恋始めよう。 総つく
ビー玉色の淡い初恋をして、ジェットコースターのような恋をした__
そしてあたしは今___身が焦がれて焼けそうなほどな恋に落ちている。喉から心臓が出ちゃうんじゃないかと思う程に惚れている。
全てを隠して戯けて話す度に、あたしの心にはピチャン ピチャンと黒い悲しみが増えていく。
西門さんが好き。
そんな風に思ったのはいつだったろう?
去年?一昨年?
それとも……もっと前?
いつの間にかスゥーッとこの人は、あたしの心に入ってきていた。
音も無くスゥーッと。
気が付いた時には、心の中全部が西門さんで占められていた。震える程に誰かを好きになる。初めての感覚だった。
なのに__今日もまた ピチャン ピチャン 心の中に黒い悲しみが増えていく。
「牧野、ワリィまたお願いするよ」
「えぇーー また?もういい加減ちゃんとした恋しなよ」
「まっ、そう言わずに頼む」
あたしの目の前に西門さんの美しい顔が迫ってきて__ドキドキしながら
「もう、仕方ないな。って、あんま顔近づけない」
「顔近づけんなって….こんな綺麗な顔が近づきゃ嬉しいだろうよ?」
「バカじゃないの?__エロ門の半径1メートルに入ったら妊娠しちゃうよ。おぉークワバラ〜クワバラ」
頭をコキッとふりながら
「ったく、お前ばっかりは__相変わらずだよな」
軽口を叩き合う。
思い出した様に西門さんは、あたしを呼び出す。彼女役だったり、パーティーの同伴だったり、暇つぶしだったり……色々だ。
「そう言うお前こそ彼氏出来たのかよ?」
西門さんの放つ言葉には、悪意はない筈なのに__
ピチャン ピチャン 悲しみが増えていく。
「余計なお世話。あたしは西門さんと違って厳選中です」
なのに__笑ってそんな言葉を投げ返す。
ピチャン ピチャン
いつの日かこの気持ちが溢れ出してしまったらあたしは、どうなっちゃうんだろう?
はぁっーーー 考えていても暗くなるばかりで埒が明かない。
なのに__この男ばかりは
「厳選?どんな厳選だよ?厳選する前に男っけないだろうよ」
なんて意地悪な事を言ってくる。あたしは、なんだかムキになって
「そんな事ないもん。昨日だって_デ、デ、デートに誘われたもん。だから、週末はデートです」
言った瞬間__西門さんの眉間がピクリと動いた?
「週末?却下だ。却下」
「な、な、なんで?」
「はぁっーーー? 却下なもんは却下に決まってんだろうが」
「西門さんには、関係ないでしょ」
ズキンッ、西門さんには関係ない 自分で言って自分の言葉に死ぬ程に傷ついている。
「懇親会がある。以上」
「そ、そ、そんなのあたしに関係ないもん」
「お前の会社に何人客紹介したと思ってんだ?」
「横暴、暴君、バカ門」
「バカ門?なんでバカ門だよ」
「あたしじゃなくたって、西門さんに付き添ってくれるひとなんて死ぬ程いるよって話しです。それに、職権乱用だよ」
「バーカ、職権乱用っていうのは、こう言う時に使う言葉じゃねぇだろうよ」
「グッ__バカ門」
「じゃぁ、お前はバカ野だ。バカ野!変な男にうつつを抜かしてるんじゃねぇよ」
「へ、へ、へんな男って、竜崎さんは変な男じゃないです」
「はぁ、竜だか、虎だか知らねぇけど人のもんに手を出すのは、変な男だ」
人のもの? 人のものって何?
頭の中を ?????がいっぱいになって
「人のものって誰が?」
ギョッとした顔をした後に
「ったく、しまんねぇなぁー」
しまる? っん?何?何?
「鈍感、バカ女」
って、この人今あたしの事バカって言った?
っん?バカって言った?
うん。バカって言ったよね
言い返そう__そう思った次の瞬間……
ギュッと抱き締められた。
「へっ」
驚くあたしの唇をペロンと舐めた。
「ふっ」
もう一つペロンと舐めた。
「ひょっ」
で、で、で、大笑いした。
「へっ、ふっ、ひょっ じゃねぇよ。バーカ」
バーカの言い方が優しくなって__ギュッとギュッと抱き締められた。
「な、な、な、なんで?」
「わかんねぇな。でもお前は、俺のだ」
でもも 俺のだも 意味が解らないけど
あたしの中に ピチャン ピチャンと たまっていた黒い悲しみが一気に捌けていく。
「牧野、そろそろ俺と恋始めよう」
そう言ったあとに口づけがおりてきた。熱い熱い口づけが____
あたしの心に幸せが降ってくる。


♥ありがとうございます。とっても嬉しいです♥
miumiuさまのBD記念に♪
そしてあたしは今___身が焦がれて焼けそうなほどな恋に落ちている。喉から心臓が出ちゃうんじゃないかと思う程に惚れている。
全てを隠して戯けて話す度に、あたしの心にはピチャン ピチャンと黒い悲しみが増えていく。
西門さんが好き。
そんな風に思ったのはいつだったろう?
去年?一昨年?
それとも……もっと前?
いつの間にかスゥーッとこの人は、あたしの心に入ってきていた。
音も無くスゥーッと。
気が付いた時には、心の中全部が西門さんで占められていた。震える程に誰かを好きになる。初めての感覚だった。
なのに__今日もまた ピチャン ピチャン 心の中に黒い悲しみが増えていく。
「牧野、ワリィまたお願いするよ」
「えぇーー また?もういい加減ちゃんとした恋しなよ」
「まっ、そう言わずに頼む」
あたしの目の前に西門さんの美しい顔が迫ってきて__ドキドキしながら
「もう、仕方ないな。って、あんま顔近づけない」
「顔近づけんなって….こんな綺麗な顔が近づきゃ嬉しいだろうよ?」
「バカじゃないの?__エロ門の半径1メートルに入ったら妊娠しちゃうよ。おぉークワバラ〜クワバラ」
頭をコキッとふりながら
「ったく、お前ばっかりは__相変わらずだよな」
軽口を叩き合う。
思い出した様に西門さんは、あたしを呼び出す。彼女役だったり、パーティーの同伴だったり、暇つぶしだったり……色々だ。
「そう言うお前こそ彼氏出来たのかよ?」
西門さんの放つ言葉には、悪意はない筈なのに__
ピチャン ピチャン 悲しみが増えていく。
「余計なお世話。あたしは西門さんと違って厳選中です」
なのに__笑ってそんな言葉を投げ返す。
ピチャン ピチャン
いつの日かこの気持ちが溢れ出してしまったらあたしは、どうなっちゃうんだろう?
はぁっーーー 考えていても暗くなるばかりで埒が明かない。
なのに__この男ばかりは
「厳選?どんな厳選だよ?厳選する前に男っけないだろうよ」
なんて意地悪な事を言ってくる。あたしは、なんだかムキになって
「そんな事ないもん。昨日だって_デ、デ、デートに誘われたもん。だから、週末はデートです」
言った瞬間__西門さんの眉間がピクリと動いた?
「週末?却下だ。却下」
「な、な、なんで?」
「はぁっーーー? 却下なもんは却下に決まってんだろうが」
「西門さんには、関係ないでしょ」
ズキンッ、西門さんには関係ない 自分で言って自分の言葉に死ぬ程に傷ついている。
「懇親会がある。以上」
「そ、そ、そんなのあたしに関係ないもん」
「お前の会社に何人客紹介したと思ってんだ?」
「横暴、暴君、バカ門」
「バカ門?なんでバカ門だよ」
「あたしじゃなくたって、西門さんに付き添ってくれるひとなんて死ぬ程いるよって話しです。それに、職権乱用だよ」
「バーカ、職権乱用っていうのは、こう言う時に使う言葉じゃねぇだろうよ」
「グッ__バカ門」
「じゃぁ、お前はバカ野だ。バカ野!変な男にうつつを抜かしてるんじゃねぇよ」
「へ、へ、へんな男って、竜崎さんは変な男じゃないです」
「はぁ、竜だか、虎だか知らねぇけど人のもんに手を出すのは、変な男だ」
人のもの? 人のものって何?
頭の中を ?????がいっぱいになって
「人のものって誰が?」
ギョッとした顔をした後に
「ったく、しまんねぇなぁー」
しまる? っん?何?何?
「鈍感、バカ女」
って、この人今あたしの事バカって言った?
っん?バカって言った?
うん。バカって言ったよね
言い返そう__そう思った次の瞬間……
ギュッと抱き締められた。
「へっ」
驚くあたしの唇をペロンと舐めた。
「ふっ」
もう一つペロンと舐めた。
「ひょっ」
で、で、で、大笑いした。
「へっ、ふっ、ひょっ じゃねぇよ。バーカ」
バーカの言い方が優しくなって__ギュッとギュッと抱き締められた。
「な、な、な、なんで?」
「わかんねぇな。でもお前は、俺のだ」
でもも 俺のだも 意味が解らないけど
あたしの中に ピチャン ピチャンと たまっていた黒い悲しみが一気に捌けていく。
「牧野、そろそろ俺と恋始めよう」
そう言ったあとに口づけがおりてきた。熱い熱い口づけが____
あたしの心に幸せが降ってくる。


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