No.052 おめでとうおめでとう 司つく
チュンチュンチュン♪ すずめしゃん
ポッポッポッポッ♪ ハトしゃんも
みんーなソロって あら カワイイ♪♪♪
何つぅ歌を歌ってるんだ?って思う正月の朝。
うんっ?正月の朝__ パチリと目を覚ます。
ガチャッ
ドアが開いて助走を付けて
タッタッタッ! 駆けて来る。
ガバッ
両手を目一杯広げて……小っこいのを抱き締めて
「結、4才おめでとう」
心からのおめでとうを小っこいのに伝えれば
デッカい目をキラキラと輝かせて
「おーたん ありがとでしゅ」
礼を言って来る。
くぅっーーー 可愛いな。
なっ
顎で頬をグリグリすれば、身を捻りながら
「おーたん、くしゅぐったいでしゅ」
そう言いながら キャッキャッ笑ってる。
大好きで大切な俺の小っこいのを腕に抱き上げ、家族が待つダイニングルームに急ぐ。
「あんねぇ、ルイくんたちがあとで、おめでとうしにくるって」
「そうか、また来るってか?」
「うん。すずちゃんと きぃちゃんも あとでくるって」
「すずちゃんも来るってか?そりゃ嬉しいな」
「うんっ。きぃちゃんね あたちに おめでとうの おはな くれるんだって しゅごいね」
「花なら、おーたんがトラック一台分、買ってやるぞ」
「ププッ あーたんが メッ って、しゅるよ」
「あーたん、ケチだもんなぁー」
ねぇーと返事が返って来るかと思ったら
「……あーたん ケチでしゅか?あーたん やしゃしいでしゅよ」
うんっ?と思って後ろを振り向けば、どこから出て来たのかつくしが仁王立ちしてやがる。
「ぅわっ」
「誰がケチだって?」
ぷぅっーーと頬を膨らませ唇を尖らせてやがる。
小っこいのは、スルスルッと俺の腕から降りて
「あたち、ツバサ みてくりゅね」
タッタカ、タッタカ 駆け出して行った。
アイツ、逃げたななんて思っても……後の祭りだ。
で、俺の可愛い奥さんは、ジロッと俺を見てやがる。
「チュッ」
尖らせた唇を掠めとれば、鳩が豆鉄砲食らった顔して。
「あっ、もう」
プリプリ怒り出す。
___どうせ怒られついでだから
ギュッと抱き締めて
「あーたん4才おめでとう。で、もってありがとうな」
礼を言えば、小っこいのと同じ顔して__ってこう言う場合は、小っこいのが同じ顔してんのか。まぁ、それは置いといて
つくしは、キョロキョロ辺りを見回してから
俺の頬に
「チュッ」
「おーたん4才おめでとう。いつもありがとう」
なんて返して来る。
って、
って、
ヤベッ、
ズキンッ ドキュッ
キュンキュンって胸が高鳴って頬を染めたら、つくしも真っ赤に頬染めてやがる。
二人揃って頬染め合って笑い合ってから手を繋げば、翼を連れて小っこいのがやってくる。
「あぁーあ おぉーお、 まんま まんま」
「あーたん、おーたん、ツバサ おなか しゅいたって バァバァとジィジィも もうくるって」
つくしがツバサを抱き上げて、俺が結を抱き上げて 4人で歩く。
朝の柔らかい陽射しの中を。
何でも無い朝なのに、幸せを感じる。
小っこいのの誕生日で
同時に、あーたんとおーたんになれた日だ。
「結、おめでとうな」
「結、おめでとう」
つくしと言葉が被さって……目を見合わせて
同じ事を思ってたんだとクスクス笑えば
結も翼も笑い出す。
さてっ、もうちょっと経てば、五月蝿いのがゾクゾク登場してくんぞ。なっ
今年もヨロシクなっ
あけましておめでとうございます♥


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