明日咲く花

花より男子の2次小説になります。

No.047 幼馴染みの司君 司つく

多分……好き
多分……大好き
いやっ、多分なんていらない。

好き
堪らなく大好き

そう、あたしは、目の前のトンデモナく横暴で横柄な司君が好きなんだ。
自分でも全くもってイタダケナイ思いだと思う。イタダケナイから何度も勘違いだと言い聞かせた。
でも……どうやら勘違いじゃないらしくって、司君のこと大好きなんだ。

「おいっ、つくし、ぼぉっーとしてんな。そんじゃなくてもお前トロイんだからよ」
「つ、つ、司君だってそうじゃん」
「はぁっーー?俺がお前と一緒?んなワケねぇだろうよ。お前と俺じゃ月とスッピンだ」
「司君……それスッポン」

横柄なだけじゃなくって….オマケにバカだ。
なのに……好きで、好きで堪らない。

「おっ、ちょっと待て」
「っん?」
司君の指先があたしの髪の毛に触れる。
キュンッ ドキンッ

「ゴミついてんぞ」
「ありがと」

ゴミを取って貰うだけなのにキュンキュンしてる。
あぁあーー 司君がフツメンだったら良かったのに。
なんで司君は、こんなにイケメンなんだろう?
ねぇ司君、あたし司君がフツメンでも好きだよ。

ついでに家んちみたいな庶民だったら……
もっと良かったのになぁ〜 
そしたらそしたら、あたしは司君に〝好き〟って言えたかもしれないのに。 

あぁあーー 

「溜め息なんて吐いてどうした?なんかあったか?」

ホラッ、時々こんなに優しくあたしを見る
司君、それ反則だよ。

「乙女には色々あるんですっ!!」

「っん?乙女?乙女なんてココにいるか?」

「ここ、ココ、此処にいるでしょうが」

「あぁ、似非えせ乙女な」

「ヒードーイ」

プクゥッーーーと頬を膨らまれば

「ったく、本当の事だろうよ」
なんて言いながら、あたしの髪の毛をクシャクシャとする。
触れられてドキンッ、キュンっとなっちゃうくらい嬉しいのに

「セットが崩れちゃう」
なーんて憎まれ口叩いてる。

素直じゃないあたし。素直になれないあたし。


「あっ、そう言えば楓おば様、昨日帰って来てたんでしょ?会いたかったなぁー」

「知んねぇ」

「知らないって……さっきタマさんに楓おばちゃまからだってお土産頂いたよ」

「へぇーー、あのバァバァもつくしには、優しいんだな」

司君と楓おばさまは、仲が悪い。
司君が楓おばちゃまを毛嫌いしているんだ。
二人は、顔だけじゃなくって性格もそっくりなのに。似てるから磁石みたいに反発しちゃうのかな?


あっ、そうそう、あたしの名前は牧野つくし。司君とは幼馴染みって奴だ。うちはまぁまぁ大きな生花店を営んでいて__縁あってメープルと道明寺邸にお花を卸させて貰っている。
両親にしてみたらお得意様のお坊ちゃまだから__粗相が会ったら大変だとあたしが司君に馴れ馴れしくするのを嫌がる。
でも、司君を起こす係を楓おばちゃまから頼まれているので毎朝のように司君のお家に通って来て司君を起こしてる。


「ふわぁー それにしても眠みぃなぁ」
司君が大きな欠伸を一つした。

「また夜遊び?」
「あぁ、総二郎達とな」
「類君と美作さんも来たの?」
「あぁ」
「へぇー、あたしも久しぶりに西門さんと美作さんに会いたいなぁー今度連れてって」

夜の街を、あたしの知らない司君の普段を覗いて見たくっておねだりすれば

「ダメッ」
にべもなく断られる
「えぇーーなんでケチっ!いいもんっ類君に頼むもん」
「類?なんで類だよ? お前、学校離れても類と連絡取り合ってるのか?」

眉を顰めながら言う。

「うんっ。類君とはメル友。類君のお家にもお花お届けしてるしね。たまにうちのお店にフラッと来るよ。って?言ってなかったけ?」

「フンッ」

なんでかご機嫌斜めになちゃって極めつけに

「ガキが夜中にウロチョロする事なんて考えるな」
なんて怒って来る。

一つしか年が違わないのにいつでも司君は、あたしの事を子供扱いだ。あたしだって大学二年生。もうそんなに子供じゃない!

「そう言えば、お前、調子に乗って滋や三条と一緒になって合コンとか行ってねぇだろうな?」

「行ってないけど……なんで行っちゃいけないの?」

「はぁっー? 未成年のガキが酒飲む場所に行く事自体悪りぃだろうよ」

未成年って……司君なんてその前から行ってるじゃん。って思ったけど、言い返したら絶対に100倍になって返って来るから言い返すのを辞めた。なのに

「絶対に行くなよ?わかったか!」

彼氏でもない癖にしつこくしつこく言って来る。挙げ句の果てに

「ったく、類の所の配達もお前行くな。他の従業員に行かせろ」
なんて横暴過ぎる事を言って来たあとに

「第一、お前は隙があり過ぎんだ」
クドクドクドクド言い出した。
あーー もう五月蝿いったらありゃしない。って思ったらどうやら口に出てたようで

「五月蝿いじゃねぇよ。バカ。ったくガキの癖に男に色目ばっかりつかってんな」

あたしの好きなのは、司君だけなのに……
バカバカ司君のバカっ!
あんまりにも横暴な司君に反旗を翻す事にした。

ふふっんだっ
あたしは、ずっと断り続けて来た滋ちゃんと桜子ちゃんの誘いを受けて合コンに参加する事にしたんだ。

「つくしぃーー滋ちゃんは嬉しいよぉーー。今日はいい男ばっかり揃えてあるからね」

滋ちゃんの言葉通り爽やかな好青年達が並んでる。

「つくしちゃん、可愛いね。電話番号教えてよ」
とか
「ホント、つくしちゃんって可愛いよね。今度デートしようよ」
とか
「前から一度、牧野さんと飲んで見たかったんだよね。今度2人でね」
とか色々甘い事言われちゃった。

でもツマンナイ。つまんない。ツマンナイ。

だって、ここには司君がいないんだもん。なんて思ったら

お店の中が騒がしくなってた。ぅんっ?なあに?なんて顔を上げた瞬間___目の前に青筋立てた司君が立っていた。

「司君……どうしたの?」
「どうしたのじゃねぇよ。門限破りだ」
「家、門限なんてないよ」
「ある」
「ないよ」
いいやあるんだって言われて腕を掴まれて司君ちの車に拉致された。

で、で、帰り道は、懇々とお説教タイムだ。あんなにダメだって言ったのに合コンなんて行きやがってとか、それを何で類に報告してるんだとか。
やっぱり頭に来るし五月蝿いなーなんて思うけど……
司君がいるだけでウキウキしちゃう。司君を見上げて

「合コンつまんなかった。もう行かない」
「当たり前だ。ったく心配させんな」

「うん」と頷いて__司君の肩に寄り掛かった。


反旗を翻したものの
相変わらず何にも変わらずお子ちゃま扱いだ。
それに、今日も司君は、元気に横暴で横柄だ。


でも好き。
大好ーき。


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6 Comments

asu  

じゅんさま

お久しぶりです。少しは落ち着かれましたでしょうか?
あまり無理せずにのんびりと過ごしてくださいね。

今年も宜しくお願いいたします

2017/01/26 (Thu) 18:49 | EDIT | REPLY |   

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2017/01/26 (Thu) 13:44 | EDIT | REPLY |   

asuhana  

さとぴょんさま

実は、これ連作短編なので 明日明後日もなんです♪
えへへっ

2016/12/27 (Tue) 20:04 | EDIT | REPLY |   

asuhana  

yukikoさま

うふふっ この司は可愛いでしょw
えへへっ

あっ、実は 明日明後日と続きます。

2016/12/27 (Tue) 20:00 | EDIT | REPLY |   

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2016/12/27 (Tue) 14:29 | EDIT | REPLY |   

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2016/12/27 (Tue) 11:08 | EDIT | REPLY |   

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