紅蓮 81R つかつく
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長い廊下を通り抜ける。
「永瀬、あちらではないの?」
東丸の地下牢に連れて行かれると思っていたあたしの問いに、首を振り
「六角堂でお待ちになられるとのことでございます」
「_六角堂で?」
「然様でございます」
普段開け放される事のない裏口が開かれる。
目の前に広がった庭の先には、
右には、六角堂が
左には、裏門に繋がる道がある
「つくし奥様__本日ここより先には、全て施錠がされておりません。このままご随意にお進み下さいませ」
言葉だけ残し踵を返す。
「永瀬、待って__あたし……あたし……」
永瀬の後ろ姿に声をかければ振り返りもせず
「つくし奥様のご随意になさるようにとのご指示でございます」
そう言い残し去って行く。
開け放されたドアの前に立ちつくし、あたしは逡巡する
右には、拘束が
左には、自由が
待っている。
赤い靴に足を通した瞬間、ふわりと香木の香りを聞く___
吸い寄せられるように六角堂に向けフラフラと歩き出していた。
自らの意思で……
カチャリッ
一の扉を開け、歩を進める。
カチャリッ
禁断の扉を自ら開ける。
第二の扉を開けた瞬間___美しいステンドグラスの光が一斉に身体に降り注ぐ。光と共に美しい笑顔を浮かべた波旬*があたしを待っていた。
「君が選んだ自由はここかい?」
光を背に纏った美しい男があたしに言葉を投げつけてくる。
投げつけられた言葉は、あたしの中で反芻され言霊となっていく。
「つくし、こちらにおいで」
手招きをされたあたしは、外灯に群がる蛾のように真っ直ぐに美しい男の元に歩き出す。白いワンピースの裾がヒラヒラと揺れている。蝶々のようにヒラヒラとゆれている。
宗谷は、優しくあたしを抱き締めながら、後ろに控えていた二階堂にあたしを縛り上げる様に命を出している。
「__いやっ、いやっ、縛るのなら二階堂を二階堂をこの部屋から出して頂戴」
「いいや、これはお仕置きだよ。君が約束を破ったね__それにここに残る決意をしたのは、誰でもないつくし、君自身だよ?嫌なら、後ろのドアを開けていますぐ出て行けばいいよ」
言葉を投げつけながら宗谷の舌があたしの全身をチロリチロリと舐めていく。
香木の香りが部屋の中に漂っている__
設楽先生の言葉がグルグルと渦巻く
「快楽に身を任せなさい」
「快楽の先にはあなたの望む自由が待っていますよ」
嫌なのに……
まるで杭を打たれたかのように身体が動かない。
嫌なのに……
身体中が火照り疼いている。
「__つくし、手を後ろに回しなさい」
嫌なのに......
快楽を貪りたくて
言われるがままに両手を後ろに組む。
ホルターネックのリボンが外され上半身が露になった。
まるで次の事を期待するかのように……あたしの突起は、上を向いて立っている。
「つくしは、良い子だ」
尖った突起を口に含みながら、舌でコロコロ転がしている。
抑えようて思うのに、くぐもった声が出る……
「あっ……あぁっ……あっ」
黙ったまま二階堂が、あたしの手を後ろ手に縛り上げていく。
素肌に縄が食い込んでくる。
両手首を拘束されたあとに胸の上部に2周り縄が回されて、斜めに縄が通される。二階堂のしなやかな指先があたしの肌に触れる。
「__つくし、自分で足を開いてごらん」
「いやっ、いやっ、許して、ねぇお願い許して__」
機械仕掛けの人形のように首を振れば、
宗谷の指先が尖った乳首をグリグリと摘まみあげる。
「_っあっ……」小さく声が出る。
「二階堂に縛られて、視られて、感じてるのかい?つくしは、淫乱だね。ほらっ見てごらん。つくしの身体が桜色に色付いているよ」
薄い唇が歪みながら微笑み乳首のピアスを二つの指先で引っ張られた瞬間揺れた身体が麻縄が締め上げる__締め上げられる感覚に。燻り続けていた快楽が子宮の奥底から抗えないほど甘美に突き上げてくる。
自分の意志と反対に、閉じ合わせていた両膝が少しずつ開いていく。ワンピースは捲り上げられショーツの脇から指をズブリッと挿れられた。あたしの奥からジュブジュブと水音が聞こえる。
指先が動く度に
ジュブジュブと淫らな水音が響く。
「良い子だ。ほらっ、もっと脚を開いてごらん」
首を振るあたしに容赦なく宗谷の指が攻め上げてくる。深く深くあたしは堕ちていく。
「そうそう、脚を開いて両膝を立てるんだよ」
あたしは、M字に脚を開く。
二階堂があたしの太腿に縄をスルスルとかけていく。
身動きが取れないあたしの全身を
宗谷の舌がチロチロと蛇の様に這い回る____
わざと淫らな音を立てて乳房に吸い付いてくる。刺激に子宮の奥が熱を持つ。
淫汁が、後から後から枯れること無く溢れ出す。
溢れ出した汁は
太腿をベタベタにぬらし
キラキラと輝いている。
美しい光の中でキラキラと……
波旬:善根を断つ悪魔
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