No.081 駆け引き by miumiuさま
あなたを手に入れるそう決めた
だから罠をしかける
にっこりと笑顔をまとって
いつからだろう・・・
彼のことが気になりだしたのは
いつからだろう・・・
彼に好かれたいと思うようになったのは
でも彼が連れて歩くのは、私とは正反対の
きれいで人目をひくグラマーな人
・・・私には絶対なれないタイプだから
この願いはかなうわけがないって諦めてた。
それが何年かして彼の家にお手伝いに呼ばれることが多くなったころ、
彼のお母さんから
「うちの愚息のお嫁さんがつくしちゃんならって思っているのよ」
そんな風に言われるようになっていた。
特別なことを何かしたわけじゃない。
ただ、彼が連れてあるく女性と正反対だっただけ。
お母さんからみたらどうしようもない彼を
肯定も否定もせず、
ただ彼のすべてを受け入れようと決めただけ
アプローチしたって、あんな美人を見慣れてる彼に選ばれるわけないのはわかってる。
彼は
今の楽しいお遊びをいつかはおわりにしなきゃいけない。
その時彼は、すべてを諦め結婚という道を選ぶ。
すべてを諦めようと決めた彼のそば変わらずにいられるのは、
彼のすべてを理解し受け入れている私だけ
・・・ほら、
もうすぐ彼は私に聞いてくるわ。
「お前、俺と一緒になる気はねーか?」
・・・ずっと、
ずっと待ってたの
その言葉を・・・
友達として、戦友として一番近くにいた私。
彼を手にいれるために私がした駆け引きは
彼のお母さんに自分の素直な気持ちを伝えただけ
「私はずっと彼が好きだったんですけど、
彼はおうちで決めた人と一緒になるといってるんです。」
私は彼の全てをそのまま受け入れられる
彼のお母さんの前では常にそう接してきた。
彼のお母さんは、私と知り合ってから変わった彼をいちばん近くでみていたのだろう。
気がついたときには彼は私以外では、
そのままの、素の自分でいることができないと
気づかされることになったらしい。
私は、私なりの戦いかたで彼を振り向かせる
ほら、それが叶うのは、あと少し・・・
fin
愛は女を強くする


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