バカ言ってるんじゃない 23 司つく
「あっ、お、おはようございます」
勢いに釣られ挨拶を交わす。
後ろ頭を掻きながら
「な、な、なんでここに?」
「Welcome to the paradaise」
工は、ニッコリと笑いながら手を広げる。
「さぁ、さっ、急いで、急いで」
背を押され車に乗り込む。
「あっ、あの‥」
「っん?居ない方が良かったかな?」
「あっ、いえいえ」
「だよねぇー 居なかったら無断欠勤。つくしちゃんに怒られちゃうもんね♪」
いやいや‥‥俺って一応、道明寺財閥の御曹司だ司だ。一日やそこら休もうがなんだろうが別に‥かまいはしない‥
いやっ‥牧野に怒られるのは、やっぱり嫌だな。
「うんうん。それでいいんじゃないのかなぁー。僕がね結花ちゃんと出会ってからのモチベーションって、もうひたすらそれよ、それ。結花ちゃんに怒られない様にってね。出来たら褒められるようにねって」
嬉しそうにグハグハっ笑ってる。
って‥俺、もしや‥?
「あははっ、大丈夫。大丈夫。つくしちゃんと違って声には、出てないから。多分‥そうかなぁーって、勘よ勘。道明寺君もまだまだね」
「ち、ち、違います。ば、ば、バカ言わないで下さい」
「あらぁー うふふっ。人間正直が一番よ。それに違わないでしょ?うふふっ」
「‥‥‥」
「で、何で来たの?」
何で来た?お前がそれ聞くか? 俺が聞きたい事だとばかりに、ジィーーーっと見れば
「あっ、僕?僕はまぁ、その百瀬社長に呼ばれたのよ。道明寺君にも連絡入れようと思ったんだけど、言わなくても来るって結花ちゃん、あっ、百瀬社長がね言うもんだからねー」
ウキャウキャと嬉しそうに、やっぱり結花ちゃんって凄いのよねーやら、昔からそうなのよねぇーやら、惚気話なんだかなんだか分からない状態ではしゃいでいる。
その顔があんまりにも幸せそうで、ついつい聞いていた。
「お2人の出会いは?」
ニッコリ笑って
「うーん、僕と結花ちゃん?うふふっ」
〜〜〜〜〜〜
バス停で
「くぅっーーーくそ坊主—今日もか!」
大きな声で叫んでいる女性と目が会う。
「あっ、すみません」
「いえいえ、くそ坊主‥なんだか懐かしい台詞ですよね」
「そうですかー?もうね、くそ坊主そのまんまなんですよー」
くそ坊主とやらの話しを面白可笑しくし出した。
「———ってな、わけよ。信じられないでしょ?半年も通ってるのに、一度も会わないなんて。もう悔しくて、悔しくていつか鼻をあかせようと思ってるんですけどね」
「くくくっ、それは凄いと言いたい所ですけど、僕なんて1年間ですよ。1年間‥‥負け続けですよ」
よくよく話してみれば、2人揃って同じ〝くそ坊主〟の家庭教師だった。
「「ぷぷっ、あははっ」」
2人目を見合わせて、笑い合った。
僕らが意気投合する‥‥それが切っ掛けだった。
僕ら2人とも、その子に会わずじまいでお終いだった。
その子が、僕の目の前に居る『道明寺司君』だ。
月、水、木、土 6時更新
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♥ありがとうございます。とっても嬉しいです♥
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後ろ頭を掻きながら
「な、な、なんでここに?」
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背を押され車に乗り込む。
「あっ、あの‥」
「っん?居ない方が良かったかな?」
「あっ、いえいえ」
「だよねぇー 居なかったら無断欠勤。つくしちゃんに怒られちゃうもんね♪」
いやいや‥‥俺って一応、道明寺財閥の御曹司だ司だ。一日やそこら休もうがなんだろうが別に‥かまいはしない‥
いやっ‥牧野に怒られるのは、やっぱり嫌だな。
「うんうん。それでいいんじゃないのかなぁー。僕がね結花ちゃんと出会ってからのモチベーションって、もうひたすらそれよ、それ。結花ちゃんに怒られない様にってね。出来たら褒められるようにねって」
嬉しそうにグハグハっ笑ってる。
って‥俺、もしや‥?
「あははっ、大丈夫。大丈夫。つくしちゃんと違って声には、出てないから。多分‥そうかなぁーって、勘よ勘。道明寺君もまだまだね」
「ち、ち、違います。ば、ば、バカ言わないで下さい」
「あらぁー うふふっ。人間正直が一番よ。それに違わないでしょ?うふふっ」
「‥‥‥」
「で、何で来たの?」
何で来た?お前がそれ聞くか? 俺が聞きたい事だとばかりに、ジィーーーっと見れば
「あっ、僕?僕はまぁ、その百瀬社長に呼ばれたのよ。道明寺君にも連絡入れようと思ったんだけど、言わなくても来るって結花ちゃん、あっ、百瀬社長がね言うもんだからねー」
ウキャウキャと嬉しそうに、やっぱり結花ちゃんって凄いのよねーやら、昔からそうなのよねぇーやら、惚気話なんだかなんだか分からない状態ではしゃいでいる。
その顔があんまりにも幸せそうで、ついつい聞いていた。
「お2人の出会いは?」
ニッコリ笑って
「うーん、僕と結花ちゃん?うふふっ」
〜〜〜〜〜〜
バス停で
「くぅっーーーくそ坊主—今日もか!」
大きな声で叫んでいる女性と目が会う。
「あっ、すみません」
「いえいえ、くそ坊主‥なんだか懐かしい台詞ですよね」
「そうですかー?もうね、くそ坊主そのまんまなんですよー」
くそ坊主とやらの話しを面白可笑しくし出した。
「———ってな、わけよ。信じられないでしょ?半年も通ってるのに、一度も会わないなんて。もう悔しくて、悔しくていつか鼻をあかせようと思ってるんですけどね」
「くくくっ、それは凄いと言いたい所ですけど、僕なんて1年間ですよ。1年間‥‥負け続けですよ」
よくよく話してみれば、2人揃って同じ〝くそ坊主〟の家庭教師だった。
「「ぷぷっ、あははっ」」
2人目を見合わせて、笑い合った。
僕らが意気投合する‥‥それが切っ掛けだった。
僕ら2人とも、その子に会わずじまいでお終いだった。
その子が、僕の目の前に居る『道明寺司君』だ。
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