baroque 54R
一番怖いのは
sourire
優しい微笑みを
sourire
浮かべている瞬間かもしれない
「……なん…で?」
つくしの呟く声を遮る様に
「つくし、お帰り」
半月前の出来事などまるで何もなかった様に…いつもと変わらぬ優しい笑顔でつくしを迎える。
「か…おる、ど、ど…し、たの?」
「どうしたも何も…ここには僕の部屋もあるだろ?」
「……そうだけ…ど。あの、あの、あの」
「何をそんなに慌ててるの?」
つくしは、慌てて首を振りながら
「そ、そうじゃなくて__あたしと薫……」
薫が手を伸ばす。
「……おいで」
激しく首を振れば
「おいで」
ニッコリと笑って同じ言葉を口にする。つくしは激しく首を左右に振り続ける。
「いいから__おいで」
薫が立ち上がり手を伸ばす。つくしの身体は竦んだまま動かない。一歩、一歩近づいてきて……つくしの身体をふわりと抱き竦め、ペロリと耳朶を舐めた。
ゴクリッ
つくしの喉が鳴る。
薫がつくしの耳の縁を舌で舐りながらつくしを抱き上げ、ベッドルームのドアを開ける。
ポスンッ、ベッドに優しく沈めるようにつくしの身体を縫い付ける。
「ヒィッ」
つくしの口から驚愕の声が漏れれば、唇に人差し指を触れ
「ふっ」
微笑みながら指で唇の輪郭をなぞり上げた。
薫の舌はつくしの首筋を這いながら、片方の手は着物の裾をピンクの襦袢と共にめくり上げ、太腿を這わせた。
固く閉じ合わせたつくしの両脚が、薫の緩やかな愛撫によって少しずつ開き出す。
薫の右手が襟合わせから胸に手を這わせ、太腿に触れていた左手はつくしの腰に回され帯紐を解いていく。少し緩まった帯紐によって、右手は容易く胸元の襟合わせ開けさせていく。つくしの小ぶりな胸が露になる。薫の掌が乳房を揉み上げながら乳首を優しく弄る。
「ぅうっ」
つくしが吐息を洩らせば、唇で乳首をコロコロと転がせる。右手を再び太腿に這わせながらショーツの脇から花芯を弄る。花芯は熱く固くなっていく。蜜口に指が入れられる。ニュルッジュブリッと音がする。
つくしの眉根が快楽に歪んでいく。薫は愛おし気に眉間にキスを落す。目が合ってニコリと笑う。
つくしは、嫌だ嫌だと言う様に首を振る。
蜜口の指が二本に増やされる。ジュブッ ジュブリッ ジュブジュブと 薫の長くしなやかな人差し指と中指がつくしの膣内に入って行く。二本の指をくの字に曲げてつくしの感じる部分を擦り上げ、同時に親指の腹は花芯をグリグリと執拗に執拗に責め立てる。
つくしは、声を出すまいと自分の手首を噛み締める。
乳首を摘まみ上げていた手がつくしの手首を掴み上げ、乳首を吸い上げていた唇が、声を殺していたつくしの唇に吸い付きながら、口内を蹂躙する。薫の唾液がつくしの口の中に入って行く。唾液が混ざり合っていく。薫の唇がつくしの唇から離された瞬間__
つぅっーーーと透明な糸が流れ落ちる。
抗う力を削ぎ落されてされるがままになったつくしの両脚を抱えるように持ち上げながら大きく割り開き、薫の滾るような熱い塊をブスリっと一気に奥に挿入する。
指と違う圧迫感が一瞬つくしを襲ったあと、快楽が子宮の奥底からこみ上げて来る。息がつけないほどに呼吸が乱れ、つくしの頭の中が白くなっていく。
つくしの白い手が薫の首に回される
「……ぁあっ、あぁっ…あぁ…ぅっ、うぅう……あぁっ…か…おるぅ」
つくしは、身体がガクガクと震えさせ意識を手放す寸前に
ペロリッ
薫の舌が耳朶を舐め上げた。
眠るつくしの項に
クチュリッ
花を咲かせる。
「僕の可愛いお姫様。お後はご自由にどうぞ......」
乱れきって眠るつくしをそのまま残し薫は部屋を出た。


ありがとうございます♪
って、薫はいつも何がしたいんでしょうか?と思ってしまうのは私だけでしょうか?
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