明日咲く花

花より男子の2次小説になります。

ずっとずっと 10

大学に通い始めたあたしとかおるちゃん。

嬉しい事に学部の垣根があまり無く、卒業単位には含まれないが、履修届を出せば他の学科の単位も受ける事が可能だ。
同じ学費で色々な事を学べるなんて、なんてお得なんだろう!とまたしても貧乏根性フル回転になってしまった。

「…つ、つくしちゃん、取りすぎじゃない??」
かおるちゃんの時間割を見てみれば

「プッ…同じようなもんじゃん~」

「だって~ どんだけとっても学費が変わらないなら、とらなきゃもったいないじゃん!!」

2人で顔を見合わせ大笑いしてしまった。


そんなあたし達を怪訝な目をしながら見る奴がいた事を、この時のあたしはまだ知らない…


道明寺も益々忙しくなってきたようで、毎日連絡しあうという訳には中々いかなくなってきたが、都合をつけては、ちょいちょいと連絡をくれる。

かおるちゃんとのやり取りを話すと

「ったく、色気ねぇなぁ~  お前ら “もったいない教” かよ」

憎まれ口を叩きながらも至極満足げな声音が聞こえる


英会話のレッスンはとても楽しく、受験生活で培ったあたしの知識が実践へと繋がっていくのを感じる。

「つくしちゃん短期間でかなり上達したわね~」

万理さんに褒められると本当に嬉しくってニコニコしてしまう。

ママとつくし先生だけ楽しそうでずるい!!と、「ママから習うなんて嫌」と敬遠していた英会話のレッスンを春菜ちゃんも一緒に受ける様になった。

万理さんはかなり嬉しかったらしく
「つくしちゃんのお陰♪」
と感謝してくれる。

「語学はね、一つマスターすると違う語学もマスターしやすいから、英語がある程度形になってきたらフランス語もしましょうね」
フッフッと笑いながら話を進めていく。



TOJの時の心構えと違うからか? 蓉子先生から教えて頂くからだろうか?改めて習う茶道はとても楽しく奥深い。侘び寂びの心、一期一会の大切さを深く感じる。
京都に来なければ、蓉子先生と出会えなければ、きっとあのまま敬遠し続けた事だろう。


「つくしちゃん めきめき上達しはりますなぁ~ うちも教えててものすごぅ楽しゅうおます おおきにね」

そうおしゃって、お茶と並行して着付け、お花、和作法まで教えて下さる。
お稽古用にと言ってご自分の若い頃の着物まで下さってこれまた申し訳なさでいっぱいになるのだけど

「かおるの着物は義姉さんが沢山買うてうちの出番がないんよ。うちには子供もおらへんし、箪笥の肥やしにしはったまんまじゃお天道さんに叱られるわぁ~ 」

笑っておっしゃる。


かおるちゃんとお稽古が一緒の日は、3人でガールズトークに花を咲かせながら、普段はお手伝いさん任せの台所に入りおばんざいを作る。その様を蓉子先生のご主人は嬉しそうに目を細めながら眺めてる。



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