明日咲く花

花より男子の2次小説になります。

恋っつぅーのは 前編 総つく

クリスマス

2016年 クリスマスコラボ

テーマ サンタなつくしとクリスマス♪
参加者はこちら♪

あおいろ 管理人あおサマ
『ずっと・・・?』

おとなのおとぎばなし 管理人 miumiuサマ
「恋人達のクリスマス~総二郎君の受難~」

clover crown 管理人 aoiサマ
クリプリ <前>

gypsophila room 管理人 Gipskräuter
On Christmas Night 前編

24/7 管理人 haruwoサマ
【俺はクリスマスが嫌いだ】

Beautiful days 管理人 やこサマ
「I hope you all a Merry Christmas and a Happy New Year.」

Life is Beautiful 管理人 向日葵サマ
『愛すべきサンタ、プレゼントは君で』 ※お話は12時スタートです

柳緑花紅 管理人 河杜 花サマ
Happy Holidays!①

類♥だ~い好き 管理人 りおりおサマ
クリスマスマジック



ジングルベルの唄が街を駆け巡り
 愛を語らう人々で街が溢れかえってる。

「おぉ、寒い」

打ち合わせのあと......ちょっと飲んでから邸に帰るかそんな思いで道を歩いた。


門を曲がった瞬間

ボスッ
サンタ姿の女が俺の胸の中に舞い込んで来た。フワリと爽やかな匂いが鼻腔を刺激する。

「ご、ご、ごめんなさい」

聞き覚えのある声に顔を覗けば

「ま、牧野?」


「あっ、西門さん」

「お前、なんでサンタの格好だよ?」

「バイトだよバイト」

「相変わらず勤労処女か?」

「うっさい」


予定を聞けばお互い暇なのが判明して、色も素っ気もない居酒屋にやってきている。
隣りでは、虎、虎、虎の大虎牧野がサンタの格好をしながら管を巻いている。


「お前、いい加減飲み過ぎだぞ」
その言葉が悪かったのか?

「__うぅヒックッ、大体、西門あんたは、本気の恋を知らな過ぎる」

「はぁっ?本気の恋だと?っんなもん全部全部だ」

「バッカじゃない? 綺麗なお姉ちゃんに声かけてやるだけが本気の恋だぁー? たぁー、何が一期一会だ。恋を舐めんな」


フンッ 鼻息荒くして牧野が息巻いている。


「ウルせぇ、勤労処女の牧野に言われたくねぇよ。お前なんて大人の恋の醍醐味ってやつワカラネェだろうよ」

「ぐっ」

ケケッ ざまぁ見ろ

「じゃぁ、賭けをしようじゃない!」

「あっ?なんの賭けだ?」

「西門さんが本気の恋以外女に手を出さないでいられるかどうかの賭け。どうせ出来ないと思うけどね。そうね西門さんが勝ったら、うーーーん あっ、そうそうこんなのじゃなくて、色っぽいサンタの格好してあげるよ」

不敵に言葉をいい放ちニヤリと笑いやがった。
牧野の出した条件は、本気の恋以外女には手を出すな。一期一会なんてふざけた事やった時点で勝負は俺の負け。

本気の恋愛をするか、三年間無欲な生活を送る事が出来るかどうかの賭けだった。

「さ、さ、三年?」

「うん。ほらっ石の上にも三年って言うじゃない? まぁ三年間って長いよぉねぇ エロ門さんには耐えられないよね」

挑発するかのようにニヤニヤしやがる。

「ッチ、やってやろうじゃねぇか」

こうして賭けは成立した。

でもって___代わりの仕打ちにアイツが大の苦手だと宣った茶道を教える事になった。音を上げた時点でアイツの負けっていう条件でな。
帰りに飯を食いながら、中々上手くいかない恋話なんっつーのも聞く様になっていた。


「お前さ、処女捨ててみれば?」

「ぅげっ、唐突に何言い出してるの?バカじゃないの?」

「いやいや、マジで言ってんだよ。取りあえずさぁ、それ絡みで上手くいかなくなるんだろう?だったらやってみたらいいんじゃねぇの?」

「えぇっーー」

「後生大事にとっておくもんでもねぇだろうよ」

「とっておくもんでしょ」

「おっ、そうだ。賭けの商品にお前の処女もらってやるよ」

「な、な、なに言ってんの?」

「俺、上手いぞ」

「ぷぷっ」

こん時は、ただのバカ話しの延長だった。


考えても見ろ、牧野だぞ牧野!
色気もくそもねぇー 勤労処女の牧野だぞ。



なのに、なのにだ___春が過ぎ夏が来る頃……
ブラウスの隙間からチラリと見えた鎖骨にやられた。

ゴクリッ 喉がなる。 

上目遣いに見た大きな瞳がまるで誘ってるようで

ゴクンッ 生唾を呑む。

ヤベッ__俺?かなりたまってる?
女日照りが続いてるからって、よりに寄って牧野に欲情してどうする。

牧野と別れた後……慌てて女を見繕うために馴染みのBARに行った。半年前と何も変わらず幾人かの女が待ってましたとばかりにしなだれかかってくる。勿論牧野の何倍も色気ムンムンな女なのに……食指がちっとも動かない。
動かない所か。うざったらしく感じて店を出る。

「ヤベッ……マジか」

イヤッ、酔っ払ってなんか血迷ったんだ。自分を必死に納得させた。



/-/-/-/-/-/-/

「あっ、そう言えば来週の報告会は違う日でもいい?」

「……仕事か?」

「ううん、ゆっこ達と合コン」

「合コン?」

「ゆっこの彼氏が連れて来てくれるんだって」

嬉しそうに目の前の女はグフグフとわらってやがる

「却下」

「ぷっ、却下ってなに?却下って」

「お前もきちんと茶を習う約束だろうよ?」

「えぇーー人の恋路を邪魔する奴は馬に蹴られて死んじまえだよ」

「なんとでもほざけ。わざわざ師匠の俺が時間あけてやってるのに弟子が合コンとやらで勝手に休むな。正当な理由以外は牧野の負けとみなすからな」

「ふぅわーい。チェッ ケチ」

ケチで結構だ。合コンだ?ふざけるなだ。
束縛? かもしんねぇな。
縛って、縛って縛り付けてずっと俺の側に......

慌てて首を振り

コイツは牧野、牧野、勤労処女の牧野だ。
ただ......俺だけが禁欲生活送るのが不条理なんだと__何度も言い聞かせた。


一年は瞬く間に過ぎ去った。その頃からか牧野の茶の腕前がちっと上がってきた。

「お前上手くなったな?」

「お師匠様のお陰でございます」

ニッコリ笑う仕草も中々様になっている。

「もう少し真剣にやってみっか?」
そう誘って、稽古を週一から週二に増やした。俺も忙しい身の上だ......2回まんま全部は、教えられなくて内弟子の杉田に牧野の稽古を頼んだ

「茶道って奥が深いよね」

そんな事を言い出したのは、春先だったろうか?
元々が勤勉な女だからか?何かを悟ってからはメキメキと上達しだした。
夏が来て、土日のどっちかは茶道会館で手伝いをするようになっていた。

「疲れねぇか?」
そう聞けば、疲れるよりも得るものの方が多いから。逆に有り難いんだと答えやがる。しっとりとした憂いを身に付け始めたのも丁度この頃だ。



秋が来て俺は仏門の修行に入った。
週に一度あいつからの便りが届く____他愛もない内容なのに心の中が澄み渡っていく。




後編は12時アップになります♪
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ありがとうございます♪
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6 Comments

asuhana  

さとぴょんさま

そうそうそうなんですよ。
何気に総ちゃんづくしの一日になってたw

2016/12/24 (Sat) 19:16 | EDIT | REPLY |   

asuhana  

なあなあさま

あははっ
離れない? 
くくくっ 笑ってしまいました。


おぉーー なあなあさんサンタ♪ 皆大喜びですね♡

2016/12/24 (Sat) 19:08 | EDIT | REPLY |   

asuhana  

yukikoさま

うふふっ、認めろー認めろーだよねw

2016/12/24 (Sat) 19:07 | EDIT | REPLY |   

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2016/12/24 (Sat) 14:24 | EDIT | REPLY |   

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2016/12/24 (Sat) 07:23 | EDIT | REPLY |   

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2016/12/24 (Sat) 03:11 | EDIT | REPLY |   

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