真剣に悩んだという…ちょっとした裏話でした(^◇^;)うふ(^ω^)

2016/09/05 (Mon) 08:16 | EDIT | REPLY |   

オダワラアキ  

まあや様

コメントありがとうございます(o^^o)
まあや様とお話出来る場所ですから、コメント返信しますよ〜www
ちゃんとファンタジーになってました?書いてみて、難しいなぁと思いましたよ〜
司がつくしの兄って設定、そういえば見たことないですね!(また、私が知らないだけかもw)
よしお礼小話は類を兄にしてみようwちょうど今モチベーション低下中でネタよ降りてこい状態だったので、ちょうど良かった♬
まあや様ありがとう(≧∇≦)

2016/09/05 (Mon) 08:16 | EDIT | REPLY |   

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2016/09/04 (Sun) 23:32 | EDIT | REPLY |   

オダワラアキ  

たろさ様

コメントありがとうございます(o^^o)
そんなにお褒めいただき嬉しいです♬
白雪姫難しかったですが、楽しめましたよ〜やっぱり楽しく書くのが一番ですね♬

2016/09/04 (Sun) 22:17 | EDIT | REPLY |   

オダワラアキ  

yukiko様

コメントありがとうございます(o^^o)
ふふふ、エロ度低くなかったですか〜?
友人からの依頼というところで気付くなんて流石ですw
司つくしちゃんの回想でしか登場しませんでしたが、いい奴っぷり発揮出来て良かったです♬
こんなに司をいい奴にしたことないかも…とハッとしました(^◇^;)

2016/09/04 (Sun) 22:16 | EDIT | REPLY |   

オダワラアキ  

3児の母様

コメントありがとうございます(o^^o)
類くん寝ているつくしを勝手に脱がせ触っちゃうあたり、変態度がね…w
楽しんでいただけたようで良かったです♬

2016/09/04 (Sun) 22:16 | EDIT | REPLY |   

オダワラアキ  

みかん様

コメントありがとうございます(o^^o)
asuさんのところに捧げるからには、司を悪者に出来るはずはなく…うちのお話にもないほどの司のいい奴っぷりですw
もうちょっと、濃いR書きたかったわぁ…( ̄▽ ̄)

2016/09/04 (Sun) 22:15 | EDIT | REPLY |   

3児の母  

やんやん♪
超エロ可愛いです~(*≧∀≦*)♪

ドキドキしながら読みました!

類王子の『汚れたままじゃ...嫌だよね』
これツボに入りました!笑
アキさん♪素敵なお話をありがとうございますっ(*≧∀≦*)

2016/09/04 (Sun) 21:27 | EDIT | REPLY |   

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2016/09/04 (Sun) 19:50 | EDIT | REPLY |   

オダワラアキ  

ノエノエ様

ノエノエ様

コメントありがとうございます(o^^o)
私も一生守ってもらえる魔法の契約書欲しいなぁ〜
それには一度緑の用紙を書かなくてはならないけどw
白雪姫っぽくなってたかなぁ、楽しんでいただけてたら嬉しいです♬

2016/09/04 (Sun) 19:21 | EDIT | REPLY |   

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2016/09/04 (Sun) 16:47 | EDIT | REPLY |   

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2016/09/04 (Sun) 13:16 | EDIT | REPLY |   

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