明日咲く花

花より男子の2次小説になります。

No.019 茶ノ木花 総つく

溢れんばかりの雄蕊を白い花びらが包み込む様に咲いている。

花を愛でればあの日を思い出す。



/*/*/*/*/*/*/

「もぉ、やだっ、やだったら やだ!」

「なんで?なんで?なんで?」

「なんでも。やだから嫌なの!」

牧野の前で手を合わせ

「そんなツレナイ事言わずにお願いだ。なっ!もう一回だけでいいから」

「はぁっーーーー前回も同じ事言ってたよね?あのさぁ、もういい加減にしない?」

「これで絶対最後にする。約束する。だから なっ!なっ!なっ」

「チィッ」

でっかい舌打ちが返って来る。
舌打ちなんて気にしちゃいねぇ。
取りあえずもう少し人生謳歌させてもらう為にだな、コイツには力になってもらわなきゃいけねぇ。

「はぁっーーーーー ったく エロ門、バカ門」

「はぁっ?エロ門はいいが、バカ門はねぇだろうよ?」

「はぁっーーー バカ門 バカ門 バカ門 ベェーだ」

すんげぇ勢いでバカ門連発だ。

ったく、ったく、ったく コイツばっかりは……頭にくるが、背に腹は代えられない。

「つくし様、牧野様__どうかどうかお願い致します。なっ!盟友を助けると思ってな」

「チィッ 報酬は?」

チィッ チィッ って舌打ちばっかり態々つけんなよな

「お前んとこの雑誌の取材っつぅーのはどうだ?」

「おぉ~特集とかもOK?」

「特集?なんのだよ?」

「モテ男大解剖!」

モテ男大解剖!ってなんだよそれっ。って思うが……
ここまで持ってくれば万事OKだ。
ほらっ、もう浮き足立ってやがる。本当に単純っつぅか、何つぅかだよな。まぁ有り難いんだけどな

「勿論だ。なんなら私服大公開とかもすっか?」

目がキラキラと輝いて

「じゃぁ、行こっか」

「ワリィな。恩に着るよ」

いつも通り__俺のマンションで


うぅーーーー あっ…… うぅっ
牧野が声を出す___

中、変わり帯を締めあげる。髪を整え、紅を指して出来上がりだ。

牧野は、姿見を見てポンッと帯を一つ叩きながら

「うんっ、良い女」
そう言って頷いている。

全てが整ったこの瞬間__そう、この一瞬だけ……俺は牧野に見惚れる。

「さて、行きましょうか」

和服姿で街を歩けば嫌でも目立つ……牧野は、俺の一歩後ろを楚々としながらついて来る。
普段の牧野は仕事人間ですっかり女を捨ててるが__こうやって装えば見違える程に美しくなる。出会った頃の金太郎牧野とはまるで別人のようだ。いや__元々美しく気高い花だったのかも知れねぇ。ただ開花してなかっただけだ。

すれ違う男達が牧野の色香につられて振り返る。自分の事には無頓着な牧野は

「流石、エロ門__皆が振り返るね」
小ちゃな声で感心したように俺に話しかけて来る。

ったくな__




「おおー待っとった、待っとった」
「おぉ、つくしちゃん つくしちゃん」

大老初め皆が牧野を嬉し気に迎え入れる。

「お久しゅうございます。皆様お変わりなくお過ごしでいらっしゃいましたか?」

はんなりとした笑みを浮かべながら完璧に挨拶を交わしている。チィッと舌打ち打ってた女とは思えないほどの淑やかぶりだ。


牧野見せときゃ半年ぐれぇは、見合いの話し持って来ないだろう……そう踏んで時折、彼女役をお願いしてる。一通りの挨拶が済めば、待ってましたとばかりに、奥方さん方が牧野を取り囲み話を咲かせはじめる。

大老が笑い顔でそれをみたあとに

「若宗匠は、いつつくしちゃんとのお目出度い話を聞かせてくれはるんかいな?」

こんな質問には少し困惑顔で目を細めながら牧野の方に顔を向け

「はぁっ、つくしは庶子の出ですので.......」
言葉を濁す。

「左様か......中々もって難しいと言うわけじゃなぁ」

「あっ、すみません......どうかお気になすらずに」
俯き加減に微笑んで一丁上がりの筈だった。


迂闊だった……菊子夫人に聞かれていたのだ。その後は、全てがあっという間に整い___

まぁ結果的に……断れない羽目に陥って俺等は祝言をあげた。

祝言の日___誰に憚ることなく美しく装った牧野に見惚れた。



/*/*/*/*/*/*
もともと愛してたんだろうって?
 どうだったんだろうな? 
愛してたのかも知れねぇし、そうじゃ無かったのかも知れねぇな。

ただ、アイツが、俺が、
特定の相手を作らずに喧嘩しいしい年がら年中一緒に居たのには____
ワケがあったんじゃぁねぇかと思ってる。



芳しい香りを放ち___茶ノ木花が揺れている。

隣を見れば……目元に皺を刻ませた愛しい女が柔らかに笑ってる。全てを包みこむように笑ってる。



11月29日誕生日花
茶ノ木花  花言葉は、追憶 純愛



気が付けば愛していた......多分最初から愛してた

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14 Comments

asuhana  

凪子さま

マジ? 可愛い♡
水木氏かなり好きだw

パンダが母を尊敬する理由を聞いたら

料理が出来る
掃除が出来る

だけだったよw

って......そんな事?でって聞いたら
掃除が出来るのは、マジ凄いよだって。

どんだけ苦手だって話しだよねw

2016/11/29 (Tue) 21:15 | EDIT | REPLY |   

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2016/11/29 (Tue) 20:45 | EDIT | REPLY |   

asuhana  

さとぴょんさま

ありゃ ありがとうです。
嬉しいっす。

えへへっ

ヨッ、この褒め上手!

2016/11/29 (Tue) 18:28 | EDIT | REPLY |   

asu  

yukikoさま

うんうん。きっとそうだよね
きっと ずっと好きだった。

蓋をして上から押し隠してーーそれでも一緒に居たのかな。

うふふっ こちらこそいつもありがとうね

2016/11/29 (Tue) 18:24 | EDIT | REPLY |   

asuhana  

たろささま

ひゃん ありがとうございます。
茶ノ花__どうしても題材に使いたかったので
嬉しい♡

2016/11/29 (Tue) 18:22 | EDIT | REPLY |   

asuhana  

ぐみありさま

流されて流されてww
あははっ 

多分__愛し合ってたって事でしょうかね/


って、って、すごーいすごーい
いいねぇ、そういうのやってくれるのって
って、私立?

2016/11/29 (Tue) 18:17 | EDIT | REPLY |   

asu  

凪子さま

バカ連発……しょっちゅうよ(笑)
だって、本当にバカなんだもん。

なのにパンダの憧れる人物にお母さんの文字が……
ビックリしたよ

2016/11/29 (Tue) 18:08 | EDIT | REPLY |   

asu  

Gipさま

なんとストックなるものが存在してるよ(笑)

2016/11/29 (Tue) 18:05 | EDIT | REPLY |   

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2016/11/29 (Tue) 11:42 | EDIT | REPLY |   

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2016/11/29 (Tue) 10:45 | EDIT | REPLY |   

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2016/11/29 (Tue) 10:26 | EDIT | REPLY |   

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2016/11/29 (Tue) 09:18 | EDIT | REPLY |   

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2016/11/29 (Tue) 08:09 | EDIT | REPLY |   

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2016/11/29 (Tue) 06:59 | EDIT | REPLY |   

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