小っこいの 番外編 ちょこっと未来 司つく
結ちゃん7才 翼 4才 道明寺家の第3子 蓮 6ヶ月 の 秋のお話。
ちょっとだけ、ちょっとだけ 覗いてみてみましょうか?
「ツバサ〜 そろそろお邸の中に入ろうか?」
「まぁだぁー ゆーたん あとちょこっとだけ?いい?」
ツバサは虫さんが大好き。
お邸のうらの林の中には 虫さんがいっぱい。
別にあたしが一緒にいなくても、ミキちゃんも泰治さんも付いててくれるから良いんだけど‥…
あーたんが、蓮のお昼寝をさせている時は、あたしが翼に付き合ってあげる事に決めている。
蓮が生まれて、赤ちゃんみたいになちゃったツバサ。
あたしが付いててあげるとご機嫌になるんだ。
あーたんの代わりに、あたしがツバサと一緒にいるの。
本当はね、ちょっぴりだけあたしもサミしくてツバサと2人だと、心がポワッとなるから2人でいるんだけどね。
それはおーたんにもあーたんにも、もちろんツバサにもナイショ、ナイショ、ナイショの話し。
「あっ、ダメよぉー」
翼の大きな声。
「どうしたの?」
「っん? みきちゃんが、あおちゃんをふみそうになったの。」
「っん?あおちゃん??」
「うん。あおちゃん ほら、そこにいるでしょ。」
指差したのは、小ちゃな小ちゃな ハネカクシ‥…
「このハネカクシの事?」
「ゆーたん、ハネカクシないよ。アオバアリガタハネカクシだよ。」
「はいはい。で、このコのお名前があおちゃん?」
「あい。」
ニコニコしながら、小ちゃな虫さんを見ているツバサ
ツバサは、みんなにヤサしい。虫さんたちにもヤサしい。
あーたんと、あたしには トクベツにヤサしい。小っこいジェントルマン。
外見はおーたんのミニチュアなのにね。
ってか、小っこいおーたんだから あーたんと、あたしにヤサしいのかな?
総君もあき君も類ちゃんも、ツバサのヤサしさには、
「司のミニチュアなのにありえねぇーーー」って、びっくりしてる。
顔は、司。心はつくし。を合い言葉に、
滋ちゃんも桜子ちゃんもむちゃくちゃハグしてる。
うふっ、もはやワンちゃん?って、感じで。
翼が意地悪するのは、桐ちゃんにだけ。
鈴ちゃんが遊びに来ると、ヒッツキ虫になっているのに
桐ちゃんが遊びに来ると、すっごーくイジワルをいう。
「ココはきぃちゃんのおうちじゃありません。おかえりはあちら」
あーたんに、むちゃくちゃ叱られていた。
大人のきぃちゃん、
「つくしママ、翼は僕の弟みたいなもんだからいいんですよ~」
と王子さまスマイルで、あーたんにニッコリしてた。
***
「おーたん、おかえんしゃい」 「おーたん お帰りなさい」「司、お帰りなさい」 「おっ、あー」
翼、結、つくし、蓮が俺を出迎えてくれる。嬉しい瞬間。
翼が俺に目配せをする。
っん? もしや‥… 翼と一緒に風呂に入りながら話しを聞くと
「おーたん、またきぃちゃんきたよ。」
「またか? で、翼はどうした?」
「うん。ぼくね、きぃちゃんにきぃちゃんのおうちじゃなかいから、おかえりはあちらっていったよ。」
俺は、翼に力強く親指を突き出しながら
「でかした!! それでこそ道明寺財閥の長男だ。」
褒め称える。
「うん。ぼくがんばった」
「‥…でもね、きぃちゃんが、もうちょっとしたらきぃちゃんと、ボクがキョーダイになるっていうの。だからいいんだって。でね、きぃちゃんちにもいつでもきていいんだよって。きぃちゃんカブトムシさんのとりかたおしえてくれるって…おーたんどうしたらいい?」
「......」
「それにね、きぃちゃんがキョーダイになったら、すずちゃんもぼくのキョーダイになるって…いうの」
「......」
流石、九条財閥の長男だ。抜かりねぇーーーー。
俺等2人何だかのぼせそうになって、風呂を出た。
ヒュルリ。半端ねぇ敗北感が俺を襲う。
はぁっーーーー
翼と2人で溜め息吐いちまった。
二人で目を合わせて力なく笑いあった。
くぅっーーー 男は辛いぜぇ
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ぐみさんの 思い出の欠片 頂きました♪
優しいお姉ちゃま♡ 虫さん好きの弟君
ありがとうございました♪
10000拍手の御礼に俺も出せってうるさいので...
ちょこっとだけ未来のお話。
そして、ちょこっとだけおーたんに意地悪しちゃいました。エヘヘッ
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