ciel 類つく 05
政略結婚なんだから当たり前なのだけど‥‥
まるで、夢の国のお姫様になった気分で、あたしの心は浮き足立っている
目と目があった瞬間‥‥あたしは花沢さんに恋をした。
でも?花沢さんは?
手を掴んだからって言って、あたしを好きとは限らない‥よね?
彼の家で花沢さんを待ちながらソラに話しかける。
なぜなのか、花沢家の皆さんは、庭師の人迄あたしに親切で、不思議な気持ちになる。
女中頭の佳代さん‥怖い人だと噂で聞いていたのに、とってもとっても優しいんだ。
優しいのが嫌なわけじゃない‥‥ただ何となく、あたしを通して誰かを見ているようで‥‥
ブルンブルンと首を振る。
花沢さんは、あたしと結婚するんだから。余計な事は考えちゃダメと首を振る。
会う度に、花沢さんへの思いが溢れていく。
好きになればなるほど‥‥失われた記憶の時間があたしに重くのしかかる。
「つくしちゃん、どうした?」
あたしの大好きな瞳が心配そうにあたしの顔を覗く。
慌てて首を振り
「お腹、お腹が好いただけです」
そう笑う。
* **
「付いてきて欲しいところがあるんだ」
そう彼に言われて、湖畔の近くの別荘にあたしは来ている。
アレッ?ここって‥‥‥
花沢さんと2人で湖畔を散歩する。
「類」
後ろから、誰かが花沢さんの肩を叩く。
香水の薫りが、辺り一面に立ち籠める。
「あらっ、ビックリ‥あなた消えたんじゃないの?」
目の前の美しい女性があたしにそう言った後に
「そう、類の慈善事業、まだ続いてたってことなんだ~」
可笑しそうにクスクスと笑う。
この人は、嫌いだと、あたしの顔は醜く歪む。
前を歩いていたソラがくるりと振り返り
「シャーシャー」
目の前の女性に向けて威嚇する。
「フンッ、嫌なネコ」
「嫌なのは、あんたの方だよ」
類が冷たく言い返して、女性は去っていく。
あたしの身体は、ガタガタと小刻みに揺れる
「つくしちゃん?つくしちゃん?」
激しい頭痛がして、あたしは‥‥倒れる。
目覚めたのは、別荘のベッドの中。
類の瞳が、心配そうにあたしを見つめていた。
「つくしちゃん?つくしちゃん大丈夫?」
「‥・類‥‥」
あたしの記憶全てが繋がる。
愛しい人の名を呼ぶ。
深く深く愛している人の名を。
「シェル‥」
類があたしを抱きしめて、口づけが降らされる。
熱い熱い大人の口づけが。
「もう止められないよ?」
類に囁かれ、コクンと頷く。
類の口づけが、至る所に降らされる。
瞼に、
頬に、
額に‥‥耳元で、あたしの名を囁く
「つくし‥」
吐息にビクンッと身体が震えれば、類の舌があたしの耳を這う。指先で乳首を摘まみ上げ、舌でコロコロと転がされる。
身体の奥から歓喜が迸る。
この目が好き。
この声が好き。
この手が好き
類の全てが好き。
蜜壷からは蜜が溢れ出す。滾々と溢れ出す。
類の指先が、秘裂をなぞりあげ、まだ誰も触れた事のない蜜壷の中に侵入する。
「‥可愛い‥ずっとつくしとこうしたかった」
類への愛と、恥ずかしさと、色々なものがあたしの歓喜を誘う。
「あぁっ‥」
小さく声を漏らせば、嬉しそうに類が微笑む。
「もっと、啼いていいんだよ」
類の舌が、あたしの花芯を吸い上げる。
「あっ、うっ‥あぁ‥うぅっ」
蜜が溢れ出し、太腿を濡らす。
「つくし‥‥少し痛いけど我慢出来る?」
愛する人に聞かれて、コクンと頷く。
類があたしを貫いた瞬間‥なみだが零れ出す。
「ごめん‥‥痛いよね?もう止める?」
あたしは首を振る。
「違うの‥‥嬉しいの。類と一緒になれて。お願いこのまま続けて‥類も気持ちよくなって」
類にしがみつく。
類の身体が一定のリズムを刻み‥真っ白な精を吐き出す。
一つになれた嬉しさがあたしの全身を包みこむ。
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