こたつdeみかん ~むふふっ編~

~空色の時間~空色さまとの共同作品♪
空色さまのお話は↓こちらをクリック
こたつdeみかん ~棚からみかん編~
「牧野、猫、猫がいるよ」
花沢類が猫に手を差し出した瞬間、驚いた猫は、ニャーと一声鳴いて星に向って駆け出していった。
猫を追うように、あたし達二人も街を歩く。いつもの路地裏が花沢類がいる。ただそれだけでいつもの路地裏が特別なものになっていく。
あんまりにも幸せで、チラッと花沢類を見上げれば__目が合って、何だかとっても恥ずかしくなった。でもきっと今あたし達二人の気持ちは同じ方向を向いている。
「寒いね」
「うん、寒いね」
繋いでた手は外されてあたしを包む様に肩を抱く。
「あったかい?」
「うん。あったかい」
幸せに包まれて二人で街を歩く。
*-*-*--*-*
「うわっ、いっぱい」
冷凍庫の中にはコンビニで買って貰ったお大臣様アイスがギュウギュウに入れられていく。思わず出ちゃうニヤケ顔。
「アイスいっぱい。幸せ」
ポツリとあたしが呟けば
「牧野が幸せで俺も幸せ」
ドキドキするような言葉をさらり口に出してニッコリと微笑んでくれる。
ご飯を食べながら二人でビールなんて飲んじゃって、いい感じにほろ酔い気分のあたしは、狭いこたつの中で時折触れ合う足先に、ドキドキしながらなんだかとっても幸せでケタケタケタケタ笑ってた。
その横で優しく花沢類が笑ってる。優しく笑う姿を見れば、幸せで幸せでケタケタケタケタ笑ってた。
気が付けば、こたつの上のものは、いつの間にか片付けられていて、アイスクリームを手渡される。
冷たいアイスが口の中で、蕩けるように溶けてけていく。
「うわっ、美味しい」
「どれどれ」
「はい」
スプーンにのせて花沢類に食べさせようとしたら手を掴まれて、スプーンは半回転をして、あたしの口の中に冷たいアイスがいれられる。
クチュリッ
花沢類の唇が、あたしの唇に重なりながら、舌が口の中のアイスを絡めとっていく。
「本当だ。美味しいね」
こたつの中の足先が触れ合う。ドキンッキュッとあたしの心が、跳ね上がる。
ゆっくりとゆっくりと身体が倒されて、ゆっくりとゆっくりと花沢類の蕩けてしまうようなキスが落とされる。
耳の上を軽やかに指先が通り過ぎて行く。
ビクンッ 身体が揺れれば 耳元で
「可愛いね牧野」
甘い言葉を囁きながら、舌で耳を突いて来る。温かな吐息が触れる度に甘い吐息があたしの口から紡がれる。
「…ぅっ、んっ」
自分の吐息が恥ずかしくて口を押さえようとすれば花沢類は、意地悪そうにニコリと笑いながらあたしの手を掴んで
「牧野の可愛い声、もっと聞かせてくれないかな?」
花沢類の舌があたしの喉元を這う。喉がゴクリと上下して声にならない吐息の存在を知らせる。
身体の芯が熱さを増して甘い疼きがあたしの理性を凌駕していく。
「恥ずかしい……」
「もっともっと恥ずかしがってもっともっと感じて」
パーカーの下から花沢類の手が入って来る。ブラのホックをはずされて胸元が自由になる。手があたしの乳房を持ち上げる。花沢類の舌先が胸の突起に触れる度、甘い疼きが背中を駆け上げる。
「あっ、あぁっ…あっ。は、なざわ類、あっ、ぁっだ、だめ」
ダメという言葉とは裏腹に、こたつの中の足が花沢類の足を絡めとっている。
花沢類の掌が半円を描きながらあたしの全身をなで回して行く。ジッパーが下に降ろされて腰を持ち上げられてカーゴパンツを脱がされる。ショーツの脇から長い指が入って来る。
「っあっ」
「ちょっとだけしか弄ってないのに凄いよ」
恥ずかしくて恥ずかしくたまらないのに、ジンワリと身体の奥底から熱くなる。
ビクンッビクンッと身体が跳ねる。
「ハァッ、ハァッ、あっ、あぁ、あぁ」
息が上がる。
ジュブジュブと音を立て指が抜き差しされる。こたつの中から無防備になった下半身が引きずり出されて脚を大きく開かれる。ジュブリッと花沢類の大きくなったものが入って来る。ゆっくりと抽送が繰り返される。花沢類の動きに合わせるようにあたしの腰が動き出す。抽送から円を動く動きに変わり出す頃には__
「ウぅっっ、ぁっ、あぁ、あぇ」
今迄感じた事の無いものが奥底から突き上げて来る。
「うっ、そんなに締めちゃだめ。すぐいっちゃう」
指が花芯を弄り唇が胸の突起を吸い上げる。激しく抽送が繰り返えされる。
抽送が繰り返される度に、ジュブッグチュリと水音がなる。
「牧野、ごめん……イク」
動きに激しさが増し、こたつの上のみかんがころりと転がった
花沢類が果てるのとあたしの意識が宙を彷徨ったのは丁度同じときだった。
「気持ちよかった?」
意地悪にでも嬉しそうに花沢類があたしに聞いて来る。コクンと頷きながら胸に顔を埋めれば
「まだまだ朝迄長いからね」
「えっ?」
「ほらっ、牧野ん家に初めてのお泊まりだし。初めて牧野がイッタ記念にね。それに......ほらっ全部使い切らないとね」
えぇぇぇーーーー、あ、あ、あ、あたし壊れちゃう。
*-*-*-*-*-*
こたつにみかんの季節がまた巡って来る。
今年もまた双子のみかんの房がみつかるかな。
うふふっ
寒いからこそ寄り添える幸せ......冬はそれが楽しかったり?


♥ありがとうございます。とっても嬉しいです♥
- 関連記事