明日咲く花

花より男子の2次小説になります。

バカ言ってるんじゃない 24 司つく

目の前の百瀬工‥もとい百瀬室長は、楽し気に何かを思い出しながら笑ってる。
なのに‥‥聞いた事には、答えないで
「うふふっ。まだナイショ」
と来たもんだ。

ナイショってなんだ?ナイショって。
ったく、牧野といい、百瀬夫婦と言い‥‥グゥッーーで、ハッ?だ。
どいつも、こいつも。俺を俺様を誰だと思ってる。そう思った所で、タイミングを合わせたように

「道明寺!」
俺の名を呼ぶ声が聞こえて振り向けば、牧野が仁王立ちしながら立っている。
自分から呼び出した癖して、なんだか不遜な態度だ。

「おぉ」
と言えば
「おぉ」
と答える。

って、照れてるのか?なぁ、照れてるんだろう?

迎えのリムジンで隣に座れば‥小さな声で
「なんで来たの?」
そう聞いてくる。

なんで? なんで?なんでってお前‥『会いたい』って、『会いたい』って‥‥書いたろうよ?

えっ?とばかりにジロリと見ても、自分の世界に没頭中で、いつものようにいつもの如く盛大に独り言。

〝ホント、今日はメールは勝手に送られてるし、道明寺は来ちゃうし‥もう全く〟

もう全くときたもんだ。おいっ、マジか?
呆気にとられて、牧野を見れば、眉を顰めて何かようか?とばかりに見てくる。

怖ぇっ
前を見れば百瀬夫婦が笑ってる。
四角楚歌? っん? なんか違うな‥? 四角じゃぇよな。あっ、三角か。そうだ、俺の他に3人だもんな。
くくくっ、こんな事牧野に行った日にはどんだけバカにされるかワカンネぇからな。

牧野にトントンッと肩を叩かれて
「道明寺、なんか一人でムッとしたり、頷いたりちょっとキモイよ」
ダメ出しを出されて‥
俺の頭の中には、??????が飛び交う。

ワケの解らないまま、リムジンは建設中の施設を巡る。

「さて、着きました」
促されて車を降りれば、ムワッとした空気に出迎えられる。

牧野を見れば、さっきよりも顰め面になっている。

「オイッ、お前どうした?」
そう問えば

「道明寺が来たせいだからね」
唇を尖らせながらサッサカサッサカ前を歩き出した。

「ちょっ、ちょっと待てよ」
肩を掴めば、っん? コイツなんか赤い顔してないか?
もしや、熱で機嫌が悪いのか? 手を伸ばして額に触れた瞬間
「やっ、なっ、なっ、なに?」
さっきよりも顔が赤くなる。

「お前、顔真っ赤だぞ?やっぱ熱でもあんじゃないか?」
「ば、ば、バカ道明寺!」

何で心配して怒られてんだ?

「はっ?バカはお前だろうよ?」

この一言がイケナカッタ。くるりと踵を返して
「はぁーーーっ?バカ言ってるんじゃない。バカは道明寺だ」
大きな声で啖呵を切って前を歩いていく。

百瀬夫婦が耐えられないとばかりに笑ってる。
「うふふっ、これから衣装合わせよろしくね」
謎の言葉を残して、これまた前を歩いていく。

俺‥‥一人残され状態だ。


暑い南国の国‥‥
なのに ヒュルリッと冷たい風が吹く。





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6 Comments

asu  

komaさま

こんにちは(・∀・)ノ

私も頂かせて頂きますね~(*^^*)

2016/09/12 (Mon) 19:16 | EDIT | REPLY |   

asu  

yukikoさま

うふふっ、鈍感にも程がある!だったり(笑)

2016/09/12 (Mon) 19:06 | EDIT | REPLY |   

asu  

ぐみありさま

リコーダー無くすのは嫌ですよね。あって良かった

うちは、自転車の鍵を立て続けに二個なくしました。
一個は、家のなかで……

どうやら無くす壊すは、仕様なかんじ(((^_^;)

2016/09/12 (Mon) 19:05 | EDIT | REPLY |   

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2016/09/12 (Mon) 16:59 | EDIT | REPLY |   

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2016/09/12 (Mon) 10:44 | EDIT | REPLY |   

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2016/09/12 (Mon) 09:45 | EDIT | REPLY |   

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