紅蓮 76 つかつく
前を向いた瞬間__ニッコリと桜子が微笑む。
「滋さんがこちらにお戻りになられますわ」
「滋さんが?」
「えぇ先輩、受け入れるのならチャンスを受け入れて下さい」
あたしの手から封書を掴んでバッグに仕舞う。
「__つくし奥様」
永瀬から声が掛かり辺りを見回す
「宗谷は?」
あたしの問いに
「凌様は、急用が出来たとの事で先にお帰りになられました。三日ほど、西門様のお邸で過ごされるようにとのことでしたが_いかがなさいますでしょうか?」
またとない申し出に心が浮かれる。浮かれた心を悟られないように
「そう__永瀬は?」
「西門様のお邸でございますので……私めは、ご遠慮させて頂くように指示を承っておりますが__何かございましたら遠慮なくお呼び下さいませ」
「えぇ、ありがとう」
「では、つくし奥様」
丁寧に挨拶をしながら永瀬が去っていく。
永瀬の後ろ姿を見送りながら___横を振り向き桜子の顔を見る。
「私も本日は,西門のお邸にお世話になる予定ですのよ」
まるで、全てお見通しだと言わんばかりにクスクスと笑う。
「桜子__?」
「種明かしは、後でさせて頂きますから。先ずは、西門の邸に戻りましょ」
桜子に促され迎えの車に乗り込んだ。墨汁色した夜空に点々と星が輝いている。
「先輩は、私の心の一等星なんですよ__」
ポツリと桜子が呟いてあたしの手を握りしめる。
* **
幸せを噛み締めながら、のんびりと一人で入浴をする。
ガラリッ
「失礼致しますわ」
「えっ“ ちょっ、ちょっと待って」
「あらっ、もう無理ですわ。それに先輩の裸でしたら見慣れてますことよ」
そう言いながら、桜子が湯に入って来る。あたしの胸元に目を這わせ
「お綺麗なピアスですね」
何でもないようにそう言った。
少し口にしたお酒があたしを大胆にしていたのか……お湯から立ち上がりあたしは、桜子に裸体を晒した。
「これでも?」
「とっても、お綺麗ですわ」
「奴隷のようで__惨めじゃなくて?」
あたしが問えば
「あらっ嫌だ、先輩は先輩ですわ。いつ奴隷になられたんですの?それに_お綺麗なものは、お綺麗ですわ。先輩の真っ白の肌に真っ赤に咲く花は、とてもお綺麗でしてよ」
何ともない事のように桜子が切り替えして来る。
「うふふっ、滋さんなら 滋ちゃんもやるーとか言いそうでしてよ」
桜子の言い真似が可笑しくて、くすりっと微笑めば、桜子も笑って
「あっ、そうそう」
桜子が立ち上がる。桜子のお臍の下に三つ並んだダイヤが光る
「いかがです?」
「桜子?いつ?」
驚くあたしに、平然と
「もう随分と経ちましてよ。ボディピアス自体、海外では割合と普通に開けてましてよ。私のサロンでも扱ってましてよ」
「普通に?」
「えぇ,ボディピアスもタトゥーも普通ですわよ。それにバーティカルクリトリスフードは、性感をアップさせるから人気がありますのよ」
「__く、く、詳しいのね」
「あらっ、相変わらずカマトとでいらっしゃいます?」
あたしは慌てて首を振る。桜子は笑いながら、冷えてしまいますからお湯に浸かりましょうとあたしを促した。
ぽちゃんとお湯の中に身体を沈ませながら
「桜子__ありがとう」
お礼を言えば……思案げな表情を浮かべた桜子が口を開く
「少し痛いかもしれませんが、タトゥー赤い薔薇にお直しします?」
「赤い薔薇?」
「えぇ、赤い薔薇は道明寺さんの花ですから」
ニッコリと笑う。
↓ランキングのご協力よろしくお願い致します♥


♥ありがとうございます。とっても嬉しいです♥
「滋さんがこちらにお戻りになられますわ」
「滋さんが?」
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あたしの手から封書を掴んでバッグに仕舞う。
「__つくし奥様」
永瀬から声が掛かり辺りを見回す
「宗谷は?」
あたしの問いに
「凌様は、急用が出来たとの事で先にお帰りになられました。三日ほど、西門様のお邸で過ごされるようにとのことでしたが_いかがなさいますでしょうか?」
またとない申し出に心が浮かれる。浮かれた心を悟られないように
「そう__永瀬は?」
「西門様のお邸でございますので……私めは、ご遠慮させて頂くように指示を承っておりますが__何かございましたら遠慮なくお呼び下さいませ」
「えぇ、ありがとう」
「では、つくし奥様」
丁寧に挨拶をしながら永瀬が去っていく。
永瀬の後ろ姿を見送りながら___横を振り向き桜子の顔を見る。
「私も本日は,西門のお邸にお世話になる予定ですのよ」
まるで、全てお見通しだと言わんばかりにクスクスと笑う。
「桜子__?」
「種明かしは、後でさせて頂きますから。先ずは、西門の邸に戻りましょ」
桜子に促され迎えの車に乗り込んだ。墨汁色した夜空に点々と星が輝いている。
「先輩は、私の心の一等星なんですよ__」
ポツリと桜子が呟いてあたしの手を握りしめる。
* **
幸せを噛み締めながら、のんびりと一人で入浴をする。
ガラリッ
「失礼致しますわ」
「えっ“ ちょっ、ちょっと待って」
「あらっ、もう無理ですわ。それに先輩の裸でしたら見慣れてますことよ」
そう言いながら、桜子が湯に入って来る。あたしの胸元に目を這わせ
「お綺麗なピアスですね」
何でもないようにそう言った。
少し口にしたお酒があたしを大胆にしていたのか……お湯から立ち上がりあたしは、桜子に裸体を晒した。
「これでも?」
「とっても、お綺麗ですわ」
「奴隷のようで__惨めじゃなくて?」
あたしが問えば
「あらっ嫌だ、先輩は先輩ですわ。いつ奴隷になられたんですの?それに_お綺麗なものは、お綺麗ですわ。先輩の真っ白の肌に真っ赤に咲く花は、とてもお綺麗でしてよ」
何ともない事のように桜子が切り替えして来る。
「うふふっ、滋さんなら 滋ちゃんもやるーとか言いそうでしてよ」
桜子の言い真似が可笑しくて、くすりっと微笑めば、桜子も笑って
「あっ、そうそう」
桜子が立ち上がる。桜子のお臍の下に三つ並んだダイヤが光る
「いかがです?」
「桜子?いつ?」
驚くあたしに、平然と
「もう随分と経ちましてよ。ボディピアス自体、海外では割合と普通に開けてましてよ。私のサロンでも扱ってましてよ」
「普通に?」
「えぇ,ボディピアスもタトゥーも普通ですわよ。それにバーティカルクリトリスフードは、性感をアップさせるから人気がありますのよ」
「__く、く、詳しいのね」
「あらっ、相変わらずカマトとでいらっしゃいます?」
あたしは慌てて首を振る。桜子は笑いながら、冷えてしまいますからお湯に浸かりましょうとあたしを促した。
ぽちゃんとお湯の中に身体を沈ませながら
「桜子__ありがとう」
お礼を言えば……思案げな表情を浮かべた桜子が口を開く
「少し痛いかもしれませんが、タトゥー赤い薔薇にお直しします?」
「赤い薔薇?」
「えぇ、赤い薔薇は道明寺さんの花ですから」
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