思い de あじさい 〜ヤキモチは恋のスパイス編〜

笑顔で見つめられれば、その瞳に欲情して
ドキンッ あたしの胸が高鳴る。
笑顔を崩さないまま迎えの車に押し込められた後
類の唇が耳元に寄せられ
「今日……いい?」
自分の気持ちを見透かされたようで、恥ずかしくてたまらなくって下を向けば、類が顔を覗き込み
「あの日のお仕置きだから。ノーはだめだよ」
蠱惑的な瞳でニッコリと笑う。
「…あ、の、日?」
「そう、あの日__あんたと司、相合い傘してた」
「えっ、だって__随分と前だよ。そ、それに、る、類と付き合う前だし」
「うん解ってる」
「だったら」
「だからだよ」
「だ、か、ら?」
「うん。あの日の思いを、そして今の思いを成就させて」
類のしなやかな指先があたしの太腿を軽やかに撫で回しながらスカートをたくし上げていく。
「ぁっ___」
小さく吐息が零れれば、類は蕩けるような美しい笑顔を浮かべる。
ジュンッ
あたしの奥から蜜が溢れ出す。恥ずかしくって類が作り出す甘やかな刺激から逃げ出そうとすれば、我が意を得たりとばかりに執拗に責め立てられる。
「こ、こんなとこで、だ、だ、だめだよ」
沸き上がる快楽と必死に戦いながら言葉にのせれば
「声はもれないし、つくしが普通の顔して乗ってれば誰も気が付かないよ。恥ずかしければココ閉めようか。あっ、でも付き合ってもない男と相合い傘しながらイチャイチャ出来るくらいだから、恥ずかしくなんてないかな」
美しく微笑みながら意地悪を言う。
責められている筈なのに、
ジュンッ
奥から奥から蜜が溢れ出していく。
「ねぇ、どうしたの?ショーツびしょびしょだよ」
類の言葉に恥ずかしさを感じれば感じるほどに、蜜が溢れ出す。
たらりと蜜が太腿を濡らす。
「ねぇ、そんなに感じちゃう?」
「…意地…わ…る」
息が上がり言葉が途切れる。
指先がショーツの隙間から入ってきて、秘部をなぞりあげていく。
「だってお仕置きだからね。あっ、でもこんなにビショビショになってるんじゃお仕置きにならないかな。つくしは淫乱だからなぁ」
柔らかな声があたしを責め立てる。
責め立てられれば立てるほどに奥から奥から蜜が溢れ出す。
類の囁きとあたしの水音が脳内を駆け巡る。
類の指先が花核をクチュクチュといじり回している。
ジュブッ、ヌプリッ
挿れられた指が抽送を繰り返す。
「ねぇ、何にそんなに興奮してるの。すごいよ」
意地悪で意地悪で
そして
愛おしい男が極上な快楽を齎す。
「る、る、類」
「イって良いよ。あっ、でもいつもより声は小さくね」
意地悪な類の言葉とともに小さな閃光があたしの身体の中を駆けて行く。
たまらなくてあなたの身体にしがみつく。
その後、潮騒の聞こえるマンションの一室で意識を失うほどに抱かれるのは毎年のこと。
ねぇ、類___
来年も再来年もそのずっと先もあなたの嫉妬であたしを責め立ててね。
あたしの中の煩悩の火を消してくれるのは
未来永劫.....
類___あなただけだから。

ありがとうございます♪
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