イノセント 43 司つく
RRRRRR
普段、滅多になる事がないつくしのスマホが鳴り響く。司は眉間に皺を寄せ「出ろ」命を出す。
つくしは、慌てて首を振る。
司の指が花芯を弄りながら
「いいから出ろ」
「この状態じゃ......無..理….あっ…」
「疾しい電話かよ?」
つくしは首を振る。
「じゃぁ、出ろ」
意地悪くそう言ってつくしの鞄からスマホを取り出し通話をスライドさせてつくしに手渡す。
『……もしもし…牧野?』
『あっ、花沢…類?』
類の名前を聞いた途端、司の指が生き物のように蠢いた。
『大河原そっちに行ったんだって?あっ、いまは周防か』
声が出そうになって……司の指から逃げるように身体を捩る。
『あぁっ、うん』
執拗に司の指がつくしの花芯を追い掛ける。ジュブジュブと水音がする。つくしの耳元で司が小さな小さな声で囁く
「お前のここ、ビショビショだぞ。すげぇ音がなってるぞ」
卑猥な言葉を囁かれて必死に司の指から逃げようと身体を捻る。
『っん?いま忙しかった?』
類の暢気な声がする。
『あっ、ううぅん、今ちょうどお風呂から出た所だったから』
『ワルい。うんと明日の7時メープルに俺等も行くからさぁ』
『えっ?』
『周防と会食でしょ?その席に俺等も同席するってなったんだよ。一応さ、あんたには伝えとこうかなって思ってさぁ。ほらっ、その後のあんた達の予定もあるかなって思ってさ。大河原はビックリ大作戦とかワケわからない事言ってたけどさ』
いつになく饒舌な類の声が悩ましい。
司はつくしの膣内に一気に二本の指を挿れた。うめき声が漏れそうになって慌てて自分の指を噛む。
『ぅっ、うん。わかった。明日だよね』
『あっ、ゴメン。風邪引いちゃうね。じゃぁ、明日』
パチンと電話が切れた瞬間__
「なんであいつがお前の番号知ってるんだ」
「し、し、滋さんが教えたんだと思う__」
「はぁっ?滋がなんであいつにお前の電話番号教えんだよ」
「な、な、なんでって__あたし達、と、と、友達だから」
「はっ?お前みたいな庶民とあいつが友達だ?ふざけた事言ってんじゃねぇよ」
乱暴な口調でつくしを詰り
「そういやぁ、お前、昔も類の周りをウロチョロしてたよな?あいつにもなんかやらしい事させてたのかよ。処女は俺が貰ったにしても、口でやってやったりしてたんだろう。それとも後ろの孔で満足させてやってたのか? お前好きもんでヒーヒーヨガってんもんな」
つくしは、下唇をグッと噛みながら__溢れ出しそうになる言葉をグッと抑える。
「そういや、総二郎やあきらとも仲良かったよな。あいつ等にもやらせてたのかよ? 新和の息子はどこ使って誑かしてたんだ?」
「……雅哉さん?なんで?雅哉さんがココに出て来るんですか?」
「はぁっ?あいつとお前付き合ってただろうよ。これ見よがしに揃いの時計なんて嵌めてよ。まぁ、残念な事にあの男は自分に見合った上品なお嬢さんやらに直ぐさま寝返えちまったがな。折角、玉の輿狙ってたのに残念だったな」
目の前の男は、口汚くつくしを罵る。
「……全部、全部、あなたが仕組んだの?」
「だったら何だ?」
「…………最低…..」
吐き捨てるように呟いたあと
「ハハッ__そんなにあたしを陥れるのが楽しい?ねぇ、あたしの全てを奪ってそんなに面白い?」
「あぁ、楽しくて楽しくて仕方ないね。お前の大事なもん全部お前から奪ってやるのが楽しくて仕方ねぇよ」
何故この男は、あたしをこんなにも憎むのだろう?悔しくて悔しくて唇を噛み締める。
「……あんた…なんか、あんたなんか…大嫌い」
嫌いと言われて、司の胸はギリギリと痛む。
「嫌いで結構だ。でもな、よく覚えとけ。お前の全部が俺のもんだ。髪の毛一本たりとて他の奴になんてやりゃしねぇよ」
吐き捨てるようにつくしに矢を放つ。
「……バカじゃない。あんたが幾らそんな事言ったて、あんたが幾らあたしの身体を縛たって、あたしの心はあんたのもんになんてなるわけないじゃない」
つくしの言葉に
ギリッ ギリッ
ギリギリと
心が悲鳴を上げる
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