飛んdeチョコ ~ロマンティックはとまらない編~
あらっ、二人どうやって飛んで来た?気になる人は
↓ 空色の時間 空色さまのお部屋にレッツゴー
飛んdeチョコ ~バレンタインは工場見学編~
頬を、鼻の頭を寒さで赤らめながら、イルミネーションを真っすぐに見つめてる。
「___イルミネーション綺麗だね」
うっとりとした声で牧野が呟く。
俺はあんたを真っすぐに見つめ
「あぁ 綺麗だね」
そう言葉を返す。
パークの中を二人で手を繋ぎ歩く。
冬は好きだ……あんたと二人こうやって寄り添えるから。
クンクンッ クンクンクンッ
うーーん やっぱり良い匂いだ。
牧野の首筋からいい匂いがする甘い匂い。
チョコの匂いに牧野の匂いが重なって__刺激......されまくりだ。
「あっ、花沢類!あそこのポスター見て、見て! 昨日まで函館で海上花火やってたんだって。空気が澄んでるからきれいだったんだろうね」
「うん、そうだね見て見たかったね」
「うん」
反則的な可愛さのあんたに見惚れる。
突然、繋いでた手を放して前を駆けて行く。
「うわっ、うわっ、花沢類、見て見て、可愛いよ」
「うん。可愛いね」
あんたがね。そっと付け足す俺の気持ち。
ヒラヒラと飛び回る蝶のように牧野は飛び回る。
どこか遠くに行ってしまわない様に......
「牧野。はい」
あんたの名前を呼んで手を繋ぐ。
顔を覗きこみながら
「来年は一緒に海上花火見に来ようよ」
そう言えば
「うん。絶対だよ。約束だよ」
満面の笑みを返してくれる。
笑顔が来年の約束がどんだけ俺に取って嬉しいかわかる?
ねっ、牧野 来年も再来年もそのまた先も一緒に見に来ようね。
ロマンティックな場所でロマンティックな事を考えているのに隣りの彼女は
グゥッ~~
「あははっ」
お腹を鳴らして鼻の頭を掻きながら笑ってる。
「クククッ」
あんまりにも愛おしくて愛おしくて、指先に力を込めて牧野の手をギュッと握った。
「何、食べたい?」
「へへっ、うんとね あぁーラーメンもいいし、お寿司もいいし、ジンギスカン、あぁースープカレーなんていうのもあるよね。あぁ全部魅力的だぁ」
「くくっ、あともうちょっと待てる?」
コクンと牧野が頷く。
別荘に着けば___
「うわっ、うわっ、凄い 凄い。あっ、花沢類。お寿司にジンギスカン、スープカレー、あっ、チョコファウンテンまで、うわっ うわっ こんなに用意してくれたの?」
「ラーメンは、伸びちゃうから__明日のお昼にでも食べに行こう」
「うん。うんっ。花沢類大すーき」
クククッ、千歳に着いた時は複雑そうな顔をしてたのに__
ホント食べ物に弱いよね? クククッ
「ふぅっーーー 美味しかったぁ~ ご馳走様でした。幸せ、幸せ。うーーん 幸せ」
お腹をさすりながら満足げな顔を浮かべてる。
「デザートは後にする?」
「ぐふふっ、チョコファウンテン分は、お腹の隅っこ空けときときました」
得意満面な顔をしながら
両手にイチゴとマシュマロを刺した串を持っている。
ダ、ダ、ダメダ。可愛過ぎる__
チョコファウンテンにイチゴとマシュマロをくぐらせながら。
一口頬ばってニコニコ、ニコニコ。
クッ、クッ、クゥーー可愛い。
「花沢類。美味しい美味しい。このチョコすごい美味しいよ」
「それは良かった。どころで......牧野知ってる? チョコって催淫作用があるって」
「えっ?」
湧き出るチョコを指に掬う。
「はい」
俺はニッコリ笑って牧野の口許に指を翳した。
牧野の瞳が大きく見開かれて俺を見る。
ねぇ
困ってる?
迷ってる?
さぁどうする? お次は12時


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