明日咲く花

花より男子の2次小説になります。

紅蓮 71 つかつく

美しい横顔で、シャンパングラスを傾けながら
「設楽先生の奥様って、大事故で死の淵を彷徨ったみたいですわ。奥様は、脳死状態だったとか‥」

「__脳死って‥何かの間違いでなくて?脳死状態であそこまで回復するなんてあり得ないし‥設楽先生は一度もそんな事話されたことなかったわ」

あたしが言い返せば、桜子がふわりと優しく笑って
「ですから、先輩が知らない事が沢山あると言う事ですわ」

「___桜子‥あなた一体何が言いたいの?」
「いえ、何も‥ただ妄信なさらない方が宜しいかと__」

「妄信なんて‥そんな事」
「ないと言い切れまして?」

桜子の瞳があたしを見つめる。真っ直ぐな瞳に責め立てられているようで、目を逸らしたくなる。

「つくし」
宗谷に呼ばれ、桜子のもとを離れられる事に安堵している。

「ごめんなさい。あたし行くわね」
「えぇ、近いうちにまた」

宗谷の隣りで、挨拶を交わしながら‥‥玲久さんの言葉を,桜子の言葉を思い出す。

形を愛してる__
操り人形を作るのが上手?

顔を弄る?
虹彩移植?

知らない事が沢山ある__
妄信するな

グルグルとあたしの頭の中を2人の言葉が、駆け巡っている。
一体何の為に?

頭が心が痛くなって、あたしは思考を手放す。
操り人形__それで構わないじゃないかと。

全てを受け入れ‥快楽を味わおう。
 それがあたしの幸せなのだから。

あたしが考え決めた行動だ。

 だって、設楽先生がそうおっしゃったもの。

宗谷の身体に自分の身体を寄り添わせる。これ以上、何も考えなくてすむように___
あたしの振る舞いに、満足げに一つ頷いてから
「つくし‥‥皆さんお揃いで、お待ちかねのようだよ」

指し示された方向には___西門さんと共に、美作さんと類がそして、司が居た。
4人の姿に会場内の視線が注がれる。

「つくし,皆さんご実家を支えて下さってる大切な後援会の方々だ。しっかりご挨拶しなくてはね」

まるで、何かを楽しむかのように、宗谷の薄い唇がほんの少し上に上がる。

4人があたしと宗谷の元に、ゆっくりとゆっくりと近づいて来る。
宗谷が軽く右手を挙げながら、4人に微笑む。

いたたまれない空気の中、口火を切ったのは西門さんだった。
「たしか、花沢さんとは初めてでしたよね?」

「えぇ、たしか‥‥家元達のご学友でしたよね?英徳のF4の中のお一人だと。あっ、それよりも、つくしの初恋相手と言った方がいいのかな?」

「__良くご存知でいらっしゃるんですね。じゃぁ、狂おしい程に牧野に惚れていた事もご存知ですよね?」

「えぇ、勿論。狂おしい程に惚れてもつくしを得られなかったと言う事もね。花沢さんは、つくしに対して正攻法の思いしか貫けないようですからね」

「そこまでご存知でしたか__えぇ、おっしゃる通りですよ。俺は愛する人の自由を願ってしまいますので」

薄茶の瞳が柔らかく揺れて、宗谷を見つめ返した。



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6 Comments

asu  

さとぴょんさま

あははっ、私も一瞬類つくかと思いましたよ(笑)

類がモスラなんだね(^-^)

2016/10/02 (Sun) 16:07 | EDIT | REPLY |   

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2016/10/02 (Sun) 15:00 | EDIT | REPLY |   

asuhana  

yukikoさま

うふふっ 類君 ご名答です。

そうそう、マインドコントロールの怖い所は、洗脳と違って
自分がコントロール下に置かれている自覚が持ちにくい事なんですって。
だから、何度も何度も立ち戻ってしまう。

2016/10/02 (Sun) 09:35 | EDIT | REPLY |   

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2016/10/02 (Sun) 09:23 | EDIT | REPLY |   

asu  

Kachiさま

類に火をつける。ムフフなのです。

2016/10/02 (Sun) 08:17 | EDIT | REPLY |   

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2016/10/02 (Sun) 07:40 | EDIT | REPLY |   

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