明日咲く花

花より男子の2次小説になります。

マジマジそう大真面目 司つくし

ささいな事で喧嘩した。最初はいつものように言い争い。
段々、何だか取り返しがつかなくなる程の喧嘩になって‥…
しばらくあいつの顔を見ていない。


NYと日本、離ればなれだった4年間よりも、何だかもっと離れてしまった気する。


木枯らしの中を、一人淋しく歩いてく。
「ハァッーーー」盛大にため息をついたあたし。

前に見えるは、黒山の人集り。キャー キャー 声が上がってる
ため息を吐いた瞬間、黒山の人集りが左右に割れた。

「まーきの♪」 左右に割れた中心を類が歩いて来た。
「牧野、久しぶりー元気だった?」
「類、なんで日本にいるの?」
「っん?なんでってなんでも。」

類と話してるとたまになんだか禅問答をしている気分になってしまう‥…
これがこの人のいい所でもあり、一生理解出来ない部分でもあるんだろうなぁーと思いながら。

「なんかさぁー牧野が不足してんなぁーと思って帰って来た。」
「そりゃ。どうも」

あたしの返答にククッククッ肩を震わせ笑い出す。
この人、一旦笑いのツボに入るとずっーーーと笑ってるんだよなぁーーー 
なんてぼんやり思って眺めてたら、なんだかあたしも楽しくなってきて大笑いしてしまった。

一頻り笑った後に
「じゃぁ また後でね バイバイ」
また後で??謎の言葉を残して去っていった類。

うーん、いったい何の用だったんだろう?
でも、さっきよりも木枯らしが冷たく感じない。類ありがとうね。


「ヨッ牧野!」
「あっ、美作さん 西門さん2人でどうしたの?」
「デートの待ち合わせ。」
「あはっ、相変わらずお盛んですなぁー。」
「違う、違う、牧野とデート♡」
「えっ」
「はいはい。乗った乗った。」

車に乗せられ,向った先は高級ブティックが立ち並んだ中の一軒のお店。
で、もって瞬く間に何だか上から下まで着替えさせられていて、知らない内に(イヤイヤ知ってるけどさ)ヘアーメイクまで施され、鏡の前にはすっかり様変わりしたあたしがいた。

「おぉー馬子にも衣装。牧野にもドレスだな ククッ」
親父ギャグにもならないような事で笑い合ってるお祭りコンビ。

いつの間にやら来ていた滋さんと桜子に左右の腕を組まれ、引きずられるように車に乗りこみ着いた先はメープルホテル。
ロビーには、類が居て
「牧野。綺麗だね。」
と褒められ、手をひかれ何かの会場の控え室に入って行く。


「類、離れろ!」
偉そうに怒鳴ってる男が一人

「えぇーー いいじゃん。連れて来てあげたんだし。ねっ牧野」
類に微笑まれ、目を見つめられ条件反射で頬を赤らめた。

「牧野も赤くなってんじゃねぇー」
「っな!あんたにそんな事いう権利はない。」
久しぶりに会えて嬉しい筈なのに、素直に言葉に出せなくて、また怒鳴り返してる進歩がないあたし。

類があたしの頬にキスした瞬間、割って入っ道明寺。
「類、そこまでだ。」
「ちぇっ、つまんないのー」
ククッ でも相変わらず牧野の事になると、早業だねー 
なんて事を言いながら踵を返して後ろ手をあげて、去って行く類。

えっ、この状態でふ、ふ、2人? 
うーーん拷問じゃん。それじゃぁあたしも失礼致します。

なんて戻ろうと思った瞬間、腕を掴まれ、強引に引き寄せられ甘く深いキスをされた。
頭の中が蕩けるような道明寺のキス。
久しぶりに感じる道明寺の香り。

「おめぇなんであれから一度も電話に出ねぇ。」
「へっ」
「あん?俺からの電話だよ。」
「あっ」

喧嘩のあと1週間目、道明寺専用スマホ共々水没してダメになったんだった。
1週間連絡が来ないのに悲しくなって、待ってる自分が惨めになって‥…

お得な新規キャンペーンのフレーズにつられ、ついつい買い替えちゃったんだった。

あぁー捨てられたんだって思ってたのはもしや勘違い?
でもでも謝りたいなら直接くればいいだけの話しだ。そーよそうでしょ。ふんっだ。

「喧嘩したの、お前が引越し先教える前だったろ?」
「あぁ」
深く頷いてしまったあたし。

で、で、でもバイト先にくればいいじゃん。英徳に来たって良かった訳だし。

「牧野、だだ漏れだ。っち、行ったよ。」
「っん?」
「‥だ、か、ら悔しい事に忙しい俺様がだ、時間割いて行ったんだよ。英徳にもバイト先にも」
「大学は、試験休みに突入。バイト先‥…おめぇバイト先変えただろうよ?」
そうだ、そうだそうだった。インターシップが始まって、道明寺には入る会社を内緒にしておきたくて、言わずにいたんだった‥…

「マジ、焦った。毎日よぉーおめぇの夢ばっか見ちまってた。おめぇから連絡あるかと待ってみても、うんともすんとも電話はなんねぇし。段々と寝れなくなるし‥…」
「ご、ごめん。道明寺。」
「俺が悪かった。全部俺が悪い。だからよー、お願げぇだ。いくら喧嘩してもいい。だけど俺の前から居なくなんな。」
「俺、おめぇが居ねぇとダメだわ。」
「あたしもダメだって思った。」
「マジか?」
「うん。」
「本当に本当にマジか?」
「うん。」
「もう一回聞く、本当に本当にマジか?」
「だから、大真面目だって言ってるでしょ。マジマジ大真面目にあたしも道明寺に惚れてる。あんたが居なきゃダメ。」
「じゃぁよ。この前の話し受けてくれ。ってか、受けろ。」

喧嘩の発端になったプロポーズの返事。

「‥…本当にあたしでいいの?」
「おめぇしか無理だ。」
「あたし何にももってないよ。」
「ったく、何度言わせりゃいいんだよ。地位も名誉も美しさも全部俺が持ってる。俺は牧野がいいんだ。牧野が牧野でいりゃーなんもいらねぇんだ」
「なぁ、そんでもダメか?」

目の前の何でも持ってると豪語する美しい男はあたしの前で捨て犬にみたいにうな垂れている。愛おしくて、愛おしく、愛おしくなって、クルクル髪の毛を掬いながら
「ダメじゃない」
「じゃ、いいんだな?」
「うん。」

YESの返事をした瞬間、蕩けそうな甘い表情で、熱い熱いキスをされ、あっと言う間に指にダイヤが輝いていた。


‥‥何故か何故か婚約会見の檀上、4月からあたしの上司の楓社長と道明寺そしてあたし。
パシャパシャ写真を撮られ、記者会見に、ニコヤカに答える道明寺親子...

始終笑顔の 類、美作さん、西門さん、滋さん、桜子、優紀

記者会見が終わり、皆が一斉に
「お誕生日おめでとう♡婚約おめでとう」
滋さんも桜子も優紀も泣きじゃくって祝ってくれた 22才の誕生日。

次の日の見出しは

道明寺財閥 道明寺司氏

障害を乗り越えた純愛、お相手の誕生日に婚約 の見出し。



全て、楓社長プロデュース。
あたし、生涯‥…楓社長についていきます!!

マジマジそう大真面目


  Happy Birth Day to Tsukushi
あなたの人生が幸せに包まれますように♡


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2 Comments

asuhana  

Re: こんばんはm(__)m

空色さま
こんばんはi-80

つくしが付いていくのは、勿論(ぷっ)楓様‥…
赤い糸〜この2人の場合は糸じゃブチブチ切れちゃうから、
赤いロープが身体に纏わりついてるかもしれません(笑)

楓さんも味方になっちゃうくらい ぶっとーいロープ

2015/12/28 (Mon) 21:47 | EDIT | REPLY |   

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2015/12/28 (Mon) 20:52 | EDIT | REPLY |   

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