明日咲く花

花より男子の2次小説になります。

イノセント 12 司つく

美しき邪神
__道明寺司は、日本は勿論海外でも有数な財閥の総領息子であるのと同時に、人並み優れた才智と美貌を併せ持つカリスマ経営者として名を馳せている

NYに渡ったこの8年の間で他者に対してのあからさまな凶行は鳴りを潜め、王者然とした佇まいを身につけていた。だがそれは、本物の権力を得たが為に形を変えただけなのだ。指一本動かさぬとも、眉を顰める__たったそれだけの事で片がつくのだから。

現世に、男が欲しいと思って手に入らぬものなどないのではないだろうか?
金と権力__この二つさえあれば真っ黒なものさえ真っ白になる世の中だ。それだけでなく美貌や人を操る力を備え持っているとしたら……それに抗うのは、常人では難しい事だろう。

いや__抗うどころか一瞬でも彼に見つめらればひれ伏してしまうのが常人なのではないだろうか?

例えば、男が衝動的に人一人殺めたところで全てを隠匿出来る力は、持っている。だが、隠匿などしなくとも身代わりに罪人になりたいと願うものが掃いて捨てるほどいるのだ。

女とて同様だ……
一夜限りのどんなに一方的な行為だとしても男に抱かれたいと思うものは、後を絶たない。
例えそれが札束で頬を叩かれ恥辱を受けようとも。

人の意思や心など男にとっては、紙屑と一緒だ。気に入らなければ捨てればいい__それだけの存在だ。


愛を忘れた男には、心の充足など訪れはしない。
あるのは、人間を駒にゲームをしている時の高揚感だけ。ただそれだけが男の生きる糧だった。


だから___男は、勘違いをしてしまったのだろう。つくしを見た時にギリギリと震えた心を___ただ単に面白い玩具を見つけただけだと。


* **

事務所に戻ったつくしを待ち受けていたのは、皆からの質問攻めだった。
最初の内は、道明寺HDとの仕事に対しての質問攻めだったのだが、立川の道明寺司に会ったわよの一言で女性軍の瞳が爛々と輝きを増し……


「牧野先輩、道明寺HDの社長にお会いになったって本当ですか?」

「どんな感じでした?」

「やっぱりハンサムでした?って聞くまでもないかぁー」

「ホントかっこいいですよねー」

「はぁっーー羨ましい。こんな事なら語学も試験も頑張っておけば良かったー」

「鞄持ちになりたーい」

やんややんやの大騒が始まったのだ。

立川が苦笑しながら
「もの凄くハンサムだったわよ__ギリシャ彫刻のようよ。私もドキドキしたくらい。我が社の牧野は、1ミリたりとも心は、動かされなかったようだけどね」

「「えぇーーーー」」

驚きの言葉を受けながら__つくしは、なんと返事を返していいか分からずに微笑みを一つ浮かべた。

RRRRR

「つくしさん、3番に上村様から電話です」
目配せを一つしてデスクの電話に出る。


いつもの忙しい時間がつくしに戻ってくる






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♥ありがとうございます。とっても嬉しいです♥
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2 Comments

asu  

yukikoさま

正しく変わらない。
そうなんでしょうね。
だから、出会わなければいけない
だから、愛さなければいけない


でしょうかね

2016/11/12 (Sat) 18:44 | EDIT | REPLY |   

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2016/11/12 (Sat) 01:46 | EDIT | REPLY |   

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