Let's be happy together 第5話
俺の腕の中にすっぽりと収まる牧野は、マジ丁度いい。
コイツの全てが丁度いい。
4年分の愛を込めてまったりと時を過ごす。
すげぇ、幸せで。
すげぇ、って___なんだなんだこのクラクラするような香りは
「クンクンッ クンクンッ なぁ、お前何つけてんだ?」
俺の言葉に牧野は小首を傾げ
「うんっ? 道明寺と一緒だよ。道明寺邸のシャンプーリンスだよ。あっ、あのシャンプーリンス、サラサラになるよね。アレッ凄いお高いんじゃないの? あっ、安いのなんてココにあるワケないか アハハッ」
一緒だよっと笑っていうけれど、牧野の匂いは俺のナニをまぁ、なんだ刺激する。
我慢、我慢___今感じてる幸せを壊すな俺!
に、してもだ___
「ふぅっーーーー」
「うんっ?どうしたの?」
あっ、いやいや コレはなんだその__あの、その、うぅーーん あっ、蛇の生乾きって奴だ。
「あっ、いや、まぁなんだ__」
牧野は、反則的な可愛さで小首を傾げながら俺を見る。
た、た、たまらん。このまんま押し倒すか? あぁ、俺のナニはまぁ何だいつでも準備OKだ。
イヤヤッ、また泣かれんぞ。『ヒリヒリヒリ』100連発されんぞ。一生やんないとかなったらどうするよ? なぁ、いやいやそりゃ困る。うん困る。一時の欲情に負けんな俺だ。そうだ我慢、我慢だ俺。
「まぁなんだって、変な道明寺。あっ、ねぇ、そう言えば、西門さんが一度連絡くれって言ってたよ。なんか約束とかしてた?」
総二郎がか? なんかあったけ__か?
「いや、わかんねぇ」
「ふぅ~ん。絶対に帰る時言えって言ってたからさ」
俺の腕の中から、スルリと抜け出して
「てな訳で、あたしそろそろ帰るね」
「あっ? 泊まってかねぇの?」
「あっ、うん。明日から怒濤の忙しさだから」
「___そっか、お前も忙しいって言ってたもんな」
しょぼくれる俺を__
フワリッ 牧野が抱き締めてくれる。
クチュリッ 柔らかな唇が重なって離れて行く。
「一緒にまったり出来て嬉しかった。ありがとうね」
ニッコリと微笑む。
「俺も、すげぇ楽しかった。 あのよぉ___身体、無理させちまって悪かったな。___まだヒリヒリしてるか?」
「あっ、ううん。あたしも変な風に言っちゃってゴメンね。もの凄く痛くはなくなったから_____それに……」
それに、それに それになんだ?
俺の心を知ってか知らずか、少しの時間口ごもり。
意を決したように
「それに、道明寺とのき、き、キスはす、す、好きだから。うんっ」
真っ赤に頬を染めながら早口で言う牧野。
牧野が発するキス好きの言葉に
ドクンッ ドクンッ
俺の心が早鐘を打っている。
ビクンッ ビクンッ
俺のナニもピクンピクンと波打っている。
「ま、ま、牧野」
ダメダ、止まらない。押し倒す
意を決したその瞬間
「だから、あたし一生なくても構わないから。ネっ」
えっ? なんでそうなるんだってことを目の前の愛する彼女が発してる。
「……プッ くっ ハハッ」
なんだか堪らなく可笑しくなって大笑いすれば、牧野もニカッと笑ってやがる。
ハハッ___俺、前途多難だ。
*-*-*-*-*-*-*-*
カランコロンッ
グラスの氷が溶ける音がする。
「…………でな、てな訳だ」
目の前の男二人がさっきから俺に向って盛んに話してやがる。
「で、解ったか?」
「___あぁ、だけど、牧野が率先して入っていかネェだろう?」
「うんっ?入ってく?」
「あぁ、そのなんだ。ヌルヌルした物体だよ物体」
「あぁ、ペペな。ぺぺローション」
ペペダがププだかしらねぇが、あんなヌルヌルしたもんの中に__牧野入るか? 絶対に入らねぇよな
ハァッーーー 俺の悩みを余所に
総二郎が俺の指を持ち、あきらがそれをグイッと押し込んだ。
「痛っ、なにすんだ」
俺は慌てて指輪を抜こうとしたけれど___キツイ指輪は どうにもこうにも動かない。
ピクリとも動かない。そればかりか、鬱血し始めた指先は赤紫に変わって行く。
無言で総二郎が、ププだかぺぺだかのヌルヌルした液体を指に塗る。
あきらがクルリと指輪を回してぬ、ぬ、抜いた
「こうすると痛くねぇだろ? まぁ、抜くんじゃなくて入れるだけどな」
クルリと抜けた指輪を眺めながら、なるほどと合点がいった俺。そうか、そうか、これだったらヒリヒリしないってやつだよな。
あぁ、そうか、そうかそういうことか。
カカッ、持つべきもんは親友だな。親友。
さてと、そうと解れば早速と準備だな準備__俺は立ち上がり
「んじゃ、俺帰るわ」
部屋を出た。
俺が帰ったあと後ろで___
「なぁ、司、牧野が入るとかはいらねぇとか言ってたけど、ローション風呂に入れるってことじゃないよな?」
「それはまだ早いだろうよ」
「だよなっ、普通に使うだよな」
「あぁ、通常はな」
それまで奥のソファーで眠っていた類がムックリと起き上がり
「でも、司だからね」
ニヤリと笑ったあと
「まぁ、幸せそうだから__別にいいかっ」
そんな会話がされてるなんてぇのも知らず。
一人浮かれ気分で
「ヒリヒリしない♪ ヒリヒリしない♪」
音頭をとりながら家路についていた。
でもって___ローション風呂じゃ、流石の牧野も入らないと考えた俺は、一計を案じた。
名付けて___ローション風呂ならぬローションヌルヌルプールだ。
ははっ、牧野もプールなら思わず騙されて入るだろう。
クククッ 楽しみで仕方ねぇな。とまで考えてた。
てなワケで、どんなワケだいですが
回って来たガチリレー お次はどなた?
うふふっ、独断で決めさせて頂きました
甘さとスッぱさとのlemmmonさん
8日~10日 いずれかのAM6:00に甘さとスッぱさとのlemmmonさんサイトにて公開されます。
猶予は3日ありますのでお楽しみにね♪
asuに、キックバックがないことを祈りつつ___
lemmmonさん ワクワクしながら楽しみにお待ちしてまぁす♪
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