イノセント 06 司つく
雅哉の指が黒髪を掻き分けながら、首筋から項を撫で上げる。つくしは、何かを必死に堪えてるようにギュッと目を瞑る。
これから起きる事に対して許しを得るかのように。
つくしの胸元に指先が緩しなやかに這っていく。一瞬、つくしの眉根が寄せ合わさった。まるで勘の強い子供のように。
雅哉の唇が耳朶を舐る。舌先が耳穴を嬲るようにゆっくりとゆっくりと侵入してくる。
つくしの唇から小さな声が漏れる。
「ぁっ」
その吐息に鼓舞されるかのように、舌が指がつくしの身体を弄ぶ。つくしの白い肌がほんのりと薄紅色に上気する。
「つくしちゃん__」
薄紅色に上気した肌を目にした途端__雅哉の理性が弾け飛びつくしをベッドに押し倒した。
雅哉の唇が生き物のように、つくしの唇を貪る。舌先が歯茎をなぞり上げながら、口腔内に侵入する。
ジョーゼットのブラウスのボタンがゆっくりと外される。雅哉の掌が乳房を揉みしだき、ブラのホックが外される。プルンっと乳房が露になる。乳房を揉まれた刺激で乳首がピンッと立っている。立った乳首にむしゃぶりつくように舌先でコロコロと転がしながら唇で食む。
つくしの紅い唇から甘く艶かしい吐息が漏れ始め、呼吸が乱れていく。
「あぁっ….あっ……あぁっ」
雅哉の手がスカートがたくし上げ、ストッキングの上から太腿をなぞり上げる。
ゆっくりとゆっくりと手がショーツの中に入れられて、花芽を弄ぶ。つくしの身体が花開くかのように蜜が溢れて行く。雅哉の指が秘所に挿れられて、グチュグチュと水音を響き渡らせる。一本、二本と指が挿れられる。水音が激しく音を増す。ブニュリグチュリと。
つくしの身体がビクンっと揺れた瞬間……まるで何処かで監視していたかのように、けたたましく電話のベルが鳴った。
幾度も幾度も鳴り響き、一旦切れてまた鳴り響く。
「__雅哉さん,出て……」
雅哉が無言で立ち上がり、サイドテーブルに置かれた受話器を取り上げる。
「はい___えっ?__うん。__うん。解った」
つくしは、開けたブラウスを合わせてボタンを閉め捲れ上がったスカートを下した。
電話を切った雅哉がくるりと後ろを振り向き
「つくしちゃん、ゴメン……新和の方で問題が起きたみたいで、東京支社に行かなくちゃ行けなくなった。ホントごめん」
つくしは、左右に首を振りながら
「__雅哉さん、大丈夫?」
そう声をかけた。
雅哉がつくしを抱きしめて
「あぁー、まだ急ぐなってことだよね。ハァッー」
「雅哉さん__」
雅哉は、軽い口づけをつくしの唇にした。
「つくしちゃん、ココに居てって言いたいけど、泊まり込みになっちゃうかもしれないから…...」
「__うん」
身支度を整え部屋を後にした。
つくしをタクシーに乗せたあと、雅哉は、迎えの車に乗り込んだ。
二台の車は、二手に別れ昏い昏い夜の中に消えていく。
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