イノセント 44 司つく
ギリギリと痛む心が司の身体に火をつける。激しい嫉妬が司の心を黒く染め上げる。
司は、つくし押し倒し脚を大きく広げさせ、怒張した熱い塊をつくしの中に一気に挿れた。
「イヤッ、ヤメテ……」
つくしの両手が司を突き飛ばす。
黒い感情が司の身体にとぐろを巻いて渦巻く。
非力な女の力は屈強な力で直ぐさまにねじ伏せられる。
それでもなんとか司の身体から少しでも離れようとつくしはもがく。
もがけばもがくほど、司の心に火がついて行く。
つくしの手首を掴みあげネクタイを幾重にも絡ませて縛り上げベッドに固定した。
己の怒りが欲望が止められない。犯す様に激しく抽送を繰り返す。
つくしの思いや言葉とは裏腹に、つくしの身体は蜜を滴らせる。蜜は太腿を伝う。狂気を含んだ瞳で司がそれを舐め回す。
溢れる様な蜜を指に塗り、ベッドサイドに置かれた媚薬と共に後孔に指を差し込んだ。前後の孔が刺激されあり得ない程の快楽に呑み込まれそうになる。
「お願い….もう…もう…やめて…もう…あたしの思いを穢さないで」
「どんだけ俺が抱いたって、お前の気持ちは変わらないんだろう?」
「やめて……もう…もう…お願い」
「やめて?もっともっとの間違いじゃないのかよ?お前の、膣内すごいぞ、ヒクヒク蠢いてるぞ。流石セレブ食いだよな。なぁ何人の男を誑かして来たんだよ」
つくしが激しく首を振る。
双眼からは涙が零れる。一粒二粒零れ落ちる。
「あたしが、あたしが、心から愛したのは、唯一人だけ。これからだって……」
零れ出した涙で顔をグシャグシャにさせながらあらん限りの声で叫ぶ。
「あいつが手に入らないなら、何にも欲しくなんかない。あんたなんかにあんたなんかに絶対に絶対にわからない」
つくしの必死の言葉を遮る様に
「だから、構わないって言ってんだろ?お前の心が誰にあろうが、お前の身体は俺だけのもんだ。お前は一生俺のもんだ」
つくしの唇を荒々しいキスで塞ぐ。
愛して欲しいと願うのに__あの時と同じ目の前の女に愛されたいと願うのに、ただそれだけを願っている。ならば、優しい言葉で優しい仕草で彼女を愛せばいいのに、不器用な男にはそれがわからない。
何故? 全てを忘れ全てを失ってしまったから。つくしの事を忘れると同時に彼が築いた全ての愛情を忘れ去ってしまったから。
彼の心の中に巣食っているのは満たされない思いだけ。
それなのに……彼の魂は、あの日のようにつくしを求め続ける。
心の渇望は、果てない身体の欲望を作り上げる。。
執拗につくしの肌を求める。自分だけを見ろと自分だけに感じろと。果てなく求めて抱き潰す。
疲れきって眠るつくしを見る度に、無体なことをしてしまったと後悔ばかりが押し寄せる。そんな自分が惨めになって悪態を吐く。
まるで駄々を捏ねる子供の様に裏腹な態度を取る。愛されたいと願うほどに言葉が行動が裏腹になりつくしを傷つける。
泥のように眠るつくしに視線を向けて
「お前の愛してるただ一人の奴って誰なんだよ」
嫉妬に歪んだ声で呟いた。
暗闇が司を見下ろしている。
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