イノセント 51 司つく
バスルームのドアがパタンと閉められる。
雅哉とお揃いの時計を思い出の品だから返せと言われ__司の心は、ギリギリッと痛む。
「お前がいまだに思ってるのは……新堂…なのか?」
司の哀しみの呟きはつくしには、聞こえなかった。
司が慌てふためきながら来た姿を思い出しながら真っすぐに自分を愛してくれた道明寺と重ね合わせ、つくしは嬉しそうにクスクスと笑う。
口許に指先を這わせてから全身を洗う。忌々しい筈の胸元の赤い花びらに手を這わせているのに__つくしの顔は無意識に喜びを含んだ笑みを称えている。
カチャリッ
バスルームから顔を覗かせれば優雅に脚を組んでカウチに腰掛ける司の姿が目に入ってくる。
司の視線がつくしを捉えた瞬間、つくしの時計をユラユラと揺らした。
「ありが…」
つくしの言葉を遮る様に、矢庭に立上がり吐き出し窓の入り口に手をかけて外に出て行く。つくしは後を追う。
ギラギラと輝く太陽が反射して……
刹那___
司の手に握られていたつくしの時計は、弧を描き階下に投げつけられた。
何が起ったのか解らずに呆然と立ちすくむつくしの身体の横を、美しいほどに冷たい笑みを浮かべた波旬*が通り過ぎていく。
麝香の香りが横を通り過ぎた瞬間、つくしは我に返り
「……なん…で?」
追い掛けてそう聞いていた。
司は、悠然とカウチに戻り腰掛けて
「与えられたもの以外の安物はつけるな。みっともない」
冷たく言い放ち、紫煙を燻らせる。
みっともない__今迄の頑張りの全てを否定されたようでそれが哀しくて司を見た。
つくしの瞳にキラリと涙が光る。司の歪んだ心は、涙にさえ嫉妬した。
手首を掴み自分の身体に引き寄せ、膝の上に抱きかかえた。
「やっ、やめて」
つくしの拒絶の言葉を塞ぐ様に
シュルッ
ネクタイを外し手首を後ろ手にキツく縛り上げる。
脚を強引に広げ強引に固くそそり立つペニスをつくしの秘所に捩じ込み腰を動かした。
「痛いっ、ぃやっ、やめてっ」
つくしの言葉を無視して激しく突き動かす。
「お願い__やっ、ヤメテ__お願い」
言葉は無視され憎しみをぶつけるように強く乳房を握り潰される。
「濡れがワリィな」
身を捩るつくしの身体を押さえつけ、乳首を執拗に舌で転がす。
拒否する声に少しずつ吐息が加わっていく。足首を掴み足指を一本一本口に含まれる。
「ぁあっ、あっ、あっ……ぃやっ」
司はつくしの髪を鷲掴みにして顔を上げさせる。
「イヤだってわりには、ヌレヌレだよな」
波旬は美しい残酷に微笑み律動を増す。つくしの膣内が蠢いてギュッと収縮し司のものを締め上げる。
「ぅっ、ぐっ、ぅうっぐ」
絶え間なく生き物のように蠢く。
司は、つくしの中に白い精を放った。
波旬=悪魔
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